【感想・ネタバレ】大博打のレビュー

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誘拐された老人のためにその息子が20億円もの金塊を用意するところから物語は始まる。黒川作品らしいユーモアとペーソスあふれる人物描写と
漫才のような大阪弁のセリフのやり取りは相変わらず面白い。そして、この誘拐作品では、WhyとHowが最後まで謎として残る構成にしている。

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2021年06月22日

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ただ者ではない人質と犯人の人情溢れる物語。途中からは人質のお爺さんに夢中になった。あのお爺さんは元刑事なのか?

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2020年07月30日

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前半は刑事の一人称が誰なのかなかなかわからないし(結局竹内だとわかる)、展開がわかりにくくてかったるいなーと思いながら読んだんだけど、中盤からどんどん引き込まれて読み終わった今は面白かったの一言。刑事たちの描写が多いけどあまり意味がなくて、犯人が追い詰められるようであまり追い詰められないからあれらのシーンはなんなのかなとも思う。人質の爺さんのキャラが最高で、ラストも凄く良かった。破滅的なラストしか無いような題材で、あのラストはすごく好き。流石黒川博行。

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2019年02月07日

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「三浦タカオ」という男が倉石泰三を老人ホームから誘拐する。
身代金は金塊2トン。
引き渡し方法も面白いが、誘拐犯と被害者のやりとりや刑事たちの大阪弁での会話も面白かった。
一筋縄ではいかない被害者家族、結末もあまりない形で良かった。

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2010年09月14日

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ネタバレ

面白かった。この著者の軽妙な関西弁のやり取りがどうしようもなく好き。誘拐という犯罪行為が良いとは思わないけれど、どうしても犯人側に肩入れしたくなってしまう。誘拐犯に囚われた泰三のキャラも◎。サスペンスのスリル感を味わいながらも、ほのぼのとした雰囲気も楽しめ、一挙両得した気分に浸れました。

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2012年05月31日

Posted by ブクログ

大阪府警搜査一課。
「ブンと總長」シリーズでお馴染の登場人物たちがでてくる。
ブンと總長もさりげなく登場するのでファンには嬉しい。

身代金は金のインゴットで2トン!
その受け渡し方法が奇拔だつた。
物語は、搜査する警察サイドと誘拐犯サイドと2つの視點から語られる。
身代金を請求される、誘拐された人物の家族がまた一筋繩ではいかない。
なので、ついつい誘拐犯の立場になつてしまふ。

誘拐された人質のキャラクターが秀逸。
こんな爺さんになりたいものだ。


2005年5月1日讀了

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2009年10月04日

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刑事の登場人物が多くて誰が誰なのかよくわからなくはなるが、全体的には先が読めず面白い。なにより誘拐されたじいさんが魅力的。

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2021年07月28日

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内容(「BOOK」データベースより)

無茶苦茶な誘拐事件だった。身代金が金塊二トン(時価32億)。受け渡しはどうするのか、大阪府警は驚愕するが、犯行計画は緻密だった。大阪湾に繋留中の漁船に金塊を積み、オートジャイロをセットしろという。金塊を積み無人の漁船が闇をゆく。だが、奪取寸前、漁船は偶然にもタンカーと衝突炎上してしまう。万事休すと思いきや、犯人の真骨頂はここからだった。

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2018年10月22日

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黒川博行のノンシリーズ、誘拐ものの長編。
身代金受け取りの只中から物語が始まり、以降遡って犯人側と捜査側が交互に発生からの過程が描かれる。
全体像も犯人の思惑も徐々に明るくなってきたところで回想が冒頭に追い付く。
そこからは疾走感も高揚感もある冒険譚になっており、サスペンスとしてもなかなか鋭い。ハードボイルド的なキャラの良さも手伝い、読み応えがあって楽しい。
あらゆる人物の行動が、奇抜ではないが思わぬ展開を見せ、比較的後味もよい。一つ難点は、著者の良点である「物珍しい舞台や設定」が、そこまで掘り下げられなかったことか。
3+

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2016年07月10日

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著者の作品を読んだのははじめて。
きっかけは何だったのだろう?
淡々とした文体は自分好み。無理せず最後まで読めたのだから、つまらなくはないはずなのだけれども、ただ何かが足りない。
次は疫病神を読んでみるつもり。

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2014年03月21日

Posted by ブクログ

 相変わらず軽快な関西弁のやりとりは、リズムよく楽しく読ませてくれます。
 しかし・・・肝心のストーリーが何というかパンチが効いてないです。
1、なぜあのチケット屋を狙ったのかのかの動機が最後に突然出てきて、主人公の動機に同感させるにはあまりにも少ないページ数だった。
2、金塊を屋敷から運び出す描写がいまいち掴みきれない。(自分の読解力に問題あり?)
3、刑事の其々のキャラがいまいち魅力的ではなく、感情移入しづらい。
4、泰三爺さんの最後の行動が不明。  動機を知ってからの行動なら、まあギリギリ納得。

 誘拐ものの最大の見せ場は身代金の受け渡し場面にあるのはいうまでもなく、そこに作家たちは様々なアイデアを凝らす。しかし犯人と被害者、犯人と警察との人間ドラマが薄いとシステマチックなアイデア先行だけの小説になってしまう。
 刑事である「私」と、犯人である「おれ」という一人称の二重構造をとり、追う者と追われる者のドラマをほぼ同等の寄りで描くことで、人間臭さを物語に反映させようとしたのではないかと思われる。
 難をいえば、事件の渦中から物語を始めて、発端まで戻す手法にあまり意味を見出せなかったことと、「私」と「おれ」という一人称の二重構造が、どこかの場面で交錯すれば劇的だったのではないかという欲求が残ってしまったことか。

 

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

刑事達、犯人&人質の関西の人ならではの
やりとりが面白かったです。
漁船衝突からいかにして犯人は金塊を奪取できたのか?
その他の謎が浮上してきて、ラストまで一気に読めました。
人質のおじいちゃんが良いキャラクターだったと思う。
犯人の頭が良くても、海千山千の人質の方が1枚上手だったかな。
後味のいいエンディングなので、読後感は良かったです。

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2009年10月07日

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