【感想・ネタバレ】さよならを待つふたりのためにのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2019年12月07日

命の尊さ
出会いの大切さ
時間の大切さ
家族の大切さ
健康でいられることの有り難さ
友情
そして、何よりも
大切な人と一緒にいれて、当たり前の毎日を送れる幸せ
ヘイゼルとオーガスタスからたくさんのことを教えてもらいました。
私にとって大好きな作品です。
もっともっとこの作品が広まりますように。

...続きを読む ̄70億の命の中で 
  Your love 運命に出会えた
  この手と この手の 温もりで
  きっと世界は変わる
  一瞬一秒が愛しくて
  今すべてを抱きしめる
  孤独も 涙も 未来へと
  繋がる Lil' Infinity
AAA「Lil' Infinity」__

追記:この曲は、この本を原作にした映画「きっと、星のせいじゃない。」をイメージして作られた楽曲です。
この曲には、「大切な人に出会えることは、運命でもあり、奇跡。だからこそ、一瞬一秒過ぎていく時間を大切にして過ごしてほしい!」というメッセージが込められているので、ぜひこの本を読みながら聴いてみてください!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年01月18日

一言で言えばすごくいいストーリー。

実は、途中まで読んでいた時

ペラペラ最後らへんのページを

見てしまった時

衝撃の言葉が書かれていて

私の予想してた人物とは逆でビックリしながら

なんで見てしまったんだと思いながらも

それはそれで気になった。

内容は重いと思うけど

重いだけじゃない...続きを読むものを感じるほうが大きかった。

しばらく放心状態になった。

いろいろ感じたことがあって

本当はもっとたくさん感想書きたいのに

頭の中でごちゃごちゃになってるから

すべてをうまく思い出せない。



はじめて2人が出会った日

タバコを口にくわえたオーガスタスにたいして怒ったヘイゼルに言った言葉。

『火をつけたことはない。これは象徴なんだ。自分を殺す凶器を歯のあいだにくわえて、だけど殺す力は与えない』

オーガスタスが亡くなって

棺を前にヘイゼルがタバコの箱を棺に入れた時に言った言葉

「火をつけていいよ」

「もう怒らないから」

この文を読む前からかなり泣いていたけど

もう病気と闘う必要がなくなったんだと

思ったらさらに泣けてきた。

アイザックの両目が見えなくなった次の日

ガスが言った

「おまえはこれからずっと続く幸せな人生を送るんだ。おまえが想像もできないような、すごいことやヤバいことがいっぱい起きるぞ!」

わたしはここでも泣いてしまった



そして最後のこの言葉がかなり心に残った。

『この世界で生きる以上、傷つくかどうかは選べないんです。でも、自分を傷つける人を選ぶことはできる。おれはいい選択をした。』



基本、わたしはハッピーエンドが好き。

だけど今回はべつ。

もしかしたら

読む前からどちらかが最後に死ぬんだろうと思っていたからかもしれない。

だけどガスがヴァン・ホーテン宛に送った

「至高の痛み」の続きと思われる手紙が

実はヘイゼルの弔辞だった。

最後の最後で最高の手紙をヘイゼルに残していたんですね。

はじめはいやいや行っていたサポートグループで出会った2人。

フィクションだけどそんなところもよかった。

ヘイゼルは「たとえ死に邪魔されなかったとしても、オーガスタスと私の愛は永遠に続かなかったんじゃないかと思いはじめていた。だから1日に夜明けが訪れる/輝かしいものはいつまでも続かない。」

