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オカルトは好きではないので正直期待してなかったけど、さすが館シリーズ、他の館と変わらないくらい面白かった。
今回はクローズドサークルではないけど、館の不気味さでは1番。
子供向けなので挿絵が所々に入っている。
このイラストが怖い。イラストによって館と登場人物がより一層不気味になる。
子供向けでトリックなんてないと思っていたら、まんまと騙されていた。
1回目でも怖かったのに、トリックを知ってから読むと全然違う怖さになる。子ども達にこの怖さは大丈夫なのか…。
2度も楽しめるこの怖さと面白さは、やっぱり綾辻さんだ。余韻の残るラストも好きだった。
『迷路館』(1988年)ではワープロを使用していたのに、『びっくり館』(2006年)では、インターネットで調べ物をする時代になっていた。館の中でゲームボーイが出てくるなんて不思議な感覚。
これで未読の館シリーズは『暗黒館』『奇面館』だけになってしまった。
ものすごく読みたいのに、読んだら終わってしまう寂しさから、なかなか読むことができない…。
今のところ館シリーズ以上に好きな作品に出会えてないので、全て読み終わったら館ロスになってしまう…(T_T)
最終作『双子館の殺人』は、4月に1章までを書き終えたそう。『双子館』も同様に楽しみでもあり、ずっと終わらせないで欲しいという想いも…。
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殺人の真相を知ったとき素直に「びっくり」しました。そして最後の描写を考察したとき「ぞっと」しました。余談ですが、館シリーズの中でも「インターネットで検索」…できる時代になったんですね。
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他の館シリーズとは若干雰囲気が異なります。
人を選ぶかもしれませんが、私は好きでした。
小学生視点のなぞ解き•冒険心がどこか懐かしく、それでいてちゃんとミステリもしています。トリックが分かった後で改めて本文を見返すと、狂気じみた気持ち悪さをもう一度感じられました。再読をおすすめします。
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館シリーズ第八弾。
今回もすごく面白かったです!
一言で言うと「不気味」。
全290ページとコンパクトで、挿絵も多くあり、絵本のような感覚で一気に読んでしまいました。
次は「奇面館の殺人」に進みます。
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(良い意味で)少ない登場人物とこぢんまりとした場面のみで話が進むため読みやすい作品。最初の方を読むと犯人はわかるので答え合わせみたいな感じになる。「やべえじじいだ…」で終わるかと思いきやそこから少し捻った終わり方になって私は好きです。重厚な話が好きな人には物足りないかも。
ジュブナイル小説ですが、大人も楽しめると思います。たまにはこういうお話もいいですね。小学生の時に読みたかったなあ~。
やっぱり館シリーズは面白い。やめられない!!
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館シリーズ8作目。
子供向けということもありやや評価が低めに感じますが個人的には結構好きでした。
普通にコロッと騙されました。
挿絵があるのも新鮮でいいですね。
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館シリーズ8作目である本書を読んでみた。
シリーズものの中でもかなり好きなシリーズの作品でしたが、今回も今までにないタイプの館でした。
ところどころに挿絵があり、その絵がまた気持ち悪くて(いい意味で笑)、本格ミステリでありながらとてもホラー色の強い一作でした。
始まりから終わりまで、個人的にはシリーズ史上1番気持ちの悪い作品(いい意味で)でした。
リリカ人形の「腹話術」のシーンが本当にトラウマレベルで気持ち悪い…
でも好きな一作です。
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2010年(発出2006年) 313ページ
『暗黒館の殺人』は長大で、購入してなかったので、またもや順番を飛ばしています。
『びっくり館の殺人』は、編集者の故宇山氏が立ち上げた少年少女向けの「ミステリーランド」に綾辻行人さんが寄稿された作品とのことです。
短い作品で登場人物も少なくあっさり読めました。語り手が小学6年生で難しい言葉もありませんでしたが、しっかりとした構成力、描写、そして、オカルト要素のある物語で子どもの頃にタイムスリップして読んでみたい、と思いました。
まず、リアルなカラーイラストと挿絵がありますが、のっけから不気味な印象です。
おなじみ中村青司の建てたびっくり館。びっくり要素は何か?と思いながら読んでいくと、どうも館の主人がびっくり箱を収集していた、という噂。
腹話術人形のリリカと、俊生の姉・梨里香にまつわる話。
そして、殺人事件の真相はというと「そうだったのかい!」と。
びっくり館に住む人たちは皆、超自然的なものに取り憑かれてしまっていたのでしょうか?
