感情タグBEST3
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勉強漫画特集からのチョイスだったか。かつ、入手してから気付いたんだけど、実は『重版出来』の作者の手によるものだった。かの作品もかなり出来が良いけど、一巻完結の本作も、なかなかの読み応えだった。正直、文豪に対する興味はほぼ皆無なんだけど、”こんな人と交流があったんだ⁉”っていうなるほど感とか、意外にもかなり不真面目な芥川の生きざまとか、結構読みどころは多かった。
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7月24日は河童忌だったので読んでみました。
芥川龍之介と当時の文豪たちの普通の日常が描き出されていて身近に感じられつつも、彼らの発するさり気ない一言に心揺さぶらました。
僕達はただ
百年残る言葉を探している
「話らしい話」などいらない
わからなくていい
美しければいい
筋は消える
美しい塊が残る──
単行本1冊分で長くはないのですが、文字に命を注いで言葉を連ね続けた芥川龍之介の生き方が深く胸に残る傑作でした。
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重版出来で松田さんに興味を持って購入。暗いイメージのある芥川に親しみを覚えて,改めて芥川を読もうという気になりますね。終章で二男が汽車に向かって叫ぶシーンで何故か涙が出てくる。
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軽い雰囲気のタイトルと冒頭からは想像もつかない幕切れ。文学に取り憑かれ時代に翻弄され徐々に生きる力を失っていく様が苦しい。エピソードとその解釈に著者の龍之介への思い入れの強さが窺えた。
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松田さんは芥川が本当に好きなんだな、と感じさせられる一冊。
田端の地形までを作品に取り込んだ第一章から引き込まれた。
もうあの頃の田端なんて、どこにもないのに。
地形さえ、大きく変わってしまったのに。
大正の田端の雰囲気って、きっとこうだったんだ、と感じる。
平塚らいてう夫妻や、文夫人がとても魅力的に描かれていたのも印象的。
特に、「私がこの家に嫁ぐことを選んだんですもの(幸せです)」と言い切る文夫人の姿に、胸のすく思いがする。
それから、不気味で抗いがたい力を持つ近代の象徴としての汽車。
それ自体は、漱石の『三四郎』(だったか?)にも、例がある。
失礼ながら、最初は「今更?」という感じだった。
ただ、本作では、無心に汽車に歓声をあげる次男、比呂志がかんでくるので、汽車のイメージは非常に印象が鮮烈だった。
滅びへの道を汽車のように突き進む父龍之介が、鮮明に迫ってくる。
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文豪達が身近に感じられ、きちんとエンターテイメントになっている所に作者の力量が表れている。過剰にドラマチックではなく、淡々と日常を表現していることが、肝。
時代は、明らかにドラマチックだったから、いくらでもそちらに振ることは出来たはず。
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芥川龍之介を中心に萩原朔太郎、室生犀星など、大正時代の文豪達のお話。
絵が独特なのですが、味があります。
「文学だけが情熱なのです」的な言葉が、頭から離れません。
100年先も残る言葉を、探している・・・。
後に文豪と呼ばれる人が、まだただの人だった日の話。
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高校時代に夢中になって以来、ずっと芥川龍之介が大好きだ。近代日本文学を読み始めるきっかけを与えてくれた文豪として、私の読書人生においてもはや初恋の人的存在。はじめて全集を読破した作家でもある。
そんなわけで、ついつい買ってしまった。我ながらミーハー?
描かれるのは田端在住時から後のおはなし。一貫した物語というよりはちょっとしたエピソードの連続といった形。一応フィクションということで、多少の改変もあるようだ。室生犀星と萩原朔太郎の田端組を筆頭に、文壇の人間模様もおもしろい。新しい女とか、社会主義とか、関東大震災とかの描かれ方を見ると、彼の生きた「大正という時代」が一つの主題となっている模様。まさに激動の時代だったんだろうな。
裏表紙にもある「僕たちは ただ 百年残る言葉を 探しているのだ そのために 今 生きているのだ」という一節が秀逸。
絵柄もすっきりしていて悪くなかった。芥川格好良すぎだけど。
ただ・・・「〜という」を「〜とゆう」と表記しているところがあって気になった。作品のテーマを考えると、文章には気を遣ってほしいところ。それとも何か作者なりの狙いでもあるんだろうか。
欲を言えば、終盤の展開はもう少し深く掘り下げてくれればよかったのにと思う。単発じゃなくてシリーズにして幼少時代から最晩年まで描ききる、くらいしてほしいー。
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山田詠美が エッセイの中でほめていたのでつられて買ってしまう。こういう文豪のエピソードを漫画にしたものは初めて。なかなか大正から昭和にかけての社会背景を面白く描いている。
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ぼんぼん ほろほろ
って感じなんだけど…
こんな擬音語で何が言いたいのか?と言われるとまったく説明できない。
でも、芥川は ぼんぼん ほろほろ
って感じ。