そんなことをオーガスタスが亡くなったあと思っていたけど

この2人にとって間違いなく最高の時間を過ごせたと思う。

こんなに泣けた本ははじめて読んだ。

いままで本を読まなかったのもあるけど

本でも映画のように感動して涙を流せるのだと思った。

もしわたしが夏休みの読書感想文を書かなければいけない年齢なら

間違いなくこの本を選んだ。

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Posted by ブクログ 2022年12月19日

ヘイゼルは16歳.甲状腺がんが肺に転移して,酸素ボンベが手放せないまま,もう三年も闘病をつづけている.骨肉腫で片足を失った少年オーガスタスと出会い,互いにひかれあうが…….生きて人を愛することのおかしみや喜びをまっすぐに描き,死をみつめながら日々を送る若者の生々しい感情をとらえた,傑作青春小説.映画...続きを読む「きっと、星のせいじゃない」の原作小説。
映画版とほぼストーリーは同じだが、オーガスタスにがんで亡くなったキャロライン・メイザーズという元カノがいて、ヘイゼルとよく似ていたためオーガスタスの自分に対する好意に自信がなくなり、自分のためにオーガスタスに迷惑をかけたくないというヘイゼルの葛藤、ヘイゼルの親友ケイトリンと以前のように仲良く過ごせない距離が縮まらないヘイゼルの悲しみが映画では描かれていない部分なので、映画を見た人でも楽しめる傑作青春小説です。

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Posted by ブクログ 2021年10月30日

甲状腺がんが肺に転移して酸素ボンベが離せないヘイゼルと、骨肉腫で片足を失ったオーガスタスの二人は、がんと闘う子供たちのサポートグループの集会で出会います。

お互いに病気を抱えているからこそ、同情されることや「異質な存在」として見られたり扱われたりすることに敏感ですが、互いに相手のありのままを理解す...続きを読むるようになり、ひかれあい、愛し合うようになります。
若いがゆえに、病の進行も容赦がなく、二人に残された時間は長くありません。残された方を傷つけることを恐れたり、かえって「自分を傷つけてもよい存在として相手を選んだ」と考えてみたり。
死が身近であるからこそ、自分の生き方、自分が死んだ後の家族や恋人のことも考えていきる二人の姿が印象的です。文字通り「命を燃やしながら恋愛する」二人の力に、心を打たれた作品でした。

親として、子供をがん(に限らず病気で)亡くすということは想像を絶する痛みを伴うと思います。そういった点からは(誰が悪いわけではないのに、その「運命」に選ばれてしまった)という不幸を受け入れる(最終的には受け入れざるを得ない)家族の強さも、非常に印象的でした。

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Posted by ブクログ 2020年03月03日

YA向けブックガイドから。年齢的にはまだ大人でもないのに、突然癌の不条理に曝されて、それでも病気と向き合わなければならないリアルが、容赦なく描かれている。当たり障りなく、お涙頂戴ものに落とし込むのはさして難しくないと思われるけど、安易な悲劇に走らず、主人公たちの死生観に真摯に向かっていく展開が秀逸。

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Posted by ブクログ 2018年03月29日

表紙や題名に騙されないで。甘い難病ラブストーリーじゃない。病気では無くても、今生きていると言う事を静かに考えたくなる。
自分が今感じてる全て、耳をすましてじっと見つめて、風を感じて。
読み終わった時には泣かなかったのに、今じわじわ心が痛いです。
何も世界に残せなくても、私に弔辞を書いてあげたいと思っ...続きを読むてくれる人がいたらいいな…実際に書いてくれなくてもいいから。

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Posted by ブクログ 2017年09月25日

何回も読んでいる。ヤングアダルトながら深いテーマ。よくある "病気を持つ主人公の物語で御涙頂戴" ではなく、主人公が冷静且つシニカルで翻訳文も読みやすく痛快なのが魅力的。ティーン(というかミレニアル世代は共通)のカジュアルな言い回しが、私には心地良かったが、それ以前の年代の人なら...続きを読むばこの部分に抵抗があるかもしれない。ただ物語としてはかなりお勧め。実話と見紛うぐらいの完成度。この作者は本当にYAを書くのが上手い。
'The Fault In Our Stars' - この題が重要なのに邦題が残念で、映画に至ってはほとんど真逆の意味になっている。主人公は運命を受け入れていて、周りはティーンの心情を侮っているが誰よりもこの事について深く考えている。個人的に哲学や西洋占星学の自由意志と運命論の観点から見ても興味深かった。
邦題を付ける映画・小説・洋楽など全般に言えることだが、センスのない題や原作者(この場合シェイクスピアに反論したジョン・グリーン)の意見通りではない題は止めるべきだと強く思う。

