感情タグBEST3
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これぞ、新本格ミステリィですな。ピタッピタッ!と何もかもが配置され、最後は・・
ミステリィの構築美が存分に愉しめる作品。まさにミステリィ界の"アーネスト・ホースト"でした!
(※わからない方は彼の異名を調べてね笑)
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時計館は上下巻だけど少しも長さを感じなかった。
トリックが壮大でかなり緻密で、これを考えて読者にわかりやすく書くのはさぞかし大変だっただろうなと思った。
島田さんの安心感はすごい。
ラストは映画を観ているような情景が浮かんできて終わりも良かった。
早く先を知りたいんだけど、読んだら終わってしまう寂しさ。
残りのページが少なくなると「ここで読むのを止めればずっと館の中にいられる」と館シリーズを読む時はいつも終盤に思ってしまう。
結局気になってすぐに読んでしまうけど。
最後の米澤穂信さんの解説もとても良かった。
館シリーズが好きな理由を代弁してくれているような、思っていることが全く同じで嬉しくなった。
米澤さんの本も今度読みたい。
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面白かった。十角館に匹敵する面白さ。
トリックと中村青司の建築の壮大さがすごい
全てが明かされる所のテンポの良さも気持ちいい
まだまだ館シリーズ読める
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ミステリー小説をほとんど読んだことのない者の感想
上巻終盤から尻上がりに面白く、スリリングになっていき、下巻は手がが止まりません。すぐに読み終えたました。
感の良い人や慣れている人ならトリックを推測することができるかもしれませんが、私のような小説に慣れてないと……種明かしの時に快感を感じます。
ん?と思う点はありますが文句なしに面白いです。
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面白すぎました!
あの『十角館の殺人』より好きという声がちらほら聞こえてましたが納得です。
私も『十角館の殺人』より好きです!!
最初はオチが読めた気になってましたが見事に予想が外れました。
でも思い返すとかなり露骨なヒントが序盤からたくさんあるんですよね。
めちゃくちゃフェアネス精神に溢れた小説です。
気付けなかったのが悔しい。
やっぱり金字塔を築いただけあって素晴らしい先生です。
これからは館シリーズを網羅していこうと思います。
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大胆かつ緻密なトリック!不可能を可能にする犯行の数々。名のある賞を受賞するにふさわしい本格ミステリだなぁ。いかに我々が時計によって日常を支配されているかを痛感した。
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館シリーズ5作目!非常に面白かった!!!
毎回毎回犯人はこの人かな…と思う人が悉く覆されて、最後のどんでん返しにはびっくりさせられます。時間って改めて時計頼りなんだなぁと実感しました。それを使ったトリックまんまと騙されました。最後の米澤穂信さんの解説がまた面白かったです。これは古峨倫典氏の物語だ。死者たちのうち何人が本来の動機に基づいて殺されたかだろうか…安定の鹿谷門美こと島田さんがいると安心します。十角館で出てきた江南さんにも再会できたし、人形館のグリーンハイツも出てきて物語のつながりを実感できたのもよかったです。
館シリーズの中でもかなり面白かった!!
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まず読んでほしい。そんな作品。
トリックをトリックだけで終わらせない。そこに人間のエゴを持たせて、ストーリーの中の中心に据える。そんな描き方に、脱帽するしかなかった。
面白かった。本当に面白かった。
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館シリーズの中で1番江南くんにとって記憶に残ってしまうお話だったんだなと、順番バラバラに読んでしまった私はやっと理解しました。笑
本当にハラハラして、読み応えのある一冊でした!
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下巻は一気に読み切りました。
こんな終わりか、と1度評価を下げてからの。真の終わり。スッキリしました。
島田さん(」^o^)」さいこー.ᐟ.ᐟ.ᐟ
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閉じ込められた屋敷で次々と起きる殺人。
相変わらずバタバタと人が死んで…。
本作は十角館よりも死んでるのでは??
旧館と新館の時の流れの違いには、気付かなかった。推理するよりも先が気になって気になって仕方なくて読み進めてしまったというのもあるけど…
鹿谷(島田)さんがきてくれた瞬間に、江南と同じ反応をした。あぁやっと来てくれたと。
そこから怒涛の解決編、相変わらずの推理力で華麗に事件を解決する一方で、警察には真犯人について何も言わないのが…ここが島田さんの魅力ですかね。
10年前の子供の何気ない悪戯。それがきっかけで復讐が始まってしまう。子供って無邪気だからこそ残酷なのかもしれない。
「時間」に抗おうとする父親の狂気、深すぎる娘への愛は全てを知った後も恐ろしく感じた。時間は誰しも平等に流れるのに、、どんな風に抗ってもその真実を知った時の絶望は計り知れないのに…。最後の切なさ、儚さも含めて面白かった!次は黒猫!私は犬派です()
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「時計館のトリックわかった」と思ったけどそんな単純なものじゃなくもっと大掛かりなものだった。これは本人が気付いてしまったらショックだろうな。館シリーズで1番好き。
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今回もすごく面白かった!ただ、今回は騙された!とはならず、推理が見事に的中してしまいました。騙されても面白いし、的中しても面白い。推理小説最高です!あと、今回は時計館というだけであって、時間について考えさせられました。
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そんなにすんなり!?犯人分かっちゃう!?
