【感想・ネタバレ】高原のフーダニットのレビュー

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やっぱり良いなぁ。

アリスが入れた長々しいだろう留守電をちゃんと聞いちゃう准教授かわいい。

who done it

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2016年12月25日

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今回は中編2本にショートショートを加えたちょっと特殊な仕立て。

中編2本も楽しかったのだけれど、個人的にはショートショート10本が面白かったなー。
火村シリーズでは絶対に有り得ないであろう展開のものも沢山あったし、何より登場人物がオールスターな感じで「おっ、この人ここで出てくるんだ!」みたいな楽しみがあった。

そして「高原のフーダニット」で最後に語られるアリスにとっての探偵論に物凄く納得して頷いてしまった。
私も探偵はそうだと思う、最近は本当にそういうタイプの探偵もちらほらいるけれど(というより作者の別シリーズにもいた気がするけども)。


もうそろそろこのシリーズも読破してしまいそうな感じだなぁ、早く読みたいようなゆっくり読み終わりたいような……。

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2023年11月14日

ネタバレ 購入済み

オノコロ島はトリックがなかなか突飛だったけど、それよりも見所は相手の立場をいかに正しく見抜いて尋問するか、だな。
表題作といい、火村の頭脳の冴えと、繊細な駆け引きの巧さに嘆息するばかり。それに、頑迷固陋だと思ってた野上さんの以外な一面も知ることができて、ちょっと好感が持てるようになったのもうれしい
ミステリ夢十夜は、ミステリかどうかはさておき、これは西宮神社かしらと思いつつ、福男をかけてめっちゃ頑張る火村の姿を想像して笑ってしまった。

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2021年01月16日

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有栖川有栖の火村シリーズは大体読んだ筈なのだが、私が長編好きなのもあって時折読み漏れがある。
「高原のフーダニット」はこれまで未読の中編集(「ミステリ夢十夜」は中編と呼んでいいのか分からないが)。
叙述トリックの話題を枕に、禁じ手に近いアリバイ工作が暴かれる「オノコロ島ラプソディ」。本編中に何度かラプソディ・イン・ブルーが流れるからラプソディなのか。「ラプソディ」という響きはなんだか使いたくなる響きである。日本語にすると狂詩曲でミステリっぽいし。
「ミステリ夢十夜」はちょっと意表をつかれたというか、意欲作ではあるのだが、型に嵌ったミステリ好きな私には戸惑いの方が大きかった。むしろアンソロジーとかで組んでくれた方が(この中編集の真ん中に置かれると落ち着かない)。
表題作「高原のフーダニット」は正真正銘の本格ミステリ、フーダニット。ミステリ好きならフーダニットは通じると思うのだがそうでもないのか。所謂「論理で相手を詰めて『あなたしかあり得ない』と突きつける」タイプの推理で、火村英生はこういうものが多い。一生懸命読者が考えて理解するタイプのやつだ。探偵にも色々ある。
共通するのは、助手アリスのなんでもない発言が探偵火村に閃きをもたらすことがあり、そしてそれを火村がアリスに期待していること。ポアロにおけるヘイスティングズである。探偵と助手の理想型であろうか。学生アリスシリーズだと、「凄いけど腰が重い江神二郎と、侃侃諤諤に議論して推理する他EMCメンバー」という感じがあるのでやはりテイストが違うなと。ところで学生アリスシリーズはいつ完結しますかね...

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2020年08月15日

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短編集。「作家アリス」シリーズ21作目。
▼「高原のフーダニット」
以前、殺人事件の容疑者にされたときに、火村英生が真犯人を突き止めたために冤罪を免れた兄弟がいた。
大朔栄輔と光輔である。
ある日、栄輔から連絡を欲しがっているという伝言をアリスから聞いた火村は、さっそう栄輔に電話をかける。
栄輔は弟の光輔を殺してしまったと告白し、明日自首すると火村に言うために連絡してきたのだ。
誰かに犯行を告白することによって、自首する以外の道を潰そうとしたのだ。
言いたいことだけを一方的に話し、唐突に電話を切ってしまった栄輔。
だが、彼は自首をすることはなかった。
何故なら、殺されてしまったから。
いわゆるクローズド・サークルもの。
限られた人たちの中から犯人を探り出していく。
犯人特定の根拠が少し弱い気もするけれど、残された数少ない証拠から犯人をあぶりだしていく論理は相変わらず見事だ。
「ミステリ夢十夜」は短編ながらも読みごたえがある。
短いからこそキュッと締まった作品が多かった。

