【感想・ネタバレ】わたしの台所のレビュー

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Posted by ブクログ

一人暮らしを始めてからというもの、生活が疎かになりがちだ。
朝から夜まで働いていると、生活の質にまで気を配る余裕は失われていくし、不便も不健康も不愉快も、自分一人さえ諦めてしまえば、問題になることはない。

だけど、そんな私も手間暇をかけて作った出来立ての料理を、ゆっくり味わって食べる時間には確かな価値を見出している。
健康にいいとか、美容にいいとか、そういうことではないのだ。
身体の内側がぽっと温かくなり、その熱がみるみる手足の指先まで伝わって、全身が綻んでいくあの感覚。
冷え切った惣菜や冷凍食品の温め直しばかり食べていたのでは、決して満たされることのない何かが確かにある。

著者は、自分自身の手で心地よい生活をつくれる人だ。つまり、他人に惑わされることなく、自分自身の快・不快を理解して調整できる優れた人だ。
読み終えた作品の多くは手放してしまう中で、この作品は本棚にずっと立て掛けてある。挫けそうになったとき、手間を惜しむことで失われる確かな価値の存在に気づくことができるように。
忘れたくないのだ。私が本当に愛しているのは、仕事じゃなくて生活だ、ということを。

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

数年前に購入した本ですが、読み始めてピンと来なくて積読になっていました。でもこの冬読み出して、時代や若い人と自分の乖離について描かれた部分に共感し、ぐんぐん読み進めることが出来たのは、良いことなのか寂しいことなのか…(苦笑)
元々料理の描写が大好きであるから、この本が気に入らないわけはなく、五目豆や糠漬けなど、できそうなものはやってみよう、と誓った新春でした。

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2024年01月02日

Posted by ブクログ

人生を上手に生きてく為の手引きのような一冊。
お料理の心得、身だしなみを整える心得、人付き合いの心得、休むこと、歳をとるということ、一所懸命幸せを掴むこと。
いつの時代も「これだから若い人は……」って言われるてるのがおかしかった笑。
とてもおすすめ。

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2023年01月19日

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懐古主義になってしまうんだろうか、
でも、沢村さんみたいな考えで生きる人が増えれば、世界はもっと温かい場所になる気がする。

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2022年08月05日

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日常を押し付けない優しさとユーモアで彩る。がっつかない生活は季節という移ろう時間に身をまかせる言葉で綴られていく。"便利" とは距離を置いたところに "喜び" や "楽しさ" は佇んでいるのではないだろうか。そんなにあくせくせずとも時間は未来へと確実に歩んでいる。その瞬間を興じる事が生きている実感であろう。大切な時間を焦って見過ごしてませんか、勿体ない、これも貧乏性かしらん。

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2020年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

い図。トットちゃん!をみて以来、沢村さんの著作が気になって。朝起きて夕飯の献立を考えるのが日課だなんて、食事は大好きだけれど、食事を大切にしようという気持ちはその日その時でまちまちの自分には、すごいなぁと思えた。天ぷらの話が一番好き。夏の夕方の風がそよぐ台所で、サクサクの天ぷらをご主人が気持ちよさそうにほおばる様子を、沢村さんも微笑んで見つつてんぷらを上品に食べていられる様子が、その温かい爽やかな空気が、眼に浮かぶよう。里帰りが終わったら、おチビもいるけどてんぷら揚げたいものだ。2018/2/13
◆引用
p18…そう言われてみれば、家事は私にとって、ちょうどいい運動になっているのかも知れない。(中略)家の中で母に仕込まれた掃除、洗濯、水仕事は、いっこう苦にならなかった。はげしい運動は出来なかったけれど、こまめに身体を動かすことは、辛いどころか気持がい、ということを、小さい時から知っていた。
おかげで、いまだに腰が軽い。雨戸をあける途中で、桟にホコリが溜っている、と気がっけば、すぐ台所へかけ出して雑巾バケツをもってくる。ついでに桟おとしの小さい穴のホコリをピンセットでつまみ出す。(中略)病気らしい病気をしないで今日までなんとか働いていられるのは、多分そのせいかも知れない。〈家事こそ、私の美容体操〉ハッキリそう思うようになってからは、家の中の仕事が、前よりもっと楽しくなった「美容、美容,美容」口の中で三度唱えれば、たちまち身体が動くからおもしろい。

