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100年近くも前の作品なのに
岡本綺堂のやや怪奇味を帯びた作品が入っている短編集である。明治初期から中期に幕末頃の話を聞きがたりする という体裁を取っているため、幕末と明治初中期の風俗をともに知ることができる。驚いたのは100年近くも前の作品なのに、江戸言葉のテンポの良い語り口で、さして引っかるところもなくスラスラと読めることである。短編集にありがちの、話を無理やり面白くしようと、オチの部分を作り込むこともなく自然体の語り口であるところもよい。