【感想・ネタバレ】ポアロとグリーンショアの阿房宮のレビュー

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Posted by ブクログ

クリスティーの長編が好きな人には物足りないかもしれないが、これはこれで、短くまとまっているので、気軽に読めていいと思う。長編疲れしてきた頃に読むと、いい息抜きになる。

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2021年04月17日

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長編「死者のあやまち」の原型となった、中編一話が収録されている。
「阿房宮」だけで憶えていた私は初め、ミス・マープルの阿房宮と混同していた。
あちらは、「グリーンショウ氏」の阿房宮。ポアロは、「ポアロとグリーンショア氏」の阿房宮。編集と訳者さんの苦労が偲ばれる。
死者のあやまち版はかなりの長編だったが、こちらはコンパクトにまとまっている。しかし登場人物も、話の筋も同じ。読後の満足感は……時間が取れないけどアガサが読みたい!となったときにはこちらに軍配が上がるか。じっくり時間をかけて一冊の本にとりかかるなら、死者のあやまちをオススメする。

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2019年12月13日

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死者のあやまち」に比べると、だいぶスリム。ストーリーは同じでこの薄さなのだから、そりゃあどこかは削がれているわけで、それは人物造型ってことになるかな。ポアロにお茶にお砂糖を3杯だか4杯だか入れてほしかったら「死者のあやまち」を、ということになるかな。

しかしストーリー的に必要なものは充分揃っている

最後に付いているジョン・カラン「アガサ・クリスティーとグリーンショアの阿房宮」で明かされる創作過程が面白かった。

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2017年04月25日

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「死者のあやまち」の原型中篇。

マシュー・プリチャードクリスティーの孫)のまえがきで、デビッド・スーシェ主演のドラマ版のラスト撮影が、「死者のあやまち」で、舞台のモデルであるグリーンウェイで行われた事に言及していたのを感慨深く読んだ。

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2016年02月24日

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今年の1月に初めて刊行されたアガサ・クリスティーの未発表作品、ということで一も二もなく購入したけれど、
よくよく説明を読むと、
既に発表されている作品の原型になったものだったらしい。
とはいえ、出版社(業界)の都合で強い思い入れのあった作品が発表できなかったという事実は在り、
また、今作を基に長編に膨らませたという「死者のあやまち」が未読だった私にとっては実に新鮮に楽しんで読めた。
実はオリエント急行以外ではヘイスティングスの出てる作品しか読んだことがなかったんだよなぁ。
クリスティブームが再燃したのを好機に、未読のポアロシリーズやクリスティの自伝も読んでみたい。

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2015年02月09日

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ネタバレ

オリヴィア夫人に呼び出されたポアロ。ジョージ卿の屋敷で行われる推理ゲームで実際に殺人が起きる予感がするオリヴィア夫人。元の屋敷の持ち主で現在は番人小屋に住むフォリアット夫人。フォリアット夫人が教育したジョージ卿の妻パティ。ジョージ卿の財力で生活する少し知恵の遅れたパティ。ポアロに屋敷には今でもフォリアット一族が住んでいると話すマードル老人。推理ゲームで殺害された少女マーリーン。事件後殺害されたマードル。消えたパティ。パティの元を訪れた従兄。

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2015年01月30日

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短いのにトリックも大胆でやはり予想もつかず面白い。
だが、短いのに登場人物が多くあまり重要でないと思われる登場人物もいたので物足りなさを少し感じた。未発表の作品だから少し仕方ないだろう。

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2024年01月07日

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 アガサクリスティの未発表作品として販売された中編小説。
 学生時代の趣味はいくつかあるが、古本屋を巡り、インターネットでダウンロードしたアガサクリスティの索引を手にしながら、出版社には拘らず女史の作品を集め回っていた頃がとても懐かしい。
 そんな中、クリスティの未発表作品があると聞いて心がときめいた(表現が恥ずかしい)のはいうまでも無い。
 後に「死者のあやまち」の原型となった作品で、打ち切りの様な形だったものをまとめた様だ。
 それでもクリスティファンには嬉しい作品で楽しく読む事が出来た。
 相棒はオリヴァ夫人であり、彼女のパワーに圧倒されながらあっという間に読み終えてしまった。
 この作品を題材にした「死者のあやまち」と比べてしまうと、明らかに後者の方が面白いのだが、やはり全ての作品を集めた上で(全部は読破できていない。いずれ新品で買い揃えたい)新しく刊行されると嬉しさが勝ってしまう。
 作中の導入や序盤の進み方はやはりクリスティ。圧倒的だ。

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2023年05月24日

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後に長編へと生まれ変わる作品だそう。
確かにサラッと進む物語はちょっと物足りないかも。登場人物をインプットする前にポアロの謎解きが…。
でも久しぶりに読んだポアロの雰囲気は味わえました。次はガッツリ長編を!

