感情タグBEST3
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上橋菜穂子さんのエッセイ。
「住む国、場所によって時間の流れって違う」に共感。ほんとにそう。でもゆっくりすぎると何もしてなさに自己嫌悪しちゃうし、早過ぎるとアップアップしちゃう。
バランスが大切だよね。きっと。
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自分自身も海外に行くのが好きで特にイランが印象的だったけど上橋さんの言葉で「あぁ、自分もこんな風に言葉で表現できればな」なんて思ってしまった。
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国語の教科書みたい!なつかしい!!レイアウトや読み仮名ふってあるかんじが、まさにそれ。
すごく穏やかな気分になれる。
旅行が好きだなあ、言葉が好きだなあってあらためて思う。
未知のものを前にして、ドキドキする感じを、久しぶりに感じたいなあって思った。旅行に行きたい。
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上橋さんの小説以外の本が出版されるようになり、創作のバックボーンや、細やかな感性をうかがい知ることができて、とても興味深く読みました。
簡潔な文章なのに、的を得た表現。すばらしいエピソードの繋げ方。
たとえば暗闇について書かれた「月の光に照らされて」は、リンドバークのことばからはじまります。こどもの頃体験した実家のある野尻湖の暗闇、「分かる」はなぜ分の字をつかうのか、たそがれのこと、そして、さいごにオーストラリアで見た圧倒的な日没。これだけのエピソードがたった8ページのなかで、なめらかに繋がっていくのです。
体験と、思いと、確かな知識が表現された、極上のエッセイだと思いました。
ご一緒に旅したとてもアクティヴなお母さま、表紙のために新たに絵を描いてくれたというお父さまも素敵です。
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上橋さん好きならたまらないと思うこのエッセイ!
エッセイの中にも物語に対する上橋さんのあったかい思いが溢れていて読んでいるこちらまでじんわり心があったかくなった。
そして以外と上橋さんがお茶目なんだなと知ってより一層好きになった。
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やはり上橋菜穂子さんのエッセイは面白い!!ひとつひとつのエピソードが好奇心と発見と優しさに溢れ、世界をすぐ近くに感じました。
ああ、もっとたくさんの作品を受容し、たくさんの人に出会い、もっともっといろんな世界を見てみたいなあ。
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エッセイ苦手なんですけど、するする読めて楽しかった。文章がきれい。でてくるひと、でてくるひと、すてきにすてきだした。
表紙も扉絵もとてもすてき。
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上橋さんの物語の原点にある児童文学の話や、旅先での失敗談などファンにとってはたまらないエッセイでした!
けっこう食いしん坊なんですね。
サトクリフの一言「ふたつの異なる世界を~云々」は、私も泣きました。大好きな運命の騎士が上橋さんも好きなのは、嬉しかったです。
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文化人類学者で作家の上橋菜穂子氏のエッセー。十七歳の夏にイギリスに研修旅行に行ったのを皮切りに、世界の国々に出かけた経験のエッセー。語り口調が時に口語調になり、読んでいて楽しかった。
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上橋菜穂子さんの文章はほんとうに読みやすくて、スルスル読めちゃう。
いったい何が?と考えてもはっきり言えないけど、情景や気持ちの描き方が分かり易くて、頭に思い浮かべやすい言葉だからだろうか。
様々な土地を旅したお話のエッセイ集で、どれもとても楽しめました。
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筆者の瑞々しい感性を通して旅の様子を追体験したような。景色にしろ感情にしろ、表現の幅が本当に豊かでうっとりする。温かくてたまに無鉄砲な人柄がよく分かる。
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とても読みやすいエッセイです。
中学生?うん、読める子なら小学校高学年でも可。
特に、児童文学に親しんでいる人なら楽しめる♪
海外の旅先で起こったこと、感心したことなど、
軽やかに楽しく書いていますね。
ある意味、上橋家全員で完成させた作品なのかな?