オカルト好きにはピンとくる符号が。
梨里香の誕生日が6月6日。超有名なオーメンの悪魔の子と同じ誕生日。「お姉ちゃんは悪魔だったのかも」というセリフがなんとなくそうかもと思わせる。
最後のシーンは、10年半後の6月6日にびっくり館に引き寄せられてしまった三知也。そこでは、梨里香の誕生日パーティが。一体誰が集まっているの〜〜〜⁉︎ 俊生とあおいに迎えられたところで物語は終わります。
大人が読んでも十分におもしろい、というか息抜きできました。
あとがきで綾辻行人さんがほのめかされている、日本三大奇書の一つ、読んでみたいです。
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館シリーズも遂に8冊目。
前回があの(ボリュームも内容も濃い)暗黒館だったのもあり、次作のこちらはどんな感じだろうとワクワクしていました。
子供向けを意識して書かれたということを知らなったのでまずそれにビックリ!
子供向けなので、文章を始めいつもの館シリーズと雰囲気が違っていてビックリ!
そして暗黒館のあとにこれ持ってくるのにもビックリ!!(え、びっくり館のタイトルは、館シリーズファンがいつもとの違いに驚いてビックリするだろうってのにも掛けてるの?笑)
ただ、さすが綾辻先生!
個人的に綾辻先生の文章はとても読みやすくて大好きなんです。
でも決して簡単な文章というわけではなく、美しい日本語を使っているんだけど、難しすぎる言葉があまりなく、スっと入ってくるというか…
たまに、読んでも文章がただ本の上で滑っていくだけで、中々頭に入ってこない書き方をされている本に出会うんですが(私の読解力がないのが一番の原因なんですけど。泣)
そういったことが綾辻先生の本はないんですよね。だから好き。
子供のうちにこういう文章に触れられるのはとても良いなぁと思います。
ですが…内容が子供向けかと言われると……うーん…笑
小学生には重いかな。高学年でミステリ慣れしてたら平気かもしれませんが。
残念だったのが、ラストがうやむやな部分があったこと。
リリカの母親のこと、父親の真実、としやの思い等々…沢山の謎の解明が主人公の推理によることが多くて、もっと真実を明らかにして欲しかった!
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十角館がとても面白かったので、暫く日数がたちたまたま購入。
児童書との事でとても読みやすかったです。
ミステリーというのりホラーよりのお話しでした。
児童向けらしいですが、大人でも普通に読める感じですね。
終始、館の主で有る龍平が不気味で孫の俊生君がなんか不穏な感じします。
主人公は主人公の背景に問題を抱えてるのも良い。
子供のお話しとして。
「如何なる理由があっても人を殺すのは、悪なのか?」
と言うのがテーマな気がします。
そして、最後の数ページで「え?」って言わせて頂きました。
十角館は厚みが有るからハードル高いって人には、「びっくり館」から読むのもありだと思います。
短く、読みやすく、ミステリーを読む入り口としては、ちょうど良い感じ。
小学生から大人まで楽しめる
何の予備知識もなしに、暗黒館の余韻を引き摺りつつ読んだら、
なんだ…急にどうした!?となった。笑
あとがきを読んでコンセプトを知って納得。
小学生でこんなに質の良いミステリに出会ったら、きっと幸せ!!
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小学校高学年向けのミステリー小説誌「ミステリーランド」に掲載された、館シリーズの正当な続編。
子供向けと侮るなかれ、読みやすさと内容のオカルト&ホラーテイストとのバランスが良くて、
トリックもなかなか大胆な感じがあり、大人が読んでも楽しめる作品だなと感じました。
おじいちゃんの腹話術…ゾゾッ!