と思ったらやっぱり分かってなかったーっ
そして全く予想もつかないトリックだったーすごい。
途中、臨場感がすごく怖くて冷や汗かきながら読みました。
十角館の殺人のあと、順番気にせずすぐ時計館の殺人読んじゃったけど、、これ順番通り読みたい。
というか早く全館シリーズを読みたい!
あと最後の米澤先生の解説もとても良かったです。
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館シリーズ5作品目。初めての上下巻(実際に手に取ったのは1冊にまとまった分厚いもの)にワクワク。登場人物を見た瞬間、人多っ!となり期待膨らみまくり。更に見覚えのある名前も出てきてソワソワしながらページ捲ったら館の平面図みて驚愕。これもう十角館じゃん、、、人形館で少し雰囲気変わった?からのこの展開と分量には、作者の気合いを感じずにはいられませんでした。
(なんかここまでラーメン屋のレビューみたいw)
読みおわった後の自分の好みの気づき。
今作は犯人がおおよそ目星つきながら話が進んでいったが、そのことが緊迫感を損ねてしまっているなと感じた(だからこそ真犯人の種明かしがあった際にはオォッとなったが)
徐々に人が減っていく様は当然スリル満点で面白くて期待通り。時計館の不気味な雰囲気、密室の臨場感はこれまでで1番感じられた。時計が一斉に鳴り出す怪しさや脱出できない焦燥感にひきまれた。
一方で犯人この人なんだろうな、、?の考えが常にあったから、犯人探しというより逃亡劇(むしろタイムリミットが決まってる分、殺され待ち)って感じが緊迫感を薄める理由だったのかなぁと振り返り。
結果、分量が多いのもあって正直途中で読み進めるペースが遅くなってしまった(それでも面白かったけど)
それと、メイントリックが直感的に理解し辛かったとも正直思った。スケジュール表を何度も出してくれて、絶対大事なんだろうな、、、と思いつつ細かすぎて意識できず。且つメイントリック種明かしでも、理解はできるけど驚愕!って程の叙述トリックは味わえなかったと思った(十角館、水車館が大胆で明確に分かったからこそのギャップも感じた)
壮大なトリックだけに、残念。
とはいいつつも、総合的に面白かった。
ラストのネタバラシパートでの怒涛の謎回収は読んでいてなるほどぉと止まらなかったし、犯行動機や詩の謎も、上下巻なだけはある重厚さで読み応えがあった。
特にラストの塔が崩れる一連のシーンは狂気と悲哀を感じられる、名シーンだったな。
光差すところがありありと想像できて美しかった。
島田も「不謹慎ながらあの七色の光と女神の歌声を素晴らしかった」なんて思ってるんじゃないかしらw(言葉には出さないけど心の中で思ってそうなタイプ)
あと気づいたけど館シリーズの物語の締め方いつも好きだな。一連の事件が終わって、一息つきながらまだ事件の余韻は残りつつ、少しずつ現実に帰っていくようなフェードアウト具合というんだろうか。
映画館で終演後にちょっとずつ明るくなってしばらく無言で自分の中で感想を噛み締める感じ。
好きです。
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館シリーズ5作目、お見事な作品でございました。
時計館なので、時計を使ったトリックなんだろうな、とほぼ全員の読者が考えるのを見越して、予想を超える大仕掛けとゾッとする真実が用意されており、終盤のページを捲る手が止まりませんでした。
犯人もなんとなく下巻に入って予想はしてましたが、肝心のどうやってるかは分からず、最後の種明かしで「なるほどーー!」と思ってしまうフェアさが流石館シリーズだなと。
館シリーズはまだ5作品残ってるのでまだまだ楽しみたいと思います!
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十角館の江南さんが主人公!アツい!
かなり長編でしたが、惹き込まれてスラスラ読めてしまった〜さすがです
素晴らしいミステリでした。
美しく纏まった芸術的なトリック!
まさか時計の進むスピードが違うとは...!
まんまとミスリードにひっかかってしまいました。
犯人はアリバイ作りめちゃくちゃ大変だっただろうな(笑)
楽しかったです。
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長編だったが上巻の最後から下巻は一気に読み進めてしまうほど没入した。
旧館で人死に過ぎててまさか江南くんまで、、とひやひやした。
途中でん?って気になってたところを最後に島田さんが全部回収してくれるのが爽快。
犯人さんやること多過ぎて大忙しだし女性なのにやってること体力おばけじゃないと無理すぎて、金田一みたいにぜひ犯人側の視点で大変さ語ってほしい。絶対おもろい。
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時計館の名に相応しい、時間を使ったトリックは素晴らしかった。犯人はとても優秀だったし、入念に計画して頭を巡らせていたけど、アリバイ作りに「やることが…やることが多い!」状態になっていたと思う。
そこを洞察力の高い島田さんに見破られた感じかな。
それにしても最後の大がかりな仕掛けには驚かされた。真に作品が完成するのは最後の時とは。そして犯人のあっけない最後はまさに因果応報。
そして犯人だけでなく関わったみんなにも責任があってなんだか悲しい結末だったな。小さな出来事からどんどん歪んでしまったんだな。
十角館で登場した江南さんの活躍が今回はとても重要だった!
