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「無敵」サイコパス少女が怖っ
サイコパスの女子高生が異常に美しくて、余計に怖い。狂気美?とでもいうのでしょうか。対峙する女刑事さんに同情してしまう。あの何とも言えないラストも余韻があってゾクッとしますね。
Posted by ブクログ
今回も、ヤマシタ先生に一本背負いでコンクリに叩き付けられ、激痛で動けないトコに顔面へ拳をブチこまれ、無様に失神した
ホント、ヤマシタ先生と互角に殴り合って、TKOを勝ち取れるのは星の数ほどいる漫画家の中でも阿部共実先生か、ふみふみこ先生くらいじゃなかろうか
気持ち悪い、を通り越して、おぞましい、そう思ってしまう漫画もまた珍しい
シンプルな帯に書かれてある通り、私の心は潰された、一思いにグシャリと、じゃなく、わざと時間をかけられてミチッミチッと
肌を粟立たせながら、吐き気を堪えながら読み続け、閉じて一服した後、しみじみと思ったのは、男の女に対する、好意でも嫉妬でもない、醜悪だが確かに芽生える、自分を傷つける感情を、男の読み手を悶え苦しませるほど鮮やかに描いた『きみはスター』、ファンタジーな設定を基盤にし、青臭いけどピュアな恋愛を匂わせつつ、青春独特のありきたりな葛藤を濃厚に書き、好ましい意味で気の抜けるラストに着地した『不呪姫(のろわれずひめ)と檻の塔』は、ハッキリ言って『無敵』に喰われてしまっている
どちらも、他の作品集に収録されていれば、確実にトップに挙げていた、そう確信させるだけの高品質
けど、『無敵』とは格が違い過ぎた
今まで読んできたヤマシタ先生の作品の中で、最も寒気が走った
理屈じゃないおぞましさがある。そう感じる理由を無理矢理に付けるなら、リアリティがあるからだろうか? 幼稚な思考で、人に出来ない、やっちゃいけない事を簡単にやったj分を凄い、と勘違いする、どこにでもいる最低な人間を、ヤマシタ先生のなまじ美麗な画で描かれ、動かされると、「うわっ」って飛び退きたくなる
由里本美鳥に対する悪印象、やや強引な例になってしまうが、皆さん、苦手な生き物、蛇やミミズ、蜘蛛、蛙、そんで、Gと個人で違うと思うけど、それを前にした時、全身を硬直させる強烈な嫌悪感に近しい
何で、こんな憧れない純粋悪のキャラを生み出せるのだろう? 偏見とか何もない上での発言だが、女性だから?
読み終わった後、表紙を飾っている彼女の瞳の中で光っているそれが怪物に見えてきてしまう
毎度、読んでクタクタ、感想を書いてヘトヘトになるけど、きっと、次回作も懲りずに読んじゃうんだと思う。私も含め、ヤマシタ先生の作品のファンは自分が中毒に陥っている自覚がちゃんとある、と思う
Posted by ブクログ
"「私は私を入れるような倶楽部には入りたくない」つまり「私は私を愛するような人間を愛したくはない」ということ"
関連書。かなりかなりGOODです!!
多彩
3話ともテイストは違うけどどれもヤマシタ先生らしい心に刺さるものがある。
3話目のSFファンタジーのような話が特に好きです。何でこんな話が書けるんだろう。
あ〜も〜!
好きだなぁ!
やっぱり!…そう思える一冊でした。
くっらい話からあっかるい話まで
一冊通して読んで
あのドロドロした暗澹たるお話の後に
こんなに爽やかな気持ちになれるもんかと 笑
あー、やっと携帯置いてお風呂入れるわー 笑みたいな満足感
さんかく窓の〜も読んでますが、沼の彼女に似てますね
運命の女の子。
怖い…でもなぜか彼女に共感してしまう。同情してしまう。
何もかも壊してしまいたいと心駆られて、衝動に支配される瞬間が私にもあるから。実行はしないけど 笑
なにかの後書きでいろんな怒りを込めて描いた、みたいな言葉があったけど、
現代社会で我々女性の置かれている立場というものは
弱かったり強かったり…しかもそれを押し付けられて。女性、という括りで語られることがとても多くて。
女は共感性の生き物だから集団で動いてるみたいに見えるんだろうけど
一人一人違う人間なんだよ、って…。
そんなことを、不意に思いました。
みんな幸せになぁーーれ!!!!
