【感想・ネタバレ】プロフェッショナル原論のレビュー

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プロフェッショナルとは

公益への奉仕
掟遵守

高度な職能
特定のクライアント
インディペンデント

↑↑↑
公益奉仕への強い意志



1クライアント インタレスト ファースト
2アウト プット オリエンテッド
3クオリティ コンシャス
4バリューベース
5センス オブ オーナーシップ

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2011年11月20日

Posted by ブクログ

この本を読んで人生観がかわりました。
自分にはクライアントインタレストファーストの信念が欠けていると実感。お金儲けのために専門職に就いてはいけない。
プロフェッショナルとはどうあるべきなのか、その答えが明確に書かれています。
己に厳しくありたいと思います。

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2012年04月11日

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ハウツー本でなく本質をとらえた作品。読んでいて自分の目指すところも組織に縛られないプロフェッショナルなのではと感じた。ただ今の自分には、自己を律する姿勢や意欲的な態度が全然足りていない。
2回目の読破だが、1回目よりもすんなり頭に入ってきた。自分のキャリアについて考える機会が増えてきたのに比例して、プロフェッショナルというものへのあこがれが増大しているからであろうか。

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2011年10月31日

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ネタバレ

【再録~以前にmixiに投稿したものです~】
激烈なプロフェッショナルな仕事ぶり(氏の場合経営コンサルティング)を知らしめされました。

プロフェッショナルの掟の一つとして「社会に貢献し公益に寄与する」(P18)があり、印象的でした。

私たちサラリーマンは間接的に社会に貢献していますが、一方で社会利益(もしくはお得意先利益)と会社利益が相反することが往々にしてあります。その中で、いつも迷いながら仕事をしていることが多いです。否、それが殆どと言ってよいです。

氏ほどのプロフェッショナルでない私たちですが、社会の一員である以上、社会利益への貢献は至って普通のことです。そうすることで互いに支えあって社会は成立している訳です。マンモスを追っかけていた時代から変わることのない事実でもあります。
仕事の上で判断の迷う時は、まずこれを思い出してみます。
この繰り返しが、少しづつぶれない判断軸を培っていくように思います。

更に、貢献するためには高度な専門知識や技術を要します。
故に、自分の職能を深堀して専門性の向上に努めるのは必須です。
それは何も特別なことではなく、日々の仕事を積極的に、そして粛々と取り組んでいくことですね。

今の職場に来て、今の仕事をやり始めてもうすぐ10年になります。
まだまだ専門性の深堀は浅く、公益重視を意識した仕事ぶりではありませんが、来年40歳にを迎えるにあたり、そのような仕事の進め方にチャレンジしたいと思います。

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2011年10月20日

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この本のおかげで今の自分が存在するといっても過言ではない。プロフェッショナルマインドについて筆者の思いを述べた本。

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2011年10月16日

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プロフェッショナルの掟、およびそれわ、ベースにしたルールや行動様式について書いてある。コンサルタントになったころを思い出させる本。心身が引き締まる思い。

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2011年09月17日

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プロフェッショナルとは他者の便益、ひいては社会全体の利益(公益)のために尽くす個人のことだ、と定義し、「人間とは自由と誇りによって幸せになることができる存在である」のを証明するのが使命だと述べている。

筆者は、日本の社会で宗教的な奉仕の精神や家族など、経済合理性以外の価値が薄れていることを憂いている。だからこそプロフェッショナルが上記のような使命を持って「背中で語る」事の重要性を説いているのだと思う。

これだけ読めば「単なる理想論だ」と思う人も多いかもしれないが、僕は半年前に筆者の方にお会いした時、本当の衝撃を受けた。本書の提唱する理想像に近づくために、並大抵ではない自己研鑽をしていらっしゃる事、その結果としての圧倒的な知力と存在感を目の当たりにしたからだ。
著者は日本でのコンサル業黎明期からの経営コンサルタントだが、ミーハーな経営コンサルタントとのあまりに圧倒的すぎる違いがそこにはあった。

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2010年05月21日

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プロフェッショナルの掟や仕事のルールから人間としてのプロフェッショナルらしさや日常行動に至るまで、プロフェッショナルの世界の実態とあるべき姿を示して、職業の本質を明らかにする。主として、医師や弁護士、経営コンサルタントなどをプロフェッショナルの代表とする。


