感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これは猟奇歌の系譜の短歌ととらえることができるのではないか、と興奮しながら読みました。
以下、個人的お気に入りの方々。
「失いし言葉かえさん青空のつめたき小鳥撃ちおとすごと」
「悲しみは一つの果実てのひらの上に熟れつつ手渡しもせず」
「うしろ手に墜ちし雲雀をにぎりしめ君のピアノを窓より覗く」
「汚れたるちいさき翼われにあらば君の眠りをさぐり翔くべし」
「愛されていしやと思うまといつく黒蝶ひとつ虐げてきて」
「ある日わが喉は剃刀をゆめみつつ一羽の鳥に脱出ゆるす」
Posted by ブクログ
短歌、俳句、詩、エッセイ、評論、演劇…。芸術のジャンルを軽々と飛び越え、その鬼才ぶりを発揮した寺山修司。言葉の錬金術師は歌う。故郷を、愛を、青春を、父を、そして祖国を。短歌の黄金律を、泥臭く、汗臭く、血腥い呪文へと変貌させる圧倒的な言語魔術に酔いしれる。