感情タグBEST3
Amazonでは低評価...
Amazonでは低評価のレビューが目に付きましたが、個人的には今後の期待も込みで★5つです。
実在したチェーザレ・ボルジアをモデルとした敵に対して、主人公やヒロインたち登場人物がどのように立ち回って行くのかがこの作品の見どころであると思います。
魔法や超能力がない世界の話で、ラブコメ要素も少ない点で読者の好みが分かれてくると思いますが、西洋史や(国家・組織)経営に興味がある方にはそれなりに楽しめる作品であるはずです。
作品上重要ではないですが、ヒロインのモデルは一応フォルリのカテリーナ・スフォルツァと思われます。
Posted by ブクログ
中世ルネッサンス期のイタリアをモデルにした架空戦記。
弱小国が大国との戦いに知恵と勇気で戦う展開は王道。
うん、悪くはない。
ただ、主人公にあまり魅力がないのがちょっと残念かなあ。
主人公リノはいわゆる宰相タイプなのだけど、軍備増強や外交はできてもいざ戦いの場面では軍師的な役割ができないため、ワクワク感にかけてしまう。
平時の能吏であって乱世の英雄ではないのだ。
一方、軍事部分は全てヒロインの役割になっている。
なので、むしろヒロインを主人公にしたほうが盛り上がっただろうと思う。
この先起こるであろう幾多の困難に主人公の機転が発揮されることを期待したい。
戦記物の入門としては○
ルネサンス期のイタリアを舞台に、フィクションを織り交ぜた戦記物です。
魔法などはなく、剣と弓、初期の鉄砲、大砲による攻防が描かれています。
文章の中にはやたらと数字にこだわる描写があったり、ご都合で敵が弱くなったりして展開する部分もあって「なんでそうなるの?」と思う面がないことはないです。
しかし、戦記物としてみるならば、寡兵の小国が強国に立ち向かう姿を描けていると思います。
戦略としては、初歩的であまり複雑な駆け引きもないままに主人公の思うがままに進む面が多く、ヒロインが異常なほどに強い。
蒼天航路の呂布の籠城をまんまパクッて使えるほどには強い。
また主要な役職が女性で占められていたりとハーレム要素もありつつ、死者も少な目であくまでもライトノベルである作品ではあります。
ただラノベである割にはヒロイン達との恋愛的な描写は少なく、15世紀の戦争水準に関する説明も少ないので全体的に浅く描かれていることは否めません。
個人的には、心理戦をもう少し納得のいく形で描かれたものの方が好みですが、戦記物の入門編としてはありなのかなと感じました。