→これ、いい。やってみよう。

p91…大ぜいの人にまじって仕事をすれば、とかく心にしこりが出来やすい。そんなとき、帰るとすぐ着物をきかえ、タスキ前かけ姿で台所に立つ。庖丁を握るのは私の気晴らしのひとつである。

p146…夏まけには……
額に汗の吹きでるような真夏の夕方、うちではよくてんぷらを揚げる。
ぬるめのお風呂でサッパリ身体を洗ったあと、気軽な浴衣がけで揚げたての車えびやきすなど口にしたときのしあわせ……一日の疲れがスッととれるような気がする、と家人は機嫌がいい。魚ばかりとはかぎらない。あり合わせの野菜——さつま芋、にんじん、ごぼう、青紫蘇、茄子にピーマン、新しょうがなど、いろとりどりの精進揚げも喜ばれる。
(中略)油は市販のてんぷら油にゴマ油をまぜている。好みやその日の材料にもよるけれど、三分の一から四分の一ほど合わせると、味も香りもいいような気がする。油の量は五人分でカップ二杯半——それより少ないとうまく揚がらない。てんぷら鍋がなければ、中華鍋でもフライパンでもいいけれど、なるべく厚手のものがいい。
大切なのは油の温度である。煙が出るほど熱くしてはいけない。百五十度から百八十度ぐらいが適温とされているが、温度計で計ってもいられない。(中略)豆粒ほどのころもを菜箸の先きにつけて落とす方が分りやすい。すぐにきつね色に変ってパッと拡がるようでは熱すぎるし、そのままスーッと底の方へ沈むようではぬるすぎる。半分ほど沈みかけて、すぐ浮きあがるくらいが丁度いいようである。
ころもはなるべく薄くすること。(中略)透きとおって中味がホンノリ見えるくらいの方が、軽くて口あたりがよく,たくさん食べられる。
材料の魚や野菜は形よく食べやすく切って用意しておく。その前に、玉子1個をボールに割り、二、三倍(揚げる量によって)の水でよくといて、冷蔵庫で冷やしておく。冷たい水でといたころもは、軽く揚がる。
いざ揚げるときにその玉子水を三分の一ほど他のボールにとりわけ、その中へ薄力粉を篩(ふるい)でふりいれ、箸の先きで十という字を五度描く——つまり、それほど荒っぽいまぜ方をするということである。白い粉が残っていてもかまわない。どっちみち油で揚げるのだから。粉の量はなんとか材料をくるんで、流れ落ちない程度がいい。ころもを一度にまぜておくとネバリが出てしまう。面倒でも冷蔵庫の玉子水は三、四回ぐらいにわけて使うと、あんまり失敗しない。
材料の魚をきれいな布巾にのせて丁寧に水気をとり、薄いころもをまとわせて、鍋のフチからそっとすべりこませ,箸で中央へ送り出す。一つか二つずつ、油の中でゆうゆうと泳がせる気持である。素人のかなしさ、何だか油がもったいないような気がして、あとからあとから鍋を満員にしたら、
たちまち油の温度がさがり、グシャッとした出来損ないばかりで困ったことがあった。
といって、泳がしすぎ、揚げすぎると味もそっけもない干物のてんぷらになる。えびや白身の魚は、鍋のフチから入れて、真中までおくり出したら、もう揚がったと思え、と腕のいい板前さんが教えてくれた。たしかに、そのくらいの気持で、ころもの色によく気をつけて、一つ揚げたらまた一つ、と手順よく鍋におくりこめば、素人にしてはマアマアのてんぷらが出来上る。冷凍のえびもなかなか美味しい。
(揚げながら、鍋の中に散ったころもの屑を網杓子でこまめにすくえば仕上りもきれいだし、揚げだまはまたの日に、うどんの汁や味噌汁に一つまみ入れたり、ほうれん草や小松菜とうす味で煮びたしにしたり、けっこう役に立つ)
かき揚げも、ときには気が変って歓迎される。貝柱とみつ葉、芝えびとさつま芋、いかとねぎなどそれぞれ合性のいいものを、同じくらいの大きさに切って、まぜ合わせて揚げる。手近かの玉ねぎと桜えびも、パリッと揚げれば、洒落たおそうざいになる。
かき揚げのときの油の温度は、てんぷらの時よりほんのすこし高めの方がうまくゆくようである。薄いころもをつなぎにして、一個分ずつたま杓子で鍋のすみから静かに入れ、菜箸でまわりのかたちをととのえながら真中へおくり出し、まわりが固まったらすぐ裏返して油の温度をすこしさげ、網杓子でおさえながらまわりを折るか、それともところどころ箸の先きで、小さい穴をあけると、火がよく通って、カラッと揚がる。たきたての丼ご飯にのせて天つゆをかければ、手軽な天丼が出来上る。
天つゆ——てんぷらのつけ汁は、たっぷりの鰹節でとっただしカップ1杯につき、醬油とみりん、それぞれカップ四分の一をあわせて煮たたせる。大根おろしやすりしょうがを添えるのが普通だけれど、精進揚げは生醬油と大根おろしだけの方がサッパリするという人もいる。えびや魚など、塩とレモンで食べるのもいい。
家庭のてんぷらは、毎日するわけではないから油を上手にもたせなくてはならない。揚げ終って火を消したら、すぐにたま杓子で油こし器にすこしずつすくいとり、キッチリ蓋をしめる。さめるまで放っておくと空気中で変質してしまうが、こうして熱いうちに始末しておけば、次に使うとき、半分から三分の一ほど新しい油を足せばいい。いためものには、そのまま用いる方が美味しいし、じゃが芋や茄子のから揚げ、トンカツ、コロッケの肉料理には、五度も六度もくり返し使える。わが家では二つの油こし器に、一度か二度使ったものと、何べんも用いたものをそれぞれ別に保存している。よくよく疲れたと思う油は、庭の隅の土に少しずつ沁み込ませている。下水に流さない方がいいような気がするけれ
ど、どうかしら。
それにしてもてんぷらはたしかにむずかしい。素人がどう工夫してみても有名店のようにはゆかない。けれど、好きなときに、誰に遠慮もない気軽な格好で、安直に揚げたてが食べられるところに、素人てんぷらの値打ちがある。多少のことは我慢しなければ......。
食べる人が、「うん、うまい、この頃上手になったね」などと一言やさしくいたわってくれれば、作る人は、この次はもっとうまく、などといじらしい気持になり、面倒なことも忘れてしまう。料理好きは他愛がない。まあお互いにおだてたり、自慢をしたりしながら、せいぜいてんぷらを揚げて、今年も夏まけを防ぐことに致しましょう。

