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Posted by ブクログ 2023年11月26日
小野寺史宣に出てきそうな佳人。ちょっと説教くさいが、その語りが心地よい小助川先生。それぞれ魅力ある物語を添えるシェアハウスの住人。とても心地よい物語でした。
Posted by ブクログ 2022年04月29日
引退した医師・タカさんが大家として日々健康相談にのってくれる男二人、女四人のシェアハウス生活。
初めましての小路さん。
こちらとっても良かったです!!
心に響いてくるメッセージの数々。人情にホッと和むし安心して読んでいられる。
読みながらタカ先生のカウンセリングを受けているような気分になりました。...続きを読む
会話にさりげなく相手への気遣いがあって心を軽くしてくれる人生のよき先輩。こんな人がそばに一人いてくれたら心強いし安心だろうなぁ。
料理上手で優しい佳人くんもいて、いいなー、私も仲間に入りたい。
住人同士の距離が少しずつ近づいていく感じや人間模様、謎、ちょっとした事件もあったりしておもしろかった!
あちこちにタカ先生の名言がたくさん。
みんなで囲む食事シーンが楽しそうでした。
主人公の佳人がとにかく優しくて良い子。
登場する人がみんな良い人ばかりで読後感も温かい。疲れたとき、何かに迷ってるときに読むと元気がもらえる一冊。
素敵な初読み本でした♪
『固まってしまった思いが解けていくためには時間が掛かる。だが、自分はこれでいいんだと思えることが少しずつ増えていけば、必ず解ける瞬間がくる』
『いい思い出は、生きる力になるんだって』
『どんなにくだらないことでも、何でもないことでも、嫌なことでも、経験しておけばそれは身体の中に溜まっていく。蓄積されていく。いつどこで役立つかはわからんが、何もないよりはマシってもんだ』
Posted by ブクログ 2014年09月13日
シェアハウスっていいなー。
下町の感じもいいな。
作中で教訓めいたことを言うけど、ストレートすぎないかこれ…。
でもいろいろ捻りすぎて何が言いたいのか分からなくなるよりは、ずっといいかも。
Posted by ブクログ 2014年08月01日
シェアハウスに住む話。
人との繋がりが希薄な現代に
小路さんの世界はいつでも温かい。
こんな風に温かく優しい人になりたいと思う。
気持ちよく読み終えただけに
申し訳ないけど解説が残念でした。
Posted by ブクログ 2020年04月15日
沢方佳人(さわかた よしと)19歳。
中学一年の時に父を交通事故で失い、その後、忙しく働く母に代わって、家事のほとんどと三つ下の双子の弟妹の世話を引き受けてきた。
高校卒業後も進学はせず、近所の酒屋のバイトを続ける。
“やりたいこと”のはっきりしている弟妹に大学進学の機会を与えてあげたいと思ったから...続きを読むだ。
ある日、母から切り出される。
「今の佳人の世界は狭い家の中だけ。今まで本当にありがとう」そして「巣立ってほしい」と。
佳人は子供の頃かかりつけの医院だった「小助川医院」をリノベーションした「シェアハウス小助川」に住むこととなる。
タカ先生は、一緒に開業していた両親を亡くした後、まだ50代なのに医院をたたんでしまった。
寂しい独り暮らしをしていたタカ先生と、それぞれ心に秘めたものがある住人達は、どう関わっていくのか。
「特にやりたいことが見つからなくて、フリーターをしている」
佳人の状態は一見、頼りない若者のように見えるが、気を付けて読めば、彼は最初から一つも揺らいでいないことに気づく。
『家事が好き』『人の世話をして喜ばれたら嬉しい』
仕事にできるような趣味もなくて…と言うけれど、それは世間一般が佳人の得意なことを仕事と認めないだけである。
シェアハウスや共同生活、または昔ながらの下宿をテーマにした作品に興味がある。
ともすれば家族との関わりもうまくできない自分にとって、他人と暮らすという勇気に驚いたりもする。
なんてことはない日常が延々と描かれても、ぜんぜん退屈しないのだ。
最初、家主のタカ先生は、気力を無くして心を病みかかっているのではないかと思ったが…
いや~、よくしゃべるようになりました(笑)
自分の信条などを語る相手を持ったことで、生き生きとしてきた。
身体の“内科”の先生ではあるが、人間の“内面”も診る。
他人とかかわり、自分と違う考え方、生き方に触れることは、面倒ではあるけれど、一番の刺激であり、生活のスパイスであり、心のカロリーでもある。
作者の言いたいことは、タカ先生によって語られ、佳人によって検討され反芻されて行く。
理解できない考え方をする人間とはどう関わるか、または関わらないか、というのは永遠のモンダイ。
先生の意見、しっかり者の恵美里の主張も、うんうんとうなずいてしまう。
そして、ついに、佳人の「才能」を「仕事」に結びつける道が開ける?
