【感想・ネタバレ】はむ・はたるのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年02月10日

「烏金」の続編。
浅吉が勝平とその仲間たちに悪行をせずに生きていく術を教えて暫くが経ち、今度は
勝平の仲間に焦点をあてた本作。
貧乏長屋に住んでいて贅沢も出来ないけれど、平穏に暮らせる事が幸せと感じられる子供達、ささやかでも大事な事がと改めて思わせる作品。
西條さんには、是非シリーズ化して頂きたいと...続きを読む思った。

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Posted by ブクログ 2023年10月23日

烏金を読んでから読むという、2度目の、続編とは知らずにいたのが勿体無い。あの子供達が生きる道を見つけて、15人の子供達だけで生きていくのがいい、子供達の自尊心も傷付けないで、導いてくれる人々がいてね。それぞれ辛い生い立ちから今の生活を主人公の側にいる目で描いたのが上手だなあ、長屋の生活する話ってなん...続きを読むだか好きなんだよなあ、江戸時代が魅力的なのかと

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購入済み

一気読み

2022年01月18日

実に良いです。それしか言いようがありません
あえて言うなら、お家でお読みください。
くれぐれも電車の中やカフェでお読みにならないようにご注意をうっかり泣きます。笑笑

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Posted by ブクログ 2021年06月01日

作品紹介・あらすじ
掏摸やかっぱらいで食いつなぐ暮らしを改めて、まっとうな商売を始めた、勝平をはじめとする十五人の孤児たち。彼らは周囲の小さな事件を解決しながら、自分たちの居場所を拓こうとする。厳しくも温かい長谷部家の人々や、口の悪い金貸しお吟らの助けも借りながら、子供たちは事件解決に奮闘する。笑い...続きを読むと涙が交錯する傑作に、連作時代小説。

令和3年5月30日~6月1日

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年02月11日

掏摸やかっぱらいでなんとか生きてきた十五人の孤児たち。

捕まったことをきっかけにまっとうな仕事を始めた兄貴分の勝平と子供たち。

彼らの周囲には悪意や偏見に満ちた目がある。それをはねのけて生きていく彼らの元に届く小さな謎。

それを解きながら成長する彼ら。そして彼らの身元引受をしてくれている武家の...続きを読む長谷川家の次男、柾が戻ってきて……。

懸命に生きていく子供たちが何よりも魅力的な一冊です。

こういう話は『お蔦さんの神楽坂日記』に通じるものがあって、厳しいけれども生きていくためには必要なんだよねと思わされます。

こちらも楽しかったです♪

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Posted by ブクログ 2022年08月23日

江戸の町を舞台に孤児たちが大人に見守られながらも自分たちの才覚で生きてゆく物語。
この時代だからこそ成立する人情物語で、子供だからこその限界と折り合いをつけながら奮闘する様子が清々しい。はむって食べるのことか?と頭の中にクエスチョンマークを持ちながら読んでいたら、そういう意味だったのですね。作品は文...続きを読む句なしですが、このタイトルだけは少し凝り過ぎの印象でした。

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Posted by ブクログ 2021年10月08日

最年長でも現代の小学六年生〜中学一年生くらい?こんなにも賢く逞しく世を渡っていけるんだろうか、と思ってはいけませんね。

子どもたちは大人たちが考えているよりずっと賢く、他人の顔色や家庭内の事情を敏感に察します。新事業へのアイデアも豊富!

彼らと対等に接し、少しだけお手伝いをしてくれる素敵な大人た...続きを読むちの存在がまた良いです。
これ映画とか連ドラとかアニメになっても良さそう。

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購入済み

表題に惹かれました

2020年12月05日

いったい何を意味するタイトルなんだ?最終話を
読むまで分からなかったけれど、そこに至るまでの道のりが心地よかった。

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Posted by ブクログ 2019年10月12日

西條奈加の人情物はいい。ちょっぴりはらはらするが、最後は温かい気持ちで読み終えることができる。連作短編だが、最後の「はむ・はたる」で一応の解決がある。最初「はむ・はたる」っていったい何のことだ?と思ったが、そうかあ、美術用語だったのだ。勝平や玄太、三治、天平、登美ら子供たち、長谷部の婆さま、その息子...続きを読むの柾たち、出てくる登場人物は皆、味があるんだよなあ。ちゃんと生きて血が通っている感じがする。一つ一つの話ごとに主人公が違っていて、それぞれにちょっとした謎解きのようなものがる。どれもいい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年06月17日

『烏金』の続編。
十人以上の孤児たちをまとめて、盗みをはたらきながら何とか食べさせてきた勝平。長谷部家の婆様や金貸しお吟のおかげで、真っ当な生活を送っています。
今回は勝平をはじめとする孤児たちがそれぞれ語り手になり、周りで起こった事件を解決していく連作短編です。
長谷部家の次男、柾が江戸に戻ってき...続きを読むて勝平たちに協力します。柾はある目的を持っていました。そして勝平をはじめとする孤児たちもそれぞれ触れたくない過去があり、事件を解決していく過程でそれを克服していったりします。まるで家族のような絆で、それぞれを思い合う子どもたち。大人たちが思っているよりも、彼らは世の中を知っています。周りの大人たちに見守られながら、子どもたちには立派に成長していって欲しいなぁと思いました。

