【感想・ネタバレ】SEは死滅する(日経BP Next ICT選書)のレビュー

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刺激的なタイトルなんだけど

この業界で働く立場で読みました。

私自身、この本で取り上げられている受注開発・人月ビジネスとは異なるは働き方ではあるものの、同じ業界にいるものとして、常々日本のIT業界の持つ異常性について、同様の問題意識を持っていた。

それで、刺激的なタイトルだったので、立ち読みして購入し読んでみた。

―んですが、どうも途中で読むのが疲れてしまった。

同じジャンルの書籍でも技評から出ている「システムインテグレーション崩壊 ~これからSIerはどう生き残ればいいか?」の方が個人的には読みやすかった。

なんでかなと思い、著者の経歴を調べてみると、本書は日経コンピュータの編集者で、ITと経営をテーマにしたコラムなどを手掛けている方。

もう一方の技評から出てる書籍の著者は実際にIT業界(ネットコマース系)に身をおいてる方。

という違いがあった。


かなり個人的な感想になってしまっているが、本書ではあくまでも取材に基づいて書かれているようで、掘り下げていくと1つ1つの話題に対して、問題点や改善点に至るまで、具体性がいまいち薄い、抽象的(精神論?)すぎるというか、そんな印象を受けた。

そのためか段々と入っていかなくなってしまった。

読み手の大半は、広義のSE=技術者なんだから、具体性を得ない話は社長の訓示以上に「だから?」って感じてしまう、からかな。


あとSEというか技術者が一番嫌うのが、同じリスクを負ってない人間の、理想論や啓蒙ってことが分かってないんじゃないかなと思った。

その意味で実際にその業界に身を置いている者と、そうでない者とで、言葉や考え方にたいする重みの違いというか、そういったことも、この書籍が自分には入っていかなかったことの一因のような気もした。

テーマ事態は問題視すべきことなので、それを考える際に、こういう考え方もある、ぐらいにとらえるのが良いと思う。

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2015年11月12日

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