【感想・ネタバレ】完全・犯罪のレビュー

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Posted by ブクログ 2015年06月14日

隠れ鬼が特に好きな作品。
凄まじい物語の幕開けから、徐々に忘れていた少年時代のことを思い出していくところが怖い!
奇妙でぶっ飛んでいる終わり方も良かった〜

どの話も小林泰三さんらしい独特な読後感。

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Posted by ブクログ 2022年05月15日

ブラックユーモアたっぷりの短編集。SFあり、正統派ミステリあり、ホラー味あり、グロはほぼ無しで著者の本を初めて読む人にオススメです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年08月02日

SF・ミステリー・ホラーとタイプの違う作品を入れてきた短編集。個人的には歴史改変タイムトラベルものをブラックコメディチックにまとめた表題作とミステリーでお馴染の「双生児」ものがお好み。

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Posted by ブクログ 2017年04月18日

短編集。
「双生児」
真帆と嘉穂。
二人は一卵性双生児としてこの世に生まれた。
ある日、駅のホームから二人のうちの一人が転落して電車に轢かれ即死する。
周りで見ていた人たちは皆、身勝手な女の不幸な事故だと思っていた。
でも、本当にそこで起きていたことは・・・?
長い年月をかけて、双子の内の一人は姉妹...続きを読むを抹殺しようと計画してきた。
最期の時を迎えて、ようやくその怖ろしい計画のすべてを知る転落した線路上で気づくもう一人の双子。
事故の瞬間、大勢の人が見ている前で誰にも気づかれずに起きていた不可思議な出来事。
理解できたのは、当事者である二人だけだろう。
読み終えて、もう一度最初に戻って読み直してしまった。
計画はいつから始まっていたのか。
それほどの憎悪をどうやって育ててきたのか。
すべてを知ったうえで読み直すと、怖ろしさは倍増する。

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Posted by ブクログ 2015年09月28日

ブラックなユーモアが漂う奇妙な物語集。SF、ミステリ、ホラーの区別なく、かなりトリッキーな設定と意外かつ唐突なオチを楽しむ。「双生児」と「隠れ鬼」が好みでまとまりもよい。

「完全・犯罪」
タイムスリップものコメディー。自分より先にタイムマシン理論を発表したライバルをタイムマシンで抹殺しようとする時...続きを読む空博士。犯行に成功したはずなのに、なぜか自分の状況は変わらない。未来分岐した自分たちが次々と過去を変えに集まってきてしまうのに笑った。

「ロイス殺し」
もとネタは読んでいない。翻訳ものっぽい雰囲気の復讐譚サスペンス。

「双生児」
これ好き。子供の頃から親によく間違えられていた双子の姉妹「真帆」と「嘉穂」。真帆は、自分は本当に真帆なのか、実は嘉穂ではないのか、生まれたときから取り違えられているのでは、といった本当の自分を突き詰める思考に偏執的に拘る。双子の片方に一目惚れした男性が現れた時、双子の謎と正体が明らかになる。怖いよ。

「隠れ鬼」
突然にホームレスに追いかけられた主人公は、子供の頃に理不尽な扱いを受けて鬼役をやらされていたクラスメートのことを思い出す。ダークです。最後に自分も理不尽なルールを受け入れざるをえない。

「ドッキリチューブ」
これまた理不尽。ドッキリ番組の製作者が、スタッフからドッキリを仕掛けられてとんでもないことになっていく。

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Posted by ブクログ 2013年03月23日

SF要素あり、ホラー要素ありのミステリ短篇、以下5篇を収録。
 ・「完全・犯罪」
 ・「ロイス殺し」
 ・「双生児」
 ・「隠れ鬼」
 ・「ドッキリチューブ」

相変わらず「なんじゃそら!」って感じの小林泰三らしいオチばかりで、とても楽しめましたよ。
本書で特に読み応えがあったのが、「双生児」です。...続きを読むこれは、泰三小説のなかでも結構好きな作品に分類。
一卵性双生児の真帆と嘉穂は、物心がつくころに、親や周囲のひとたちから名前を間違えられ、そのうち、真帆は自分が「真帆」なのか「嘉穂」なのか解らなくなっていき…
オチは唐突すぎる感が否めませんが、それでも中盤の盛り上がりは異常です。