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2022年08月30日

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アガサの未発表作であった中編を出版したもの。
ポワロは相変わらずポワロだけど、謎解きのエビデンスがすくなく中編のせいか裏付けに乏しい。
未発表たる所以はそのあたりにあるのかなぁ。

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2022年01月18日

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ポワロシリーズの「死者のあやまち」の元になった作品。近年になって発見された幻の中篇だそう。死者のあやまちを読んでいたけど、これはこれで気楽に読めておもしろかった。詳しい部分が知りたいときはやっぱり死者のあやまちを読むのがオススメ。

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2021年12月15日

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「死者のあやまち」の原型の中編。
中編だけあって骨格だけになっている。「死者のあやまち」のほうが、たっぷりしたごちそう、といった読み応えな感じがする。


1954執筆
2015.1.15発行

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2020年01月24日

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新しく出版された作品、という喜び。
ストーリーもまずまず、クリスティらしさもあり、トリックも面白かった。
なにより、この薄さがありがたかった。
記憶力が衰えたいまや、長いミステリを読むのは大変なんですよね。。。

阿房宮folly、
という単語は初めてみた。勉強になった。

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2019年10月24日

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クリスティ物の未読だったので手に取った。
内容的には、殺人が起きるまでが長く、その後の解決があっさりしており、若干物足りない感じ。「死者のあやまち」の元になった中編作品とのことで、既読だったため既視感が結構あった。
死者のあやまち、再読して比較したい。

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2019年09月06日

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「幻の・・・」なんていうから買ってみたけど、内容は中編の佳作。プロットも謎解きも面白いのだが、最後がポアロの会話で一気に解決でなんとく尻すぼみ。本書を元に別の長編が執筆されたというのも頷ける。それでも、つい一気に読ませてしまうのは、クリスティの偉大さか。

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2019年01月15日

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ネタバレ

旧知のミステリ作家アリアドニ・オリヴァ夫人から、相変らず一方的に呼び出されたポアロ。
聞けば田舎屋敷グリーンショアのお祭りの催し「殺人ミステリ推理大会」の優秀者の表彰をして欲しいとのこと。
オリヴァ夫人はこの催しのプロデュースを任されていたのです。
満更でもない気持ちで引き受けたポアロだが、読者の予想どおり“本当の殺人事件”が起きてしまう。

中編作品のため、一冊分の枚数を稼ぐためか、関係者による序文が2つ、解説が2つあった。
本文124頁に対し、これらが37頁。
多少うんざりしたものの、解説にあった、クリスティ本人のプロットメモには興味をそそられた。
クリスティがどういうポイントでミステリを組み立てていたのか、に多少触れることができ、大変興味深かった。
誰が何をする、どこに行った、誰と会う、使用人達は誰もみていない、誰が姿を消す・・・。
という具合に、ミステリなのに心理描写やトリックより先に、
人物の行動でストーリーを紡いでいる点が特徴かなと思う。
確かに クリスティ作品は、発想の秀逸さもさることながら、人間ドラマで魅せることが多い。
クリスティ作品の特徴だろう。

この物語は、知恵遅れでおとなしく、愛情深く、人の言うままになる
魅力的な女性ハティ・スタッブスを中心に回ります。
屋敷の主人であるハティの夫、若くハンサムな建築士、屋敷の秘書などの思惑が渦巻きながら祭りを迎えます。
そして起きた殺人事件。気付けばハティが失踪していました。
そのまま迷宮入りしたかに見えた事件は、2か月後、意外な事実を知ったポアロによって解決されます。
「実に素晴らしいお屋敷ですな。 ただひとつ邪悪なのが・・・お屋敷のご主人です・・・。」
「でも、実の息子なのです・・・。悲劇は どこで終わるのでしょうか。」
「殺人者にとって 終わりはないのです。」
由緒ある勇敢な家系の老婦人はまっすぐ顔を上げた。
「ありがとうございます、ムッシュ・ポアロ。
そろそろ一人にしていただけますか?一人きりで立ち向かわなくてはならないことがありますので・・・」

クリスティ中編作品の佳作。

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2016年11月03日

Posted by ブクログ

あー、死者のあやまちの原型なのですね。
その中篇版。まるっきり新発見なのかと思ってたので、ちょっと残念。
でも中篇は中篇で収まりは良い感じでした。

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2015年07月06日

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