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Posted by ブクログ 2016年06月24日

とっても良かった。

周りに闘病している人がいないのもあり、
素直に、本当に大変だなというのと、
若いがん患者の率直な考えを知ることができた。

子供のころ、当たり前に思いを巡らせていた
大人になったら何をしたいとか、
どんな人と結婚して何人子供を産んで、とか
想像することすら許されないというのは本...続きを読む当に切ない。

年代的にもう親の目線で見てしまって、
ヘイゼルが本当に心配でひやひやしましたが。。。

自分や大切な人が死に直面した時に
また必ず読みたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2015年03月24日

映画を観てから原作を読みました。
あっという間に読んでしまいました!
アムステルダムのレストランで私もあのシャンパンを飲みたい、全ての星をボトルに詰めたシャンパンってどんな味かな?素敵な表現の仕方

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Posted by ブクログ 2017年02月15日

予想外によくてびっくり。お涙頂戴のじめじめした話ではないのが何よりよい。足を切断だの酸素ボンベだの目を摘出だのというのに、冗談をかましあったり、死んでしまうとみんなにいい人だったとか病と懸命に闘ったとか言われるのがヘンと思うのが、精一杯クールでよい。

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Posted by ブクログ 2022年08月13日

最初はなじまない言葉(漢字に原語のカタカナ表記を当てられていたり、"文字通りキリストの心臓"とか)が多くて読みづらかったけれど、3分の1過ぎあたりから一気読み。

最後まで読んだあと、もう一度読み返すと、主人公や周りの人の感情がうまく書かれている箇所がところどころにあるのに気づき...続きを読むました。

酸素ボンベをつけたまま車を運転するとか、ちょっと想像が難しいけれど、想像に留めておけるのが本のいいところだとも思います。

キーポイントの一つだった主人公の愛読書(の作者)についてのエピソード、そして最後の主人公とその両親(特に母親)とのエピソードがよかった。





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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年06月14日

時間はいくらでもあると思い、愛する人をぞんざいに扱ってしまうなんてことをしないようにしよう、と思わせてくれる本。
いつか必ず終わりがくる、命も愛も、時間は有限で、それは人間に限った話ではなくこれは宇宙レベルでそうなのだ。大げさで極論的な見解だけれど、まぎれもない事実。誰かとの関係の始まりは、終わりの...続きを読むはじまり。愛する人とあと何年、何日、何時間一緒に居られるかなんて、本当に分からない。終わりは突然訪れる。だから、今こと瞬間を大事にしようと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月24日

きっと、星のせいじゃない。

難病モノはある程度先が読めてしまう、という人こそ読んでほしい。そうじゃない。死を思うこと、愛すること、自分の生きる意味を考えることは、生まれてきた人すべてに共通することだから。

甲状腺がんが肺に転移して酸素ボンベが手放せないヘイゼル。骨肉腫で片脚を失ったオーガスタス。...続きを読む彼女と彼の家族、がんのサポートグループのメンバー、がんではない友人、元小説家など、それぞれの登場人物が精一杯、不器用に生きている。

ヘイゼルの愛読書『至高の痛み』の作者ピーター・ヴァン・ホーテンが印象的。あれほど自分に寄り添ってくれる物語の作者だから人格者だろう、作者は読者の期待に応えてくれるはずだという思い込みをぶち壊す。ヘイゼルはずっと知りたかった登場人物たちのその後を教えてもらえなかった。つい、ヘイゼルには時間がないのに、と思ってしまったが、それは別にヴァン・ホーテンには関係ないことなのだ。そして彼が『至高の痛み』に託した苦しみや悲しみが明らかになる。不安や絶望は比べられるものではなく、一人ひとりが自分の辛さを抱えていくのだ。

