【感想・ネタバレ】我が家の問題のレビュー

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Posted by ブクログ

家庭内の問題を描いた短編小説です。『家日和』以上に好きな作品です。
特に一つ目の「甘い生活?」は印象的でした。
「独身病」という言葉を初めて聞いたところ、今の自分の延長線上にあるような病状だなあと、とても他人事とは思えないほど主人公の心情描写と妻とのやり取りが具体的に想像されました。
まあ、まだ結婚もしていなければ、家庭も持っていないんですけどね。
いざその時が来た際に備えて、夫・妻・子どもの視点で描かれた本書における家庭のトラブルや当事者の心境を思い出せるように引出しとしてストックしておくといつかきっと役に立つんじゃないか(より良い家庭を築くための考え方が育まれるのではないか)なんて独身ながら思いました。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

どこの家庭でもありそうな些細なことから、大きなことまでを取り上げた短編中。まるでホームドラマを見てきるように情景を思い浮かべながら、あっという間に読み終えた。
時にはシリアスに、時には面白おかしく、正面からちゃんと障害と向き合っている姿が描かれていて、兄弟っていいな、夫婦っていいな、家族っていいなと温かい気持ちに包まれた。

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2024年01月24日

Posted by ブクログ

色々な立場から、家族の問題がリアルに描かれていて、とても胸に沁みる短編集。結果はどうであれ、主人公たちが前を向いている姿に励まされるのがまた良い! これからの新婚生活を大切にする上でも大事だと思うことがたくさん散りばめられていました。

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2023年09月28日

Posted by ブクログ

再読

様々な夫婦、家族の問題が描かれていて
全く同じではないけれど
自分の家庭も色々あるので
少しずつ共感できて、ハラハラできて
ホッとできた。

特に「妻とマラソン」
奥さんの行き場のない孤独の向かった先に
家族からの理解と応援があって
うるっとした。

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2023年06月24日

Posted by ブクログ

おもしろい!
久々に奥田英朗さん。
これと対になってる本も早く探して読むぞー
こりかたまった頭に、人間関係の温かさを感じました。

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2022年07月26日

購入済み

家族の機微を捉えた話

些細なことからことから変化する家族の態度、心境を捉えていて、本当に日本の家族で起きてることをテーマにした小説だった。話の終え方もこの先は読者のご想像にお任せしますと言った感じで面白かった。

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2022年05月06日

Posted by ブクログ

家シリーズ第二弾(たぶん)
何度読み返しても面白い。

第一弾の「家日和」の時も書いたけど、全部の短編が同じくらい傑作。
しかも、第一弾よりさらに奥深く面白くなっている。

新婚夫婦の悩み「甘い生活?」
もしかしたら夫は仕事ができない?「ハズバンド」
両親が離婚するかもしれない「絵里のエイプリル」
急にUFOに目覚める夫「夫とUFO」
新婚夫婦の里帰り事情「里帰り」
マラソンにハマる小説家の妻「妻とマラソン」

唯一、「絵里のエイプリル」だけはきちんと結末を書いてない。普通はそういうストーリーはモヤっとするものだけれど、その終わり方すらも心地よい。

どのエピソードも甲乙付け難いけれど、やっぱり「ハズバンド」が最高。
常々会社で仕事ができない既婚者を見ていて感じていた事だけれど、その答えがここにあった!
そして第一弾からの後日談、「妻とマラソン」これもまた、秀逸。

いろんな家族、いろんな職業が登場するが、どれも描写がリアルで、共感が尽きない。
こんな優しくて、温かで、それでいて押し付けがましくない短編集が他にあるだろうか?
力強くオススメしたい。

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2021年08月13日

Posted by ブクログ

よきよきよき!
とくに「甘い生活?」が今の私に刺さりまくった。
こういう風に、どちらにも落ち度がない、
けど何か違和感があって、「なんか違うんだよなぁ...」ってことってたぶん男女関係の中にあるよね。

それを、お互いがわかってて、
どうにかしたくて、
周りの人にリサーチして(このリサーチの仕方や周りの人のアドバイスも的確すぎて好き)
「(夫婦喧嘩)する?これから」って本音のぶつけ合いを始めるところが爽快感はんぱなくてとてもよい。

やっぱ何事もコミュニケーションなんだよな、

「夫とUFO」も、妻の夫を決して責め立てず「何とかして助けたい」っていう真摯な思いが、すっごくいい愛情の深さで描かれてて、夫婦の絆の強さにムネアツになった...
そして妻って強い。かっこいい!