無敵は読みながら血の気が引きつつ目と手が離せなくなりました。
美鳥の視線、刑事さんの動揺の仕方
ひとつひとつの所作がのめり込ませられます。
2つめは、他のどの作品もそうだけど表情の描き方が特に秀逸!
「恍惚」って描けるんだ…
3つめ ヤマシタトモコさんのSFって貴重!
最初のページもヤマシタさんらしくなくて新鮮。笑
呪いが授けられるのが当たり前の世界、呪いが授けられなかった女の子、呪いを授け続ける人達…想像力すごい…
短編映画集のような1冊でした!
無敵は怖かったけど!笑
買ってよかった!
心に来る怖さですね
最初の話が一番印象に残りました。
人が持つべき倫理や常識を持たない人と相対する怖さ、というのを感じます。
2番目の話は「あなたは一生誰とも思い合う事ができない」ということなのかな。
自分も含めあなたを好きにならない人は居ない、でも、と。
この作者さんの話は好きなものが多いです。
Posted by ブクログ
『きみはスター』と『不呪姫と檻の塔』が好きです。何度も読み返したくなる。『無敵』は読んでてぞわぞわしました笑
ヤマシタさんのファンタジーものは結構好みかも…
Posted by ブクログ
久々に三編とも毛色がちがっていて良かった。
無敵は、さいきんのちょっとホラーな(実際ちょいグロ)ヤマシタさん
君はスターは人間関係の絵書き方が最高
呪いの話は初期のヤマシタさんのエスエフ?魔法使いのはなしとかを彷彿とさせる。最期の方の解決がちょい月並みなのが残念だけど、男子高校生たるものこれくらいがとてもよい。
Posted by ブクログ
運命の女の子、という表題通りな、3つの短編。
レクター方面のモンスターぶりを突き抜けるようなサスペンス篇怖すぎる。
2篇目の、きみはスター超良かったです。も。小高さんのあの顔!
最後の話はファンタジーというジャンルをこそ呪うような、冒険の話で、何という美し面白い。最後の言葉はある意味あの世界初めての呪いの言葉なのだろう。
やーーーー、おもしろかった!!!!!!!!
Posted by ブクログ
BLは含まれていません。ヤマシタトモコさんらしい作品集。一作目の「無敵」のインパクトは流石です。この肺のあたりに引っかかる気味の悪さがたまらない。それでいてとんでもない透明感。個人的には二作目「きみはスター」が一番好み。切ない中に狡さとか汚さ、綺麗さが含まれていてとても胸にぐっときました。三作目「不呪の姫と檻の塔」は作者らしさがよく出て、しかも口当たりのいいファンタジー。後味良し、です。超おススメ。
興味深い
面白かったです。さすがヤマシタトモコ先生です。最初の話がとてもゾクゾクしましたね。小説みたい。それが漫画で読める。素晴らしい。
無料の試し読み増量の部分を読みました。
…こわっ!何この話通じない感。サイコパスと言うか…精神的に何かある人ですよね。
現実ではお近づきになりたくないですね…。
Posted by ブクログ
またまた表紙に惹かれた。
目のところが綺麗。
是非実物をみてほしい。
表紙だけじゃなく中の絵も綺麗。
お話はいくつかにわかれてる。
最初のお話が好き。
Posted by ブクログ
アフタヌーンで読みきりの「無敵」を読んだ後から「誰だこのヤマシタ・トモコって作家さんはっ!凄いっ!」となった私です。
以降ちょっとづつ先生の作品を読んできています。
女の作家さんらしい鋭くとがった描写の数々は読者の背筋を冷たくさせます。
(ほんわかSFも入っていますがねw)
私と同様に先生の入門作品としてはオススメかもしれません。
Posted by ブクログ
