【感想・ネタバレ】誘拐症候群 <新装版>のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

出張に持って行き移動時間や宿泊先であっという間に読み終えた。
内容には作者特有の重厚さがなかった事が理由かもしれないけど、展開の切り替えが早かったので飽きなかった。
チームリーダーの超人的過ぎる冷静さと推測が少ししらけたけど面白かった。

0
2021年10月01日

Posted by ブクログ

 症候群シリーズ第2弾。シリーズものではあるが、前作とは雰囲気を異にしている。前作の失踪症候群は、何らかの理由で新しい自分として生きていきたいと願う失踪希望者を利用した犯罪だったが、今回はそういったものを利用するのではなく、犯人が初めから存在し、誘拐を行うという一般的な犯罪形式となっている。
 2パターンの誘拐事件が同時に起こり、それぞれが分離展開していくという構図なので「あっちはどうなった?」「こっちはどこまで進んだ?」といった感じで、どんどんとページを進めてしまう面白さがある。
 どちらの誘拐でも、人間のエゴのようなものがにじみ出ており、最後まで目を離せない展開が続き、読みごたえがあった。

0
2021年01月07日

Posted by ブクログ

時間があるときに読んでいたら、これ一気読みできるほど面白かったと思う。
次の展開がどうなるか、犯人の出方が読めなかったので。
だけど忙しくて、細切れの時間の中で読んだので、一気にのめりこめない分、欠点に目が行ってしまった。

まず、武藤がかかわっていた方の誘拐事件は、展開が読めました。
犯人が分かったわけではないけれど、結局こういう事件になるんだろうなと予想した中での最悪のパターン。

そしてジーニアスの方。
こっちが最初は面白かったんだけど、ジーニアスにたどり着くまでの道のりは、あまりにも幸運頼みで。
だって、人があふれかえっている競馬場で、探している男に出会えるのってどれくらいの確率?

さらに後藤巧己という存在。
警察をジーニアスに導くためだけに必要な男。
彼を抜きにしてストーリーを展開させた方がよかったと思う。
彼の出現以降、どんどんジーニアスが安っぽくなってしまって、最後はもう…。

後味の悪い事件。
事件を解決したからと言って、爽快感はどこにもない。
だけどやっぱり一気に読みたかったと思う。
読ませる力のある文章ではあるんだ。

0
2017年11月15日

Posted by ブクログ

録画したドラマ見終わりました。
DVD版がないのでこちらで登録。
原作は累計45万部を越える貫井徳郎の3部作「失踪症候群」「誘拐症候群」「殺人症候群」。
シーズン1で、玉山鉄二主演。
1話完結ではないので、見るなら全話をおすすめ。小説も読んでみたくなりました。
シーズン2がWOWOWだから見れないのがザンネン。

0
2017年06月13日

Posted by ブクログ

前作で気になっていた托鉢僧武藤に焦点が当たった今作。後半犯人が追い詰められていく過程が面白かったです。武藤は今後も環の仕事を手伝うのか?それにしても、環がどんな人物か謎が深まるばかり。三作目も積んでるので読もうと思います。

0
2017年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評価は4。

内容(BOOKデーターベース)
誘拐事件が連続して起きていた。しかし数百万程度の身代金を払えば子供が無事帰ってくるため、泣き寝入りのケースが多く、警察は誘拐があったことに気づかない。ネット上で“ジーニアス”と自ら“天才”を名乗り、闇に身を潜める卑劣な犯人を炙り出す。警視庁の影の捜査チームに招集がかかった。だがその時、メンバーの一人、武藤隆は、托鉢中に知り合った男のために、別の誘拐事件に巻き込まれていた―ページを繰る手がとまらない、面白さ抜群のシリーズ第2弾!

今回は特殊メンバーの中の托鉢僧をしている武藤にスポットが当たっている。メンバーが何故今の仕事をしているのか?明らかになってくるのでやはり第1弾から読むと面白い。
しかし、またまた「ジーニアス」は誰だったの?
特定された人ではなく、この世の中に普通にいる特に特徴も無い小柄な普通の名前を持った霞ヶ関に勤めているエリートが起こした事件って事で解決?最後驚く展開かとドキドキしたが・・・で?誰あなたは?

0
2017年02月20日

Posted by ブクログ

「症候群三部作」の2作目。
1作目と同様、環率いる秘密組織が、連続する小口誘拐の謎を追うべく行動を開始する。

しかし、今回の主役はそちらのチームではなく、それら小口誘拐と平行して発生した身代金1億の誘拐事件に巻き込まれてしまった環チームの托鉢、武藤である。

全くタイプの違う二つの誘拐が、環の指揮の下で解明の一途を辿る。

1997年に執筆されたと後書きの解説にはあったが、当時は読む人を圧倒させるような斬新なものであったであろう犯行の手口は、今の時代には少し平凡に感じられた。これにはコンピュータやインターネットの目覚ましい発達を感じずにはいられない。

0
2016年03月21日

Posted by ブクログ

症候群シリーズ、第二作。キーワードは『誘拐』。通常のミステリとは違い、犯人、被害者、チーム環の面々などいろんな視点から事件を記述していてとても良かった。二つの事件が交錯するところなんて読んでて「おぉ、凄いっ!」ってなりました(^^ また黒幕については「いやいやいや、まさかそれはないだろと・・(良い意味でw)」 次作の『殺人症候群』にはかなり期待してます。さて、どんな結末を迎えるのだろう・・?

