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Posted by ブクログ
量子力学選書の編者の筒井泉先生の著書。『量子論の基礎』でベルの定理まではやったが、本書ではさらにコッヘンースペッカーの定理(状況に依存する実在)と自由意志定理(粒子の非決定論)まで突き進む。量子力学が生まれ、世界の実在を巡って、科学はここまできているのか、まさに神秘という他ない。矛盾をめぐる議論なだけに理解が困難な部分を含んでいたが、じっくり取り組めば、強い刺激が得られること間違いなし。量子力学はまだまだ完結していないのだ。
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量子力学の分かりにくさをEPR論文を通じて解消しようという試み。数式を使わず簡単な思考実験で解説している。EPR論文についてはその言わんとすることがようやく分かってきたが、その後に続くベルの定理、コッヘン-スペッカーの定理はやはり難しい。やはり「常識」が邪魔をしているのだろう。