【感想・ネタバレ】最貧困女子のレビュー

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Posted by ブクログ

虐待などで家出をしたり、メンタル弱かったりで売春とか性風俗に身をやつした、極限な生活をしている女性達についての本。

風俗の面接でも「整形して痩せてから出直せ!」とか言われたりして、落ちたりと社会の厳しさが満載。ルックスやコミュニケーション能力が生死に関わるリアルな現実。なんとも恐ろしい。

映画『東京難民』にも通じる、社会の、そして人間の「闇」の部分について綴られた、恐ろしくも興味深い本でした。

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2020年12月21日

Posted by ブクログ

あまりに衝撃的な内容だった。。彼女らが直面する困難はあまりにも困難であり、福祉制度が全く機能しない現状を打破するのは不可能にさえ思える。。彼女たちが持つ制度に対する斥力はとりわけ大きく、補導されたらアウトという状況下で、彼女たちがこのような道を選んでしまうことに対して仕方なさすら感じた。著者のあとがきにある、限界という言葉は、切実に限界なのだろうと感じざるを得なかった。

風俗業(また売春の)自己責任論はお門違いだと理解したし、自分がいかに制度内で生活をしてきたのかを理解した。

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2022年01月20日

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セックスワーカーにも階級があり、その中で下層にいる人の苦しみは無視されている。気が滅入る話がいっぱい。

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2021年10月05日

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未成年や成人女性のリアルな貧困、セックスワークに堕ちて行くまでのお話
常に貧困とセックスワークは隣同士にあるものなのだと感じた。
未成年の家出少女達の居場所になれる場所、そういった福祉をもっと作るべきだとは思う。

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2021年09月03日

Posted by ブクログ

自分の職業はセックスワーカーや家出少女と最も接する仕事だから、色々と勉強になる

普通に大学にいってそれなりに就職してそれなりの生活ができてるのは家庭環境など周りのおかげが大きい、いつぞやの東大の祝辞でもありましたね

併せて“最貧困シングルマザー”も読むといい、こちらも売春やDVなどテーマにされていて彼女たちのリアルを知れる

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2021年07月25日

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★福祉では救えない★湯浅誠によると、貧乏は低所得で、貧困はその上で人間関係を失った状態だという。それを受けて著者は貧困の追加定義として3つの無縁・3つの障害を挙げる。家族・地域・制度の無縁と、精神・発達・知的の障害だという。制度に頼ることを知らない(避けたい)し、手続きを踏めないのはある種の障害のためかもしれない。さらにその先、セックスワークに埋もれて世の中から見えなくなっている最貧困層の女性がいるという。
 風俗店で「きちんと」働けるのは容姿や対人スキルに恵まれた層で、分かりづらく面倒くさく恋愛体質な女性は家出少女として風俗業を取り巻く路上のセーフティーネットの中で最低限度の状態にいる。ルポは極めて生々しい。これだけの取材をするのはきついだろう。

 彼女たちが求めるのは福祉ではない。著者も悩んでいるように対策が難しく、小学生が自由に逃げ込めるスペースを設けたりセックスワークを孤立させないために正当な仕事と認めるのは、理屈としては分かるが簡単ではない。おそらくコミュニケーション能力がある人はプア充としても生きていけるので、発達障害的な人を拾い上げる工夫をどうするか。昔は地縁だったのだろうが。
 

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2019年10月06日

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自分が知らない(接点のない)世界のルポタージュは学びが多い。
読書の効能の一つに、「世界の成り立ちを知る」というのがあるけど、社会の底辺を知ることは有用である。社会の矛盾や問題は底辺に滞留するのだから。

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2020年08月10日

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貧困に絡めとられて暮らす女性の様子が淡々と描かれている。解決策の提言も少し。ルポルタージュならではのリアルさかある。

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2020年02月28日

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ニュースや政治の中では取り上げてもらえられないが、これ本当に深刻な問題。
ここまで現場や該当者に寄り添ったルポライターには頭が下がる思いです。
格差が広がる現代、無縁社会、孤立して貧困で、女のカラダを売ってでしか生きていけないという最貧困層の人が、案外身近に存在している、という事実を知るべき。
また、貧困になくても、金銭取得目的の安易なセックスワークに頼る女性がいるという事にも驚きです。もっと世間が目を向けるべきー

