【感想・ネタバレ】臓物大展覧会のレビュー

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Posted by ブクログ

おどろおどろしいタイトルのわりには読後感は爽やか。コメディやハッピーエンドもあり、明るい気持ちになれました。ハズレなしの良作短編集。
最初の「透明女」だけは安定のグロですが、他はだいたい健全。星新一オマージュの「釣り人」、アイザック・アシモフ的な世界観の「造られしもの」なんて特に上品で、おいおいグロが足りないよどうなってんのというレベル。人に薦めてもドン引きされないバリアフリーな内容だと思います。

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2012年10月08日

Posted by ブクログ

読んでるだけで臓物の臭いがしてくる短編集。
グロを比喩じゃなくて直球で表現してくるから痛い臭い気持ち悪いことこの上ない。
この人のSFとホラー混じった感じが最高に好き。
『透明女』が突き抜けてるから他が物足りないかもしれない。

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2012年05月20日

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ネタバレ

グロ多めで嬉しい
人違いで誘拐される話が大好きなのでありがたかった
透明女の動機がかなり良かった 自分を助けてくれた人たちに恩返しがしたくて、自分が今1番素晴らしいものを共有してあげよう(押し付け)としているの、順当に人とコミュニケーション取ってこなかった人特有の思考でいい 自分が欲しいものは他人も欲しがっていると思い込んでる

あと最後の私が物語になって永劫展示されていく展開も好き 私もあの展覧会にふさわしい話を持っているんだと思うとこころが踊る

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2024年04月15日

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ネタバレ

 グロさに定評がある小林泰三作品の中でも特に血生臭い作品。「透明女」は女性を解体している描写が妙にリアリティがあって読んでいて痛みを感じるような錯覚に陥った。

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2024年01月04日

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冒頭の「透明女」がグロすぎで心折れそうになりますが、それを除くと、SFありミステリありのちょいグロバラエティ短編集といったところ。「悪魔の不在証明」は、緻密な論理展開とちゃぶ台ひっくり返しラストが小林泰三氏らしくて素晴らしい。読んでください。

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2021年01月03日

Posted by ブクログ

『悪魔の不在証明』が最高

この中に神の存在「賛成派」「反対派」の意見が全て載っている。

常に議論のテンプレとして携帯しておきたい。

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2016年05月08日

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夏の終り頃購入し、長く積読にしていた1冊。
完全にタイトル買い。購入後、同作者の『玩具修理者』『人獣細工』『肉食屋敷』『アリス殺し』(順不同)と別作品を発掘 、先に読んでしまって……。
タイトル、プロローグと本編との関わりは薄く、期待していたモノとは異なるが、色とりどりの9編を取り揃えたあたりは大展覧会。
「ホロ」ヴァーチャル・オチ的なのは個人的に、あまり好みじゃないかな。
「少女、あるいは自動人形」は世界観は好きだけど、アレレ?って感じ。
ショートショート的「釣り人」のオチは、ソコへ至るまでとのギャップに、思わず笑ってしまった。
「透明女」「攫われて」はスプラッター描写に目を奪われがちだが、オチのスッキリしない感が好き。
そして、後半4編はベクトル異なるが、ドレもイイ。
「十番星」少年主人公モノ。環境問題を逆手にとり、人間が元凶かと思いきや、きいきいきい(←ふざけてるわけではありません)。
「悪魔の不在証明」途中で何となく、オチの予想がついたが、イイ意味でモヤモヤする。
「造られしもの 」ロボットSFモノ。オチとともにこのタイトルが秀逸。
「SRP」コメディタッチのB級特撮モノ臭がプンプン。設定も、キャラも、オチまで大好物!
以上が、全9編のザックリした、感想でした。
そして、エピローグはプロローグと呼応し、ちょっとオドロな感じなのだが、9編目のラストの余韻を、逆に、醒ましてしまってんじゃないかな?なくても良かったような……。

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2014年11月11日

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透明女はグロかった。透明女には悪気はなかったんだろうけど…。
攫われてはなかなかの怖さだった。てっきり"僕"は犯人だと思ったけど、読み返してみると馨のようにも思えるし…どっちなんだろ。
十番星はきいきいきい。
造られしものはSFだけど衝撃のラストだった。本人は知らずに死ねたけど…
悪魔の不在証明もなかなかよかった。文筆家の話は真実なのかどうか。。

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2014年09月30日

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痛くて気持ち悪い、怖い、ゾクゾクする、気持ち悪い、痛い痛い痛い。でもどんでん返しにゾワッとして、それが面白くて、こんなに面白いけれど、絶対に人には薦められなくて悩ましいね。
9つの短編集。
描きおろし作品の「透明女」と「悪魔の不在証明」の終り方の気味悪さは異常。「攫われて」はもう目眩がするくらい怖かった。