「ドッキリチューブ」は、世にも奇妙な物語で放送されましたが、「隠れ鬼」のほうこそが世にも奇妙な物語らしかったです。最後のおいてけぼり感なんて特に。

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Posted by ブクログ 2012年10月15日

小林泰三は好きだけどこれはちょっと微妙だったなあ。最近いろんな本屋ではこれと『大きな森の小さな密室』がプッシュされている。けれど『大きな~』はともかくこっちはそんなに……。物足りないのはあれか、グロが足りないからか!?← どうせなら『海を見る人』をプッシュしてほしい。
以下各作品ごとに一言感想。

...続きを読む「完全・犯罪」
これは他にもっといいタイトルなかったのって感じ。四里川・四ツ谷コンビ?の新作にとっておけばいいのに。オチの脱力感はすさまじい。
「ロイス殺し」
普段の雰囲気とはやや違うが今回では一番おもしろかったかな。
「双生児」
割と通常運転なんだけど、角川ホラー文庫に収録されている作品に比べるとあんまり……
「隠れ鬼」
中盤までは楽しく読めたけどラストでやや肩透かし。
「ドッキリチューブ」
世にもで映像化されてますね。

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Posted by ブクログ 2012年08月30日

5つのミステリ短編集。

表題作『完全・犯罪』読みたさに購入。

タイムマシンを開発した博士が、世界最初のタイムマシン開発者として名乗りを上げた博士をタイムマシンで殺し異にいって自分こそがタイムマシンの第一開発者であると名乗ろうとする話。

早い話がそういう話。

思っていたのとはだいぶ違ったけど、...続きを読むいいコントだった。

なんか、最近似た様なのを別なところで書いた気もするけど(だから気になってた)、全然似て非なるものだったので良かった良かった。

小林泰三氏と言えば、すっかり忘れていたのだけど、『玩具修理社』(角川書店)の方ですね。

結構前に読んだことがあります。

「あの神話」の系譜に連なる作品を物されたということで、記憶しておりました。

実際、この文庫収録の作品にも、やはりあの神話の系譜に連なるものが。

一度魅せられてしまうと、一生離れない魔性の神話。

ホラー畑からミステリに宗旨替えしたのかと思っていたら、とんでもない。

むしろ、ミステリの世界にあの神話を持ち込むという、論理を重んじるジャンルにはあり得ない、しかし見事なまでの意欲作を作っているのですね。

ちょっとした謎と、大いなる不思議の同居する作品。

お楽しみあれ。

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Posted by ブクログ 2012年08月30日

雰囲気的にはショートショート。余分はそぎ落として、必要な要素のみを描いています。シニカルに、そしてブラックに。悪意成分が多いので、万人向けとは言えません。

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Posted by ブクログ 2012年09月15日

ヤスミンにはやはりSFで勝負してほしいなぁ。
本作はSFよりもホラーに寄ってるもん。

特に惹かれる話はなかったので、65点(100点満点)。

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Posted by ブクログ 2012年07月30日

SFでもありホラーでもある、ミステリというカテゴリだけに収まらない、奇妙な後味の残る作品五作をおさめた短編集。
自分のお気に入りは、タイムトラベル理論をベースに過去に戻ってライバルの博士の殺害を企てる表題作『完全・犯罪』。多世界解釈の悪ノリみたいな展開と、ラストのオチも好み。タイムパラドクスモノが好...続きを読むみの方向けですな。
『ロイス殺し』は、名前が出てきたとたんにカーの『火刑法廷』関連か?と思ってましたがその通りか。(ただし、登場キャラの名前は覚えてましたがそんな小話があったことは忘れてましたよ) カーの作品を読んでなくても楽しめますし、クトゥルフ小ネタも入れてきてましたね。

『双生児』、『隠れ鬼』、『ドッキリチューブ』 以上3作は、ミステリというよりも「奇妙な後味」の方が強い作品。こういうのも嫌いじゃないから、楽しく読みました。

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