感情タグBEST3
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自分も旅好きで散々放浪している身として、ああわかるなあこんな夜あるなあ、とか、まだまだ知らない夜もあるなあ、と夜の話だけどいつの間にか旅のことを考えていた。旅中に読んだってのもあるかも。
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今までエッセイという物をほとんど読んで来なかったけど、すごく良いーって思えた。
色んな夜を擬似体験できた感じ。
ここに描いてあった夜を私が実際に体験することは一生ないけれど、自分が体験してきたあんな夜、こんな夜も思い出した。
角田さん、小説を読んで写真を見て勝手に想像してた人物像とはだいぶかけはなれてた。いい意味で!
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読みながら、旅に出たいなと思った。小心者の私は言葉が通じない見知らぬ土地で夜を過ごすのが怖くて、海外旅行はなんとなく二の足を踏んでしまう。でも、一人旅の夜で「ひとりでいる」ことを味わうのは好きで、自分自身にとって大切な時間。
このエッセイは夜の心細さも不安も、夜の美しさも心強さも、いろんな面を描いていて、すっと心に沁み込んでくる。
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手元に置いておきたい1冊。角田さんの夜のエッセイだけど、旅先の話も多くて、旅に出られない今、少しだけ旅したい欲を解消してくれた気もするし、逆にとても羨ましくて行きたくなった気もする。ふとしたときにまた読み返したい。
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夜に関しての、著者の様々な角度で切り取った実感を書くエッセイ。
「ガラスを砕いたような夜空」など、相変わらず表現が直接的でキレイ。
場所やその時々の気持ち、付き合いごとに色んな夜があるのだなと思った。
表現だけでなく、文章の書き方も読みやすく工夫してあって、その点でも勉強になった。
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去年6月くらい、かもめブックスの特集棚(テーマ:レイニーメトロノームブックス)にあった本が全部良さそうでうんうん悩んでこの一冊を買った。
正しい選択だった!(多分どの本を選んでも同じことを言ってそう)夜のえもいわれないあの感じ(複数種類あり)が明晰に切り取られている。モヤがかかった、上手く取れていないけれど絶妙にその場の雰囲気が一枚になったポラロイドみたい。
人と孤独はシェアできないかもしれないけど、この本があれば夜も寂しくない。
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私も夜が怖いと思うことがよくある。
朝になり、日の光を見ると不思議と恐怖感は薄らぐ。
角田さんの奔放な旅のエッセイが好きです。
平和だからこそ、の旅。今読むと、心が痛いです。
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夜に枕元で少しずつ読んでいた本。
目の前にその情景が思い浮かび、旅をした気分になれるエッセイ。特に海外旅が好きな人にはおすすめ。
そして、すべていろんな夜についてのことが描かれている。夜の孤独、怖さ、それを埋めるための都会の明るさ、昼とぜんぜん景色が違うこと、お酒を飲んだ後の謎の無敵な気分。
とても共感することが多く、またぱらぱらと読み直したいと思った。
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私が同じ夜を過ごしたら見過ごしてしまうような
ふーんと通り過ぎてしまうような
些細なでも素敵な一コマをこんな素敵な言葉で表現できるなんて、なんて素敵なんでしょう
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こんな夜あったな、そういえば夜ってこういう気持ちになるなと個々人が抱く夜がどういったものなのか文書に触れて思い出すという経験が出来る貴重な本だと思う。夜のしんとして一人を感じる経験は誰でもしているんだなとすとんと分かった気がする。
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夜がテーマのエッセイ。
角田さんの文章は分かりやすく、情景が鮮明に浮かびました。行ったことのない国の夜も感じさせてもらえるので、旅している気分に。落ち着いたら海外の夜を楽しみに行きたいなと思いました。
そして、多種多様な夜を感じられてきたんだなと感じました。その感性に刺激を受けて、自分の夜も振り返ってみたくなりました。
心躍るときもあれば、孤独を感じるときもある。期待で胸を膨らませるときもあれば、不安で押し潰されそうなときもある。
どんな夜も愛おしいなと思える本でした。
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たくさんの夜が出てくる。
一人旅したときの夜の場面が多くて、自分の一人旅も思い出した。むし暑い・肌寒いとかちょっと汚いとか自然すぎるとか、旅行の非日常は特別で素敵。
携帯電話がなくしたものとして、待つことや夜の孤独が挙げられていたけど、携帯を一人一台当たり前に持つようになってそれも何年も経ってきたいま、形は変わったけどどちらもある気がする。
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これまでの人生の中で、自分の人生に影響を与えた夜にどのようなものがあったのか。けっして無視できないできごと、そう、他人にはどうでもいいことかもしれない。でも本人にとっては人生を変えるほど大きな意味を持っていた。
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小説でない角田さんを読むのは初めてでしたが、エッセイも、良いですねえ。小説よりも、エッセイの方が、より、その人柄がでる、といいますか、角田さん、なんというか、芯の所で、強い人だな、逞しいな、と思った次第です。で、ちゃんとしている。うん、ちゃんとしている。素敵だなあ。
でないと、こんなに、色んな旅行できないっしょ。色んな旅をして、色んな夜を見て、色んな抱え込んだ自分の思いを、ちゃんと、できるだけちゃんと、誰かに伝える事、できないっしょ。羨ましいです。角田さんが。自分の思いを語る言葉を持っている、という人は、羨ましいよなあ、ホンマ。
旅先での様々な夜が出てきますが、自分は殆ど旅行をしないですし、海外も一度も行ったことがないので、角田さんが描写する異国の夜よりも、日本の身近な夜のほうに、圧倒的に親近感が湧きました。
引っ越し前夜の夜、引っ越し後の初日の夜を描写した「それを知る必要がある」
病院という建物の中の夜の寂しさと優しさ、冷たさとホッとする感じを描写した「魂が旅する夜」
は、なんというか、凄く素晴らしいですね。「すっごくわかる!あの感じ!」というのを、見事に、バッチバチに、自分の言葉で、自分の文章で、表しているというのは、本当に羨ましいなあ、凄いなあ。
あと、西 加奈子さんの解説も、凄く良いです。角田光代さん、という人が、どういう人なのかを、物凄く愛情をこめて、語っておられる気がします。西さんの小説も、読んでみたくなったなあ。
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夜と旅に関するエッセイ集。
角田さんが若い頃からあちこちの海外を旅しておられることに驚いた。
しかも一人旅で、旅先で色々手配する自由旅。
でもビビリ性で夜が怖いらしい。
旅先で幾度となくビビる夜を過ごしても、知らない場所を旅することがとにかく好きらしい。
私はこんな一人旅を今までしたことがないので、旅先での夜の怖さも経験ない。
でもモロッコの砂漠のど真ん中で見た月やモンゴルの夜の光景等、怖い気持ちを越えた素晴らしい体験はとても羨ましい!