「ハズバンド」の会社でお荷物になってる夫に対する妻の支え方も、直接的でなく、このバランスかあ!ってのが、まあ、今の、今のわたしにはぶっ刺さりました。

どの話も、「夫婦」だからってのがあるような気がするし、逆に「こういう信頼関係を構築できているから」夫婦になっているのかもしれない。
恋人だとしても同じように支えられて支えてってやりたいけどな、、

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2021年03月29日

Posted by ブクログ

短編6作品収録
それぞれの家庭のお話
まず、読みやすいなと感じました
いずれの作品も他人事でもない問題にまつわるお話で
それぞれにいろんな問題がでてきて人生に波風たたない
ことなんてないんだなと感じました

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2023年05月01日

Posted by ブクログ

家族はいろいろ
悩みもいろいろ
内と外は見え方が違う、内側を変えたいともがくお話
妻とマラソンで普通に泣きそうになってしまった
1番好き

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2023年04月14日

Posted by ブクログ

家日和がよかったので、こちらも読んでみたらやっぱりよかった!
家族がテーマの短編集。
最後にほっこりさせてくれて読みやすい。「甘い生活?」と「里帰り」が好きかな。

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2023年04月09日

購入済み

ごく普通の家庭生活のスナップシ

この作家の作品は短編の方がくすっと笑えたり 身につまされたり、身近に感じられるので好きである。
この作品も、ごく普通のどこにでもありそうな 誰でも経験しそうな 家庭生活のスナップショットアルバム。中でも すっとぼけた 夫とUFO がいい。

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2022年11月08日

Posted by ブクログ

2022/09/28〜2022/10/11
『家日和』から続く「家族」をテーマにした短編集。
「家族」の数だけ物語がある、という実感を強めてくれるだけでなく、『家日和』で登場した小説家の主人と専業主婦の妻の家族が再び登場することで、どんな家族にも時の移ろいというものがあるということを教えてくれる。

『家日和』の頃は今のジェンダー観から見ると「ん?」と疑問符が浮かぶ描写が多かったが、本作に於いてはその違和感が少し減っていて、筆者の価値観のアップデートも感じられる一冊だった。

ひょんなことから両親の不和を知ってしまった女子高生が「両親の離婚」というティーンには重すぎる話題を如何にして乗り越えるのか……
「きっとこれは主人公による勘違いに違いない」と思って読み進めていたのだが、「どうやら勘違いではないらしい」と僕が気付くのと、意外なほど身近に味方がいたことに主人公が気付くシーンが妙にリンクしていて、素敵な感覚を味わった。

(P99)弁当を詰める作業に戻った。主菜を隙間なくたっぷりと詰める。
仕切りを使わないので、ご飯とおかずの境界線が合戦の様相を呈していて勇ましい。生きている弁当の感じだ。

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2022年10月11日

Posted by ブクログ

妙にリアルな我が家の問題。
どの話もはらはらしながらも、どこかほっとしたり、ぐっときたり…とてもあたたかい作品でした。

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2022年09月19日

Posted by ブクログ

シリーズ物は一気に読んでしまいたいので、急ぎ購入してきた家シリーズ第2弾。
前作と同様、テンポよく読める短編集ですいすい読み進めてしまいました。
前作はどれも明るく前向きな終わり方の作品だったのに対し、今作はちょっと引っかかるというか、前途を案じてしまう終わり方のものもあって読後感が爽快というわけにはいかなかったですね。

家族って一番身近な存在だから、生活の中ではそれほどお互いを意識していなくても、やはり家族も人間。そこにはたくさんのドラマがあるんだなぁ。
平凡としか言えない我が家にも、人から見たら小説にできそうなエピソードが転がっていたりするのかな、なんて自分の家族をちょっと振り返ってみたい気持ちになれました。

早速続編の方へ進みます。

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2022年08月14日

Posted by ブクログ

夫婦の数だけ、家庭の数だけ、問題はある。
ありきたりな言葉だけれど、それを改めて感じさせられた。
女の芯の強さと男の心底の優しさも感じた。
最後のマラソンの話がよかった。
目標に向かい頑張る妻(母親)の姿に家族が一丸となる。
でも目標がなくても妻(母親)は頑張っているし認めてもらえたら嬉しいということを知って欲しい。
しかもそれは主人(父親)だって子どもたちだってそう。
ということは、一丸となる種はそこらじゅうに落ちているのかもしれない。

