感情タグBEST3
Posted by ブクログ
表紙が綺麗で手に取り、読み始めてすぐは表現の仕方に官能小説の様なものを感じ抵抗がありました。
けれど読み進めていくと、短編ながら濃縮された物語に心が暖められるというか、揺すられました。
『セックス』をテーマにした話と思ったけれど、読み進めるうちに『心』や『寂しさ』が真のテーマ泣きがしました。
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たまには恋愛小説でもと思ったがあまりの描写にびっくり。
7人の女の子の普通ではない恋愛が描かれているが、あまりの普通ではない感じにまたびっくり。不倫の話がまともに思えてくる。
加藤千恵の短編は好きだけど、こういう描写が過激なのはもういいかな。
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最後の短歌にぎゅっと感情が詰め込まれている。明確に定義できる関係性とは限らないし、自分で分かっていてもそれを誤魔化してしまうことだってある。そんな関係性の短編集。流されてるのが流そうとしてるのか、冷静なようで求めてしまう女の子がたくさん。
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しょっぱいキス…舌が入れば思考は停止する。
靴下を履いて眠る…最も理解できないし経験もできないレズはお手上げ。
門限のない日に…ちょっとした火遊びから底なしの不倫ワールドが始まる。
特別にならない…誰にも帰属しない猫のような生き方だけど、これが本来の人間の生き方かもしれない。
すべてオールぜんぶ…叔父とのタブーな関係なのに後ろめたさは皆無。
誤解しつづけて…甘えているだけに見えるし誤解するほど理解していないように見える。
夏は終わる…なかなか凄い性描写だった。雷に打たれたようなハードな快楽では女は飽き足らず進歩のない男に失望する。
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性(一筋縄ではいかない恋愛)とモチーフとしての食べ物(果物が多いと思ったけど、読み返したらそうでもなかった)を結びつけた7つの短篇集。
最後の短歌が主人公の気持ちを表しているようで、余韻があった。
どの話もさらりと読めるようで、ちくっとするような切なさや痛みを感じた。
些細な不安の描き方とか、好きの感情とか。
1番印象的だったのは「夏は終わる」。
フェスという単語に懐かしさを覚えつつ読んでいたら、だんだん異常な話になっていって、終わり方が切なく感じた。
Posted by ブクログ
加藤さんの短篇集はきゅっとつまってまとまりがあります。
今回は今までの作品より官能的でした。
7人の主人公はそれぞれ抱えているものがあって決して幸せと胸を張って言えるわけではないけど、恋人のようなそうでないような相手と関係を持つ。
状況も年齢も様々だけど、抗えない衝動だったり、逆に諦めの境地でそうしたり。
艶っぽくってちょっと切ない話が多かった。
最後の短歌も核心をついていて
グサリと刺さります。
さらりと読める作品。
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加藤千恵さんの本はいつも苦手なのに読んでしまう。いつも幸せになれない。今回は帯に惹かれて買いました。「みんながやっているような恋愛が、私にはできない。」私はこの中だったら華に似てるかも。
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様々な普通とは決して言えない恋愛をする普通の女性(女の子)の短編集。
自分がその立場にいなくても、同じステージに立って共感しながら読んでしまう。
タブーと言われる恋愛かもしれないが、それでも愛する気持ちは一緒なんだね。
何が普通なのかわからなくなった。
Posted by ブクログ
7人の女性の、それぞれの恋愛のかたちが描かれた短編集。わりと読みやすい文章だったので、さらりと読めた。理解できない部分もあったけど、それもまた1つの恋愛スタイルなのだと思う。
加藤さんの本は初めて読んだのだが、もともと歌人として活躍しているらしい。それぞれの章の最後におさめられた短歌が素敵だった。
Posted by ブクログ
少し現実離れしている。ありえないだろうと思うけれど、ありえるのかもしれない。
好きな人との愛があるセックスが一番幸せであると再認識させてくれる一冊。甘エビのあのエピソードはよかったな。