あと「暗黒館の殺人」のその後?を思わせるところにドキッとさせられ、
ラストのホラーみにまたまたゾゾッとなりました(汗)
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子どもの頃に体験した悪夢、怪しい洋館に住む少年と老人と… 館シリーズ第八弾 #びっくり館の殺人
■レビュー
あくまでお子様向きのミステリーですが、子供のころに戻った気持ちになれる、本格ミステリー好きの大人向きでもある本作。紛うことなき、綾辻先生の館シリーズです。
たまんないよね、全編通してのうすぐら~い不気味な雰囲気。
怪しい館、妙な噂話、透明感のある子どもと一緒に住む怪しげな老人。
背景設定も情景描写もバッチシだし、度々挟まれる挿絵も鬼怖い。
そして登場人物がまた完璧なのよ。
キャラクター性はもちろん、出会いのシーンから関係性構築を経て別れまで。
さらっと書かれてるようですが、こんなにストレスなく世界観に合わせてお話を組み立てられるなんて、本物のプロ作家でないと絶対できない。
プロットも文章もめちゃくちゃ上手いし(超ベテランだから当たり前かもしれないけど)、するする読めちゃうの。
そして待ちに待った館シリーズのメイントリックですよ。
やっぱり仕組まれてましたか、本作の良いところをまるっと包み込むように繰り出させる、まさに「びっくり」な驚きでした。素晴らしい!
まぁミステリーを読みすぎている私は、見抜いてしまいましたが…ごめんなさい。
お子様向けなところもあるのか、終盤の説明っぽさが気になりますが、ほぼ文句なしの傑作です。童心に戻って、面白く読ませていただきました。
■推しポイント
久しぶりの館シリーズ、最高でした。
十角館の殺人から読み始めた八作目、確かに他作品と比べると異色ではありますが、中身は完全に館シリーズでしたね。
小学6年生の冬、丘から見た夕日の街並み。
なぜか目に焼き付いていて、過去の小さな記憶なのか、夢なのか、映画のシーンと勘違いしているのか。時折、思い出すんです。
私にとって館シリーズは、本格ミステリーでありながらも、小学6年生の曖昧な記憶をふと思い出させてくれるんですよね。
いつもどこかファンタジーな異世界に連れてってくれる。
他のミステリーでは味わえない素敵な作品でした。
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怪しい噂が絶えないびっくり館と呼ばれる洋館で起こる密室殺人。
挿し絵もあってティーン向けなのかなと思いきや、館の老人の異様な腹話術シーンなど、がっつり館シリーズの不気味さを踏襲してました。
登場人物が少数なので、さくさく読めました
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館シリーズを積極的に読んでいて、3作目くらいだけど、他のとはちょっと毛色が違う感じ。まず挿絵が入っていて不気味。ややホラーな雰囲気の子どもたちの冒険譚かな。結末が気になって一気読みした。たまにはいいな、こういうのも。
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「館シリーズ」第8弾ですが、私にとっては初めての綾辻行人さんの作品でした。館シリーズに出会うきっかけをくれた大切な本です。前作を読んでいなくても十分楽しむことができ、この物語の不気味な雰囲気に虜になりました。
他の館シリーズの作品が好きなので、こちらは星3つにしました。
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「かつて子供だったあなたと少年少女のための」
ミステリー。
途中何枚かある挿絵も子供が喜びそうな恐ろしげでよろし。
主人公は小学6年生の男子。
彼が中村青司設計の「びっくり館」に住む少年との交流や事件の語り手となる。
はるか昔の「少年探偵団」とか「幽鬼の塔」とかタイトルだけ思い出した。(ストーリーは全く覚えてない)
文章が児童書風なので かつて子供だっただけなので、入り込めないかな。トリックは、しっかりあるので気をつけないとわからなくなる。
少年少女達のミステリー導入作品になってくれると嬉しいな。
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綾辻行人『館シリーズ』第8弾。
奇妙な噂が流れ、『びっくり館』と呼ばれる、屋敷町・六花町の洋館。
設計者は中村青司…
『びっくり館』に住む少年・俊生と友だちになった三知也とあおい。
俊生の祖父・龍平の奇妙な腹話術…