島田さんポジションといっても過言ではない。
前回バディだった片割れが活躍する話って、なんでこうワクワクさせらるんだろう。
二人が合流した時の安心感は半端ない。
読み終えてからお疲れ様と言いたくなった。
この友情続いてくれ~!
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上下巻あり長かったが、飽きることなくサクサク読めた。評価が高いだけありやはり面白かったが、少し期待しすぎた感はある。
故人含め登場人物が多くイマイチ把握しきれなかったのと、人が死にすぎて途中から誰が生きていて誰が死んでいるのか分からなくなった。
倫典は永遠の母が16のときに結婚していたので、生き写しの永遠にも手を出していたのかと思ったが違った。
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トリックも動機も面白かった。島田が真相を明かすシーンの説明のわかりやすさがすごい。読んでいてひっかかりを持たせていたことすべてが回収され、その手つきが鮮やかで気持ちよかった。お手本のようなミステリ小説だった。
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鎌倉のはずれの『時計館』に閉じ込められた江南たち。
次々に殺害されていく…
『時計館』旧館の外から調査、推理を進める鹿谷門実。
あっさり解決かと思いきや…
まさかの展開。
そんな手の込んだトリックだったとは…
時間だけでなく、速度まで…
まさか…
カップヌードルもまずくなるよな、確かに…
娘を思う父の想い。
そこまでしても…
それを知った娘の悲しみは計り知れない…
『嘘…』は何なんだろうと思っていたが…
なかなか考えつかないトリック、さすが綾辻行人。
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館シリーズ第5作。
トリックだけでなく、多くの殺人を犯すことになった真犯人の心情や、娘の願いを叶える為、時計館を作った前当主の気持ちまで。
最後の「沈黙の女神」の歌声が聞こえるまでの緊張感の中で、じっくり解明されていきます。
時間を操作するとは。
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少しずつ時計館の全貌が見えそうに感じたり、十年前の事件やら犯人像が浮き上がってくる度に、ちょっと突き放されつつ真相にじりじりと近づいていく感じがとても楽しかった。
由季弥が犯人か…?と思ったところではまだ下巻の中盤だったのでまだまだ何かあるなとは思ったけれど、そこから怒涛の展開と鹿谷の推理でメインのトリックに辿り着いたときは興奮しました。
全体的に「悪夢」の3日間というだけあって暗い感じですが、散りばめられたユーモア(鹿谷の折り紙、めっちゃ実物見てみたい。あと、「純喫茶〈A〉の店主が甘党で可愛い。」)もあり楽しく物語に没頭できました。
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登場人物が多く混乱するかと思ったがそんなこともなく読み進めることができた。犯人はもう一捻りあるかと思ったが、旧館含めトリックには驚かされた。かなり多くの人間が殺されたが、一部殺されなかった理由も納得した。
Posted by ブクログ
館の仕掛けがなるほどね!と納得できて面白かった。
犯人や殺人方法など知って意外だった!とびっくりするようなことないなーと思っていたが館にまさかそんな仕掛けまで隠されてたとは!と最後まで読んで思った。
館シリーズは安定に面白いし、館の仕掛けが凝っているなーと改めて思う作品でした。
ネタバレあり
館シリーズ5作目の時計館の殺人。
旧館内の時間軸と新館や外側の時間軸とが交互に描かれるスタイルは1作目の十角館に通じる描き方です。
前半部分はややスローペース感がありますが、後半に進むにつれエスカレート式に展開が進んでいくのはさすがの一言です。
大元のトリックに関しては、時計が扱われていることから2つの場面には時間差はあるだろうと当たりはつけていました。最初は半日周期のずれかと考えてましたが、旧館内の時間が現実時間と徐々に開きが大きくなる仕掛けという大胆なトリックです。当たり前で考えると気付けない絢辻作品らしいトリックでした。
やや犯人の心情が掴みにくい感じはあります。主に娘の死に追いやった人物への復讐心を持つのは分かりますが、目的の障害があれば、なりふり構わず殺人を実行しており、計画的に見えて以外と考えたらずに感じます。
登場人物の大半が殺されること、また動機に直接関係ない人物の殺人が多いことなど今までの館シリーズではやや後味が悪いかなと初見で思いました。
私的な意見で島田潔こと鹿谷門実の「今日の一本」は好きなフレーズでしたが、今回ヘビースモーカーに戻っちゃいました。そういう面では、結構彼もそれなりにやられた感があったのかもしれませんね
次回作では、また喫煙衝動を抑えつつ華麗な推理を披露してもらいたいです