ヘイゼルの母が、オンラインで大学の講義を受け、ヘイゼルの死後にできることを考えていることがわかったところ、そしてそれを喜ぶヘイゼルのシーンは光が射したよう。ヘイゼルはずっと知りたかったアンナの母のその後を知れたのだ。娘を亡くした後、母がどうなるかを。そんなヘイゼルの愛に心が揺さぶられた。そんなヘイゼルを的確に描写した、オーガスタスの弔辞。

生きていくうえで何を大切にするか、誰を愛するか、何に苦しみ、何に喜びを感じるか。生きている証を残したい、と、誰も傷つけたくない。軽やかに生き、宇宙に気付き、愛したい。相反する、繊細で、途方もない願い。

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Posted by ブクログ 2018年10月08日

よくある難病ものね、なんて思ってはいけない。
自尊心を大切にした恋。相手のも。自分のも。友達のも。家族のことも。

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Posted by ブクログ 2018年07月19日

ヘイゼルとガスの物語。
ヘイゼルの一人称で語られるのがいい。
病気を気にしながら、両親に負担をかけているのにも嫌気がさしている。
患者会でガスと出会って、恋に落ちていく過程もいい。

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Posted by ブクログ 2018年02月17日

ヘイゼルもガスも大人びてて会話が軽妙で面白い
精神的に成長しかかったティーンネイジャーの病気との向き合い方がリアルで感情移入もできる
結果はどうであれさよならを待つあの時の二人が幸せならそれは闘った価値があったとおもう、いい話

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Posted by ブクログ 2017年06月15日

アメリカのヤングアダルト小説をあまり読んだことがないので、この作品のトーンが一般的なのかそれとも特殊なのかわからないのだが、面白いけどちょっと読みにくいというのが率直な感想。
「じぶんが手榴弾になりたくない」という表現、「電話のときだけ入れる三つめの空間に一緒にいる」という表現など、とても魅力的。で...続きを読むも、オランダ人作家の様々な比喩などがちょっと難解過ぎない?そういう分からない話をする嫌な人、っていう設定ですが。
とはいえこのオランダ人作家がうまく効いているのは確か。何の役にも立たないのに、彼を巡って話が展開していく。

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Posted by ブクログ 2015年12月30日

映画を観て、素晴らしかったので、原作も。
訳者あとがきにカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」をこの物語を読み終えたときに思い浮かべたと書かれていましたが、その通りだと思いました。死と隣り合わせによる生の捉え方は似たものを感じます。

これはかわいそうながん患者の子どもの話ではなく、ヘイゼル・グレ...続きを読むイスとオーガスタス・ウォーターズの恋物語でした。決して非日常ではなく、日常の物語。そして可能性の物語。ヘイゼルは可愛くてちょっと理屈っぽく偏屈気味。オーガスタスはイケメンだけど象徴にこだわるキザな男の子。いちばんすてきだったのは、ふたりをめぐる友人たちの日常と、プラスして障がいをネタにジョークを平気でいうところ。良い看護師の条件には笑いました。あとオラニエーでの食事のシーン。映画でもすてきでした。

10代向けのレーベルから出されていますが、大人でも十分楽しめます。ティーンの頃に読むのと大人になってから読むのではもちろん感じ方は違うと思いますが、大人に、親になった人たちにも読んでほしいです。

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Posted by ブクログ 2015年08月15日

切ない恋の物語。そんな簡単なタグでは括れない一冊。

がんに侵された哀しく切ない、二人のティーンの物語。
と聞くといかにも儚く美しい...なんてイメージを膨らませますが、
ただたまたまその境遇に置かれているだけで、他の10代と同じように、
ちょいと親に反抗してみたり、悪いことしてみたりetc
日常生...続きを読む活が、彼らにも同じように流れていく。

日々がたんたんと描かれていくので、
冗長に感じてしまう人も知るのかもしれないけれど、
自分は単なるお涙ちょうだいの、美しく装飾されたものでない、
ありのままが描かれている気がして、楽しく読み進んだ。

