【感想・ネタバレ】女刑事音道貴子 未練のレビュー

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音道シリーズ4冊目。相変わらず読みやすい乃南アサさん。短編だと音道貴子が妙に身近に感じる。

回数を重ねるにつれ音道が成長してベテランになり、周囲に認められ受け入れられている所がなんだか嬉しい。
前巻からのPTSDからも立ち直って復職したおっちゃんの活躍がまた楽しみだ。

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2022年02月04日

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6つの短編集からなる本書。
未解決のままで終わる、続く(?)事件や、些細な酔っ払い事件もあり、凄惨な事件もあり、諸々。
章末の解説にもある通り、サスペンス・推理小説の短編ということだけを狙ったわけではない作者の意図を、ここまで連作を読んできて感じる。
しかし、「聖夜まで」は衝撃的なストーリーだった・・・。

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2016年12月12日

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ネタバレ

 音道貴子、恋愛して結婚、離婚。ミニパトから白バイ、そして刑事に。風呂上がり、素っ裸にバスタオルを首にかけ缶ビール。寝るときはTシャツだけ。なんともカッコいい女刑事さんですw。「未練」、2005.2発行、短編6話が収録されています。非番時も含めて、警察の仕事は大変と思います!

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2022年06月17日

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鎖の上下巻が決着した後に落ち着いた頃の短編集でしょうか。女性の活躍と少子化の改善がこれからの社会を支える最優先の拠り所である現世を象徴するかのような潜在的な意図を勝手ながら感じました。犯罪の犠牲になる子供を殺めたのも子供という事件にはある女性の苦難が大いに関係している。それが主人公の身近な存在という新たな苦悩。そして、コンビを組んだ仲間も耐え難い日々に決着をt毛用と罪を犯す決心をした。が、許されない実情を最愛の伴侶が歯止めをかける。輻輳した人間関係のそれぞれで苦悩と忍耐が難事件をクリアにしていく予感が、続編を促すつくりに脱帽である。

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2020年12月27日

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同シリーズ物の2冊目の短編集。
題名の「未練」、
刑事としては起きてほしくないであろう「館川古物商殺人事件」、
前作の長編「鎖」での出来事後の貴子の心情を書く「山背吹く」、
残忍に殺された幼児と犯人の背景を書く「聖夜まで」、など
読んでいて個人的には全体的に”やるせなさ”や”無力感”のようなものがテーマになっていると思った。

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2020年01月31日

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R様オススメ本。音道刑事シリーズの短編集。
なかなかにしんどい事件の数々に読みながら眉をひそめてしまうこともしばしば。
また、機捜ということもあって、事件解決まではいたらないという話も多く、もやもやして終わる話も多い。
それなのにすごく面白かったと思えるのは、音道さんの人間性みたいなもののおかげ?とも思ったり。
なお、鎖を以前に読んでいて良かったと思う。
まだ音道シリーズの短編集で未読のものもあるのでそれも楽しみです。

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2019年04月25日

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ネタバレ

評価は4.

内容(BOOKデーターベース)
ふと入ったカレー屋で音道は、男が店主に「こいつは俺の女房を殺した」と怒鳴る場面に遭遇する―男同士の絆が無惨に引き裂かれてゆく様子を描いた表題作。公園の砂場で保育園児が殺害され、その容疑者の素性に慄然とする音道…「聖夜」。監禁・猟奇殺人・幼児虐待など、人々の底知れぬ憎悪が音道を苛立たせる。はたして彼女は立ち直れるのか?好評の音道シリーズ短編集第二弾。

残酷な描写の回も有れば、結局うやむやで謎を残したまま終わる回もあり。
時折主人公が入れ替わり、逆の目線で同じ描写を再現するなどそれなりに楽しめた。

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2018年01月05日

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このシリーズが好きな家内のために買ったのですが、結局家内は読まず自分で読んでしまいました。
家内は悲惨すぎという理由で読まなかったのですが、私にはさほどには感じませんでした。
ミステリーの中でもいわゆる本格ではなく、人物像で読ませるタイプの小説ですね。相変わらず、音道さんは精神的に窮地に追い込まれたり、突っ張ってみたり。。。男社会の中で、時に嫌な目に会いながら、時に救われたりもしています。今回の短編には、学生時代の友人、警察に入った頃の先輩、母親など身近な人を取り上げ、音道の私生活が多く描かれているのも特徴的です。
ほとんど姿を出しませんが、昴一という彼氏も良い味を出しています。

