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この本は赤毛のアンを読んだ方なら多分あの雰囲気に浸ることが出来て満足するでしょう。舞台は夢見がちの女の子の憧れであるカナダのプリンス・エドワード島であることも一層その想いを強くする点です。
お話の上手な大人びた14歳の少女、セーラ・スタンリーが本の題名になった ストーリーガールそのひと。彼女は母を早くに亡くし父も放浪癖のため一緒に暮らしてはいません。そのため、プリンス・エドワード島のおじやおばのところで暮らしています。この辺りの事情もアンの境遇と似通ったところです。そして、この本の語り手である僕、 べバリー・キングは13歳の少年ですが、父親の仕事の都合で弟のフェリックスと一緒に プリンスエドワード島に住むおじに預けられるところからこのお話は始まります。こんな設定のもとのストーリー・ガールとの出会いだけにぐんぐんお話に引き込まれます。 おじのところには、年の似通った3人のいとこ達がいて、その他に彼らの友達の少女、そしてストーリー・ガールの家の雇い人の少年も登場し、色んな”事件”に遭遇します。 彼らの友情を元に日常の喜怒哀楽が繰り広げられるのです。大人になるにつれて失ってしまいがちな感情が呼び戻されます。 モンゴメリの作品は登場人物がいきいきとしていること、そして、彼らに人生の本質を何気なく語らせているところが読者を惹きつけてやまない点です。 その意味では、この本も道の曲がり角に手元に置いておきたい一冊といえます。
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プリンス・エドワード島に父親の仕事の都合で預けられた13歳の少年の目からみた5月から11月までの出来事。ストーリー・ガールが話すお話を挟みながら書かれてあって読んでて楽しかった。
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モンゴメリらしい作品で楽しめましたが、やっぱり村岡花子さんの訳じゃないと微妙なニュアンスが伝わらないというか、つまらないな〜と感じてしまいました。
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1911年にキリスト教圏で書かれたお話なので、へぇそうなんだという異文化に対する新鮮さと、万国共通の少年少女の思いとが半々で混ざっているような感じでした。それぞれ全く違った性格の女の子たちが小競り合いしながらもひと夏を仲良く過ごすという上質な小説です。とても読みやすかったです。
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いかにもモンゴメリらしい、ほのぼのした作品。
これの前に読んだ『青い城』が自分にはすっごく気に入ってしまったので、恋愛の要素のないこちらの作品は少し物足りなく感じてしまいました。もちろんモンゴメリ好きにはおすすめですが。
Posted by ブクログ
いなか暮らしに憧れる作品。
言葉回しがきれいで最初はうっとりと楽しめる。
・・・・・・が、延々少年たちの生活やストーリーガールの語りばかり綴られておりシマリがない。
だんだん読むのがかったるくなった。
Posted by ブクログ
赤毛のアンの時代にも中二病はあったんだなあとなんだか嬉しくなった。
今よりずっと純朴で信仰深かった人々。窮屈でもあり自由でもあった古き良き時代。
得るものと失うものは等価なのだと感じた。
昔よりずっと便利で豊かで自由で、それでいて制約が多くて貧しい現代。幸せでもり不幸せでもある今を生きるしかないとわかっているのだけれど。
この時代に行ったら今以上に不平を言うのもわかっているのだけれど。