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2019年11月28日

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貧困とはお金がなく、かつ精神的にも困窮状態にあることを言い、その背景には三つの無縁と三つの障害が存在する。
貧困は自己責任、という論調があるが、幼い頃から極限状態で生きてきて、教育を十分に受けていなかったり、努力が報われる成功体験をしてきていない人たちは、そもそも頑張り方がわからないケースが多くある
その結果、頑張るベクトルが間違っていたり、結果としてより悪い方向に作用してしまったりするため、自己責任と片付けることは難しい。

まずはそのような状況にある人たちを可視化し、制度にアクセスできるようにサポートし、そこでやっと「自分で頑張る」というフェーズに入れるのではないか。
私も「自分の人生は自己責任」と思っていたけれど、それは十分な準備をしてスタートラインに送り出してもらえたときの話で、何も与えられず、スタートがどこなのかもわからないまま逃げるように走り出した人々は、そもそも頑張り方がわからないんだ、というのが大きな気づきだった。

だからと言っていまなにか自分にできるわけではないのだけど、でも、関係ないこと、で片付けるのではなく、この問題は社会全体で受け止めるべきこと、だと思って、知ることを諦めたくはないと思った。

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2019年07月28日

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7〜8年前くらいの本だけど今はもっと貧困は拡大していると思う。出会い系アプリでは生活に困っているシングルマザーが自ら売春を働いていたり、Twitterでは「今晩泊めてください」のような呟きもたまに見る。なぜ家出少女や路上生活者は売春や風俗に従事する傾向があるのか。それは彼女たちはお金も住む場所も健康保険証すら持っていない中で補導に怯えながら路上を彷徨っている。そこで風俗のスカウトなどの支援者が宿を提供し、身分証や携帯電話を貸与する代わりに、風俗店で働かせる。外見が良くなかったり、障害を持っている女性はお店では働けず、違法の売春で日銭を稼いでいる。

筆者が取材した売春少女たちのエピソードは本当にここは現代の日本なのかと思うくらい、地獄で文字情報だけでも、目を覆いたくなるほど、酷かった。幼少期は親からの虐待やネグレクトに遭い、愛されずに育ち、過酷な状況から打開しようと家出を試みるも、性産業に吸い込まれてしまう。

家族・地域・制度の3つの無縁と身体・知的・発達障害の3つの障害を持っていると、このような再貧困女子になりやすいらしい。逆に売春少女と同じくらいの低収入でも困った時に頼れる親がいたり、地元の友人と助け合える環境があれば、貧乏ではあるけど、ある程度は幸せに生きていける。俗に言うマイルドヤンキー。ただこれらの人は貧困とも紙一重かなとも思っていて、突然3つの縁から切り離されてたら、売春少女のような、貧困に一気に落ちると思う。

なるほど、だから田舎のマイルドヤンキーたちは地元の輪から外れないように、団結を高めて、仲間意識が強いのかなと思った。自分も今、地元から離れて一人暮らししているけど、低収入だし頼れる人も近くにいないから、貯金を崩しながら、本当にギリギリの所にいるから、3つの縁の大事さは身に染みて感じた。同じ低収入でも近くに親がいるだけで生活の楽さは全然違う。地元で暮らしやすい理由って、この3つの縁があるからなんだな。

売春少女が抱える痛みは見えづらい所か、売春や性産業は差別されたり、誹謗中傷されやすく感じる。大変なのはわかるけど自己責任だろ、みたいな言葉を投げかけられたり。まずは彼女たちの苦痛を社会に知ってもらうことが、彼女らを救うのに大事だと思う。

あと、この本を読み終えたあと、教育って生きる上で凄く大事なんだなと感じた。少女たちは中学校もろくに通っていないから、契約書とか色々な手続きをする時に出てくる長文や難しい言葉が理解出来ず、住民票の異動すら出来ない。路上生活をしている時も、法や支援制度を知らないから、全部自分でなんとかしようとする。仮に貧困を一時的に抜け出せたとしても、どこかでつまずくと思う。彼女たちを助けるためには教育が最重要なのかもしれないな。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

貧困のさらに下層である最貧困女子の現状を記したルポ。人は低所得に加えて「三つの無縁」「三つの障害」から最貧困へと陥る。本来支援されるべき方々が世間に可視化されていないので、支援が難しい現状がある。