p260…「さあさあ、もう勉強はそのくらいにして,台所を手伝って頂戴な、太郎も花子も。これは頭もやすまるし、丁度いい運動にもなるのだからね」
お母さん方、どうぞそうおっしゃって下さいな。
そういうふうに育てられた子供さんたちは、大人になって家庭をもっても、サッサと二人で料理をこしらえて、セッセとお互いの仕事に打ちこんで、人間らしく明るい暮しが出来るだろう、と私は思うのだけれど……どうかしら。

→好き。

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2018年02月13日

Posted by ブクログ

単行本での発行は35年前だというが、まるで古さを感じさせない。
普遍的な、女性として、主婦としての生き方が書かれているからだろう。
人生の大先輩のアドバイス本として、大切に手元に置いておきたい。

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2016年01月10日

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「アンソロジー 弁当」の流れで読みました。著者の品格(この言葉はあまり好きではない)や矜持が日常の場面を描いていながら強く感じられる秀作。もっと早く読めばよかった。

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2015年04月20日

Posted by ブクログ

質素かつ昔ながらの生活が綴ってあります(^o^)

毎日違う献立
年賀状を見る楽しみ
きもの
御御御付の作り方
ほどほどの幸せ
お弁当をこしらえること
漬け物の漬け方
こまめな掃除
天ぷらのあげかた
鰹節を鉋で削る
常備菜の作り方
兵糧攻め(ゴキブリの話)

などなど。

昔よくおばちゃんがやってた古き良き生活
憧れ!

