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「目でみることば」シリーズの第1作目。
40の言葉の由来についてを言葉と写真で紹介。
50音順。一つの言葉で4ページ。
言葉、姿、説明と関連する情報での構成。
コラム、撮影協力、主要参考文献有り。
知ってるようで知らなかった言葉を写真で見たら、一目瞭然。
「灯台下暗し」は現代の灯台じゃなかった。
「試金石」って実在するんだ。
「勝負服」って、競馬と競艇では違うんだ。
歴史や風習から浮かび上がった言葉もある。
関連する情報も楽しい。
雉が美味しいという理由も国鳥に選ばれたって・・・食べてみたい。
文も写真も何だか楽しいそうな雰囲気があるのが、また良い。
日本語って面白いなぁと楽しんでしまいました。
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書店をぶらぶらしている中で目に留まった作品。写真だけパラパラ眺めても楽しいし、慣れ親しんだ言葉たちの、本当の姿が見えてくるのも面白い。サラッと読み通せるけど、満足度は高し。
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ベーゴマの”ベー”って何?
おしどり夫婦って本当に仲良し?
色々な言葉の元となった姿を写真に撮って説明した写真本。
写真で見ると確かに分かり易いですね。
灯台の元は本当に暗かったことがくっきり分かるし、
馬の口輪がアップで見ると本当に窮屈そうで、たしかにこれを取ったら”羽目を外し”たくなるよなあとか、
表紙の”引っ張りだこ”で、干したこを作る様子、として微笑ましいと思っていたら「古来では刑罰である磔の異名」とも描かれていて、ちょっと”うわあ”な気分にもなったり。
台所を”お勝手”というのが、「昔は女性が自由に使えるのが台所だけだったから」という説明に歴史を感じたり、
蓼食う虫も好き好き の蓼で「鮎蓼を作ったらおいしかった!」というが、私は蓼を食したことがないのでネットで作り方を調べてみたり。
山から流れた水が日本海と太平洋に注ぐものに分かれる”分水嶺”の写真は、ちょっと感動だった。
贔屓というのが”重いものを背負うのが好きな亀に似た中国の伝説の生き物”とは全く知りませんでした。
良い男の語源である”イナセ”は出世魚で、オボコ⇒スバシリ⇒イナ⇒ボラ⇒トドとなるんだが、”イナセな男”が行きつくと”トドのつまり”になっちゃう…というのは妙に物寂しさも。(初心な娘さんを”オボコ”というのは偶然?もしこれが語源なら、オボコな子供がイナセに成長しトドのつまりに…ってますます物悲しい/笑)
言葉には色々説があるということで、自分の認識と違ったものもありました。
まじない?言葉の”くわばらくわばら”は、菅原道真の領土の桑原で、「ここはあなたの領地だから雷落とさないでね」かと思っていたのだが、他にも「雷神を井戸に閉じ込めた」とか諸説あるんですね。
”阿漕”とは「河を渡すときに高額を要求する船頭の名前」だとむかし聞いた覚えがあるのでそうだと思ってました。芥川龍之介「偸盗」にも阿漕という女性が出てくるので、この名前は女性名なのか男性名なのか?と疑問だったんです。しかしどうやら言葉の語源としては”阿漕ヶ浦”だということで。長年の勘違いが解消(ーOー;)
作者とカメラマンが実に楽しそうで、
瓜二つっていうから胡瓜を切ってみたけどそんなにそっくりじゃないじゃん!とか、
”試金石”を通販購入したら7350円だった!とか、
”頭隠して尻隠さず”の写真を撮る為に、雉が草むらに頭だけ突っ込むのを待ったぞ!とか、
愉しみつつ拘りつつで実に楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
続編も出ているようですが、本編解説でカメラマンが「”目白押し”のために(鳥の)メジロが並んでいる所を写真に撮りたかったけれど撮れなかった」「海峡と外海の”瀬戸際”が撮れなかった」などと書いていますが、メジロの並んだ写真や、水の分かれ目は撮れたのかな?
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教科書を出版する東京書籍から(私の場合は数学だった)。
かしこまった堅苦しい本だと思った人にこそ、読んでいただきたい!
芸能界一の「おしどり夫婦」
この夏は受験の「天王山」
危険ドラッグの規制は「いたちごっこ」が続いている
なんて、テレビや雑誌、新聞などのメディアでも聞く言葉。
でも、それって、みたことありますか?
もちろん、意味もわかっていますか?
いや、以外と知らないものだ。
さて、そんな慣用句、一体元になったものとはどんなもの?
いたちごっこはイタチがくるくると自分の尻尾を追い回していると思ったがそうではないようだ。
勝負服は競馬由来で、競艇は枠で色が決められているとは(かけごとはしないので知らなかった)!
昔職場で賭け事は一通りやっておけ、と言われたものだが、今になって理解できる。
もちろんほどほどに。
贔屓とは、か、亀?!
