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殷が滅び周が起こる本作のクライマックス!
太公望は周の文王に召し抱えられ、今まで蓄えてきた人脈、兵法、武力、知力、謀略をフル活用で周のために尽くし殷に挑む!
チーム太公望も誰が誰か解らなくなるぐらいの人数になり(一文字名は把握が困難)其々が其々の役割を粛々とこなしていく!
殷の紂王とその寵愛の妲己に関しても決して純悪とせずに描かれている非常に透明度の高い作品!!!
上中下巻を通して漢字の成り立ちや言葉の語源など勉強になりました。
使い慣れない漢字が多数出現しフリガナがフッてないところなど読むのが辛いところがありました。
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いよいよ最終巻。
本当に読み終わるのが惜しかった。そして読み終えた今は、とても寂しい。
このどっしり三冊、充実してます。
結局復讐だけではないんですよ。
誰かを助けたいとか、不平等のない世界にしたいとか、そのために旧弊はいらぬと、だから(恨みもあるせよ)王を倒さなくてはならなかった。
つ、続きほしい…!
斉に封ぜられた太公望のその後が知りたい…。(宮城谷さんの語りで)
下巻で登場して一気に私の心を奪った召公セキ。(漢字でない…)
太公望より一回りぐらい若い(設定の)ようですが、とても男気があってかっこいいのです。さすが。
さて牧野の戦いで周が商を破り、天下を獲ると、すぐに武王が崩御してしまい、早速の危機。やっぱどこの時代も国も、王朝が変わってすぐが危ないんですね。この危機を乗り越えた太公望は自分の舅がいる国の近くに邦をもらいます。そして師匠に出会うところでこの物語は終わる。
未来のある終わり方。
でももっと読んでいたかった…。本当にこの物語はいい。
理想を追い求める男子に読んで欲しい。おしゃれとかじゃないけど、かっこいいんだぜ!
歴史好きなおじさんだけに読ませとくには本当に惜しい。脇役まで血が通った、かっこいいお話。相変わらずすてき。
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氏の小説には、白川静氏の本を併読すると、より味わい深いものとなる。羌族について、漢字の面白さについて、中国の古代文化とそれに通ずる現代について、色々と考えさせてくれる。
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古代中国、商王朝の打倒を助けた、太公望の物語。
伝説に彩られたこの人物の生き様が、さまざまな民族を結び合わせた外交家として描かれており、宗教による支配から人の手で開放していく、歴史の過程を見るようでした。
ある意味、商の紂王も宗教支配からの解放者の一人であり、商の側から書かれたという作品も読んでみたくなりました。
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0107
何度読んでも大好きです。
大きなことをする人はやはり特別なんだなと思います。
人の上に立つ人に是非読んでもらいたい作品。(しょうもない上司とかにね…。)
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太公望全3巻の下巻
上巻中巻で望が積み上げてきたものが、一つの力となって望を支え動いていく様子はとても爽快な気持ちになります。
望は心も体もとても強いですが、どれだけ力が強いかではなくその強さを何にどのように使うのか。生きていく強さ、生命力は自分の持つ力の使い方だと感じました。
面白いだけではなく生き方を考えさせられる全3巻。
大満足でした!
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長い、長い旅を終えた気分だ。太公望は、周の軍師としてつにに商に挑む。牧野の戦いと呼ばれる天下分け目の大合戦だ。商の受王(紂王)は重要な人物でありながら、この物語の中ではほとんど顔を見せない。
才能に恵まれ、果断な行動力もあった受王ではあるが、「受王は~~であった」「受王が~~した」といった伝聞の形でしか姿を見せない。
稀代の悪王という説もあるが、ここでは残虐な面はあるにせよ悪王とは言えないし、愚昧では決してないという評価か。また、妲己についても悪女としては描かれていない。どちらかといえば、英邁な女性といった感じか。やや世間知らずな一面はあるにせよ。
周の文王、武王、周公但といった有名な人物も登場し、スケールの大きい歴史作品。
一読の価値ありだと思う。
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最後の方は展開が面白くてすっ飛ばして読んでしまった。
下巻になるにつれ登場人物が増し、かつ名前も読めないため誰が誰だか分からなくなりました。
それを差し置いても、人を動かすには先を読む力が必要であると学べたのでよかったと思います。
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3000年以上前の話ではあるが、日本の武士にも通じるお話。芮(ゼイ)と虞(グ)の邦の境界をめぐるエピソードが心に残る。今の世の中にあってほしい解決方法だと思う。
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宮城谷さんをちゃんと読んだのは初めて。他の本も読んでみたいと思った。望の成長を見ることができる上・中がやはりおもしろい。中国の広大さには感嘆。大きな物語は中国が舞台になるとやはりいい。
