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ここではない街へ…
私が、(旧版の)文庫カバー写真(車のライトの先に橋があり遠くに街の灯りも見えている)に魅力を感じたのは、常日頃「この橋を渡った先に、別世界があるのではないか」と考えるクセがあるからです。写真の橋の先に見える街の灯…それは本書の主人公(作家52歳)が若い頃過ごした街なのかも知れない…色々あった出来事も「この歳でふりかえったなら…新しい発見や答えを出せるのではないのか」と試みてはみるのだけれど、簡単にあしらえるモノもあれば、謎が深まったり…人生経験を積んでも100%の解答は得られない事がわかる…コースに戻るのはままならない…というふうに私は読みました。
「日本を代表する巨匠」への入門書!