プロフェッショナルの定義とは、「高度な知識と技術によってクライアントの依頼事項を適えるインディペンデントな職業」である。
3つの形態的要件と2つの意味的要件を満たすものとしている。
1.プロフェッショナルは極めて高度な知識や技術に基づいた職能を有していなければならない。
2.プロフェッショナルの仕事は、特定のクライアントからの特定の依頼事項を解決してあげるという形式をとる。
3.プロフェッショナルはインディペンデント、即ち職業人として独立した身分である。
1.公益に奉仕する。
2.厳しい掟を遵守する。


プロフェッショナルの掟。
・クライアントインタレストファースト(顧客利益第一)
・アウトプットオリエンティド(成果指向)
・バリューベース(価値主義)
・センスオブオーナーシップ(全権意識)

ー以下、メモー
私が求めているものは、プロフェッショナルなのかもしれない。高度な専門性・スキルによって、課題解決に貢献する、そんな存在に憧れる。
プロフェッショナルの掟や倫理観は金銭的・経済的な衝動によって失われつつある。高度な専門性を持ち、他者の人生に強い影響を持つプロフェッショナルにとって、大金を得ることはそう難しくない。掟に基づいて行動できるかが問われる。

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2019年02月12日

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公益に尽くすプロの生き様ってかっこいい。
けど、実際どれだけの人が本書で言うところの真のプロフェッショナルなんだろうか。

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2018年09月22日

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プロフェッショナルファームと事業会社の違いが明確に理解できた。就活生はファームを目指すか、事業会社を目指すかに関わらず読むべきだろう。たとえ事業会社で働くとしても、本書で示されるプロフェッショナルに近いスタイル・マインドを心がけたい。

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2015年02月01日

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まさに原論というにふさわしい。
コンサルタントを思想的に深堀りする書籍は他にはないように思う。(あるかもしれない)

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2014年12月08日

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経営コンサルタント、弁護士、医師、会計士、建築士といったプロフェッショナルと呼ばれる職業に求められるもの、醍醐味を経営コンサルタントのXEED代表波頭亮さんが書いた本。
ライブドアの粉飾決算で会計士が、耐震強度偽装事件で一級建築士が、プロフェッショナルにとって重要な使命感や公正さを欠くような事件が話題になったことに感化されて書いたらしい。

いわゆるコンサルタントの技術や仕事術の本ではなく、プロフェッショナルとはなにかがテーマの本だが、そういった職業には就いていない自分も楽しく読み進めることができた。


■プロフェッショナルとは
 形態的要件
  -高度な職能の保有
  -特定のクライアントの問題解決
  -インディペンデントな立場
 意味的要件
  -公益への奉仕
  -厳法の順守

■プロフェッショナルの魅力
 最も基本的な価値
  -自らの意思で仕事を選べる自由
  -組織に属さなくても仕事が出来る安心
 最も高次な価値
  -自尊の念
  -社会からの経緯
↑高い職能と公益への貢献

■プロフェッショナルの起きて
 クライアント・インタレスト・ファースト(顧客利益第一)
 アウトプット・オリエンテッド(成果指向)
 クオリティ・コンシャス(品質追求)
 ヴァリュー・ベース(価値主義)
 センス・オブ・オーナーシップ(全権意識)

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2013年09月01日

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プロフェッショナルの基本姿勢がわかり、勉強になった。

一つ、コンサルのプロフェッショナル性が薄れてきているのでないかと思ったのと、プロフェッショナルの将来が危ういのではないかと思った。
情報化によって、人々にとってプロフェッショナルの高度な能力が、ブラックボックスではなくなってきた。特に、医療や建築は知識に加えて物理的な技術を要するが、会計やコンサルタント、弁護士といったプロフェッショナルは、知識に依る部分が大きい。
コンサルタントの代表的な分析方法であるフレームワークなどはすでにビジネスマンの多くが使えるようになってきている。また、コンサルタントの多くは若い人間ばかりで、どうやら長い経験や修行がコンサルに必要とも言えなさそうである。
その中で、コンサルはプロフェッショナルな職業として生き残ることができるのか疑問である。