表題作がいい意味で不快だった。絵にすると内面の醜さが美人の顔にでてゆがむ。ヤマシタ先生この時は美人のホラーに凝ってたのかな。
きみはスターも中々…ゆかりちゃんのコンプレックスと歪みが。
不呪姫と檻の塔が一番好き。救われる。最後の方読んだときジブリだなと思った。前に先生がtwitterで言ってた「駿はいつでも望まないのに選ばれてしまった女の子と誰からも選ばれなかったけどその女の子だけからは選ばれた男の子の物語」だな。まさに。
Posted by ブクログ
ヤマシタトモコ先生の短篇集。表紙の女の子は最初の短編「無敵」に出てくる由里本美鳥ちゃん…この子がまた、すごく良いキャラクター!お話は、「ひばりの朝」を彷彿とさせるドロリとした陰鬱なサスペンス…なのだけれども、この美鳥ちゃんのおかげで全く違った仕上がりになっている。ただただ、美鳥ちゃんの美しさと強さをなぞる為に何度も見返したい作品。それ故か、シナリオ自体に面白みを感じなかったのが残念。内容で好きだったのは二個目の「きみはスター」。ヤマシタトモコ先生はどうしてこうも素敵な表情を描けるのでしょう。好きな人の好きな人に好かれることに、言いようの無い快感を抱く小高のあの恍惚の表情と言ったら!たまりません…。3つ目の「不呪姫と檻の塔」、SFや昔話の要素を上手く現代的に取り入れ、星新一のSSのような雰囲気すら感じられます。ラストシーンも映画のエンドロール後のようで素敵な余韻が残りました。ただ、真実の愛という言葉が少し重くて……呪が初恋の人の呪いを解くのだから、そのままで良かったんじゃないかな、と引っかかってしまいました。表紙の美鳥ちゃんがとにかく可愛くて装丁が綺麗なのでもうお気に入り確定です。
Posted by ブクログ
・無敵
自分とは無関係の異常な心理というより、誰のなかにもある残酷さを凝縮したものとして感じられるのがこわかった。
・きみはスター
3人の男女の高校時代の話。憧れって恋とは似て非なるもので、自分勝手なものなんだなぁと思う。
・不呪姫と檻の塔
「呪い」がポジティブにとらえられている世界っていうのがまず面白かったです。すこしふしぎ。
「世の中の大多数に当たり前な“物語”」からはじかれてる人の話。
Posted by ブクログ
殺人を犯した妖艶な少女と女刑事の密室劇。スターに憧れる醜い少女の鬱屈した恋。"呪い"という名の試練を世界で一人だけもらえなかった女の子の話。以上3編です。
スターになれないのはわかっています。でも、注目されたい認められたい充実したいとどこかで願っている自分がいる。"自己実現"という呪いをかけられているのです。生きているだけで幸せと思えればどんなに良いだろう。
Posted by ブクログ
装丁に惹かれたら、一編めはもうそのまま表紙イラストをストーリーにした感じというか具体的にした感じだと思うのでゾクゾクすると思う。
個人的には最後の一編が好き。愛の力で世界は救われましたとさ!ちゃんちゃん、っていう生命力強い感じというか都合のいい感じというかが好み。
Posted by ブクログ
待ってましたトモコ新刊!
無敵…オーケー!こういう話が書きたかったんだね!スリルショックサスペンスだね!オーケー!
君はスター…この話は☆5つです。5つでも足りないかもしれない、めちゃくちゃ好き。トモコはあんまり綺麗じゃない人とかの話を書くと上手い、気がする。カレンの話も良かったし。素敵です。
スペルのやつ…ちょっと泣いた。純粋で真っ直ぐな少年がとても良い!トモコがたまに描くSFっぽいっていうか、非現実の話好きだなぁ。
全体的に大満足でした!