「第一章 貧困女子とプア充女子」を通して、例え月10万くらいの低所得でも周りの友達の支援やシェア文化が整っていたら、上手くQOLを保ちながら生きていけると改めて感じた。地方は低所得でも地域の支えを受けやすいので、その点地方出身者は強いなと。

元々家庭環境が良くなくて教育も十分に受けていないので、そもそも思考力が欠如していて努力するベースがないから、貧困は自己責任では片付けられないと感じました。
ちゃんと学校に行っていたら最低限自分でネットや本から情報を得る術は身につくし、何がいいのか悪いのかの判断もつく。だが学校で学力をしっかり身につけることができなかったので、努力だけでは解決できないだろう。

自分は何不自由なく生きてきて貧困とは無縁の生活をしてきたから正直日本で本書のような方々がいることにびっくりした。
だからといって何が出来るかといえば難しいが、でも現状このような人たちがいることを知り、現状を理解することはできる。
思考停止で自己責任で片付けることなく、リアルを今後も知っていきたいと思いました。

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2023年08月27日

Posted by ブクログ

貧困とは、三つの無縁、三つの障害から、貧困に陥るという。
そして、三つの障害は見た目では分からないが故にセーフティネットの網から引っかからないのだという。

本書を読んで、貧困の一端を垣間見れたわけだが、この本が、当事者の方を救う一助になるのを心から願うとともに、自分自身でも何か出来る事がないかこれからの人生で考えていきたい。

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2023年07月24日

Posted by ブクログ

★★★★
今月10冊目
これは非常に難しい問題。貧困の最下層にいるのは、親などに頼れない、親からの虐待、メンタルやられてる、精神疾患、知的障害がベースにある。行き着くところはセックスワーク。 
これは出会う人種ではないかもしれないがこの手の人達がいるって衝撃

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2023年03月20日

Posted by ブクログ

本当に日本で起きていることなのだろうかと、信じられない気持ちになった。
女性の貧困については昨今社会的にも問題になっており、所謂パパ活と呼ばれるようなものがあることも知ったが、本書に書かれている最貧困女子が取り込まれる援デリなどは全く一括りにできるものではないと思った。著者が取材対象に本当に真摯に向き合い話を聞いたであろうことがよく分かりました...。ご自身でも言われていた通り一般人なら発狂したでしょう。ルポを出してくださったことに感謝。
衝撃を受け、考えるきっかけにはなったが、やはりどうしたらいいのかは本当に難しい。

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2023年03月16日

Posted by ブクログ

 これって,日本の話なのか?と思うほど,ビックリする貧困女子の現実がある。
 以前,『神が棄てた裸体』という本を読んだときも,少女売春に向かわざるを得ない状況に驚いたが,それと同じようなことが日本でも普通に起きていることにビックリである。
 そして残念ながら,その解決策からはほど遠いと思わざるを得ない。自分が受けたことを,また自分の子どもに再生産していくなんてことを見せられると,ほんとにいたたまれない。
 著者は,そういう裏社会の若者たちと本音で向きあい本ルポを書いていく。まずは,現実を見て貰うこと,知ってもらうことに意義があるということだろう。

 解決策があるとすれば,まず,子どもの時にちゃんと気づいてあげることだ。学校の教師,近所の人たち,福祉関係の人たち…いろんな人が,子どものようすの変化を見てあげることからしか進めないんだろうな。

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2022年12月04日

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福祉の勉強の一環として講読。
彼女たちが貧困に至ってしまう背景に、3つの無縁(家族、地域、制度の無縁)と3つの障害(精神、発達、知的障害)があるとする見立ては、長い期間、彼女たちに関わり続けた筆者だからこそ、見いだせたものと思う。記載された最貧困の事例はあまりにも生生しく、キツく胸が締め付けられました。

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2022年10月22日

Posted by ブクログ

どうすれば解決できるんだろうと思いながら読んだけど、負の連鎖が続きすぎてどこから手を入れたらいいのか全く考えられなかった
明日生活するお金がない、日々そんな暮らしを想像したらそれは精神も不安定になるよと思ってしまう