クリスマスの夜、密室『リリカの部屋』で、龍平が…
『暗黒館の殺人』4館を読んだ後だけに…
何か物足りなさが…
鹿谷門実の登場も一瞬しかなく…
結局、俊生の母・美音はどこへ行ったのか…
成人した俊生とあおいは…
何かモヤモヤ感が残る結末。
次は『奇面館の殺人』。
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クリスマスに読みたい館です。
そして子供達でも読めるくらいに難しい表現はありません。
それに、原点に返ったようなトリックでした。
非常に読みやすいのであっという間に読めてしまいます。
今作は他の館を読んでいなくても問題ないかなと思いましたし、もしかしたら読書感想文なんかにも出来そうです。
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「かつて子どもだったあなたと
少年少女のためのミステリーランド」
という企画で発売された一作だそうです。
「館」シリーズとしては第8弾のこちらは
少年少女向け、とはいえ、館のインパクトやミステリー構成は
大人も大満足です!そして、ぞくりとする読み終わり…。
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今までの館シリーズとは少し角度が違った。
毎度のように騙されてしまうが、今回は犯人を擁護するような形で、登場人物の少なさからも、なんとなくわかってしまった。
トリックについてもびっくり箱が関係するだろうなと序盤にわかってしまった…。
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館シリーズ8作目。
ライトな文量だし、暗黒館に立ち入った勢いそのままに読み進めたのであっという間に終わってしまった感じ。
よくよく読んでみるとシリーズであることを想起させる小ネタが散りばめられていたり、館が発する不気味な魅力は健在。
なにより挿絵があるのが嬉しい!!
子どもの時に読んでいたらと思うと怖かったし、ラストの解釈は大人の今でもいろいろ想像させられる。
小学校の頃って近所にこういう屋敷(ここまでではないけど)があったし、怖いもの見たさで気になっていたりもした。
自分の小学校時代を思い出し懐かしくなった。
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すんなり読めてよかった。
もしかしたら最初から俊生じゃなくてリリカだったかもしれないラストでしたね。
このシリーズ、最後に幻想が残る感じが大好き。
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暗黒館の後だとめっちゃサラッと読める。
怖い話(非心霊系)だけど、暗黒館読んでると若干違う見方も出来る感じ。
知ってる名前出てくると「ああーーー」ってなるのでぜひ単発じゃなくてシリーズ順に読んでほしい…!
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児童書だから台詞も多くてサラッと読めた。
児童書という割にはだいぶ仄暗くて重い部分もあった気がするけど…
古屋敷氏いかれてるなぁ…あんな腹話術見せられたらトラウマになるわ^^;
結局俊生の中の梨里香(邪悪)が仄めかされて終わるっていうBADEND(?)みたいな終結がちょっとゾクっとした。
あと挿絵が怖い…^^;笑
子供向けってきいてたから物足りないかなと思ってたけど流石綾辻先生の館シリーズ!面白かった^ ^
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シリーズ8作目。
子供向けと聞いていたので、少し油断して読んでいました。
なかなかに内容がハードだと思ったのは私だけでしょうか?笑
暗黒館との繋がりを示唆させるシーンは少しテンションが上がりました。
終わり方も良きです。
Posted by ブクログ
かつて子どもだったあなたと少年少女のための「ミステリーランド」なるシリーズのために書かれた小説。なので館シリーズではあるけど、児童書のようでもあり、ということでさくさく読めた。
トリックというか謎にはまったく気付かず…暗く、怖い雰囲気のお話。
うーん。。。
序盤なかなか読み進めず、後半先が気になり出して一気に読み進めましたが、主人公の予想ばかりで事件の結末を明らかにした感じが、いままでの館シリーズとは違ってすっきりしませんでした。。。
みなさんの考察を参考にしたいと思います。