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2022年07月25日

Posted by ブクログ

奥田氏の家族小説…期待を裏切らない。

自分が言うのも何だが
最後の吉田伸子氏の解説に、唸る。

順番が逆になったが
「家日和」も読んでみよう。

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2022年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

例えば家族の一人が悩んでても、他の家族が力になってあげられる事は少ない。

夫が職場でお荷物(疑惑濃厚)なら、私も仕事を頑張ってほしくて主人公と同じ様にお弁当作りを頑張ると思うし、両親が秘密裏に離婚を進めていたら悲しいけどどうしようもない。

「主人公の勘違いでした!取り越し苦労でした!」というオチが二つ三つあるんじゃないかと思えばそんな事はなく、それが逆にどうしようもないリアルな現実を現してる気がする。

「今からおとうさんを救出してきます。」
「夫とUFO」の奥さんは良い奥さん!!!涙

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2022年05月25日

Posted by ブクログ

どこの家庭内にあってもおかしくないようなドラマ。それぞれにささやかな問題を抱えていて、それに対して真剣に向き合う。どれも健気で、場合によってはちょっと滑稽だったりする。これは我が家の問題でもある。「夫とUFO」が好き。

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2022年05月08日

Posted by ブクログ

新婚なのに家に帰りたくないダンナ、夫が仕事ができないらしい事に気づいてしまった妻、両親が離婚したがっていることを知った娘、夫がUFOに取り憑かれてしまった妻、それぞれの実家が北海道と名古屋にある夫婦の里帰り、妻がマラソンにはまった家族…それぞれの家族が抱える問題に焦点をあてた6つの物語です。
私は夫とUFOの物語の妻の愛が深いな〜と感心しました。読みやすくて楽しいお話です。

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2022年03月16日

Posted by ブクログ

まさしく「我が家の」、つまりは極めて個人的な問題。
個人的なでも、その人にとっては深刻な問題あれこれ。
みんな、一生懸命。だから、どれも読み心地は温かい。

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2022年03月14日

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タイトル通りまさに我が家の問題、が出てくるのだけど
それがどうしようもない、解決策のない問題だとしても
あたたかく生きていけるのだなあと
優しい気持ちになれる本です。

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2021年11月22日

Posted by ブクログ

ブグログでは自分が登録した本を検索できるようになっている。その検索によれば、奥田英朗の本の登録は、これが9冊目であるが、実際にはそれよりも沢山読んでおり、好きな作家だ。
本書は6編の短編を収めた短編集。いずれも、「家族」をテーマにした小説だ。シリーズとなっており、本書は「家日和」に続く2冊目。もう1冊、「家族のヒミツ」という本が発行されている。
文章が軽快で読みやすい。ストーリーもシンプルであるが、それでも、時々、じんわりと心に滲みる部分がある。本書で一番好きだったのは「妻とマラソン」。ストーリーの最後の部分は、かなりほろりと来た。

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2021年10月01日

Posted by ブクログ

それぞれの家庭が抱える問題の短編集。
妻からの視点、夫からの視点、子からの視点と様々。
お盆と正月にお互いの実家に帰るのが嫌だったり、自分の夫が仕事ができないことを知ってしまったり、妻がジョギングにはまったり、夫がUFOと交信をし始めたり。
深刻なものもそこまでではないものもあるが問題は問題。それを家族としての愛情で解決しようとするのがテーマ。

よくある感じの家族愛っぽい話かと思ったが、ユーモアと愛情満載で思っていたよりも嫌味がなくよかった。

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2021年09月16日

Posted by ブクログ

前回に続けと今回も奧田英朗作品の連読。

前作の「家日和」の対作品となる、表題作通り我が家の問題を夫目線、妻目線、子供目線それぞれに短編で描かれた作品である。

兎角、何だかんだ言っても、女性は、母親は、妻は、強し。この印象にまんまと納められた。

特別な愛情劇やどんでん返しはない。
そこに描かれていているのは、とある家庭の日常の一コマ。その家庭ごとに起きる問題の一コマ。
どの作品も【我が家】ごとのドラマがあって、読み心地が良かった。

