【感想・ネタバレ】スフィア-球体-(上)のレビュー

緊迫感溢れるSFスリラー! ~深海での未知との遭遇~
約300年前に海底へ沈んだ未知の飛行物体。調査に訪れた科学者チームはそこで謎の球体を発見し、次々と奇怪な現象が……。
読者をガッシリ引き込み抜群のテンポで展開していく本作。奇怪な現象や犠牲者だけでも恐ろしいのに舞台は深海、凄まじい水圧に囲まれた極限環境で緊張感も更にアップです。
船内や謎の球体(スフィア)を調査する中、「これは○○だろうか?」⇒「違う、□□だったんだ!」と予想外の事実が判明していく流れにもう目が釘付け。ふんだんに織り交ぜた科学知識は物語に説得力や深みを与え、急展開に次ぐ急展開でハラハラしっ放しです。
ラストも印象的で、最後に読んだのはもう何年も前なのに未だにジンと残っている程……もう読後感が本当に凄いのです……! 『ジュラシック・パーク』をはじめマイクル・クライトン作品は一通り読んでいる私ですが、その中でも『スフィア』は最高の1つと断言できる傑作です!

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Posted by ブクログ

はじめの方からいきなり思っていた展開とは違う方向に話がドンドン進んでいくので驚いた。
平たく言えば海底での未知との遭遇。
何よりも焦燥感を描くのが上手い。途中の絶望感は結構半端ないですよ。
いい意味で謎を謎のままに残しておく(それでも納得はさせられる)のはありだなーと思いました。

終わり方も綺麗に纏まってていいと思います。
人間の知性の限界みたいなテーマがいいですね。

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2012年10月10日

Posted by ブクログ

さすがクライトン

 スピード、ストーリー、シンプルと3つのSがそろった傑作。

 上下巻だが一気に読み通すことができる。さすがクライトンだ。

 プロローグもエピローグもなく、冒頭から一気にストーリーが展開する。登場人物の背景もなにもない。ただただ一気に戦場に出発し、気づいたら最前線だ。

 海底に長さ800mもある宇宙船が発見される。周囲の状況から、海底には500年は眠っていることが明らかに。軍に率いられた科学者たちは謎を解明に向かうが、船はブラックホールを経由して未来のアメリカからきたものであることがわかる。

 続いてのドッキリは、その船には宇宙で拾ったと思われる不思議な球体が格納されていること。ファースト・コンタクトだ。科学者の一人が空洞であるその球体に入ってから周囲には不思議な現象が起こり始める。

 ラストにかけて、球体に入った人間は「すべてのことを無意識にうちに具現化できる能力を持つ」ことが明らかにされる。その能力は恐怖や弱さ等人間の弱い側面を強調するため、理想的なものとモンスターが同時に作られることになる。

 無意識が作り出した恐怖の象徴であるオオイカなどのモンスターにより、一人ずつ科学者たちは死んでいく。そして3人しか残っていないとき、その能力者がいったい誰なのかというパニックが最高潮に達して一気にクライマックスへ。

 いつもの通り、用意した題材やスピーディーに変化するストーリー展開に比べてエンディングは尻切れトンボの印象がぬぐいきれないが、間違えなくこれは彼の最高傑作の一つだろうと思う。

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2011年09月16日

Posted by ブクログ

航空機墜落調査班のメンバ-心理学者ノ-マンは、南太平洋に300年前に海底に沈んだ宇宙船の調査のため、330メ-トルの海底居住施設に向かう。そこでおこる危機・・・。長さ800mの宇宙船って想像できない。
 「ヒトが他の生き物と違うところは、想像することができるところ。」まあ、この能力によって、こういった小説も空想して、頭の中で、映像として、文章を見られるから本が存在しているのだけどね。閉所恐怖症の方には、お勧めできません。

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2011年06月05日

Posted by ブクログ

SFミステリー(?)ってご存知ですか?医者としての知性と、エンターテイナーとしての技量を、惜しみなく小説に注ぐマイクルと出会った初めての本。ごめんなさいね、コレ読んだのも大学の時だから、細かいトコは忘れてしまいました。でも、マイクル・クライトン読むなら三本指に入る傑作。上巻。

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2010年03月02日

Posted by ブクログ

海底に沈んでから三百年は経過している宇宙船が発見された。科学者チームは調査を開始する。
映画化もされていますが観ていないなら本から、どうぞ。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

自分の思い通りの現象が起こる世界。
でも、それはスピードが違うだけで、この現実世界でも起こりうること。

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2010年02月12日

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