と、ここまで読んでいる途中に書いたのだが、全部読んでみて。
コンサルのプロフェッショナル性が失われつつあるのは確かだが、それと同時に、ファームが肥大化しすぎて、きちんとした能力を持ったコンサルがいなくなっているという面もあるのではないかと思った。
コンサルタントの能力は新卒3年目のような人間でも十分に身につけられるものなのであろうか。医師や弁護士は大学時代から勉強を積み、さらに一流の医師や弁護士になるには月日を要する。一方、コンサルはほとんどが若い人間で、アップオアアウトといわれるようにほとんどがファームをでていってしまい、他の業界に行く人が多い。一流のコンサルがほとんどいない、いたとしても、一流のコンサルを受けられる機会がほとんどなく、新卒3年目程度のコンサルばかりが仕事に携わるからこそ、コンサルの価値が評価されなくなっているのではないか?

加えて、最後の章に、近年(米国と違って)日本は経済至上主義になっているといったが、本当か?本当ならなぜかがわからなかった。考えてみたい。

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2013年05月30日

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一回目だん。まずはざっくり読んでみた。違和感がぬぐえないのだが、狭義と広義での定義を、今までごちゃまぜにしてたからかな。整理要だす。

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2013年01月21日

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ネタバレ

経営コンサルタントが語るプロフェッショナル論。

感想

プロフェッショナルの定義付けから
生き様まで、著書がMECEに語っています。

その想いはちょっと引いてしまうくらいの熱さですが、
同時に感動的です。

本書の定義からいうと、
私の職業はプロフェッショナルには該当しませんが、
自分の仕事に対する姿勢を正されながら読みました。

仕事に悪い意味での慣れを感じるタイミングで、
また読み返してみたいと思います。

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2011年10月15日

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かなり面白かった。
僕がプロフェッショナルになるかはともかくとして、プロフェッショナル意識は持っていたいものだと思った。
行動的、意欲的、個人主義的、論理的がプロフェショナルの特色らしいが、そこそこ僕にもその傾向はありそうである。
ただ、使命感に基づいて激務を誇り高くこなしていける自信はない。

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2011年10月07日

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この本の数少ない短所はタイトル。
「プロフェッショナル原論」
これじゃ、なんの本か分からないぜ!
…なんて思った読者も多いはず。

「プロフェッショナル」とは高度な知識と技術によってクライアントの依頼を適えるインディペンデントな職業として紹介されている。つまり、医師、弁護士、会計士といった職業だ。
しかし、本書では主にコンサルティング業について書かれている。
「コンサル入門」と言われた方が食いつく読者は多そうだ。

本書はコンサルティングの入門書として、
大学生や若手のビジネスマンにおすすめしたい。
と同時に、自己啓発本として機能すること請け合いである。

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2011年08月16日

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プロフェッショナルなるとは何か?をテーマにLSP。グランマ個々人のプロフェッショナルを定義。これを機に、世のプロフェッショナルの定義を学ぶ。

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2011年07月04日

Posted by ブクログ

3ページくらい読んだところで、「この人ぜったいマッキンゼーで働いてたなw」って分かるくらい、「マッキンゼーの文章の書き方」だった。
読みやすいし、「プロフェッショナル」について体系的に書かれている。
ちなみに、この「プロフェッショナル」という言葉は、医者、コンサル、会計士、弁護士etc といった閉じた世界での仕事の意味でつかわれている。
やっぱコンサルタントってすごいなーって感動。でも、やっぱり自分が働く世界ではない。

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2011年01月06日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
「プロフェッショナル」とは、高度な知識と技術によってクライアントの依頼を適えるインディペンデントな職業だ。
業態はさまざまであっても、求められるのはたゆまぬ研鑽によって培われる技量であり、最高の結果を追求するこだわりである。
ますます複雑化・高度化するビジネス分野において、その仕事はさらに重要性を増している。
今こそプロフェッショナルのあるべき姿のとらえなおしが必要だ。

[ 目次 ]
第1章 プロフェッショナルとは(プロフェッショナルとは プロとプロフェッショナル)
第2章 プロフェッショナルの掟(クライアントインタレストファースト(顧客利益第一):全てはクライアントのために アウトプットオリエンティド(成果指向):結果が全て ほか)
第3章 プロフェッショナルのルールと組織(固有のルール ギルドとファーム)
第4章 プロフェッショナルの日常(仕事ぶり 行動特性 ほか)
第5章 プロフェッショナル達へ(誘惑と不調和 プロフェッショナル達へ)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年10月27日

