感情タグBEST3
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もう~大好き
すごくいいお話!
初めて読んだ一穂さん作品で、これをきっかけに一穂ワールドにはまりましたが、このお話がダントツ好き!!
13年経っても、一束を真っ直ぐに求めてくる男らしく純粋な先輩にもうドキドキが止まりませんでした!
不器用ながらも先輩を想う一束も可愛くて、、
写真立ての間から一束の書いた英文の紙切れが出てきた時は、BL読んでいて初めて涙が出ました。
なんて素敵な世界観なんだろう…
もっともっと二人の話が読みたい…
いつか再びこの二人の話で続編が出ることを願ってやみません。
Posted by ブクログ
Off you goを先に読んでしまってたのもあってか、佐伯さん、ああ佐伯さん……みたいな複雑な気持ちに。
一束も佐伯さんも実らなかった初恋に囚われた同士で惹かれあってたのかな。
タイトルと、そこに纏わるエピソードがとても好きです。
思春期のゆらぎともどかしさ、そこで止まった時間がもう一度動き出し、二人が歩み出す姿がなんとも言えないひりひりした痛みと切なさを色鮮やかに残していきます。
香港と日本、ふたつの舞台の対比がうまく生かされていて、劇的な展開を盛り上げてくれたなーと。
圭輔は一穂キャラ随一の子どもっぽい攻めですが、そこがなんともかわいい。
is in you=あなたのもの、というまっすぐなタイトルがなんとも胸にすとんと響きます。
Posted by ブクログ
久々に出会った小説の神作。一穂ミチの作品は繊細で綺麗ですが、この作品は特にピカイチ。高校生時代のぶっきらぼうで曖昧な関係性が素晴らしくて、その後の大人になった後の話は切なく苦くで本当に力作。ありきたりなストーリーでここまで楽しませるのは見事。こういう話が読みたかった。
Posted by ブクログ
13年かかって再開のお話。
高校の時の別れ方が悲しかった。
一束と佐伯の関係も、あの時はお互い必要だったんだろうな。ダメな事だけど。お話の中だけでは。
ふらふらしているようで、芯のある一束がちゃんと好きって言えたとこが、よかった。
台湾の地名がルビ無しではどうしても読めなくて(覚えられなくて)、ちょっと面倒だった。
Posted by ブクログ
1997年7月香港返還のとき、私は18歳
ちょうど二人と同世代
当時はなんとなく香港返還をテレビで見て、遠い異国のこと、とただそんな記憶
2010年31〜32歳も働き盛りだった自分と重ねながら読んだ
香港からの帰国子女ゆえの一束の、高校時代のもどかしさや、生命力の溢れている圭輔の健やかな若さの煌めきが甘酸っぱい
少しずつ距離の近くなる様や、お互いの感情をぶつけ合う様子が若さを感じた
13年経って偶然、香港で仕事を通じて再会するのはさすが小説ならではであるが、上司の佐伯を加えたいわゆる三角関係が切なかった
大人になった一束は「都合の良い相手同士」と自分自身を納得しようとしていたが、佐伯の間にも情というものが芽生えていて、それが純粋な愛かどうかはわからないけれど、お互い寄り添いあう心があった、と感じさせる関係が香港の暑い気候の雰囲気のなか、すっ、と心の真ん中に冷たい風が吹きぬけるような切なさを感じた
そんな中、香港のギラギラしたネオンや雑踏、蒸し暑さと同調する様な圭輔の想いも対照的
圭輔が押し勝った、と言う感じが清々しい
二年間のタイ生活も懐かしく思いながら読んだ
コロナ禍のいま、香港に行っておけば良かった、と悔やまれる
海外渡航が可能になったら、香港には行ってみたい
Posted by ブクログ
高校生編と社会人編の二部構成になっています。
舞台は日本と香港で、帰国子女の繊細ネガ受と、ノンケな
明朗攻という、一穂さんお得意のパターン。
もうこの作家さんの持ち味だというのは分かっているのですが、
蘊蓄が凄すぎて話に集中できませんでした……。
広東語に日本語訳までつけてくれちゃってたりしますが、中文
いる……?って思ってしまうのです。多くの作家さんがとる手法
ですが、中文は『』書きで区別でいいじゃん、と思ってしまった。
展開は相変わらず淡々としてて静謐な空気が漂ってます。
読み物としては観光ガイドのようで、まぁ普通に楽しめました。
あ。レーターさんがもの凄くいい味だしてたと思います。