かく言う、私の我が家の問題としては、一昨日、家族だったハムスターが天国へと旅立った。
652日、1年9ヶ月と13日の命だった。

ハムスターの寿命は平均2年らしく短い。
この日を迎える覚悟が備わる前に旅立ってしまった故に、どうやらまだわたしは、落ち込んでいるようだ。

そんな時に、クスりと笑わせてくれて、ホッコリさせてくれたこの作品に感謝。

さて、次は本作品シリーズ作【我が家のヒミツ】を連読しようと思う。

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2021年06月26日

Posted by ブクログ

本当に我が家の問題であり、
私からしたら、よそんちの問題

最後の方は、興味なくなってきて
知らんがな!って言いたくなる笑
よそんちがどーとか気になる方は面白いかも

けど
短編なのでさらっと読めます

タイトル通りでした笑

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2024年02月29日

Posted by ブクログ

前シリーズ「家日和」は、結構ユーモラスでクスッと笑える感じの内容でしたが、今作の「我が家の問題」ではタイトルの通り家庭の問題に関するお話でそこそこシリアス。けれども最終的には心温まる感じの内容でもあったりして、結局なんか良い感じ。
特に「ハズバンド」「里帰り」辺りが好き。
「妻とマラソン」は「家日和」にも登場したあの家庭の後日譚であり、あの家族の話がまた読めたのはなんだか得した気分でした。「我が家の秘密」も読むのが楽しみです。

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2023年08月08日

Posted by ブクログ

色々な夫婦を短編6話!

色々な夫婦がいて面白い
個人的に「夫とUFO」が好きだったかな

夫婦って実際に色んな種類がいますよね…
基本皆自分が普通と思っちゃいますが

自分は、仕事終われば直帰だし、給料は全て妻に渡してますが…自分の職場だと
●仕事終わりに奥さんに残業と言って、社内の駐車場で2~3時間スマホで映画見てる奴や
●仕事終わりにギャンブル、漫画喫茶に行く奴(これも妻に残業と説明)
●休みの日に仕事が入ったと嘘をついてワザワザ作業着に着替えギャンブルに行く奴
●給料は夫婦別に管理とか、これも自分と違う…
●家に直帰するが50~35くらいのが三人いるが、TVゲームしかしないし、ニュースも見ないし、戦争もほぼ知らな…うち2人は独身

ほんと色々いるが
逆に俺の生活を不思議そうに聞いてくる
【ベルゴさん そんなに直帰してなにするの?】
と言われるが
●小遣い20000で
●本買って読んで売って(5年ほど前は筋トレしてた)
●宝くじ(ナンバーズ)を少し買う
●本を売ったお金で日常を過ごし小遣いは貯めてる
●紫陽花を育て
●メダカ達に【神】と崇めたて祭られ、天空から美味な粉を降らす(餌)
●インコと話してる
●家族の話は肩に乗ってるインコの お喋りにより良く聞こえない

やはり価値観が違うと他人の生活は普通じゃなく見えるみたいだ

俺からしたら、他の社員の生活の方が不思議だが…

※だから結局俺が何を言いたいかって言うと…
【豆腐は木綿派です】って事!!



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2023年04月05日

Posted by ブクログ

各家庭にある様々な問題。

共通して言えるのは、
家族を想う人が描かれているということ。

問題が起きても、パートナーや
家族のことを想って、進んでいこうとする
気持ちに心が動かされます。

短編の順番も良かったですね。

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2023年01月03日

Posted by ブクログ

短編集で、それぞれ読み始めは
「なんだか穏やかではなさそう…!」って思う。
最後は気休めかもしれないけど「ああ、よかったね」
って思えて、ちゃんと日常としてその物語が存在しているから、これからまたなにか起こるかもしれないけど、こうやって乗り越えていけるようになるんだろうなって思える。
特別なことや奇跡は起こらないけど、誰しも持っていそうなちょっとした"モヤッ"と向き合ったお話。
世にも奇妙な物語の、ハッピーエンド枠を見終わったときのような読後感。

日常の問題を"大解決"ではなくて、その人なりに受け止めて前向きに進んで行くってやり方を書くのが、奥田さんは上手なんだなと感じました。

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2021年10月09日

Posted by ブクログ

短編集
子供の学費と住宅ローンを抱えるなかで、「健康第一。家族も第一。お金はずっと下」と言えた妻は強かった。
もう一つ、マラソン大会に出場する主婦を応援する話では、場景が浮かんでちょっと涙。

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2021年09月26日

Posted by ブクログ

リーマン・ショック後の不況期を舞台に、ささやかな悩みを抱える6家族の心温まる物語。「家日和」から繋がっている話もあって楽しめた。

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2021年09月18日

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