【感想・ネタバレ】沙高樓綺譚のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年11月14日

宮部さんの百物語は中だるみかなあと思っていたところで
浅田さん版百物語、浅田さんはやはりすごいと再認識。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年02月02日

厳選された名士たちが集い、決して表には出せない秘密を今宵限りと語り合う、五つの物語。
聞いてみるとどれもこれも人に言えない話ばかり。ずっと抱えてきたことを口にするのは痛みが伴うだろうと想像される。参加者の秘密を聞く度に重みが増していき、聴衆の一人となってそれを受け止めるのだ。
一話ごとの知識量が豊富...続きを読むで内容が濃く、非常に読み応えがあった。特に『立花新兵衛只今罷越候』の気迫に息を呑み、鳥肌が立った。面白い話だった。

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Posted by ブクログ 2019年01月12日

この人は実にいい。なぜ?  ・・・・解らない。何冊か読み足してみるとしよう。
「百年の庭」が秀逸
カバーデザインも又いい。

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Posted by ブクログ 2012年01月16日

はじめての浅田次郎体験。大変おもしろかった。短編集で、枕元において、眠る前に何度も、楽しんだ。特に、勤王志士が映画作りのセットに紛れ込んでくる話が、とてもおもしろかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年03月25日

 やっぱり浅田次郎は面白いなぁ。
 趣向の違う短編集。

 百年の庭と……いや、どれも全部面白い。

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Posted by ブクログ 2019年04月14日

手順前後で『草原からの使者』を先に読んでしまったが、沙高樓はこっちが本家。おそらくシリーズ化を決定付けたであろう第一作「小鍛冶」は傑作。さすがにこの緊張感とクオリティを全作に求めるのは酷というもので、サイコ・ホラーあり、幽霊譚あり、ミステリーあり、義侠小説ありとバラエティに富むものの、いずれも(水準...続きを読む遙かに以上とは言え)今一。

最近、浅田次郎ばっかり読んでいる気がするな。

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購入済み

2018年01月26日

とても面白く、わくわくしながら読みましたが、途中で「以前に読んだことがあるぞ」と気づきました。ところが、次にどうなる話だったかまったく思い出さず、新鮮な気持ちで読み終えました。
続編が読みたいです。

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Posted by ブクログ 2015年08月30日

個人的に平日の閉館前に行くことの多い国立博物館から始まる、百物語的な短編集です。 

誰もいない展示室って、贅沢な緊張感も魅力のひとつ。

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Posted by ブクログ 2014年11月11日

上流階級の謎めいた集まりで聞く話が、1章に1話ずつまとめられている。浅田さんの作品でこういったテイストのものは初めてだったが、面白い。やはり、浅田次郎さんはすごい作家だと思う。

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Posted by ブクログ 2013年07月23日

浅田次郎版百物語。沙高樓に集まる人々が語る秘密に、ぐいぐい引き込まれる。章ごとにガラッと雰囲気が変化していく所も流石。

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Posted by ブクログ 2013年07月22日

貸してくれた友人以外にも本書が好きだと公言している友人がいるため、興味を持って読む。なるほどこういう話なんだ。小説というすでに架空の世界の中で、さらに他人の人生を盗み見るというような趣向がおもしろく、続きがあれば(あるんだけど)読みたくなるのがわかる。

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Posted by ブクログ 2012年11月20日

深夜、摩天楼の片隅で、紳士淑女がこれまで誰にも話せなかった話、墓まで持ってゆくつもりだった体験を、情景も鮮やかにゆっくりと語り出す。
現代版百物語。生々しく、妖しく、そして不思議な世界へと誘う技巧は、さすが短編の浅田次郎。引き込まれました(^^)

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Posted by ブクログ 2012年05月19日

連作短編。
どの短編も秀逸な浅田節。
中でも「小鍛冶」と「雨の夜の刺客」が好み。
「雨の~」は苦しいほどに切なく、生命に満ちている。

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Posted by ブクログ 2012年02月24日

それぞれに違う世界が、それぞれに底知れぬ趣を持って目の前にあり、ひとつひとつは短いものなのに、すごく満たされる読後感。

抱えてきたものを放ったり、抱えて行くものを誇示したり。
たくさんの光を浴びる人は、その分多くの闇をもつのだろう。

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Posted by ブクログ 2012年01月12日

浅田次郎は蒼穹の昴、この前読んだ終わらざる夏の大作と違って5つの掌篇からなる。日本刀鑑定士の徳阿弥に連れられていった高層・高級マンションは沙高樓という秘密倶楽部。その中の参加者は日本を代表する人々。そのメンバーが持ち回りでメンバーに実際自分の身に起こった話をしていく。その話に嘘は無し、聞いた人は他言...続きを読む無用。3篇目に出てくる立花新兵衛の話が面白かった。有名映画監督、有名キャメラマンの撮影時に幕末の志士として本物が出てきて、近藤勇に切られる、池田屋で。

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Posted by ブクログ 2011年01月24日

浅田次郎さん得意の”闇語りもの”の一冊、 ”天切り松 闇がたり”シリーズではたっぷりと唸らして頂いたが本作もシチュエーションを変え楽しまして頂きました。

『語られます方は、誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。あるべき様を語り、巌のように胸にしまいますことが・・・・...続きを読む
読後感=巌に浸みる水のように・・ヒ・ミ・ツ・に!