「エヌ氏」が出てきたり、やたらと深呼吸を勧める変な刑事が出てきたり、SF戦隊物が急に始まったりと、変に緩急のある小説だった。

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2014年09月09日

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ホラー短編集ですが、SFありコミカルな話もありで多彩。グロテスクなものもありますが、不思議と後味は悪くない。
初めの「透明女」が恐ろしくえげつないなと思えば、次の「ホロ」が綺麗なSFでびっくり。
「攫われて」は痛そうで読むのが辛かった。
後半四編「SRP」「十番星」「造られしもの」「悪魔の不在証明」はどれもお気に入り。

「SRP」
妖怪SF。稲生物怪録に科学特捜隊というすごい組み合わせ。楽しい。
「十番星」
ベタベタなホラーSF。少年向け古典SFホラーっぽさがよく出てて懐かしい気分になる。
「造られしもの」
ロボットSF。これも古典的ロボットSFの名作を意識している感がありますね。哀愁漂う。
「悪魔の不在証明」
小さな村に現れた宗教家と神の存在を議論するうちにとんでもない結末に。狂気だ。

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2014年08月27日

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ネタバレ

好きな作家の一人。
変態描写人間として、一目置いている先生であります。

泰三。「タイゾウ」ではなく「ヤスミ」と読む辺りにすでに変質性を感じるぜぇ。


「ぁぅぇぇぉぉぉっっヶッッャョュ」
悲鳴ですよ。これ。

こんな、よくわからない人間の表情とリアルな臓物の表情をグチャグチャと混ぜて…うげぇ

トレートで気持ち悪い表現を、ここまで全力投球できるものか…肩壊すぞ。

ただ、気持ち悪いだけではなく人間の感情というか、ヒューマンドラマ的な要素もしっかり短編で纏めてくるあたりが巧いなぁと思う。きいきい。

また、ホラーとSFの両面を話に巧く織り込んできいきいなので妄想好きの人は、はまり易いんきいきいきいんではないかな。

気持ち悪いけど、後味が悪くない。
だから、おかわりしてしまう。きいきいきい。


今回の作品は他の作品に比べてクオリティがきいきいきいきいなので星三つ。
「臓物大展覧会」という表題を掲げられる環境と地位にきいきい、星一つ。きいきい。

きいきいきいきいきいきいきいきい。

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2011年02月07日

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グロな話はは嫌いだが、それを
外してもなかなか面白かった。
いわゆる奇妙な味の短編集かな
世にも奇妙なで実写化できそうな
作品もあった。

個人的に良かったのは
透明女
ホロ ←これが1番良かった
釣り人
造られしもの
悪魔の不在証明

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2009年10月04日

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 1999年から2007年に発表された短編に、2009年のこの文庫刊行時に書き下ろし数編を加えたものと思われる。
 巻頭の「透明女」(2009)が、デビュー作『玩具修理者』(1995)と同レベルのグロテスク趣味炸裂のホラーとなっていて、良かった。やはり「突き抜けた」感は痛快なものがある。
 他では「攫われて」(2002)が、誘拐された少女たちの苦悶に満ちた閉所での時間が、悪夢的なインパクトだった。
 一方「SRP」(2005)は、カプセル怪獣ならぬカプセル妖怪や、科特隊の出来損ないみたいのが出てきて、懐かしくも楽しい。同著者で未読ながら『ウルトラマンF』なる作品があるようだが、それと通じる世界なのだろうか。笑わせて貰った。
 他はホラーよりSFに入りそうな作品が多く、あまり良くないものもあったが、全体としては楽しめる作品集だった。

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2021年12月27日

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"牙を剥いた八岐大蛇の顔が視野いっぱいに広がった。
三人は目を瞑り絶叫した。
いつまでも絶叫が続いた。
三人とも、さすがにこれほど絶叫が続くのは妙だと思った。
ついに息が続かず、絶叫が途絶える。
ユリコは息継ぎをして、また絶叫を始めた。
ブキチは恐る恐る目を開いた。
目前三メートルのところに八岐大蛇の顔が迫っていた。
だが、その位置からは前に進むことができないようだった。全身が激しく振動し、表皮が波打っている。
「二人とも目を開けてください!さあ、逃げましょう!!」"[p.259_SRP]

前半はけっこうぐろねちょと。

「プロローグ」
「透明女」
「ホロ」
「少女、あるいは自動人形」
「攫われて」
「釣り人」
「SRP」
「十番星」
「造られしもの」
「悪魔の不在証明」
「エピローグ」

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2015年08月27日

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臓物が語る物語。

痛かったり怖かったりグロかったり
と色々な短編詰め込みで面白かった。

『攫われて』が辛かったのと
『悪魔の不在証明』が面白かった。

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2014年05月27日

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ネタバレ

短編集。狂人大集合!「SRP」がB級臭がすごく気に入った。「造られしもの」は泣ける。「攫われて」物理的に痛い感覚になる。

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2014年07月20日

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タイトルも、内容もオドロオドロしい。
飯食っているときは、読まない方がいいですね。