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2017年10月30日

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やっぱり、「女刑事 音道貴子」は最強の女性刑事モノの一つだ。

「未練」と「嗤う闇」を続けて読み返してみた。って、ミステリーを何度も読み返すワタシって、どうヨ。

トカゲと呼ばれる機捜の隠密部隊での活躍を描いた「凍れる牙」、人質にされ、過酷な状況に陥った「鎖」の長編小説2作を経て、「未練」と「嗤う闇」はどちらも短編集。

さまざまな表情の音道貴子に出会える。

例えば、「鎖」で大きなダメージを負った直後から始まり、しかし、ゆっくりだが、再生を果たす「山背吹く」。幼児殺人、そして幼児虐待がテーマとなった「聖夜まで」など、事件に真摯に向き合う、立ち向かう音道の姿が生き生きと描かれている。

さらに、音道とコンビを組む刑事たちも個性的で面白い。なんといっても、「凍れる牙」でコンビとなり、「鎖」にも登場した滝沢刑事にまた会えたのが嬉しい。

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2017年09月04日

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衝撃的な前作の余波はどこにいった?
と肩透かしを食らってしまうが、
大丈夫、ちゃんとその件は、後で出てきますから。

事件性はほとんどないが、
最初の「未練」が一番ぐっと来たかな。
おいしいカレーが食べたくなるいい話だ。

というよりは、他の話が少し辛すぎる。
「山背吹く」も話としては良かったけど、
音道貴子の諦観がちょっと胸が痛い。

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2014年01月10日

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「聖夜まで」の衝撃が心をザワザワさせられた。
なんで、誰かなんとかできなかったのか。
誰が悪いのか。
やりきれない。

短編は彼女の私生活も多々見えて長編とは違うよさがあると思った。

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2013年10月10日

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「聖夜」は、読んでいて鳥肌がたちました。予定調和ではなく、現実に正面から切り込むような、ある意味潔さを感じます。

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2013年02月15日

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音道貴子刑事シリーズの短編6つ。これはシリーズの4番目のはず。わたしは2番目とばしてるらしい。でもやっと時系列になってつながってきた。早く2番目読んで隙間を埋めたいな。この短編では「聖夜まで」が読むの辛かった。なんともやりきれない。その中で先輩の夫には、よくぞ言ってくれた、、、と思う。
あと、古物商の事件はその後があるのか気になる!

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2012年11月05日

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短編集でも面白い!非番の日の話でも面白い!事件が解決しなくても面白い!音道貴子シリーズ、素晴らしい♪

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2012年07月23日

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今回の貴子さんは、この間に『鎖』があったと思しき構成もあって、結構ハード。
事件は単なる発端で思わぬ物語の展開をみせる『聖夜まで』。
中途半端に終わったかと思わせた話がもう1回希望の火を灯す『立川古物商殺人事件』『殺人者』。
それぞれの物語に、登場人物の人生がじんじんと沁み込んで、きつい。そして、それに真摯に向き合うことの大事さを知る。
白眉は『山背吹く』、今の状況を諦めて受け容れることの何と難しいことか、耐えて生きることの何と美しいことか。

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2015年07月20日

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音道シリーズ4作目。
もっと長いと思ったけど短くて「あれ?」と思ったら終わっちゃった。
もと刑事のオカマちゃん何ているのかな?
ハマりまくってオーディブルの乃南さんは全部読みたいと思ってる。

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2023年09月30日

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女刑事音道貴子シリーズ。短編集。
音道貴子という刑事の息遣いが聞こえてきそうな数々の作品となっている。警察小説という枠組みのサスペンス物としてよりも、人間模様をうまく描いている。

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2022年12月06日

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2022/5/26

全編通して様々な「未練」を感じられた。
「聖夜までに」は胸が苦しくなる場面が多かった。

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2022年05月27日

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読みやすい短編集。
警察という組織に属しているが、一人の女性“音道貴子”として、事件と向き合う姿が描かれていて面白いです。

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2022年05月13日

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シリーズ物だから買った一冊。

主人公のプライベートな時も知る事ができる短編集だった。

前作で酷い目にあった主人公のその後がどうなったか知ることができた。
事故でもプライベートでも事件に巻き込まれる言葉の多い人だと感じた。

古物商の事件がどうなったのか気になる。
殺人者の話で解決するのかと思ったが違った。

主人公の事は気が強く生意気な感じで書かれてるが、弱さや優しさも書かれてその辺の差がある所が主人公の魅力でもあるんじゃないかと感じた小説でした。

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2022年01月21日

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女刑事音道貴子の短編集第二弾。
「鎖」で傷ついた貴子が再生のきっかけを作る「山背吹く」。相変わらず凍れる牙での相方滝沢がちょっとずつ登場する。
貴子は仕事には全力で向き合い、中途半端を許さない。感情に流されたり、いっときの雰囲気に負けず、常に自分の本音を自覚し、心が求めていることに従う。
そこに心の中でぼやきながらやらねばならないことをやるという人間的な面がうかがえてとても魅力的な人物像が浮き上がってくる。
ますます貴子のファンになった。