写真も面白いし、由来も面白い。
由来については諸説あるものもあるが、百聞は一見に如かず。
日常にあったものが言葉の由来だと思うと、見逃している隣の「あれ」がとても興味深いものに見えては来ないだろうか。
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日本語の語彙が増える楽しみ
日本語を意図的に学習することって少ない気がしますね。本書はその手助けになります。
日本語の語彙を増やすことは、日本の文化、歴史、地理、政治経済に目を配ることと同じような気がいますね。
是非シリーズ化してほしいです。
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きれいで印象的な写真。
堅すぎないゆるい文章。
そして意外な語源が眠っていることば。
息抜きをしたいときにぱらぱらとめくりたい一冊。
こういう本を持っていると、
なんだかホッと気持ちが豊かになる感じがする。
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これ、いいよねぇ。
書店で一目惚れして即買いました。
まぁ、じっくり読む本ではなくて、なんか、一瞬空いたときとか、ペラペラと読んでます。
楽しい。
そして、人にしゃべったり、見せたくなる本です。
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普段何気なくつかっている言葉の正しい意味や語源を、写真付きで解説してくれる写真集…というより図鑑かな?
語源を知らなかったり、意味を勘違いしている言葉が思っていたより沢山あって吃驚。
是非とも手元に置いておきたい一冊!
第二弾・第三弾と続いてほしい!
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面白い!
『ウダツ』とかさ、言葉としては知ってても実際には「屋根?壁?そこらへんのどっか?」くらいしか認識してなかったのが「ああ、これやったんか!」って目で見ることで すとん って入ってくるのね。
でもって、その写真じたいもすてきで添えてある文章もなかなか好み。
今年上半期のベスト、ワタクシ的には、この本。
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意味は何となくわかっていて、普段使ってもいるけれど、
その由来までは説明できない(知らなかった)言葉を
解説してくれている親切な本。
ぐずぐずダラダラな説明ではないので、
とても読みやすかったです。いろいろと勉強になりました。
ウィスキー試飲情報やタコの干物の名産地、愛知県の日間賀島は
自転車なら20分で1週できてしまう小さな島とか、観光案内か?と思える小ネタ情報なんかもあり、言葉の意味や由来のカタさと小ネタのユルさのギャップが何とも言えなかったです。
私はハヤトウリの写真とそのコメント「切ったところ、なかなかの瓜二つぶりでした」がツボでした。
「灯台下暗し」の写真も好きです。
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百聞は一見にしかずとはまさにこのこと。こんな辞典があれば、子どもたちの語彙も増えるだろうなぁと感心した。掲載されている写真もキレイで写真集としても楽しめる。
それぞれの言葉の解説もちょうどよいくらいのボリュームなので、リビングなど子どもの目につくようなところに置いておいて、何かあったときに見せられるといい。
国で買って、全国の小学校に配ればいいのにと単純に思った。
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言葉と語源の写真を見開きのページにあるが、見ていて楽しい。シーサーも阿吽の呼吸だったのは知らなかった。語源を知るのは歴史を知ることでもあるので、とても勉強になった。楽しく学ぶってこういうことなんだろうなと感じた。
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言葉の語源や由来は雑学やウンチクとして触れる機会が時々あります。今回写真の実物を見ることでピンとくる言葉がたくさんありました。現地へ行く、実物を見る・・・本質的な探究だと思いました。
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ホントは面白い「謂れ」のある言葉を、写真をつけて「見る」ことによって、さらなる発見をもたらすシリーズ第一弾。おかべたかし・文、山出高士・写真。
興味深かったのは全40言葉のうち22。順番に並べる(言葉の意味解説は出来るだけ避けました)。
・「阿漕(あこぎ)」
漕ぎ方のことではない。まさか地名だったとは!
・「急がば回れ」
和歌「もののふの矢橋の船は速けれど 急がば回れ瀬田の長橋」より。場所は琵琶湖です。
・「ベーゴマ」
貝独楽のこと。バイ貝にそういえばよく似ている。
・「うだつが上がらない」
左官修行した身としては、唯一ハッキリ分かった言葉。でも綺麗な写真見れて良かった。
・「瓜二つ」
決して2つの瓜が似ているから、ではない。とは初めて知った。
・「金字塔」
ピラミッドのことだそう。ということは、つい最近の言葉だよね。
・「剣ヶ峰」
剣山のことじゃない。
・「差し金」
(陰から人を操ること)元は文楽人形を操るための鉄の棒、或いは歌舞伎における蝶や小鳥の竿。
・「試金石」
(人や物の価値を推し測る基準)えー!この真っ黒な粘板石のことだったの?
・「鎬を削る」
しのぎとは、刀の側面の1番高くなっている稜線の部分。先の面のことではない。コレを削る戦いって、どんな勝負?
・「勝負服」
服の色。競馬は馬によって決まり、競艇は枠順で決まる。
・「図星」
弓の的の中心にある黒い丸の事。でも、「図星を射る」とは言わない。言うのは「正鵠を射る」。何故だ?
・「高飛車」
将棋で高圧的な態度でプレッシャーを与える戦法らしいが、勝率は良くないらしい。現実でもそうだよね。
・「蓼食う虫も好き好き」
築地で鮎のツマとして800円で売っていたらしい。見ると、純粋葉っぱの方だった。ずっと赤い花のことだと思ってたいた。
・「薹(とう)がたつ」
蕗の薹が立つことではない。花茎や花軸のこと。伸びると、野菜が硬くなり食用に適さなくなるから。そういえば蕗の薹が伸びるとそうなる。ブロッコリーもそうかな。
・「灯台下暗し」
海にある灯台ではありません。知らなかった!
