感情タグBEST3
Posted by ブクログ
久しぶりに
読み返してみて
やっぱり 爆笑。
いままで読んだ
エッセイの中で
一番 笑った本かも。
好きすぎて
2冊持っています。
もう 20年近く前の作品に
なるのですねー。
著者の今村三菜さんは
詩人でフランス文学者だった
平野威馬雄氏を祖父に持ち
和田誠・平野レミご夫妻が
伯父伯母という
"お嬢さん"なのですが
切れ味鋭い 人間観察
小気味のいい 自虐ネタ
"お嬢様"とは
読者に気づかせない勢いで
繰り出される
あまりにも
あまりにも
赤裸々な表現の数々。
そしてー
溢れんばかりの家族愛。
それらが 絶妙に
ミックスされた
面白素敵なエッセイです。
天使のように可愛らしいけど
仕事は苦手な妹さんが
嫌々 銀行に
勤めることになった結果
やらかしてしまった大失敗。
解剖が苦手な
医学生の弟さん。
頭を洗いたがらない
歯科医のお父様と
三菜さんの攻防。
天衣無縫なお母様の
入院騒動などなど
クスクスどころか
我慢できず つい
ぶはっつ!
はっはっはーー!!
と 吹き出してしまう
危険な本であり
最終章『祖父の棺桶』では
ホロリと涙を流しながらも
爆笑してしまうー
という 不思議な魅力に
満ちた本でもあります。