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2022年03月31日

Posted by ブクログ

○本書内容より
「身体が売れなくなったら死ぬ時だ」
その週で客がつかなかったら「肝臓を売れるところを教えてください」幼い娘を残して死んでしまったシングルマザーの話など、自分が過ごしいてる世界では考えられないような事実がたくさん記されている。
 この本を読んだ感想は一つ。残酷の蔓延。著者と同じように日本社会は本当に残酷だと感じた。数年前、風俗業に従事する人々に給付金を出すか否かという議論が出たことを覚えているだろうか。この本を読めば、それを議論の対象に持ってくることじたいが差別であり、残酷な社会へと押し進めていることに加担することとなると痛感する。その残酷さに気づいている人がどれだけいるのだろう。
 今の日本は弱者を叩き、票を得ようとする政治家も多い。その流れに扇動されてしまわないよう、まずは知ること、学ぶことが大切だと感じさせる一冊だった。

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2022年01月22日

Posted by ブクログ

最貧困女子 2014/11/7

小学生時代に救いの手を差し伸べれるように
2016年2月27日記述

鈴木大介氏による著作。
冒頭で登場する貧困女子である小島さんのケースだけでも十分にこたえた・・
しかしそれ以上に困窮している女性たち・・

プア充女子且つマイルドヤンキーの永崎さんのケースは地方で収入に苦労があるとは言え十分に人生を謳歌していると思える。
永崎さんのケース以外はやはり悲惨である。

著者が指摘するセックスワークの底辺にいるという最貧困女子。
清原佳奈さん(仮名)の例をあげているが厳しい。
両親や親族との縁、地元との縁を失っていること。
メンタルを病んでいたり教育を十分に受けていない為、安定した職につきにくい。
また手続き系の物事が苦手な場合が多い。
女性の集団が苦手、女性集団から排除されがちなパーソナリティ。
あげればきりは無い。

このような条件下では誰でも最貧困化するというものだ。
とは言えプア充女子のように周りと協力できるからそれで良しとは思えない。
何らかの条件次第で悪化する恐れがある。
福祉行政のあり方の提言を著者は後半している。
解決法は示せていない。
しかし耳を傾けるべきであろう。

学童保育などにもう少し利用しやすい形を取り入れる。
家出少女たちが行政や福祉から切り離された状態を解消する為に良い彼氏と結婚できるようにする。
セックスワークを正当な仕事として確立する。
その最低賃金も設定する。
家出少女にとって単純に親元(かなり問題ある場合多し)に戻せばOKではないこと。
小学生時代に救いの手を差し伸べれるように。
居場所ケアの観点を持った対応を行う。

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2021年12月22日

Posted by ブクログ

久しぶりに本しっかり通しで全部読んだ

えぐい、、、
こんな不自由のない恵まれた環境に生まれ育って、文句言ってた自分。申し訳ない。彼女らは何も悪いことはしていない。ただ生まれ育った環境が悪いせいで大変な人生を歩んでいる。自己責任論はやめてほしい。そんなこと言ってる人は彼女らの境遇を"知らない"。物事全部自己責任かもしれないけど、境遇が悪いとそもそもの"自己"も確立できていない。
セックスワーカーの上層(容姿とか努力できる人)と最貧困女子をごったにしないこと。
セックスわーの最下層は可視化されない。
小遣い稼ぎの援交と生きるための援交ごったにしない。
女性は恋愛・結婚を強く求める。それはある種、結婚で人生が変わる、今の状況を脱せるという価値観から。なぜそんな価値観が生まれるのか、女性の社会的立場が弱いから。

加害者と被害者って表裏一体だよね。

あとがきより
最も残酷なことは何か。助けてくださいといえる人そうでない人、助けたくなるような見た目の人そうでない人、抱えてる痛みは同じでも後者の痛みは放置される。

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2021年12月12日

Posted by ブクログ

最貧困女子を取材した記録。
こういう本見ると自分はまだ幸せな立場にいるんだなって思った。
最貧困女子を救うような制度の改革が進むことを願うばかりです。

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2021年12月11日

Posted by ブクログ

確かに、このような可視化は大事なのだろう。深刻な問題は誰も彼も目をそむけて逃げる。
ただ一つ、過去からの取り組みで改善したのどうかも可視化してほしかった。

著者はあくまで現在、今目に見えてる問題しか扱ってないが、ありとあらゆる人が改善しようとしてきた歴史があるはずで、それがどのようの効果を発揮してるかも気になる。
そして、著者もいってるがこれといった解決策はないのだから、できることから一歩ずつ改善していくしかないのだろうな・・・

