【感想・ネタバレ】幾千の夜、昨日の月のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

小説でない角田さんを読むのは初めてでしたが、エッセイも、良いですねえ。小説よりも、エッセイの方が、より、その人柄がでる、といいますか、角田さん、なんというか、芯の所で、強い人だな、逞しいな、と思った次第です。で、ちゃんとしている。うん、ちゃんとしている。素敵だなあ。

でないと、こんなに、色んな旅行できないっしょ。色んな旅をして、色んな夜を見て、色んな抱え込んだ自分の思いを、ちゃんと、できるだけちゃんと、誰かに伝える事、できないっしょ。羨ましいです。角田さんが。自分の思いを語る言葉を持っている、という人は、羨ましいよなあ、ホンマ。

旅先での様々な夜が出てきますが、自分は殆ど旅行をしないですし、海外も一度も行ったことがないので、角田さんが描写する異国の夜よりも、日本の身近な夜のほうに、圧倒的に親近感が湧きました。

引っ越し前夜の夜、引っ越し後の初日の夜を描写した「それを知る必要がある」

病院という建物の中の夜の寂しさと優しさ、冷たさとホッとする感じを描写した「魂が旅する夜」

は、なんというか、凄く素晴らしいですね。「すっごくわかる!あの感じ!」というのを、見事に、バッチバチに、自分の言葉で、自分の文章で、表しているというのは、本当に羨ましいなあ、凄いなあ。

あと、西 加奈子さんの解説も、凄く良いです。角田光代さん、という人が、どういう人なのかを、物凄く愛情をこめて、語っておられる気がします。西さんの小説も、読んでみたくなったなあ。

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2017年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夜と旅に関するエッセイ集。
角田さんが若い頃からあちこちの海外を旅しておられることに驚いた。
しかも一人旅で、旅先で色々手配する自由旅。
でもビビリ性で夜が怖いらしい。
旅先で幾度となくビビる夜を過ごしても、知らない場所を旅することがとにかく好きらしい。

私はこんな一人旅を今までしたことがないので、旅先での夜の怖さも経験ない。
でもモロッコの砂漠のど真ん中で見た月やモンゴルの夜の光景等、怖い気持ちを越えた素晴らしい体験はとても羨ましい!
角田さんのお陰で、なかなか体験しえない旅先の夜に出逢うことができたように思う。

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2017年08月19日

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