角田さんのお陰で、なかなか体験しえない旅先の夜に出逢うことができたように思う。
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8割方、旅先の「夜」について書かれたエッセイ。ちょうど旅行中に読めたのがうれしい。知らない土地でしか感じられない夜って確かにある。いろいろな夜が丁寧に鮮明に再現されている。
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このエッセイは「夜」をテーマにして書いてあるが、夜というのは特別な時間だと思う。夜更かししているとなぜか気分が高揚してしまうし、気分が高揚しているからか、大胆なことも言えたり、面白い(というより変?)考えが生まれたりもする。(俗に言う深夜ノリというやつか?)夜ってなんなんだろう。まあ、夜と言っても、人間が勝手に夜だと位置付けているだけだけれども。
私は角田さんと似ている箇所が多少あると思っていたけれど、西加奈子さんの解説を読んで、全くそんなことはないだろうと思ってしまった。角田さんは、西さんによれば、「剥き出しの人だ」とのこと。私は、真正面から人とぶつかったこともない(と思う)し、誰に対しても全てをさらけ出すことは出来ない。でも、20代の時って、誰しも自分を曝け出すことを少々恥ずかしく思うのかもしれない。プライドなども相まって。角田さんもそういう時期があったのかな。もし20代でそれがあるとして、それを乗り越えられたら、すごく楽になれると思う。素直な自分になれるのだろうか。
そういえば、全く違う話だけれど、寝台列車は私もすごく好きだ。寝台列車の選択肢があるのならば、迷わずそれを選択する。ミャンマーのヤンゴン〜バガン間で乗った際は、縦横揺れがすごく、また体がバウンドして宙に浮いたりして寝ているのにとても具合が悪くなった。だが、また乗ってみたいと思ってしまうから不思議だ。
スペインのグラナダ〜バルセロナ間の寝台列車はとても快適で、ミャンマーとえらい違いだと思ったことを覚えている。寝ている時は振動はほとんど気にならず、あっという間に朝になっていた。
世界中の寝台列車に乗ってみたいが、特に日本は厳しそうだ。切符が人気のため取れない。日本では移動することが目的、というより、寝台列車に乗ること自体が目的となっているからだ。どんどん寝台列車がなくなる中、一生に一度でも良いから、日本の寝台列車に乗ってみたいと、いや乗るぞ、とこのエッセイの寝台列車のページを読んでまた決意した次第。
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うん、うん、と頷きながら読み終わった。
私は一人旅は二回しか行ったことがないけれど、その夜はどこか特別だったような気がする。
そして、旅先で見るものは何故か、同じものでも違って見える。本当に不思議だ。
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一人旅に行きたくなるような話でした。
一人旅の怖い部分も良い部分も描かれています。
角田光代さんが旅先で感じたことをまとめた短編集のように感じました。
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「夜」の特別感。
"怖い" と "わくわく" の狭間。
角田さんの夜にまつわる旅エッセイ。
奔放で逞しい旅をする人だな笑
軽快に読めるが、旅の中で体験したシーンや感情が混ぜ込まれた文章。
砂漠のど真ん中で目覚めたら月がものすごく大きかった。
とか
バリの掘立小屋ディスコで赤や紫のライトに照らし出される顔はみなはちきれんばかりに笑っていた。
とか
1枚の絵のようなシーンがぽろっと混ぜ込まれていてハッとする。
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海外好きには面白いエッセイだと思う。
私は海外旅行も頻繁にするわけではないし、そこまで海外に興味がないので、海外での話が多く少し飽きた。
日本での何気ない夜の話が印象的である。
「出会うのは夜」
言葉を交わすことで人と出会うことがあると、十七歳の夏に私ははじめて知った。
「魂が旅する夜」
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夜に関するエッセイ。旅先の夜、学生だった頃の夜、引っ越しした最初の夜、、、夜にはいろいろな表情があるということを思い出させてくれる本でした。
よく、夜書いた手紙(今の時代は手紙ではなくメール?)は朝読み返してから送ったほうがいいと聞きます。夜は私たちを昼間よりも少しだけ感情的にしてしまうから。でもだからこそ夜が好き。自分が過ごしてきた幾千もの夜の中の、自分にとっての特別な瞬間を思い浮かべながら読みました。
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角田さんの旅にまつわるエッセイは、いつだって信じられないくらい共感しながら読み進められる。読む、というより飲みながら角田さんの話を「うんうん!」と聞いてる感じ。
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夜に関するエッセイ集なのですが殆どが旅行記みたいで、海外に行ったことのない私には想像し辛かったですね。ただ、「夜」というテーマでこれほどまで話を紡ぐことができるのは角田先生の力量が凄いと思いました。