【感想・ネタバレ】改訂完全版 異邦の騎士のレビュー

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ネタバレ

初読2014/01
再読2022/10
驚愕の真相を秘めたミステリであり、悲恋物語であり、傑作である。記憶喪失の主人公が、記憶を取り戻す過程を、一人称代名詞が、俺→自分→私へと切り替わっていくことで表現しているのが見事。

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2023年09月02日

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ネタバレ

⚪︎全451p
⚪︎御手洗潔シリーズ最初の事件

⚫︎叙述トリックなどの騙される話が好みだが、今回はジャンルに関係なく心打たれた。今後多くの推理小説を読んでも、この作品を忘れることはないと思う。
⚫︎序盤でこの先どうなるのか!?とわくわく読み進め、中盤のノートを読むあたりで心底胸糞悪くなりながらも自分の家族を愛する気持ちが湧き、終盤の種明かしで安堵と悲しみと感心に包まれる。そんな最初から最後まで飽きることなく読み続けられる程の面白さ
⚫︎普段なら泣かないのだが、良子の手紙では不覚にも嗚咽が出るほど泣き、鼻がツンとした程。それだけ没入感を味わっていた
⚫︎初めて読んだ島田荘司の著書だが大変読み易く、先の気になる様な読ませる文だった為、中盤以降は手を止めることなく読み終えてしまった
⚫︎唯一心残りがあるとすれば、事前に読む順番を調べておくべきだったかも…ということ。積読に斜め屋敷が控えている。ひとまず占星術殺人事件を購入してこよう。

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2023年05月27日

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『占星術殺人事件』と並ぶ島田荘司の代表作。らしい。

目覚めるとベンチの上だった。
そして「俺」は自分が記憶を失っていることに気が付く。
そこが高円寺であることは分かったが、それ以上は何も分からなかった。
とある事から石川良子と名乗る若い女性と出会い、暮らし始める。名前も覚えていなかったため「石川敬介」と名乗り菊名の工場で勤め始め、平穏で幸福な毎日が続くが。。。

個人的には『占星術殺人事件』よりも断然この作品が好きである。
恐らくはトリックやwho done itといったことを超え、作品そのものがしっかりとした「物語」であるからだろう。

記憶喪失となった主人公の苦しみ、ささやかな幸せ、過去を知った時の驚愕、真実を知らされた時の喪失感。
全てが心に残る。
非常に感情移入して読んでいたようだ。

全体を通すととても哀しい物語であったが、御手洗が空気を和ませてくれる。
そして終盤の御手洗の活躍も本当に見事であるし、主人公の正体も驚いた。
こんな形で繋がるとは…。

益子秀司があまりにも天才過ぎ(というか先読み出来過ぎ)なのと、文体がやはり古めかしく感じるのが少し気になるが、それを差し引いても面白さは満点。
万人におススメ。

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2023年01月17日

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免許証を見て御手洗さんが本名を呼んでくれた時はとても感慨深いものがあったし、グッときた。
20代は誰もが辛い時期を過ごすという島田荘司さんのあとがきも本編と同じくらいよかった。

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2022年03月06日

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御手洗と石岡の出会いと絆が生まれるエピソード0の物語。御手洗のどんな行動にもついていく石岡の理由が分かり、改めて御手洗と石岡の関係が好きになりました。
これは、御手洗シリーズを読んだり人絶対読むべき作品です!

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2024年04月13日

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記憶障害の主人公が石岡であることに驚きました。『占星術殺人事件』『斜め屋敷の殺人』を読んで御手洗潔シリーズを地道に読もうと思っていましたが、下調べをしていなかったため、驚愕しました。むしろ、下調べをしていなかったことを良かったと思います。御手洗の助手が記憶障害であり、悲しい因果の末、愛する人をなくしてしまったという過去を持っているのはビックリでした。
この『異邦の騎士』が御手洗潔シリーズをより良くしていると思います。

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2023年11月21日

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御手洗潔シリーズの主要メンバーである石岡くんとの出会いのお話。占星術殺人事件から当たり前のように出てくる石岡くんとの出会いが詳細に描かれています。
物語自体は推理小説というよりサスペンスに近い感じ。占星術殺人事件が印象に残っているだけに好みが別れそうな気がしますが、あとがきを読んでみて納得。ここから御手洗潔シリーズが始まった!

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2023年10月08日

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直前まで「事情全部説明して止めればよくない?」と思っていたのに、最後の良子の手紙で自然と涙が溢れて止まらなくなってしまった。
小説中の「女は皆…」「男なんか…」みたいな文章が気になったけど、性別関係なく人間みんな良子のように醜い面と美しい面があるってことでいいですか?

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2023年06月12日

ネタバレ 購入済み

島田荘司、真のデビュー作!!

御手洗潔シリーズが大好きで、ずっと読み続けています。
「異邦の騎士」はシリーズ長編としては3番目ですが、時系列的にはそれより前のお話し。
実際の執筆も最初に書かれたので、文章も若々しく感じますね。
何度か読み返してますけど「主人公、石岡君だったの!!!」っていう驚きが味わえるのは初見だけなのが残念(笑)

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2019年11月14日

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最後に星1つ上がったと言う感じ. 斜め屋敷での腹立たしさからもう読まないと決めていた(?)が読んで良かった. ノルウェイの森を直前に読んでいたためか、序盤は少しきつかった(本職はミステリだろうから仕方なし).そもそも解決するべき事件がなく、本質的に解決しないのでモヤモヤしている上に、倫理と道理(?)どっちかにしてくれとはなる. モヤモヤするし、作者への信用という問題が...

追記: 自分も鏡恐怖症であるという立場(?)からして、自分の顔がわからなくなるというのは流石に嘘だと思った. 無理やりの道具付けという感じがするね(それはそう

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2024年02月04日

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全て読み終わった後、なるほどなぁ……!とよくできた物語のつくりに感嘆しました。

まさか良子とその家族が事件を仕組んだ真相だと知った時は、とても驚いた。ただの復讐劇に終わらず、主人公と良子が確かな愛情を育んでいたのも良かった。特に主人公にとって、その後の人生を生きる上での大切な記憶になったに違いないと思います。

御手洗のキャラクターが凄く良かった。
タイトルの異邦の騎士とは、まさに彼のことだったのだと全てを読んでから気付きました。面白かったです。

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2024年01月14日

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ネタバレ

なんか…びっくりするトリックだった。人を信じられなくなりそう。こんなに悪意を持って他人を騙すことがあるのか…御手洗さん、さすがです。

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2022年10月22日

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