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2017年04月21日

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ネタバレ

『オノコロ島ラプソディ』『ミステリ夢十夜』『高原のフーダニット』の三篇からなる火村とアリスのバディものの短編集。

『オノコロ島ラプソディ』
淡路島に骨休めに来ていた火村准教授に届いた事件の報せに、仕事が行き詰っていたアリスが強引に息抜き兼助手業に押し掛ける、作者いわくドタバタミステリになる予定だったミステリ。
ちょうど家族で淡路島に遊びに行ったあと読み始め、おお知ってる場所だ!とひっそり楽しかったお話(笑)

『ミステリ夢十夜』
"こんな夢を見た。"の一文から始まるかの有名な夢十夜のアリス版。どの夢もきな臭い事件に巻き込まれるアリスは今日もたぶん変な夢を見て、友人の犯罪学者と解決しているのだろうか。ちょっとうらやましくもあり、職業病だよね、とも思い(笑)2,3,4,9夜がとくに好き。これが読みたくてこの本を読み始めたんだった。

『高原のフーダニット』
二年前に関わった事件で容疑を晴らした縁のある双子の兄のほうから火村に電話がかかる。自分は弟を殺してしまった、自首するつもりだが一日待ってほしいという彼の言葉を受けた火村。その翌日、しかし事件は思わぬ展開を見せる。兄も誰かに殺されていたのだった。
いつもと違う火村の犯人への怒りを感じて、読み応えのある一篇だった。

それにしても、アリスのやわらかででも矜持のある語り方がものすごく好きだ。火村と言う人が弱いとは思わないけれど、たしかにアリスの存在が安定の底辺にしっかり組み込まれていることが微笑ましい。それがアリスに伝わっていることが、微笑ましい。

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2016年06月06日

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久々に有栖川有栖。
ショートショート「ミステリ夢十夜」が面白い。
夢独特の理不尽さ、唐突さ、そして、どこかで夢だとわかっているゆえのツッコミ。大統領の護衛の話は良かったです。
次は長編が読みたいわ。

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2015年01月15日

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ネタバレ

中編と短編のまとめと、中編と。 夢十夜はちょっと怖かったり、ぞっとしたり。結局怖いのだけど。ちょっとホラー?火村とか朝井先生のキャラがちょっと違うところも、さすが夢。 短くてユーモラスで、面白い。 表題作は謎の電話から火村の後悔から、真相がちょっとさくっとしていたところまで、うん、読みやすかった。

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2022年10月01日

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有栖川さんはまだあんまり読んでないけど、なんとなく苦手なんだよな…
トリックというよりは、有栖川さんと火村さんの掛け合いとか、人物描写が普通に面白いって感じ。
ショートショートはけっこうはまった。

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2022年07月22日

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ネタバレ

☆「オノコロ島ラプソディ」
 ホントはスラプスティック・コメディにしたかったらしいが、シリアスでこのトリックさすがに……笑。
☆「ミステリ夢十夜」
 ショートショート十連発。火村英生が殺されたり、犯人だったりという、ファンサみたいなネタが多いかな。
☆「高原のフーダニット」
 きめの細かい、正攻法のフーダニット。多少の無理は感じる。

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2021年12月14日

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ネタバレ

(中編)火村&有栖シリーズ20
オノコロ島ラプソディ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
ミステリ夢十夜 
第一夜
第二夜
第三夜
第四夜 
第五夜
第六夜
第七夜 
第八夜
第九夜
第十夜
高原のフーダニット
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
あとがき
文庫版あとがき
 

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2022年08月13日

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ネタバレ

1.オノコロ島ラプソディ
現実的ではないトリック、フィクションだからこそできる作品。

2.ミステリ夢十夜
これまでとは毛色の違う作品で、好みが分かれそう。

3.高原のフーダニット
兵庫県の風薫る高原で起こる殺人事件に火村とアリスのコンビが挑む。小難しいトリックがある訳ではなく、出てくる証拠を淡々と整理していくような感じ。