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Posted by ブクログ 2012年08月02日

「烏金」に登場した子供たちがメインの連作短編集。

特別書下ろしオマケ(?)短編の「登美の花婿」が、ほほえましくて、好きです。

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Posted by ブクログ 2012年04月26日

主人公は、かっぱらいから足を洗い商いにせいを出す、捨てられた子供たちの集団の頭、知恵ものの勝平と、諸国を放浪して江戸に戻ってきた、身元引き受け人である武家の次男坊、柾さま。仲間の子供たちの身近で起こる悪事を勝平の知恵と仲間それぞれの特技と、柾さまの大人の脅しで解決していく短編集。悪事を解決していくな...続きを読むかで、柾の放浪の理由が少しづつ明らかになっていき、みえてくる「はむ・はたる」の存在。柾はどのように過去に始末をつけるのか。

勝平を始めとして、さまざまな個性を持った、子供ながらに一本芯の通った仲間たち。厳しいけど、子供思いの婆さまたち、いつも笑顔で優しく子供の味方だけど、時折心の影を見せる柾など、個性豊かなキャラクターによって紡がれる、人情味溢れる暖かくて少し切ない時代小説です。

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Posted by ブクログ 2021年12月12日

様々な事情で親なしの勝平達十五人の子供。とある事で知り合った御家人長谷部家に身元保証人になってもらい、子供達だけで長屋で暮らしている。元は掏摸や泥棒をしていたが、今は長谷部の家の婆さまや嫁の手内職である稲荷寿司作りと行商を手伝っている。逞しく暮らしながら自分達の周りで起きる様々な煩い事を知恵と行動力...続きを読むで解決していく。
子供達の事情が親に売られたり、暴力から逃れたりと悲しい過去ばかりだけど、その後寄り添って力を合わせて生き抜いてきた逞しさもある。勝平達が長谷部家の面々と知り合う話が多分あるのだろうけど、この本には載ってない。知りたいなぁ。

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Posted by ブクログ 2021年08月29日

【収録作品】あやめ長屋の長治/猫神さま/百両の壺/子持稲荷/花童/はむ・はたる/登美の花婿
 単行本で既読だが、『わらべうた』を読んで、もう一度読みたくなり、再読。
 「登美の花婿」は文庫化のおまけのような小品。
 江戸の下町で力を合わせて生きる子どもたちと、彼らを助ける大人たちの話。子どもなりにと...続きを読む簡単には言えないほど厳しい経験をしてきた子どもたちを、一度はずれた道から引き戻し、まっとうに生きられるように力を貸す(甘やかすのではなく、厳しくすることで)大人たちの姿は見習いたい。
 道を外れるのは簡単なことで、誰にでもありうること。戻りたいと思った時に戻れるほうが本人にとっても社会にとってもプラスのはず。

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Posted by ブクログ 2021年01月20日

「読んだ瞬間分かる、好きなやつやん!」
というのは、やや大げさかもしれないけど、数ページで登場人物たちに心つかまれたのは事実。実はこの作品は『烏金』という作品が先にあって、この『はむ・はたる』は、その登場人物たちのその後を描いた作品でもあるみたいです。自分は『烏金』は未読だったのですがそれでも特に気...続きを読むにならなかったから、それだけ魅力的なのだと思います。

時代小説らしい粋のいい子どもたちのやりとりから始まり、その子どもたちの恵まれない生い立ちと、悪行から手を洗いまっとうな商いに精を出す現在の姿。そして、そんな子どもたちの回りの大人たちと、いずれの描写も小気味よく、そして血が通っていることを感じます。こういう情の描き方が本当に良かった。。

そんな子どもたちの周囲で起こる不可思議な事件の数々。それに対し子どもたちは、なにやら訳ありの優しい侍と一緒に挑みます。このあたりは少年探偵団の雰囲気もあって、時代小説版少年探偵団の事件簿としても楽しめます。

子どもたちの個性が豊かなのも読んでいて楽しい。連作短編となっている本なのですが、各短編で語り手となる子どもが変わるのもいい構成です。おかげで様々な子の活躍が読めます。

西條奈加さんの作品は数年前に『千年鬼』を読んだときも好印象だったのですが、ずいぶん間が空いてこれでようやく二冊目……とりあえず次の『烏金』は押さえておかないと……

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年08月28日

「烏金(からすがね)」の続編。
烏金で登場した孤児たち、長谷部家の人々、金貸しのお吟も再び登場。
稲荷ずし売りで生計を立てる子供たちの成長ぶりが嬉しかった。
人当たりの良い、長谷部家次男・柾(まさき)様が抱えた暗い一面も出てきて深みがあったけど。
前作の主役、浅吉が問題解決をするときの様な鮮やかさが...続きを読む無くて、ちょっと物足りなかった。

表題の「はむ・はたる」とは。
異国の言葉で ファム・ファタル、「男を惑わす女」の意味だそう。

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Posted by ブクログ 2016年01月30日

201601/前作を知らずに読んだけど面白かった。時代物だけど、史実史実してなくてある意味お伽話的なので、悲しいとこも尖った痛みではなくじんわりくるカンジ。

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