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上中巻で積み上げてきた物語が、この巻で一気に加速し収束して行く。こんな爽快感のある小説は久しぶりだ。謎に満ちた太公望の生涯を見事に描いた秀作。牧野の決戦の情景が余韻として心に残る
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封神演義と比べながら読んだ。とくに牧野の戦いはダイナミックな展開で面白かった。しかし、部分的に理解が繋がらない部分が有ったので、機会をみて再読したいと思う。
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面白くて、三巻一気に読みました。
知らない単語が多く、調べながらでしたが…。
ただ、冒頭の地図に記載されていない地名も多く、想定でもいいから載せておいて欲しかったなと思いました。
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太公望完結編。下巻は上中とはうって変わってかなり血なまぐさくて太公望自身の性格なんかもどことなく最初と変わってる様な気がする。それがキャラクターが年をとった、と言えるならいいけど、正直違和感。
同時に中国史というか、中国人というか、登場人物の身の変わり方とかその辺がすごすぎてついていけない感じが満載。
と、いいつつも最後の最後迄楽しませてくれるお話だったし、満足。中国史は壮大すぎて難しい(笑)
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中国という国が好きか、と言われると、よくわからないです。正直なところ。
でも、三国志とか、水滸伝とか、この「太公望」なんかを読んでいると、日本という土壌では醸成されるはずのない、スケールの大きい物語観というものが確実に存在していて、それは私にとってとても大きな魅力です。
紀元前11世紀、周という巨大な国が中華の中心を治めていた。
少年、望(ぼう)のいる呂族が周に襲われる。
戦火の中で望は年端もいかない少年少女たちを引き連れ脱出。
呂族は滅亡の憂目に逢い、望をはじめ脱出した子どもたちの、苦難の旅が始まる。
のちの太公、呂望が死地を越え、周人以外を人と思わぬ周王朝の打倒を目指して活躍する物語です。
この望、という人が、頭が良くて、馬術、剣術にも長けていて、まあ非常にかっこよく描かれています。
少年時代に、いろいろな族の長や王朝の要となる人物などに「見所あり」と目をつけられるわけですが、断り続けるあたりもまたかっこいい。
もちろん、脚色たっぷりで事実そのものとはいきませんが、確かにこの地球上にこの人物が実在していたんだ、と思うと、ちょっと感動です。
大人になってからがちょっとつまらないのが残念。
前半の素晴らしさは文句なし、なだけに。
宮城谷さんは、中国の物語をいろいろ書いている人です。いつかほかのも読んでみよう。
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古代中国、周の軍師「太公望」を書いた作品なり。
遊牧民族であった太公望が殷の人狩りに両親を殺され命からがら逃げるところから始まるなり。殷を討つことを心に誓った太公望は幾多の困難を乗り越えついに殷を破るなり。
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上巻、中巻と、商王と対するべく奔走した太公望。
文王の死、武王の英断を経て迎えた牧野の戦いは、驚くほどあっさりとしたものだった。アクション描写が得意な訳では無いことは重々承知しているし、宮城谷先生自身も描写が難しい戦闘だと捉えていたようだけれど、だからといってこの出来はさすがに…。
宮城谷先生の豊富な古代中国知識により、古代文明や偉人の命運、それらが紡いだ延長線上にある今との繋がりを所々で鮮明に意識させられることにより、感じ入ることは幾度かあるとは思う。
しかし、前作読破時点で抱いていた期待感には到底届かない。前巻までが面白かっただけに非常に残念に思う。
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遂にクライマックス。個性溢れる仲間達と商打倒に立ち向かう太公望。昔の中華は黄河流域を中心に栄えそれ以外は辺境の異民族。商も統一国家と言うより諸国の連合国家。漢字や言葉の面からも中国文化や日本語の由来などわかり宮城谷先生の知識の豊富さに脱帽する。
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話の展開的には超面白かった。また、読んでる最中は無類に面白く、最後があっさり味で終わる、いつもの宮城谷小説で良くも悪くも楽しめました。ただ、登場人物が多すぎて、オイラの脳味噌が全ての人物を把握出来なかった。話は本当に良く出来ているだけに、漢字一文字かつ読み方独特な登場人物をこんなに多く配置する必要ってあったのかな、と疑問を呈したくなったりもした。各登場人物の掘り下げも浅い印象もあり、もう少し人物の数を絞れば密度のある小説になったのにな、とちょっと思った。
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登場人物や国が多くて大変だったけど
周召同盟成立など見所あって面白かった!
でも武王が殷を制覇したところで満足して、
しばらく読むのをサボってしまったら
最後の方わけわかんなくなってしまった(;´▽`A``