なんか
沢村さんの柔らかい日本語の文章を読んでると心和やかになります(゜∀゜)


なんだか現代のせかせかした生活に疲れたなー
って人にオススメ笑

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2011年11月29日

Posted by ブクログ

年老いても美しい生き方とは。見かけではなく家人や他人を思いやる心、気配り…。沢村さんの本にはそのすべてが詰まっています。

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2010年09月01日

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この方も往年の大女優さん・・だけど女優さんとしての姿は知らなかったりww

私の憧れの女性像といいますか・・・・
かくありたいと、心意気だけはw

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

主役として輝く人より、二番手、三番手に惹かれるのはどうしてか…と思うと、
やっぱり、周りから見れば「負け」をつきつけられている状態で、
それでも飄々と、周りに流されない本当の価値観を見せてくれるからなのかなと思います。
沢村貞子さんは、日本を代表する”脇役女優”。脇役がいいんです、とご本人も書いていました。
沢村さんの本を読んでいると、書いてあるのはごくふつうのことです。
マイペースが好き、でも自分を甘やかすのは苦手。後悔したり恥をかいたりもされています。
がむしゃらにトップを目指すとか、一旗あげてやるとか、子どもを産んでも
夢をあきらめないとか、そういうまぶしいポジティブさにさらされ疲れてしまったとき、
沢村さんの言葉は、みずみずしいものに触れられた気分にさせてくれます。
私にとって、自分をゼロに戻すリセットボタンが、沢村貞子さんの本です。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

読んでいると気持ちがシャキっとしてきます。家事をやる気持ちがむくむくと湧きあがってきます。台所をきれいにすることとか、家族のために料理を作ることとか、そういうことに幸せを感じます。家事をやる気持ちが少なくなってきたときに読むと効果的です。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

こんな風に暮らせたらいいなぁ。
さらっと書いてあるけど、とても奥深く、かつ真似できない。丁寧に暮らすことってすごいことですね。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

こんなに丁寧に生活できる人、ちょっと前までは確かにいたんだろうね。そういえばウチのおばあちゃんも、冬になれば白菜つけたり、お正月のお飾り編んだり、春先は天草あつめて寒天つくったりしてくれた。今はできないけど、いつかはそうやって毎日生きてみたい。

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2010年04月02日

Posted by ブクログ

明治に生まれ、4つの時代を女優一筋に生きた方とはとても思えない、私の知る昭和ど真ん中の主婦を感じさせるエッセイ。多くの人は未練と後悔を残してこの世を去るそうだが、彼女はきっと自分自身をよくやったと労い、穏やかに旅立ったはずだ。過ぎたことは良いも悪いも丸っと受け入れ、老いを当たり前のことと捉え、卑屈にならず無理せず日常を楽しむ。こんな老後が過ごせたら最高だと思いながら本を閉じた。
何の変哲もない日常が描かれているが、「常に今が大切」と教訓を得る作品だった。

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2024年02月22日

Posted by ブクログ

沢村貞子さんのことは殆ど知らず、入院中の暇つぶしに…とコンビニの文庫コーナーで本を物色していて「わたしの台所」という題名の響きにふと惹かれて購入。
なのでそこまで期待せず、気楽に読めたら…と思って読み始めたのですが、とても面白かった。
同じようにはきっと出来ないけれど、私もこんなふうに心持ち良くシャンと暮らせたらいいな、と沢山の学びがあったエッセイでした。

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2021年07月14日

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沢村貞子の演技を見たことはないけれど、料理洗濯掃除といった日常生活を送っている人の所作は、自然で美しかっただろうと思う。演技している沢村貞子見てみたい。