Posted by ブクログ

冒頭、コンサルタントのあるべき姿、理想像が描かれる。
これだけを読むと現実との乖離が甚だしく極めて歯が浮きそうだが、最終章でコンサルタントの現状というものが端的に述べられており、それでバランスが取れている。といった印象。

著者の方は実際にお話してみると、とても論理立っており忌憚なく話をしてくださる素敵な方でした。

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2009年10月27日

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プロフェッショナル原論
著:波頭 亮
ちくま新書 629

しょっている、コンサルという感じでちょっと、イメージしている意識はちがったがプロの矜持と言う点では一部共感は持てました。

いわゆる、著者のいうプロフェッショナルとは、独立して動いている一匹狼なそれである。

どんなに有能な人材であっても、職業が一般の勤め人であれば、辞令一本で望まない業務に就かされたり、場合によっては個人的な倫理感に反するようなやり方を求められたりすることもある

それに対して、プロフェッショナルは意にそぐわない仕事をする必要はないし、自分の思い通りに仕事に取り組むことができる

これは、一匹狼的なコンサルの意見であり、コンサルファームや組織に属しているプロについて、決して当てはまらないとは思いました

気になった点は以下です

■プロフェッショナルとは、高度な知識と技術によってクライアントの依頼事項を叶えるインデペンデントな職業である

 ①プロは、極めて高度な知識や技術に基づいた職能を有していなければならない
 ②プロの仕事は、特定のクライアントからの特定の依頼事項を解決してあげるという形式を取る
 ③プロとは職業人として独立した身分である

プロとは、仕事を自己完結できなければならない

■プロの価値観

 ①クライアント・インタレスト・ファースト 顧客利益第一主義
 ②アウト・プット・オリエンテッド 成果志向 結果がすべて
 ③クオリティ・コンシャス 品質追求
 ④ヴァリュー・ベース 価値主義
 ⑤センス・オブ・オーナーシップ 全権主義 すべての責任を自分でもつ

■コンサルファームの掟

 アップ・オア・アウト 昇進するか、さもなくば去るか

目次
まえがき
第1章 プロフェッショナルとは
第2章 プロフェッショナルの掟
第3章 プロフェッショナルのルールと組織
第4章 プロフェッショナルの日常
第5章 プロフェッショナル達へ
あとがき

ISBN:9784480063335
出版社:筑摩書房
判型:新書
ページ数:208ページ
定価:680円(本体)
発売日:2006年11月10日第1刷発行
発売日:2006年11月15日第2刷発行

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2024年04月24日

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2000年代初頭までのプロフェッショナルとは何かという問いを一冊を通して論じている本。
今読むと、現代のプロフェッショナルとは異なる点も多く、また少し著者の経験に偏っているように思えるが、整理されており非常に分かりやすい文章。

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2022年01月11日

Posted by ブクログ

少し冗長と感じるところもあったが、プロフェッショナルであろうとする私は励まされ、また反省させられた。
熟練の経営コンサルタントであり多数専門書も出版している著者が、コンサルタントをはじめ専門的技術を持って公益に奉仕する「プロフェッショナル」とはどうあるべきかを、長年の自身の経験と、歴史的伝承とを織り交ぜながら論じている新書である。プロフェッショナルは公益に資するべきであり、それゆえに client and output oriented でなくてはならないこと、quality consciousかつvalue based thinking であるべきこと、そしてSense of ownershipを持つべきことなどを紹介している。コンサルタントとしてこれを読むときに、これらよ価値が重要であることは理解できるものの、日々の実践のハードさとそれに甘んじているところを反省させられる一方、ファームや周囲の環境は果たしてこれを徹底できているだろうかという問題意識が芽生えることにもつながった。最終的に、経済偏重の世界で、上記の厳しい規律を守ることは難しいが、それでも頑張っていこうという励ましがあり、そこには共感するところも多い
以上でこの本の大まかな概要を伝えたが、それ以外にも多数の著者の経験や考えが記されており、それらの中には、2021年現在の1人の若者の感覚的には、古臭く、カッコ悪いように映る「おじさんのイキり」も感じるところがある。例えば、前述の、日本語で言えばいいのにわざわざ英語にしている重要な価値観の表現法、働き方はハードであることがプロといった価値観など、自分としては古臭いなと思う面もある。とはいえ、その背後にあるプロフェッショナルとしての自負の感覚はそれだけで励まされ、見習いたいと思うものでもある。