特に登場人物の使う言葉のセンスに惹かれ、
火をつけない煙草を象徴だといったりする言葉の感覚、
物語そのものでなく、そうした一人一人の人物が4味わい深い作品。

ちょいと非日常的な作品を読んでみたいあなたにお勧め。

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Posted by ブクログ 2015年07月14日

考え方の違う二人の話でした。だけど二人とも死に向き合っていました。ただ癌に力強く立ち向かうだけじゃなくて、時には小さな子みたいにも泣きわめいたりもしていてただ綺麗なだけの話ではなかったです。
映画も見てみたくなりました。

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Posted by ブクログ 2015年05月17日

「きっと星のせいじゃない」という映画の原作。電車の中刷り広告で存在を知り、まずは原作からと思って読んでみた。ありがちな設定だから期待しないで読んでたけど、予想外の面白さ、ストーリー。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年04月19日

 がんを患う若い二人、ヘイゼルとオーガスタスの恋物語。ていうか、二人の恋愛を通じて、生きること、死ぬこと、愛すること、なんかについて書かれた本。
 感動の話を期待していると、どんでん返しがいくつかある。でも、いわゆる奇跡は起きない。
 私は自分自身や身近にがんを患う人がいないので、がん患者のリアルが...続きを読むどういうものかよくわからないのだけれど、この本は結構、そのリアルにこだわっているように思う。たとえば、がん患者のトロフィーとか(いかにもアメリカらしい)、ウイッシュ(これは日本でもある)とかについて、文句なく素晴らしいものとしては描かれない。当事者はそれらについて、うさん臭く思っている話が出てくる。あるいは、葬儀でよくあるスピーチ「故人は最後まで希望を捨てずに気高く云々」なんてのもウソで、病みおとろえて自分で出来ることが減っていくのはみじめなことだし、子供のように泣いてキレることもある。いい話的なステレオタイプに逃げず(だって、実際に逃げることなんかできないし)、つらい現実のなかで生きていくときに何が起きるのか、そこにはつらいことしかないのか、そういうことが書かれている。
 一つの主要なテーマとして、残された人の悲しみを生み出す自分の死をどう考えれば良いのか、ということが問われる。これについては、ヘイゼルに「君に傷つけられるのは僕の特権だ」というオーガスタスが最高にクールだと思った。人は生まれて死ぬ、その間に傷つけ合ったり愛し合ったり何もしないでいたりする、それがオーガスタスの考え。でも、それって要するに人の日常だし、リアルだよね。そこに価値を見出すということは、がん患者のトロフィーやウィッシュみたいな特別なことじゃなくて、病気をしててもしてなくても、いつもの日常の中にこそ価値があるということなのかもしれない。
 いろいろなエピソードの中でいちばん私が好きなのは、ヘイゼルと母親がわだかまりを解くところ。ヘイゼルが死んだ後の希望について、ヘイゼルと両親が口に出して話すことが、ヘイゼルにわくわくするような喜びをもたらす。よかったなーと思った。

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Posted by ブクログ 2015年03月29日

骨肉腫で片足を切断したオーガスタスと肺に腫瘍があり人工呼吸器が手放せないヘイゼルは癌患者の集まりで出会い惹かれあう。ヘイゼルが好きな小説は癌患者の女の子が主人公の「至高の痛み」。その一節を引用したり好きな詩を諳んじたりする文学少女のヘイゼル。オーガスタスもヘイゼルの好きな小説を気に入りその結末が知り...続きを読むたくて、著者のいるオランダへ二人で会いに行くが・・・。死と向き合う若者の話で重苦しいのかと思いきや、病気とともにあってもお互い思い合う気持ちの強さと輝きにあふれた小説だった。「傷つくかどうかは選べない。でも自分を傷つける人を選ぶことはできる。」相手を傷つけるというのは、やがておとずれるであろう死という刃で、ということ。それでもいいと思える相手と巡り合えた二人。久しぶりに素敵な青春小説に出会った。

