【感想・ネタバレ】はむ・はたるのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

掏摸やかっぱらいでなんとか生きてきた十五人の孤児たち。

捕まったことをきっかけにまっとうな仕事を始めた兄貴分の勝平と子供たち。

彼らの周囲には悪意や偏見に満ちた目がある。それをはねのけて生きていく彼らの元に届く小さな謎。

それを解きながら成長する彼ら。そして彼らの身元引受をしてくれている武家の長谷川家の次男、柾が戻ってきて……。

懸命に生きていく子供たちが何よりも魅力的な一冊です。

こういう話は『お蔦さんの神楽坂日記』に通じるものがあって、厳しいけれども生きていくためには必要なんだよねと思わされます。

こちらも楽しかったです♪

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2021年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『烏金』の続編。
十人以上の孤児たちをまとめて、盗みをはたらきながら何とか食べさせてきた勝平。長谷部家の婆様や金貸しお吟のおかげで、真っ当な生活を送っています。
今回は勝平をはじめとする孤児たちがそれぞれ語り手になり、周りで起こった事件を解決していく連作短編です。
長谷部家の次男、柾が江戸に戻ってきて勝平たちに協力します。柾はある目的を持っていました。そして勝平をはじめとする孤児たちもそれぞれ触れたくない過去があり、事件を解決していく過程でそれを克服していったりします。まるで家族のような絆で、それぞれを思い合う子どもたち。大人たちが思っているよりも、彼らは世の中を知っています。周りの大人たちに見守られながら、子どもたちには立派に成長していって欲しいなぁと思いました。

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2018年06月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「烏金(からすがね)」の続編。
烏金で登場した孤児たち、長谷部家の人々、金貸しのお吟も再び登場。
稲荷ずし売りで生計を立てる子供たちの成長ぶりが嬉しかった。
人当たりの良い、長谷部家次男・柾(まさき)様が抱えた暗い一面も出てきて深みがあったけど。
前作の主役、浅吉が問題解決をするときの様な鮮やかさが無くて、ちょっと物足りなかった。

表題の「はむ・はたる」とは。
異国の言葉で ファム・ファタル、「男を惑わす女」の意味だそう。

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2016年08月28日

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