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2021年09月06日

Posted by ブクログ

言葉の響きだけであまりきちんと定義されていなかったり、
考えられることの少ない「プロフェッショナル」について書かれた本。

決して簡単なテーマではないが、
波頭氏のロジカルさ?表現力?のため、
一文があまり長くなく読み進めやすい印象。

顧客利益第一、成果思考、品質追求、価値主義、全権意識という五つの掟として書かれている。

内容は決して真新しいものではなく、
自分自身の経験でも感じていたこと。
ただ、それがまとまっていることと、
その徹底の難しさを改めて実感できたため、
読んで意味のある本だと思った。

一点残念なのは、
プロフェッショナルの働き方について書かれた章。

時代が変わったというのもあるだろうが、
徹夜、休日仕事当たり前、
のようなハードワーク記述部分は
他の商品と大きく異なり、強い違和感を覚えた。

個人的な考えとしては、
ハードワークは結果であり、
それが必ずしもプロフェッショナルの働き方ではないと考えている。

クライアントのためという名目で、
自分の働き方、成果を美化していないか。
徹夜までしてやったこの仕事だから最高のものになったという錯覚に陥っていないか。

五つの掟をどう判断するかは、
おそらく個々人の解釈に委ねられているのかもしれない。
あとは、プロフェッショナルかどうかはクライアントや周りが決めてくれる。

そんなことを考えさせられた本だった。

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2014年04月30日

Posted by ブクログ

外資系コンサル出身の著者なので、
プロフェッショナルと言っても、コンサルのプロフェッショナルという側面が色濃く出ています。

専門職、プロフェッショナルについて考えようと思って読みましたが、
医者や弁護士のようなプロフェッショナルと通じる部分もあれば、疑問に感じる部分もあります。

プロフェッショナルに求められるものについて、
アウトプットオリエンティド、クオリティコンシャス、ヴァリューベース、
と外資コンサルそのものの用語で説明されていますが、それが広くプロフェッショナル全般にあてはまるのでしょうか。

プロフェッショナルは、行動的、意欲的、個人主義的、論理的という指摘もありますが、
じっくりと取り組むプロフェッショナルも、暗黙知をもつプロフェッショナルも、チームワークを大切にするプロフェッショナルもあるのではないでしょうか。

1人で独立して成果を出す孤高の存在というのでは、
もはやなくなってきていると思います。



知識、技能、態度の3つの要件から、専門職やプロフェッショナルを考えていく必要がありますが、
ビジネス界の影響を強くうけている外資コンサルと、弁護士や医師のような職業では、
根本的に違う部分があるのではないでしょうか。

利益追求とプロフェッショナルとしての使命のあり方とでもいう部分でしょうか。



プロとしての外資コンサルとはどのようなものか、
それを考えるには参考になる1冊だったように思います。

“「大学で先生をするようになったら終わり」とプロフェッショナルの世界では言われることがある。大学で教えられるほどの知識や知力を持つのであるから有能な人であることは間違いないのだが、大学で学生を教える仕事をしているとプロフェッショナルとしての仕事の腕は鈍って来るという意味である。”