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Posted by ブクログ 2011年09月26日

主人公の目を通し、各界の著名人が密かに集う秘密サロンでの、その場限りの秘密の話を紹介するストーリー。一見すると長編であり、連作の短編集的でもあり、その実は各ストーリーには何の関連もない、不思議話(怖かったり、悲しかったり)を集めた1冊というかんじでしょうか。各語り手は、それぞれの世界の第一人者(もし...続きを読むくはそれに準じる)という設定なのですが、私のような知識の浅い人間が読むと、ホントにその道の玄人が語っているような錯覚を覚えます。作品中に我が地元の人物が登場してました。なんかうれしい。

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Posted by ブクログ 2011年07月18日

浅田次郎の沙高楼綺譚を読みました。沙高楼という場所で5つの不思議な物語が語られます。語られていることと、実はその後ろに語られていない別の真実がある、という描き方は気に入りました。怖い話もあり、結局コメディタッチになってしまったものもあり、浅田次郎らしい短編集で楽しめました。

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Posted by ブクログ 2016年06月24日

刀剣の鑑定を商売としていたわたしが、国立博物館で、旧知の鑑定家・小日向賢吉(徳阿弥談山)と会い、"面白い会合"に誘われるところから話が始まる。
小日向君に連れられて訪れた沙高樓とは、各界で名をはせた著名人が、今まで誰にも話す事が出来なかった秘密の話を語る場所であった…。

ちょっ...続きを読むと不思議な、そして、ちょっと不気味でもある5つの話。
結構好きです。<この手の話。
続篇も出ているようなので、文庫化されたら是非読みたいな、と。
それはそうと、沙高樓の女装の主人が、どうしても美●明宏氏に思える(笑)。

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Posted by ブクログ 2018年10月23日

ある日、主人公は国立博物館に出かけた。目的は宝刀。閉館30分前の到着であった。千年の鉄色の前に30分は瞬く間に過ぎ、後ろ髪を惹かれる様に立ち去ろうとしたとき、目に留まったのは小竜景光、楠木正成の佩刀であった。あまりの美しさに目を奪われ閉館時間を無視することに決めたとき、ふいに横合いから名前を名を呼ば...続きを読むれた。振り向けば、旧知の小日向、現、三十四世徳阿弥家(刀剣の鑑定家元)であった。 小日向は、主人公をある会合に誘う。その会合は、沙高楼と呼ばれるビルの一室で開催される。 小日向曰く「高みに上り詰めた人は、誰もが必ず決して口にすることが出来ぬ秘密を持っているものです。そうした毒を吐き出す集いがここで催されるのです」。主人公は、この怪しげな会合、綺譚に加わる。 まずは、小日向が口火を切り、その後4人が各々の毒を吐き出す。なんとも不思議な話が展開する。それぞれの話は、荒唐無稽なようで、でもどことなく、あるかも知れぬというなんともいえない微妙な感じで到底要約できない。この歯切れ悪さが、気持ち悪い人は、読んでみてください。決して損はいたしません。

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Posted by ブクログ 2018年05月07日

今宵、打ち明けられるのは映画のカメラマンやガーデナー、おヤクザさんなど、心の内に隠していた行き場のないお話。刀鍛冶やガーデニングなど、浅田さんの引き出しの多さにも驚かされました。その中でも、1番最後の「雨の夜の刺客」は特に読んでほしい。まともすぎるくらいまともな人間の語る死生観は、目を背けてしまいた...続きを読むくなるほどの真実で、言葉の重みにうなり声をあげてしまいました。この短編を読むだけでも、この本を読む価値はある。

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Posted by ブクログ 2016年06月25日

「沙高楼」というサロン?で角界の名士たちが語る5つの物語。
外では話せない秘密、墓場まで持っていくべき秘密を「沙高楼」という幻想的な世界観の中で語るという設定。
ブラックっぽい話もあれば、お化けの話もあります。