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2021年04月25日

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 音道貴子シリーズ第4弾。2作目の短編集。
 長編では「凍える牙」「鎖」と滝沢刑事が相棒など物語の構成上、重要人物としてとして登場するが、短編は音道刑事の滝沢以外の繋がりについて書かれていることが多い。そのため、長編と短編を別個にして読むこともできるが、内容の繋がりというか、音道刑事の心理描写を追うと、やはり順に読んでいくべき。
 本作は短編集なので、一部を除きほとんどが単独の内容となっており、表題作の「未練」はそれ単独として存在しているが、このタイトルが6編全てに関わってくるところが面白い。

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2020年06月16日

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キャラがたっていて、読みやすいし面白いと思う。
が、ストーリーが読んでいて落ち込むわうな話...。
スッキリ死ねー。モヤモヤが残る。

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2018年12月04日

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監禁事件後の休暇中に出会う事件以外は時系列が何となく不明なまま、プライベートから地続きで刑事をしている貴子にひとりの人間としての確たるリアリティのある計六編。砂場での幼女の異常な死と犯人の七歳児と彼の妹と貴子の先輩な母親の虐待家庭の話が、静かな雨みたいで幼児の体温も感じ悲しくて切なくてとても染みた。

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2018年10月14日

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今回も、職業柄か貴子は喘いで苦しんで絶望する。警察という職業はどうしても、人の裏や社会のネガティブさを直視してしまう、損な役回りなのかもしれない。そこにやりがいがあるとすれば、犯人を捕まえる執念だったり、犯罪回避だったりの正義感が必要になってくる。
短編なのでサクっと読める。

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2018年08月14日

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音道貴子シリーズ4作目で、2冊目の短編集です。捜査本部に入れば事件の進展は遅く、主人公の華々しい活躍があるわけでもないし、初動捜査のみの機捜に戻れば事件は途中で棚上げの音道貴子シリーズでは、短編より長編の方が楽しめます。短編集になると事件性より事件に関わる人間性の方に重点を置かれている感があります。

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2017年11月05日

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音道シリーズ。再読です。短編集なので読みやすかったです。当たり前ですが、事件を追う側にも私生活があり、仕事環境が男女にかかわらず(女性は特に)厳しいため、どうしても家庭にしわ寄せが・・・世間では労働環境云々言われていますが、こと警察関係には適応されてなく、仕事で精神的につらいことが多いので何とかならないかと、本編と違ったところで切に思いました。”山背吹く””殺人者”が好きでした。

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2016年10月14日

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音道貴子。
短編集。

心理サスペンスの名手乃南アサ。

キリキリとするような緊迫感を描かせたら相当なものがある作者だが、本短編集ではあえてソレを見せていないかのような作り。一編を除いては。

ソレを求めて読む身としては、物足りなかったな……。

やはり、長編がいいな、と。

★3つ、6ポイント半。
2013.10.01.了。

※古物商殺し……決着せず、というのが消化不良過ぎる(憤)。

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2015年07月06日

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丁寧な描写で、きっと几帳面な人なんだろうな、作者。風景の描写とか、綺麗でわかりやすい。あまり大きな起伏もなく、そういう点では好きな感じ。逆にいうと大きな波がない分、感情の大きな揺れ動きというものがなく、割と淡々と読み進めるような印象。
刑事ものってほとんど読まないので新鮮だった。短編集だったせいもあり、まるで連ドラを見ているような風情だった。

犯罪って怖い。
犯罪に大きいも小さいもないとは思うけど、万引きとかそういうレベルの犯罪だとしてもその延長線上には殺人とかさ、大規模な詐欺があったりとかさ、万引きだから見逃そうじゃないですよね。

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2013年07月27日

Posted by ブクログ

なんでもない日常がいかにありがたいことなのか。人間はちょっとしたことで非日常というか、事件に巻き込まれてしまう。このシリーズは決して派手ではないが心に残る話ばかり。次作を手にとることにしよう。

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2013年07月18日

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