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2021年04月30日

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完璧、
女優でありながら、とにかくすごい
ここまで春、夏、秋、冬と季節を愛し
料理を愛し、生き方として最高
頭が上がらない。
鏡、お手本、
普通ここまでできない
古き日本のお袋、母

学ぶことが多い作品、手元に置いて
いつも学びたい
時代は変わり
もっと便利になる
やり方は変わるかもしれないが
心は失いたくない。

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2020年03月09日

Posted by ブクログ

こんなふうに生活できたらいいなあと思う反面
むりでしょーと読んでいてちょっと息苦しくなる場面もある。
おばあちゃんってこういうかんじよね

ときどき読み返して、毎日を大切にしようって思い直す作品
本棚においておきたい、かも~

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2017年11月06日

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明治41年生まれ、名脇役、エッセイストとして活躍された方だそうです。
私は沢村貞子さんという方を全然知らなくて、そして生きた時代が少し被ってはいるけど彼女の基礎を作った時代と私とは全然違うのに、古さなんてものは全く感じなくて、こんなにも可愛らしく素敵だと感じる事が出来るという事に、驚いてしまいました。
「尊敬」というより、「憧れ」な感じ。

毎日を丁寧に楽しんで、ちゃんと美味しいご飯を作って食べて、身の回りを小綺麗にこざっぱりとして、くるくる動いてちゃんと休む。
その全ては、多分、「丁寧に」という事なのではないかしらと思う。
時短、簡単、手軽、効率、便利…なんていうモノが重宝されて、それが一番の様な顔をしているけど、急いでは事を仕損じる…ではないけれど、結果だけに重きをおいて中身が空っぽであれば、結局はそら寒い人生になってしまうのかもしれない。
とは言っても、日々身についている怠けグセ。一朝一夕では抜け出せない。
畏れ多いけれど、こんな人になりたいなぁと、憧れだけはキラキラと抱いて、少しずつ近づけたら…という野望を持ってしまいました。

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2017年09月17日

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年中着物で生活されたそう。着物の話があちこちでてきたので、今の私にはことに興味深かった。
料理上手家事上手の沢村さんから生活を丁寧に生きる方法を学べた。仕事を辞めた頃もう一度読み直し、こんな暮らし方をしてみたい。

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2016年01月26日

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昔の脇役女優さんの暮らしについてのエッセイ。
時代を感じさせるが、出てくる料理が美味しそうで読んでて楽しかった。

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2015年02月14日

Posted by ブクログ

女優沢村貞子さんの日々の家事記録エッセイ。そのほとんどが台所仕事のこと、食のこと。お掃除のことや人との関わり方についてのエッセイもあるけれどそれはほんの一部。素敵だけどいい意味で「女優」感が全くない。
通いの家政婦さんがいて、それでも毎日ここまで動くのだから鏡面のように磨きあげられた廊下が目に浮かぶ
もし自分がおばあちゃんになるまで生きていられたらこうなってるといいなあ。どうしたら几帳面な人間になれるんだろ。

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2012年09月23日

Posted by ブクログ

  引越しの際、全ての本を人に譲るなりして処分したにもかかわらず、母が料理書以外で唯一持ってきたのがこのエッセイでした。
読んでみてそれも納得。このエッセイには生活の知恵から昔ながらのしきたりまでさまざまなことがとても丁寧な口調で書かれています。

  この本は、たくさんのことを学ばせてくれる上に私を前向きにしてくれる、なんとも素敵な本です。自分の工夫次第で、考え方次第で物事はいくらでも良くなるもの。大切なのはそういう事、と優しく言ってくれてるような気がします。

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2011年07月29日

Posted by ブクログ

浅草生まれの沢村貞子さんの読んでいて気持ちのいい
文章です。
家の事のあれこれは、この本からいろいろ教えてもらって
参考になりました。
これから結婚する人には、おすすめです。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

仕事はきちんとこなしつつも、毎日きっちり食事を作って、掃除も完璧。
ご本人は充実してらしたんだろうな。
でも、でも、申し訳ないけれど、私にはとても楽しそうな毎日には思えない。

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2009年11月29日

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