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Posted by ブクログ
相対性理論を軸にして宇宙論の歴史をひもといている。口述筆記ということもあって論の行き来の振れ幅が大きく読みづらいところもあったが、それが却ってどういった経緯で宇宙が考察されてきたのかという状況を伝えているようでもあった。終盤のビッグバンの「素」の当たりは素粒子物理学そのものであって非常に難しくほとんど理解できなかったが、現代の宇宙論は量子論と素粒子物理学で構成されているのでしかたのないところか。ところで、「ヒッグス粒子(未発見)」という記述が度々出てくるが、本書は2005年発行の単行本を2009年に文庫化したものなのでこれは間違いではない。つまりヒッグス粒子発見の報は宇宙の解明への一歩を目撃したことといっても良いだろう。こう考えると感慨深いものがある。