普通のホラーと言うより、SFホラー。
怖いと言うより、グロい。

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2012年10月28日

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ホラー短編集。『ホロ』、『造られしもの』などのSFテイストな作品が好み。臓物関係の直接的なグロ表現が、読んでてダメージきますなぁ…。(←褒めてる)
あ、『悪魔の不在証明』が論理の激突で非常に面白かった。

書き下ろしもいくつかあるものの、基本的にあちこちの雑誌に書いた作品を集めたモノのせいか、タイトルにあるような『臓物博覧会』的な一貫したテーマではないので、タイトル負け(プロローグとかエピローグとかつけてても、全体的な印象が「?」ってなる)しちゃうのは残念w

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2012年08月03日

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おもしろかった、やはりホラーの中では、この人が一番好きかも。
単純に怖い感じの作品だけでなく、αΩの時みたいなSFヒーローもの
っぽい作品も好きです。
★4でも良かったのですが、いまいちピンとこないものも少し入っていたので、厳しめに三つにしておきます。

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2012年07月14日

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ネタバレ

 グロ描写は単純にぼかすのではなく比喩表現を駆使する方が好みなのですが、直接的な描写が延々続くと攻撃力高いんだなとよくわかりました。「透明女」エグイ……
「悪魔の不在証明」を真相を踏まえて人物や動機を置き換えてみると楽しかったり。どちらが真相かはわからないけど、こっちの方がシンプルだよなあ。
 短編集「海を見る人」が大好きなものの、後味が悪い作風と聞いていたので他の作品は敬遠してたのですが、思ったよりスラスラ読めました。ただ人物描写が端的で特徴をよく捉えていたものの、「海を見る人」より浅い気がしたのが気になります。まあこれで人物描写まで深かったらグロ描写が痛々しくなりすぎるのでわざとかなあとも思いますが。

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2012年07月21日

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この人は本当に気持ち悪いものを気持ち悪く書くなぁ・・・。
でもなんだか読みたくなる不思議。
人目のあるところではブックカバー推奨。

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2012年01月09日

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全体的にオチが弱い。「透明女」がグロかった。星新一のオマージュと思しきものも1つ。「SRP」と「造られしもの」が面白かった。

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2011年11月26日

Posted by ブクログ

いつもながらグロすぎ。グロすぎて手に力が入らなくなる。
「十番星」と「悪魔の不在証明」が特に楽しめた。

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2011年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく描写がグロい。活字を追っているだけなのに、目の前にぐっちゃぐちゃの臓物が浮かんでくるようで気持ちが悪くなってくる。

が、それがどうも癖になってしまう。自分を解体して自分で咀嚼していく話が、個人的に最も気持ち悪かった。
誘拐の話が一番シナリオとして好きです。

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2011年08月02日

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ネタバレ

なんだかラストがよくわからない話がいくつか(十番星とか)。悪魔の不在証明はメイン二人がそれぞれ嫌な感じな人なので、どちらにも感情移入できなくてフラストレーションがたまったけど、なかなか面白かった。

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2011年04月04日

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最初の「透明女」はグロかったけど、それ以降はそれほど臓物らしさ?もなく、グロいというよりはオチのあるホラーのような。気持ち悪さを期待してただけに、その部分は物足りなかったけど、全体的にはさらっと読めて面白かった。

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2010年08月26日

Posted by ブクログ

冒頭のなんか前書きみたいな部分で「つまらんな・・・」と放置していたのだが、
本編を読み始めたらこれが意外とおもしろかった。
セリフが多く、芝居みたいな形で進んでいくのだが、
なんというかキャラクターがみんなとぼけてて、真剣じゃなくて、
ゲロ吐いたり体じゅうかき混ぜられたりしてもユーモラス。
ちっともぞくぞくしないのがかえって笑えてよかったです。
それにしてもゲロが好きな作者なんですね。「ゲロ吐いてるところが
書きたくて作家になったのだー!!」という気概がひしひし伝わりました。
ストーリーはすべての短編ともオチが読めてしまうものだったけど、
特に問題なくおもしろく読めました。とくに「悪魔の不在照明」。
誰かと神についてディスカッションしたくなる勢いがありました。

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2009年10月21日

Posted by ブクログ

プロローグ、エピローグ抜けば新規書き下ろしが2編の全9編の短編集
新規書き下ろしの一つ「透明女」はいじめられて影の薄かった女性が透明になる秘術を編み出して・・・
もう一つは「悪魔の不在証明」、村の男が新たにやってきた神の存在を信じる宗教家に論戦を挑むが、男は悪魔の証明をする羽目になり不毛な論争に・・

本のタイトルで予想されるほどグロテスクばかりではありませんが、耐性の無い方にはきついと思うので注意。
そこをクリアできれば、SF要素もあり発想や着眼点も面白いものもあって楽しめました。

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2009年12月08日

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