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2021年06月06日

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中編小説3つが収録。 

『夢中夜』は夢のお話ばかり、
10編あります。
奇怪だったりホラーだったり、ギャグだったり。

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2021年03月26日

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表題作の高原のフーダニットが個人的に好みだった。やはり火村有栖コンビの雰囲気は読めば読むほど好きになる。

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2021年02月23日

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かなり毛色の変わった作品がひとつ。
夢のやつ。
異色ゆえに記憶に残った

2020.11.1
109

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2020年11月01日

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オノコロ島ラプソディ
まさかの可動式。

ミステリ夢十夜
アリスの夢にはいつも火村先生がいるんだね

高原のフーダニット
栄輔 光輔の双子。

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2020年10月27日

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3.0
初めて有栖川有栖作品を読んだ。読んでいる途中でもしやと思っていたが、初めて読むものではなかった。これまでのレギュラーキャラクターが総動員していたから。
そのため評価もできない。

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2020年07月23日

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再読。中編集。「オノコロ島ラプソディ」と「ミステリ夢十夜」は両方とも最初読んだ時「こんな話も有栖川先生は書くのか」とちょっと驚いた記憶がある。対して「高原のフーダニット」は正統派。火村先生とアリスのやり取りが相変わらずでとても和む。「ミステリ夢十夜」は普段の二人やその周辺の人たちでは味わえない感触を味わえるので今回の再読でも楽しく読めた。

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2019年10月24日

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ネタバレ

「先生の声が聞きたくて」気だるい日曜日、さしたる知り合いでもない男の電話。それが臨床犯罪学者・火村英生を血塗られた殺人現場へいざなう一報だった。双子の弟を殺めました、男は呻くように言った。明日自首します、とも。翌日、風薫る兵庫の高原で死体が発見された。弟と、そして当の兄の撲殺体までも…。華麗な推理で犯人に迫る二篇に加え、話題の異色作「ミステリ夢十夜」を収録!

謎としてはうーん、てかんじ

夢十夜
最初に読んだときはミヒャエル・エンデぽいと思った。
中の人バイトが切ない…
アリスはあまり夢を見ないって他のはなしで言ってたと思うけど、第二夜とかも普通に悪夢では

オノコロ島
仕事したくない病のアリスがちょっとした旅行を楽しんでて、地の文にもそれがにじみ出ていて面白い。
対して、解決しても推理もしてないと嘆く火村は余裕ゼロ。
野上さんがすごくいい。

フーダニット
珍しく火村を気遣うアリス。
この距離感がいい。
ただ、火村が犯人を追い詰めずに、自首を勧めた理由がよく分からなかった。

「探偵とは死者の声を聴くことができるもの」

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2019年04月12日

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単行本版を既読。「オノコロ島ラプソディ」、「ミステリ夢十夜」、そして表題作と続く中編3作が収録されている。単行本を読んだのが6年も前だったためか、驚くほど内容を覚えていなかった。……いや、これまでもなんども覚えてなさに驚いているから、もう驚く必要はないかもしれない。とはいえ、驚くのだから仕方がない。記憶力の衰退はさておき、アリスのひとことひとことに笑ってしまうオノコロ~、目覚めたときにどう感じるのか想像するのが楽しい~夢十夜、そして犯人当てのシンプルさを極めたかのような「高原のフーダニット」。楽しかった。

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2018年12月12日

Posted by ブクログ

作家アリスシリーズ。
「オノコロ島ラプソディ」関西人には作中とある部分で脳内に響くメロディがあったはず…。こういうトンデモトリックは有栖川作品には珍しいような?
「高原のフーダニット」もやや切れ味鈍めな印象でした。火村やアリス、周りの警察の面々などのキャラクターのやり取りは相変わらず楽しいけど、ミステリとして面白かったかというと、微妙。
「ミステリ夢十夜」はいつもと毛色の違うショートショートで、これは好きです。たそがれ仮面に笑った。