急に話が上手く転がった気もするけれど、今までの佳人のコツコツ積み上げた努力が報いられたと考えるべきか。
期待に満ちたラスト。ぜひ、続きが見たい。
Posted by ブクログ 2018年05月15日
これは深面白いなー。タカ先生の言葉がいちいち深い。為になるから、まとめたいぐらい。主人公の成長も感じるし、暖かい内容だし読んで良かった。
人は誰しも闇があるよね。闇の深さはそれぞれだけど。闇が病みにならないようにしないと。
それと、1人が好きな自分にはシェアハウスなんて絶対無理だな。と思った。
Posted by ブクログ 2016年06月10日
小路氏がこのタイトルで書いた作品に対して期待した通りの内容でした。
登場人物それぞれに事情があるものの、基本的に皆善人で、前を向いて生きようとしている。若い頃なら一度ぐらいこんな環境で暮らしてみるのもいいかなと思いました。
Posted by ブクログ 2015年09月11日
このまま終わったらもったいない。シリーズ化してほしい。少なくとも、佳人がフランスから帰ってきてからのお話が、読みたいです。恵美里との恋愛の様子も読みたいです。
Posted by ブクログ 2015年02月17日
毎度の小路幸也ワールド。
良い隣人たちが良い生活を営みはじめ、ちょっとした事件も彼らの善意あふれる人間性で解決していき、最後は登場人物皆が気持ちよい表情で希望ある未来を向くエンディング。マンネリっちゃマンネリだけど、小路作品はこうでなくちゃと思う。
こういう優しい物語の中だから語れる生き方の教訓っ...続きを読むてのもあるわけで、本作では物語の中盤にとある事件をきっかけとして、主人公とシェアハウスの大家が語り合う「頭のおかしな連中にならない方法」と「悪意について」がその教訓にあたる。
ここの部分が核心であり秀逸。おかしな人間とはどうやって形成されていくのか?おかしな人間にならないためにはどうすれば良いのか?書いてあることは言い古されたことなんだけど、いちいち得心がいく分かり易さ。ここの処世訓を大黒柱にしてるから、優しさを溢れさせてもこの小説は潰れないんだなと思った。
悪意に負けそうになったとき、おかしな人間になりそうになった時、この小説を読み返そうと思った。
Posted by ブクログ 2014年11月29日
この話は、ドラマなんかにしちゃいけない。
とてもじんわりと、人間のよいところを信じられるような物語。これをテレビなんかに毒されてはいけない。真剣に思う。
タカ先生も大吉さんも茉莉子さんもいい。相良さんももちろん、いい。
でもやはり、佳人の視線から描かれたシェアハウス小助川の居心地の良さ。このプチ...続きを読む大家の目に映るこの家が、こんなにも快適なのだから、無防備にこの作品のあたたかさを信じられる。
期待以上に心地良かった。タカ先生の語る人間論も、真っ直ぐに聞けた。
ラストは出来すぎかな?とも思うけれど、こんなに素敵な人たちが、ひとときでも幸せに暮らしてゆく物語なら、それもいい。なんだか全部許せる。
この本、平台で見かけて手に取って、正解。
Posted by ブクログ 2014年11月06日
シェアハウスで他人と同居することでお互いが成長していきます。
こんな関係を気づけるシェアハウスが本当にあればいいのにって思いました。
Posted by ブクログ 2014年10月01日
最近流行りのシェアハウスでの生活をオープンから描いた話。いろんな人がそれぞれ悩みを抱えていて・・・共同生活する上で少しずつ浮き彫りになり気持ち的に解消していく話。家主(オーナー)がナイスキャラかな。
Posted by ブクログ 2014年09月16日
こんなにうまくいくシェアハウスは無いと思うけど
大家のタカ先生が居るから皆がうまく繋がれて気持ちよく生活出来るんだと・・
主人公の佳人も気持ちのいいキャラだった
憎たらしい人物が登場しなかった笑
最後の終わり方も前向きになれる終わり方で良かったし
解説はテラスハウスをやってるからかYOUが書いていて...続きを読むそれも面白かったなぁ
Posted by ブクログ 2014年09月14日
好き。男女6人がシェアハウスで暮らすお話。アパートと違って共有の空間があるから、ゆるい家族のような関係。赤の他人なのに、家族みたいでもあり、プライバシーには深入りしていなかったり、面白い関係。こういう関わり方も、いいなー。
Posted by ブクログ 2016年05月29日
小路さんらしい優しく暖かな物語でした。
シェアハウスという他人同士の集合体の物語ですが、若くして医者をやめシェアハウスの大家になった小助川さんが父親、住人で最年長(40歳)の歯科衛生士の茉莉子さんが母親、37歳の大吉さんが叔父さん、3人の若い女性陣が姉妹、そして主人公の佳人が気の良い弟とする一つの家...続きを読む族のようで、一種のホームドラマの感じがあって、その辺りも小路さんらしいところです。
チョッと説教臭いところがあって出来過ぎの話ですが、それぞれの成長が心地良い物語でした。
Posted by ブクログ 2014年08月06日
大家である元医師のタカ先生が良き相談役であって、読んでいて心温まり、励まされました。すごく居心地のよさそうなシェアハウスで、人間関係であって、仲間に入りたくなります。読んでいて仲間に入りたくなるのは、この作家さん独特のような気がします。目標を見つけて、前を向いて頑張ろうとする姿がとてもよかったです。
Posted by ブクログ 2022年05月01日
シェアハウスというものに憧れていながらも自身は住むことはないと思いつつ本で経験したいと考え手に取る。
人物構成は微妙だが、男の自分としてはとても羨ましい限り。物語として成立させるにはそこそこ交流がなければならないし、語り手である主人公も含め、女性にギラギラしない男だけで構成しなければうまくいかなそう...続きを読むですね。それでも恋愛要素が控えめでそこは好感です。語り手を変えて、住人それぞれの目線の章立てで読んでみたかったかも。
全編を通して大きなエピソードがマッチ事件と放火だけで変化がなく少し物足りないかな。家主であるタカ先生による人生観が深いが、後半は食傷気味になり少し面倒臭かったです。
終盤はなんだか迷走したけど将来に向けて上手く収めた感じ。
もう少し悪役を登場させてもいいのでは、と感じた。
Posted by ブクログ 2014年09月29日
小助川医院を改装してできたシェアハウスに暮らし始める佳人とちょっと訳ありな住人たちの話。タカ先生の教訓的な言葉が良かった。
佳人の仏留学とかシェアハウスの食堂とかうまい具合に行き過ぎな気もしたので、最後は少し冷めてしまった。