語られる物語は以下の5つ
小鍛冶
糸電話
立花新兵衛只今罷越候
百年の庭
雨の夜の刺客...続きを読む

「小鍛冶」は刀の真贋を見極める鑑定士の話。本物と間違いないと思っていた刀の作者は実は..といった話
「糸電話」は一途に思いを寄せる女の話。語り手は精神科医。その女の行動は精神科医への恋心なのか、それとも復讐なのか..
「立花新兵衛只今罷越候」は幽霊もの。池田屋騒動の映画撮影に紛れ込んでしまった立花新兵衛。勘違いしっぱなしの頓珍漢な会話がちょっと面白い。語り手はその映画のカメラマン。
「百年の庭」はブラック系。庭守として大金持ちの主人に使えた老女が語る半生。そして、最後で語られる今の主人への思い..
「雨の夜の刺客」は任侠系。やくざの大親分が語る自らの秘密。ひょんなことからやくざの世界に巻き込まれ、そして、結果的に出世につながる事件の中での真相。5物語の中では一番わかりやすい作品です。

と、5つの物語がさまざまな語り手を通して語られていきます。当然、語り口調も変わり、まさに自分がその場で話を聞いているかのような感じ。でも、おどろおどろしていて、ちょっとなじめないです。さらにこの「沙高楼」の主人は女装のオーナー。
話し方とか雰囲気で、美輪明宏さんをイメージしてしまった(笑)

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Posted by ブクログ 2014年09月20日

人には決して言えないことを沙高樓に集まった人たちが順に吐露し聴かせる。それぞれの語り部がどんな話をしてくれるのか?
独立した話の短編集であるが、設定が百物語の形式で進んでいく。それぞれの話は面白いがやっぱり最後のヤクザの話が一番リアルに思える。続編も出ているようなので近々読んでみたい。
高校のときに...続きを読む読んだアイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会」のようなミステリではないが、雰囲気は同じ。

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Posted by ブクログ 2014年01月21日

短編集。
沙高楼というサロンに集まる、名を成した人たちの秘密の話を聞き手の立場で読んでいく。
それぞれの話は面白いのだが好みというか、浅田次郎はじっくり読ませる長編の方がいい、なんとなく消化不良。
浅田次郎の短編で歩兵の本領はおもしろかったけど。

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Posted by ブクログ 2012年09月28日

浅田次郎の短編が好きなので、ちょっと期待し過ぎた。
とは言え独特な世界観があり、日常から離れて楽しむことができた。

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Posted by ブクログ 2012年03月05日

いろんな短編が読めてそのどれもが確信に迫りつつ読者に最後を想像させるような作り方になっていて、面白かったです。ストーカーに自分の世界を守る為に不要なものを排除するなど、たしかに他言無用の掟が必要ですね。

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Posted by ブクログ 2012年02月11日

各界で功名を遂げた人達が口に出すことが出来ない秘密を語る会。聞く側は決して他言しないというのが会の掟。5つ話はどれも奥深いが、糸電話や百年の庭は話しの最後に何とも気持ちが悪い感じが残った。立花新兵衛只今罷越候は新選組の池田屋事件の映画撮影で本物が幽霊となって撮影に参加しているといった内容。当時の武士...続きを読むの純粋さが切ない感じがする。雨の夜の刺客ではヤクザの親分が今に至るまでを語る内容で人殺しの場面などは残酷だが、何故か5つの話しの中で一番心にしみ込む。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年02月07日

なかなか面白い設定。

刀鑑定職人の話は面白かった。あと、ヤクザの人殺しの話。人を殺すのはその状況に仕方なくなった人、人を殺すことが如何に難しいかを語る。今の法律(行政)がなかったら当然人殺しはもっと多く、それはある意味、本来の人間の姿なのかもしれないと思った。

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Posted by ブクログ 2012年01月13日

各界の名士さんたちだけが参加できる秘密サロン「沙高樓」で、他にはけして他言しないことを会則に各自が自分が見知って来た秘密を披露していくお話。
浅田さんのお話としては、中くらいの感じかな。
問わず語り形式だと、どうしても説教臭さが表に出てきちゃうね。

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Posted by ブクログ 2017年08月15日

 どの話もきれいにまとまっていて、さすがは浅田次郎なのですが、何か物足りなさを感じます。

 江戸川乱歩や岡本綺堂と比べると、夢と現の境がはっきりしているんだと思います。そもそもこの舞台設定が必要なのかわかりません。

 『立花新兵衛只今罷越候』と『雨の夜の刺客』は綺譚あるいは奇譚なのかはともかく、...続きを読む普通の短編集として捉えるなら、とても楽しめました

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Posted by ブクログ 2011年08月07日

刀鍛冶、精神科医、映画監督、造園師、ヤクザ組長といった「忙しいくせに退屈している人種」が、サロンに集まって秘められた話をしていくという百物語。何でもよく知っている作者の持ち味が出ており、話も一話完結で適度な長さでよい。■似合わぬ花を植えてはいけない。それは花を盗むよりも悪いことだ

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