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Posted by ブクログ 2015年03月02日

単純な闘病お涙頂戴ではない、という評価を聞き読んでみた。
病気になるって、健康な人からは見えない部分が色々あるんだよなって改めて思う。
弔辞のところがぐっとくる

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Posted by ブクログ 2014年06月10日

アイザックと「ペーパータウン」のベンのキャラクターが似てるなあと思ったら、同じ作者だった。ちょいちょい引用される詩にすっかりやられた。映画化楽しみです。

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Posted by ブクログ 2016年07月26日

私はそれまで生きてきた時間のほとんどを、愛してくれた人たちの前で泣かないようにしてきた---16歳のヘイゼルは甲状腺がんが肺に転移して呼吸器を手放せない 。骨肉腫で片脚を失った少年オーガスタスと出会い恋をする。死を感じながら人を愛することの喜びと悲しみ。今の若者を描きながら、ありきたりじゃない、クー...続きを読むルな青春小説。

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Posted by ブクログ 2015年02月16日

「きっと、星のせいじゃない」って映画の原作
英語のタイトルもそんなかんじ
でも邦題の「さよならを待つふたりのために」ってのもすき
たまに日本語版はぜんぜんちがう小説や映画のタイトルあるけど、けっこうセンスあるのが多い気がする(わかりやすかったりとか)

肺が機能不全で常にボンベをつけて歩く女の子と(...続きを読む頭がいい)
バスケのスター選手だったイケメンな男の子(骨肉腫で片足がない)の恋愛

身近にある不幸を感じさせない強さがある(ユーモアとして語ったりできる)

忘れ去られる恐怖とか死後の世界とか
長く生きられない自分が相手の大切な人になる罪悪感とか

16歳、17歳だけど
大人っぽい(さすがアメリカ!)

眼のがんで両目が見えなくなる男の子のエピソードがやっぱりぐさぐさくる
眼が見えなくなるってけっこうヘビーだと思う

子どもでがんになるのは本人ももちろんだけど
親や周りのひとがつらい
ってことがよーくわかった

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年07月31日

甲状腺がんの16歳のヘイゼルと、骨肉腫で片脚を失っている17歳のオーガスタスとの恋の物語。

一時は死の危機をさまよい、奇跡的に生きながらえたヘイゼルだが、がんは消えたわけではない。自力で呼吸できないから、酸素ボンベをカートに乗せなくては外出できないヘイゼル。
母親の薦めで、癌患者のサポートグループ...続きを読むに参加したヘイゼルは、そこで、片足を失ったオーガスタスと、目を摘出することになっているアイザックと出会う。
病気になって以来、恋なんて出来ない、しないと思っていたヘイゼルだが、オーガスタスに惹かれて行く。

ともすれば、お涙頂戴もしくは、まじめくさった闘病物になりがちな設定。けれど、シニカルに、コミカルに、時にストレートに苦しみを吐く。

二人が好きな本『至高の痛み』のラストに納得いかず、続きが知りたい二人は、作者・ピーター・ヴァン・ホーテンを訪ねて、アメリカからオランダへゆく。
が、そこでも予期せぬ結果が待っていた。
急激に病状を悪くするオーガスタス。
死と、死にゆく人と、それを看取る家族の気持ちが、丁寧に描かれている。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年07月19日

読まなくても良かった。どちらかというと。村山聖を読んだ後になって書いている感想文なので仕方ないとは思うのだけど。作者に「その後」をせまる姿勢も個人的には粋美でない様に思うし。透明感は好きでした。少し泣きました。でも「聖の青春」との並列読みはせずが吉。と思う。

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Posted by ブクログ 2013年12月15日

甲状腺がんにかかっている16歳のヘイゼルと、骨肉腫で片脚を失っている17歳のオーガスタとの恋の物語。恋仲の二人ともが闘病中というのは斬新だ。でも、それだけにどこまでいっても、病気でない人にはわからないこともあるような気がする。まじめくさって病気と闘うわけじゃない。時にシニカルに、時に泣きごとをいい、...続きを読む時に苦しみ、時に青年らしい言動で振る舞う。そうなんだろうなと思うし、とてもさわやかだし、救いようもある物語なんだけど、どこか前述のような、本当にはわかりきれない気がしてしまう。
ん、ちょっと待てよ。わかりきれないって思ってしまうのは、自分がもうハイティーンじゃないからかも!?

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