やはり絵が好き。綺麗です。
Posted by ブクログ
いろんなとこでレビュー見て買いました。
なんというか、凄くヤマシタさんです。
「三角窓の外側は夜」とすこし雰囲気が似てるなと個人的におもう場面がちらほら。
短編集でして、
皆さんのレビュー内で評判の良い「無敵」は凄まじいです。
ヤマシタさんは絵の中に空気、雰囲気を絵にして出すのがとても上手いと感じさせられた一冊でした。
Posted by ブクログ
例の事件を彷彿とさせる表題作。
まさか事件に合わせて描かれたとは思えないけど時期的にリンクっぷりが凄い。
むしろこの表題作を長編にして欲しかった。
図らずしてかなんなのか、相変わらず氏の作品にはジェンダーやマイノリティにまつわる話が多い
しかしどれも好きでした。
Posted by ブクログ
1つ目と2つ目が好きでした。
1つ目
ひたすらホラー
何かホラー映画みたいな。内容というよりその再現?
とりあえず顔がコワイヨ
2つ目
3人ともかーわいーなー
お互いそれぞれが星に見える。まあ自分の輝きなんて見えないし、関係ないものだもんね。
3つ目
ちょっとノリについていけんかった
何というか、もっと短くまとめて欲しかった…です。
Posted by ブクログ
「無敵」は演劇をみているよう。取調室から過去を回想していく。少しひばりに似ているがもっと闇が深い。このネタでもっと長くかいてほしかった。
「君はスター」はタイトルの意味が深い。
「不呪姫と檻の塔」の設定は魅了だけど、ちょっと消化不良。大臣のバックボーンとか深堀不足?
この3作まとめてのタイトルがすてきだー。
Posted by ブクログ
「運命の女の子」というタイトルがぴったりな作品集。三編の中でも私は「君はスター」が特に好き。自分を好きにならない人が好きで、好きになられたら失望してしまう感覚は、甲斐谷くん以外の人にもあるのじゃないかなぁと思う。甲斐谷くんは周囲に愛されすぎるがゆえに孤高を強めてしまったからだけど、強い自己否定感からくるものだってあるよなぁ。
Posted by ブクログ
ヤマシタトモコさんの懐の深さが、
ギュッと詰め込まれた短編作品。
サスペンス、青春、恋愛、ファンタジー
なんでも来い!!!という感じ笑
詰め込みすぎ感もあるけど…
ファンタジーは、サタニックスィート
青春は、BUTTER
恋愛は、LOVE HATE LOVE
サスペンスは、三角窓の外側は夜
が、1番だと思うけど、
ヤマシタトモコさんの味が濃縮還元で良くわかります。オススメです!
Posted by ブクログ
『無敵』
無敵。敵はいない。なにごとにも動じない。
美鳥の目がまっすぐに突き抜けていて、末恐ろしかった。こないだの佐世保の女子高校生(同級生を殺してみたいとかぬかしてマジぬっ殺したやつ。ちなみにアニメ『サイコパス』再放送六話がおじゃんになった事件な!)も、こんな瞳をしていたのだろうか。
昔でいえば、ネオ麦茶や酒鬼薔薇なんかも。いまだとだれかしらね。宅間とか?
だれが悪いとか悪くないとかではなく、ただ淡々としているという事実そのものが、おそろしい。
『きみはスター』
だいぶ歪んだ恋愛……。潔癖というかなんというか。
『不呪姫と檻の塔』
なにこの子たち、ちょうかわいい。可愛すぎてもだえた。ちょうもだえた。
主人公の、ほかの人たちと違うということでのいじめや、冷静さや、気にしないよう努めていた部分があとから脆さと共に浮き上がるところとか、思春期にはよくあるよなあ、というか人間同士が集うところではあるもんだよねえいやだよねえとうんうんうなずいた。
呪いとはいまのことばでいえば、よくないことと同義なのだけれども、この作品のなかではよいことと同義。
そのとき、その時代、生きる国によって意味は違ってくる。
だがそのじつ、『Love, Hate, Love』みたいに、中年のくたびれたおいちゃんを、うら若きおとめが救うという話で、最初にもだえたその感情もスウッと消え失せてしまった。噛ませ犬かよ。ぐすん。