・「とどのつまり」
北海の海馬(とど)ではありません。オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドの、詰まり、です。改めて、ボラは語源の宝庫。「いなせ」は日本橋の粋な若者が髪を「鯔背銀杏(いなせいちょう)」に結ったことに由来するそう。
・「拍車を掛ける」
(物事の進行を早める事)乗馬靴のカカト。コレを脇腹に当てて馬を早く走らせる。可哀想。
・「贔屓」
中国の亀に似た伝説の生き物で、重い物を背負うの大好き。(特定の人や物を可愛がる)そうか!アイツ亀じゃなかったんだ。
・「洞ヶ峠」
京都八幡市と大阪枚方市の間の洞ヶ峠(ほらがとうげ)で、筒井順慶が秀吉・光秀の形勢を見守っていたことから出た言葉らしいが、実際にはそういう話はなかったらしい。同じ山崎の合戦系列ならば、天王山の方が現実味あり。
・「もぬけの殻」
モノノ怪の殻ではない。もぬけとは、蝉や蛇の抜け殻のこと。
・「埒があかない」
馬場の柵のこと。不埒は柵がないこと。なるほど!
‥‥全部書いていたら埒があかないので、此処まで。
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阿吽の呼吸・阿漕・頭隠して尻隠さず・急がば回れなどの言葉の語源を写真で示し解説を加えた本。ほほう、へえーと思うこと必然。写真が秀逸。
「頭隠して尻隠さず」が雉のこととは知らなかった。けんもほろろというのも、雉の鳴き声からとか。
「几帳面」が神社仏閣の柱の断面の形から来ているとは。几帳面な人しか作れないから。
「くわばらくわばら」は菅原道真の領地の桑原から来ていると思っていたが、大阪の西福寺の雷井戸から来ている説も。でも、どちらも大阪だ。
「図星」も正鵠を射るも、弓矢の的の中心から。
「蓼食う虫も好き好き」の蓼をる実際に市場で見つけて買って写真を撮ったそうだ。
「玉虫色」どのようにも受け取れるあいまな表現のことだが、玉虫のいろんな色に見える金属のような光沢の羽から。
「洞ヶ峠」を決め込むというのは日和見のことだが、国道1号線にあるそうだ。
「埒が明かない」の埒とは馬場の柵だったとは!
全60語。
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いいんじゃない!こういう本!普通に使いつつ、実は分かっていなかった言い回しの語源を綺麗な写真と共に説明。素敵なカフェなどでパラパラとめくりたい一冊というところか。阿漕、几帳面、図星、蓼食う虫、羽目を外す、埒が明かない、などなど語源を知ってますか?単なる説明文で無く、写真にしたところがとても良し!必見!
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「引っ張りだこ」「おしどり夫婦」「とどのつまり」など40の言葉の由来を写真で表現した面白い企画本。5年以上かかったというが、確かにありものの写真ではなく、現地に取材し、これぞ!という写真を撮るのは大変だったろうと思う。1個や2個は誰にでもできそうだが、40はなかなかできないだろう。
残念ながら撮れなかったという「目白押し」や「瀬戸際」も見てみたい(笑)
Posted by ブクログ
大好きな見比べシリーズ
よく考えたら、そもそものはじまりを
読んでいなかった!のでした。
普段、なにげなく使う言葉
例えば「図星」お「引っ張りだこ」も
こうして視覚からあらためて見ると
たしかに言葉通りだわ〜と思ったり。
「金字塔」や「鎬を削る」などの
難しい言葉も記憶に残りそう。
しかし私もずっと「灯台下暗し」は
あの海上を照らす灯台だと思ってました!
今回の写真を見て実感した。
昔の照明器具である灯台の下は
びっくりするくらい真っ暗だったのね。
Posted by ブクログ
写真も個性的で楽しく、語源も学べて面白かった。
よく使う言葉なのに、ちゃんと知らなかった。
そういったものが沢山あった。
気軽に読めるのもいい。
Posted by ブクログ
「阿吽」「うだつがあがらない」「試金石」「引っ張りだこ」など、しばしば聞く言葉たち。
意味もなんとなく、わかっている。
でも、語源は知らない。
そんなことば40の由来となったモノを撮影して解説している本。
「几帳面」が一番意外だったなー。
今度探そう(笑)
さらっと読めるので、ぜひ読んでみてください(笑)
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おかべたかしさん(写真:山出高士さん)の「目でみることば」2013.2発行です。阿漕、互角、図星など40の言葉の由来を写真で紹介し、解説を加えたものです。写真付きで言葉を覚えると、親しみは倍加し、言葉自体の懐も広がりますね。知らなかったり、勘違いしてた言葉もあり楽しく学ぶことができました。「うだつが上がらない」「折り紙付き」「几帳面」「金字塔」灯台下暮し」「とどのつまり」「引っ張りだこ」などがエントリーしています。