【感想・ネタバレ】世界のエリートがIQ・学歴よりも重視! 「レジリエンス」の鍛え方のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

レジリエンスは、復元力、打たれ強さ、へこたれなさ、逆境に挑戦する心のこと。
ネガティブな感情のサイクルを断ち切る気晴らし・呼吸法、思い込み犬に気づき追放・受容・訓練で対処、自己効力感の形成、自分の強みを把握し活用、いざというときのサポーター5人のリストアップ、感謝の念を高める、逆境に意味を見いだす。
ネガティブな感情の底打ち、再起、高い視点からの俯瞰という段階に応じた7つの技術は、具体的な手法が紹介されている。
少し例が多く、心の鍛え方のポイントが間延びした印象なのが残念。
14-156

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2014年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(レジリエンスとは何?)……もともと環境学で生態系の環境変化に対する「復元力」を表す言葉として使われていました。現代心理学で人の「精神的な回復力」を示す言葉として使われ始めました。「逆境やトラブル、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセス」(アメリカ心理学会)
(レジリエンスが必要とされる理由)……・現代社会の「こころの健康」の問題:職場での鬱病など。・日本の急速なグローバル化:変化にオープン、多様性に柔軟に対応。・どう働くべきか迷っている人が増えている:周りに働き方のロールモデルがいない。
(価値のある失敗とは?)……「知的な失敗」:実験的な領域、アイデアや設計がうまくいくことを証明するための実験や革新的な知識の可能性を探るための実験において望ましくない結果になったとき。

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2014年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新時代の基礎体力トレーニング。

レジリエンス=再起力。
辛い出来事があった時などに精神的な落ち込みから起き上がる力。

再起しなくてもいいように躱したり流したりできればいいけど、現実はそう簡単じゃないし、たまにはへこたれないと成長もできない。
かといって成長できるちょうどいいレベルのプレッシャーを見計らうのは難しいし気付かぬうちに押し潰されそうになるかもしれないから、落ち込んだ時に前を向く力を手に入れよう。
そしたら落ち込みへの耐性も成長も手に入れられる。

再起力の強化には、①落ち込みを底打ちする力と②そこから這い上がる力が必要。

まずは①落ち込みを底打ちする力。
この本には、「自分にとって問題となる出来事は、思い込みという色眼鏡を通して感情を生み出す原因となる」と書いてある。
つまり、自分の感情と実際の出来事の間には思い込みがあるということ。
怒りは権利の侵害という思い込みが元となり、不安は将来の脅威という思い込みが元になる。
思い込みが感情を引き起こす。
行列に横入りされた=腹が立つ、ではなく、行列に横入りされた⇒人が並んでいるところに横入りするべきではないという思い込み⇒思い込みに反したから腹が立つ、ということなのだ。
だからそれを理解して一歩引いて考えればいちいち感情に踊らされないし、ズブズブ落ち込まずに落ち込みが底打ちされる。
落ち込まないようにと気張るのではなくて落ち込んでもよくて、だけど少しでも早くその落ち込みを止めることができれば再起する体力も失うものも最小限にできるのだなと温もりのある指導に納得。

さらに②底打ちされた状態から立ち直るために必要になってくるのが自己効力感(=レジリエンス・マッスル)。
よく聞く自己肯定感とは似て非なるもので、自分ならできると信じる力。これが高いと意識が前を向いて立ち直りやすい。
ちなみに自己肯定感はできてもできなくても自分を受け入れる力。

そんな自己効力感を高めるためには、小さな成功体験を積み重ねたり、ロールモデルとする人を決めて同じように行動したりする方法が有効。そして何よりどんどん強みを活かすこと。

そんな自己効力感を高める教育が欧米では小さい頃から進んでいるらしく、日本でも定着すればいいなと素直に思う。日本人は(という括り方はあんまり好きではないけど)真面目だし横並び意識が強いから、ひとたびそこから外れたり失敗したりすると、瞬く間に自信を失ってしまう。
そんな時、自己効力感を高められる方法を知っていたら生きやすくなるんじゃないかな。それこそメンタルの強化は予防医療の話にも発展してきて、ひいては社会保障問題にも貢献してくるんじゃないかななんて思ったりする。(大袈裟)

自分も社会人3年目でメンタルを壊して休職を経験した身としてレジリエンスの大切さは人一倍痛感しているし、一刻も早く世のみんながこの大切さに気付いて欲しいと思う。
壊してからじゃもう取り戻せないし、手遅れになって、失って初めて気付く。自分との対話と自己認識の大切さに。

この本はネガティブな感情を否定しない。
ネガティブ感情が生まれることも人間としてあっていいこと、だけどそれに自分自身が蝕まれては勿体無い。

人と自分の分離、出来事と感情の分離、自分の声、自分自身、大切にしていこう。

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2022年04月03日

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