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2018年03月29日

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ネタバレ

オノコロ島ラプソディ
叙述トリック…というべきなのか。これはずるいと思った。もちろん事件を解くための条件は提示されている。謎を解くためのヒントもある。嘘もない。でも、これはひどい。

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2017年02月17日

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作家アリスシリーズ。
淡路島の事件に居合わせた火村。元刑事の証言がキーなのだが・・・オノコロらぷそでぃ
ちょっと不思議なテイストのショートショート10編・・・夢十夜
昔容疑を晴らした双子の兄弟から電話が入る「弟を殺してしまった」・・・高原のフーダニット

短編3本。
推理小説なので多くは語るまい。
アリス先生の軽妙な語り口、関西人っぽぃツッコミがリズミカルでよいです。
登場人物が魅力的であることって大事なんだなぁと思います。

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2017年09月25日

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オノコロ島ラプソディ
ミステリ夢十夜
高原のフーダニット

あまりぐっとくるのは無かったかな。
ミステリ夢十夜は変わったお話がたくさん読めて楽しかった。
アリスの夢は火村ばっかりなのですね。

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2016年06月08日

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今回も短編集だった。「こんな夢を見た」という書き出しで始まる「ミステリー夢十夜」が良かった。アリスの頭ん中はこんな感じなのかな?と。地味に全員集合してる様な気がする。夢の中であっても。そう夢って意外に起きたら覚えてない。なんとなくとか鮮明に覚えてる筈なのに段々おぼろげになって行く。アリス、ネタに出来なくて残念!(爆)そして朝井さんが出てくるとほっとするのは何故だろう?好きだな、彼女。

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2016年06月02日

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オノコロ島のラプソディー。これの結末には「えー」と声を上げてしまった。意外な人が犯人だったからとか、作者にしてやられた。とかではなく事件の真相が大がかりかつ「嘘は吐かせない(ただし事件には協力してもらう)」だったから。なんじゃそりゃと。

夢十夜と表題の作品が面白かっただけに、とりたてて酷いトリックだったりオチでもないのにがっかりしてしまったのだと思う。
叙述トリックで大がかりすぎると整合性とるの難しいしこんなものなのかな。この後、件の編集者に仕事を引き受けると連絡して驚かれたら面白いなぁ。

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2016年02月06日

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ネタバレ

2015/12/23
正直退屈で何度も寝てしまった。
すごくおもしろかったらもちろんなんだけど、すごくつまんなくても早く読み終わりたくて寝ないことに気付いた。
だからこれはそこそこだったんだろうな。

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2016年01月06日

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ミステリー夢十夜は結局夢だったのかなんだったのか…
途中ミステリーっぽいとこはあったけど。

高原のフーダニットは面白かった!

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2015年09月28日

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良くも悪くも、抜群の安定感を持った本格中編。
「オノコロ島ラプソディ」が面白い。冒険譚具合がよくて、個人的に好きな“アクティブな火村シリーズ”といえる。
有栖川有栖は中編を結構な頻度で書くが、長編か短編かの方が面白いと思う。国名シリーズとかが白眉。
3+

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2015年05月07日

Posted by ブクログ

この著者のレビューでいつも書いている気がするが、有栖川有栖の本なんだから、面白いに決まっている。
今回も、期待以上ではないものの、しかし期待以下でもなく、きっちりと水準をクリアしている。さすが御大。

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2014年12月23日

Posted by ブクログ

表題作含めた3作の中篇集。
火村先生と小説家アリスのコンビのお話。

フーダニット、素敵な言葉。
私はライトなミステリファンなので、一瞬なんの言葉か忘れていたけど、知ってると思った。
「誰がやったのか」
いい言葉だ。
3作目の表題作はミステリーだけども、
1作目の「オノコロ島ラプソディ」は、
作者曰く「ドタバタ・ミステリにしたかった」とあとがきにあるが、えーー!って感じだった。いや、淡路島でうろうろしているアリスはよかったけどもね。

2作目の「ミステリ夢十夜」は、そこはかとなく怖いのもあり、好きな感じ。なかでも第三夜の話が好きだ。
ニュースにもなる福男の話かと思ったら、そんなオチだなんて!!
って感じ。


やっぱりアリス好きです。
これからも買います。

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2014年11月17日

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