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文化人類学者と二足のわらじをはく上橋さんの
海外旅行のエッセイ。
小説や色々なエピソードのつなげ方が素晴らしいと思いました。
アクティヴなお母さまも素敵です。
実は上橋さんの小説を読んだことがないのです。
ファンタジーとか、あまり読まなくて…
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上橋先生のエッセイ。
期待以上に面白かった。
自分も十代の頃『指輪物語』を読んでどっぷりはまったクチだ。
辛い旅の中でレンバスや時々誰かの家で食べるご馳走、
そしてサムが作る料理がとても印象的なのだ。
頑固に鍋を持ち歩き、危険を顧みず火を熾して料理をしてきたサムが
遂に鍋を捨てる。彼の料理のことを、フロドが覚えていないという、それほど消耗している。
食べることが大好きなホビットが。
映画ではカットされているけれど、本当にこれは重要なシーンなのである。
上橋先生も、物語の中に出てくる食べ物を大事に丁寧に描かれている方だ。
羽海野チカ先生の漫画にも、食べ物はたくさん出てくるなと思い返した。
鎖帷子が着てしまえば思ったより軽い、というのは面白かった。
こうした経験を積むことでリアリティのある物語が紡がれていく。
表紙の絵は洋画家のお父さまが描かれたものと知って驚いた。
素敵なご一家だなと思う。
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やっぱり上橋さんは好きだなぁ。生まれ変わるなら、文化人類学者になりたい、といつも思う。また旅がしたくななった。世界の半分も知らない、というエッセイに少し目が開いた。沢山の国に行ったけど、まだまだ見てない。スコットランド、ウェールズ、イラン、行きたい。
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色んな国に行かれたようだが、やはりオーストラリア、アボリジニの話が印象的だった。尻尾って食べられるんやな…。普段は家で引きこもっているのが好きな著者がエイヤ!と飛び出した異国での経験やあれやこれが後の創作の糧になっていると思うと日本という狭いコミュニティだけに止まっていてはいけないなと思う。
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著者がアンデルセン賞を受賞した直後に書いた雑誌に連載のエッセイ。高校生の時の留学から文化人類学のフィールドワーク、自身の母親との海外旅行など、訪れた国々で感じたこと、考えたことなど楽しく綴る。
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獣の奏者シリーズの上橋菜穂子さんのエッセイ集。アルスラーン戦記も、ロードス島戦記も食い入るように読み、ファンタジーの世界にどっぷりと浸かった記憶。小学校から中学校にかけて、本当にこんな小説がかけたらと、ノートに自分で小説を描き始めた。そんな記憶を改めて目覚めさせてくれたのが、獣の奏者シリーズだ。優しい文体、心地よいリズムと愛の物語。このファンタジーを生んだのは、異国の地で育んだ出会いと感性だったんだとわかる。作家というのは楽しい経験も悲しい経験も、作品を育てるための糧になる。だからこそ、海外を転々として、そこでの匂いや食事やありとあらゆる生活に目を向けているような気がする。
上橋さんの幼少期のスコットランドの経験やオーストラリアでの生活が原体験となって、小説の舞台になっているのを感じた。お会いしたことはないのだけど、きっと大きな大きな宇宙のような景色を持っていらっしゃる方なんだろうな。
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上橋さんのエッセイなので、読みやすくて面白いです。
お母様との海外旅行の思い出が素敵です。ここまでの親孝行ができる娘さんってなかなかいないと思います。見習わねば!
表紙はお父様の絵で飾られ、家族の絆を感じられる一冊です。
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上橋菜穂子の世界を作ったセカイ。
高校生時代の英国研修旅行から、フィールドワーク、現在の旅まで。世界に出逢うこと、そしてそこから自分の世界を広げていくこと。読書から疑似体験した世界に、実際自分で踏み入れたときの驚きとときめき。あの世界に行きたい、感じたい、それは私にも覚えがあるもので、共感して読んだ。
物語から知ることもある。でも、聴いたり読んだりしただけでは、知らないままのこともある。世界の半分は知っていて、半分は知らない、そういう自覚を持って。
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旅行に関するあれこれ、なエッセイ。
旅行は楽しいですが、行くのが面倒です。
しかしこう書かれていると、危険だと分かっていても
行ってみたい、と思ってしまいます。
スリにあってしまうような不幸はあると思いますが
それを凌駕するほどの出会いがあるやもしれません。
行ってみたいような、やはり止めておきたいような…。
カンガルーのポーズ、集団ですれば怖くないw
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ほんとは評価3.5としたいところです。
たいへん読みやすく、教訓的な所も少く、さぁっと情景が目に浮かぶ上質なエッセイでした。
画家であるお父様が描かれた表紙もすばらしく、父娘でひとつの作品を作り上げるとは素敵なことだと思いました。
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世界の半分を知らずに生きているってその通りだなあ、とぼんやり。
海外に行ったことがない分、ちょっといってみたいな、と思わされました。
あと、フレンチトーストとか食べ物がおいしそうに思えてくる。
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旅を綴ったエッセイ集。
なのですが、紀行文としてさほど異国情緒あふれるわけでもなく
旅エッセイと聞いてイメージするほど、面白おかしいハプニングがあるわけでもありません。
旅に出て、ふと広い空を眺めて、風に吹かれて雲の流れを見たり、違う言葉や匂いの中でぼんやりしたりするような空気感です。
懐かしくでも色鮮やかな思い出のひとつひとつを取り出してきたような。
エッセイとして面白いかと問われると、どうかな?と思いますが
文化人類学の教授であり稀代の児童文学ファンタジーの担い手である上橋菜穂子さんが、
こういう経験からバルサやエリンを生み出し、物語の世界を広げていったんだなぁという片鱗を感じられました。