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2021年11月20日

Posted by ブクログ

あまりに救えない、最貧困層に位置するセックスワーカー達のルポ。
貧困が生む貧困。一見恵まれ豊かに見える日本において、見えづらくなっている最も救われない人たちを書いている。
大学教授が書いた本ではないので、机上の論ではなく実際に足を使って集められた情報が並ぶ。彼女達の言葉をそのまま使用している部分が多いのは、現実を理解するうえで貴重だ。

虚しさと、汚い大人への憤りが残る書である。
残酷すぎる世界を知ったうえで、後世に誇れる国にしていけるだろうか。

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2021年05月05日

Posted by ブクログ

鈴木大介さん、最貧困女子の声を届けてくださりありがとうございます。
女子の貧困が深刻化する中で可視化されない部分や「自分から買われたのだから」という心無い誤解や偏見は私の周りでも散見されます。
大人から裏切られ続けてきた少女は居場所を見つけても自ら手放すような行動に出てしまう。そんな彼女たちとどう向き合えば良いのか、、、先ずは知ること。最貧困女子本人にも、第三者にも、それぞれに考えられることはあると思いました。

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2023年05月12日

Posted by ブクログ

風俗や売春などのセックスワーカーとして生計を立てざるを得ない人たち。遊ぶ金欲しさではなく、育児放棄や虐待など育ってきた家庭環境に問題が多く、普通の仕事には就き辛い人が多いという現実。特に最底辺の激安風俗やハード系AVなどは知的や精神に障害を持った方が多いとの現実に衝撃。

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2023年05月07日

Posted by ブクログ

 社会の最下層の若い女性たち、劣悪な環境で風俗産業に従事する人々を取材して執筆している。この筆者は今までに同様に問題を取り上げた本を何冊も書いてきたようで、この本の中では具体的な取材内容よりも、それらの人々を分類して、どのような方法で解決しようというのがいいのかという持論の展開にページの多くを割いている。同様の本をたくさん読んできて、最後に読むのにはよかったのだろうが、最初に読むなら、もっと実例を多く取り上げた本のほうがいいように思った。

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2022年10月07日

Posted by ブクログ

 深刻化する貧困を一刻も早く改善しなければいけないことは分かっているが、著者が「公平」や「平等」な社会すべく理想論を語っているように感じ、冷めてしまった。
 貧困女子はまさしく親ガチャに失敗した人達だったが、本当に助けを求めることは出来なかったのか。福祉や教育の体制を問題視するだけでなく、彼女達がまともな教養や常識を身につけようとしなかったことも問題だと思う(手役所に行かない、知らないこと・出来ないことを放置する等)。
 結局、彼女達はその場しのぎの生活を送る為に生きているのであって、高みを目指そうとする志を持たないせいで一生貧困が続くのではないか。未来へ繋がるような努力や勉強をなぜしようとしないのか不思議に感じた。
 裕福な家庭に生まれ、親から沢山の愛情を受けて育った私には色々と考えさせられる話だった。

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2021年11月21日

Posted by ブクログ

嘘のような本当の話がいくつか載っている。
本人がどう頑張っても、その本人の力次第ではどうにもならない貧困があることを知った。
本当は、この本を読んで、知らなかった世界を知って、自分にできることは何かと考え実行するまでがセットでないといけないと思う。
だけど自分は、好奇心でこの本を手に取り、「自分はこうでなくてよかった」と思うことで自分の幸せを再確認した。
自分の低俗さと性格の悪さを改めて感じることにもなった。

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2021年03月09日

k

購入済み

どんよりした読後感

重くてどんよりネットリした気持ちになる。日本だからとか他国はどうとかは分からないが、読んでいてつらすぎる

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2020年05月07日

Posted by ブクログ

著者の渾身のレポートであるが、何か違和感を感じる。問題の本質は?パレートの法則のごとく、下層の2割は常に存在するのか?自己責任とは?親の責任?国家の責任?考えさせられる。

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2019年06月27日

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