0
2016年03月11日

Posted by ブクログ

症候群シリーズの二作目
環が率いるチームで対応するのではなく、武藤が主人公?!
最初の方の誘拐事件の犯人は残念だった

0
2024年05月03日

Posted by ブクログ

場面や視点が次々と切り替わるので読みやすい。面白かった、けど、後半がちょっと物足りなかったかな…とも思う。
犯人が誰なのかハラハラするというよりは、色々な立場の色々な人の気持ち、こういう状況になったらやっぱり人間はこうしてしまうよな…というような、「人間」を書いた小説という印象。

0
2024年03月03日

Posted by ブクログ

2つの誘拐事件が絡み合って展開するという、設定が面白い。
元警察官の坊主が巻き込まれる誘拐事件については、かなり犯人たちが用意周到に準備をしているのも関わらず、呆気ないほど簡単に犯人が割れるのが不自然。ここまで仕込みができる犯人なら、最後までもっと計算しているのではないかと思う。
一方、女性が巻き込まれる誘拐事件については、当時とSNSのセキュリティが全然違うので、今読むと完全に時代遅れになってしまった感がある。
ストーリーは面白いのだが、こうした細かい点が気になった。

0
2024年01月05日

Posted by ブクログ

身代金としては少額の金額を要求し、警察に届けなければ子供は無事に戻ってくる。
そんな悪質な表に出ない誘拐事件。
それと、托鉢僧の武藤が知り合いになった男性の赤ん坊が誘拐される事件も発生。
この2つの誘拐事件に、環率いる裏のメンバーが動き始める。

2023.2.12

0
2023年02月12日

Posted by ブクログ

ドラマをみてこのシリーズを読みました
出せない値段じゃない身代金なら警察に知らせず払ってしまうんだろうなと
どこであってもおかしくないと思い怖くなります
差別や自己顕示欲はなくならないんだろうけど、度が過ぎるとそれはもう,,,

この本が出た当時よりネット社会になり便利になった反面、不寛容な社会になっているなぁと感じる今日この頃

0
2020年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第3弾の殺人症候群を読んでからの第2弾。
どっちの誘拐事件も犯人についてが、ちょっと薄かったかな。武藤のこともそんなに深くは、書かれてないような…。
殺人症候群の方が面白かったかな。
次は第1弾の失踪症候群を読んでみよう。

0
2018年03月09日

Posted by ブクログ

このシリーズの特徴は何といってもキャラ立ちの凄さにあると思う。
「誘拐症候群」では元機動隊員・武藤に焦点があてられている。
彼が抱える内側に抑え込んでいる苦悩や過去が描かれているが、強烈な印象を残すのはまったく別の人物だった。
登場場面は少ないのに、その言動から環への興味がそそられる。
何を考え何をしたいのか?いったいどんな人物なのか?と。
たとえ不当逮捕であっても、絶対に犯罪者は許さない。
この揺らがない信念はどこからきているのだろう。
手段を選ばずに犯人を追い詰めていく環。
彼の中には被害者の感情すら一顧だにしない冷徹さを環は抱えている。
警察も把握していいない間に被害者だけが増えていく少額誘拐。
武藤は同時期に起きた乳幼児営利誘拐事件に巻き込まれ、環からの依頼も断り単独で誘拐事件の調査を始めてしまう。
インターネットを利用した手口は、たぶん物語が書かれた当時としては斬新なトリックだったのだろう。
犯人逮捕の場面こそあっけないものがあったけれど、読みごたえは十分にある物語だった。

0
2017年04月13日

Posted by ブクログ

前作である「失踪症候群」よりも面白かったです。
ただ前半には「この後どうなってしまうんだろう?」というワクワク感はあったものの、後半になるにつれて事件の全容が意外とショボイ物で残念。ジーニアスにも全く共感できなかったし。掘り下げ方が足りなかったのでしょうか。
それにしてもパソコン云々の場面に時代を感じてしまいますね。

0
2016年05月15日

Posted by ブクログ

貫井徳郎の症候群三部作の二作目。
警視庁の特殊任務チームは今度は誘拐事件に挑む。
小口誘拐事件。誘拐事件というと、数千万円から億単位の金を要求するようなものだが、誘拐する子供の親がなんとか払える金額(例えば500万円)を要求し、警察に通報すると殺すと脅す。
それぐらいならと誘拐された子供の親は、子供の命には換えられないと犯人のいいなりになってしまう。金を払うと子供は何事もなかったように無事帰って来る。と同時に犯人からは、常に子供を見ているという電話が・・・。
現実の世界でもこういうことが起こっているのかもと思うような犯罪だ。
そして今度は1億円を要求する誘拐事件が発生。果たして小口誘拐事件と同一犯人なんだろうか?
誘拐という卑劣な犯罪を扱った小説は多い。一作目の「失踪症候群」よりはよかった。そして、三作目の「殺人症候群」はさらに考えさせられる大作となる。

0
2015年06月03日

「小説」ランキング