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2014年01月04日

Posted by ブクログ

会計士の仕事をしているときにクライアントの方にいただいた一冊。
プロフェッショナルとはかくもこう難しいものか、
またかっこいいと思った一冊

以下レバレッジメモ


プロフェッショナルの本質とは、実はプロフェッショナルという言葉自体に隠されている。プロフェッショナル「professional」という言葉は「profess」という「宣誓」を意味する言葉からきている。つまりプロフェッショナルとは、その職業に就くのに際して、神に誓いを立てなければならないほどの厳しい職業なのである。
何を神に誓うのかというと、社会に貢献し公益に寄与することを目的として働くこと、そしてその目的を果たすために定められているプロフェッショナルの掟を守ることである。
世のため人のため、即ち公益に寄与することを唯一の動機として働かなければならないのである。深い知識や高い技術を個人の利得のために行使するのであればプロフェッショナルとは呼べないということである。高度な職能を有していても、私的な利益のために働いているのであれば、それは単なる有能なビジネスマンあるいは腕の良い技術者でしかない。
プロフェッショナルが厳しい修練や掟と引き換えに得ることができるまず第一のものは、自由である。プロフェッショナルは、自分の仕事が生み出す価値の源泉が全て自分自身の身の内にある。また、公益に寄与し得る汎用性の高い職能であるから、特定の会社や組織に帰属していなくても仕事をすることができるし、社会に必要とされる価値を生み出すことができるのだ。このようにプロフェッショナルはどこかの組織にしがみついていなくともどこででも生きていけるという安心感を持つことができるのである。
自由と安心という価値は人間にとって最も重要かつ基本的なものである。「自由がないのなら人は生きていないのも同然」だし、「安心でないのは生きた心地がしないこと」である。インディペンデント性に基づいて、自由でありながら安心感を持って生きられるということこそが、プロフェッショナルが得ることのできる最も価値あるものであり、最大の魅力であろう。
自由と安心感に次いでプロフェッショナルが得ることのできるものは、自尊の念と社会からの敬意である。社会的に意義のある、レベルの高い仕事を、自分一人の力で達成することができるわけであるから、プロフェッショナルは自分の仕事内容と職業人としての自分自身に強い誇りを持つことができるのだ。当然、同様の理由で社会からも敬意をもって認めてもらうことができ、社会的ステイタスも与えられることになる。先程自由と安心感は人間が生きていくうえで最も基本的な価値であると述べたが、社会からの承認と自尊の念を持てる自己実現こそが、人間の欲望のうち最も高次のものである。プロフェッショナルは自由と安心感という人間として最も基本的な価値を確保して生きながら、仕事を通じて社会からの承認と自己実現という最も高次な欲求を満たすことのできる、極めて魅力的な職業なのである。
このように経済的には特別には恵まれている訳ではないがそれでもプロフェッショナルは魅力の大きい職業であると確信している。人間の心の中の高次の欲求が満たされるからこそ、プロフェッショナルは経済的なメリットに執着しなくても済むのだといえるだろう。
自家用ジェットを持つことよりも、人の命を救うことや冤罪を晴らすことの方が幸せであると感じる心の回路が人間には本来的に備わっているものなのである。
プロフェッショナルが仕事に取り組む上での基本姿勢は「アウトプット オリエンディド」(成果指向)でなければならない。そもそもプロフェッショナルは、仕事を引き受けたからにはどんなことがあっても必ず結果を出さなければならない。言い換えるならば、どんなにがんばったところで結果が出せなければ仕事をしたことにはならない。
プロフェッショナルにとって、問題は分析するためにではなくて、解決するために存在する。いかに見事に問題の原因を突き止め、因果のメカニズムを美しく解明しても、仕事がそこで終わってしまっては問題を解決したことにはならない。どのような手だてをどのように実行すればその問題を解決できるのかについて具体的に提示することが仕事の本分であるし、場合によってはその手立ての実行をクライアントと一緒になって手伝うことも必要である。
品質の高い仕事はクライアントインタレストに大きく寄与する。プロフェッショナルが追及すべき仕事の品質はクライアントの利益そのものに直結しているのだ。
クオリティ コンシャスは未来のクライアント インタレストに対する貢献であり、公益への寄与にもつながるのだ。このように仕事の品質のあくなき追求は、目の前のクライアントの利益と将来のクライアントへの貢献を果たすものであるため。、プロフェッショナルは常に知識や技術を磨くことが求められ、可能な限り高い品質のアウトプットを追求することが掟として定められているのである。
「形から入る」という表現があるが、一流の形、すなわち一流ホテルやグリーン車といった一流の扱いを身に施すことで一流の中身を喚起することも、ヴァリュー ベースの行動スタイルとして合理性を持つものである
プロフェッショナルは1人1人が個人主義的であることに誇りと美意識を持っている人種であり、集団行動や他人との同調にはあまり価値を置いていない。
プロフェッショナルの仕事の特性からしてインディペンデントだからこそ生み出せる価値があり、やり遂げられる仕事もあるのである。
プロフェッショナルは頭の中でロジックをこねくり回して、理屈を言うだけの評論家的立場には立っていない。クライアントの問題を解決することができてはじめて価値があるということは、ちゃんと解かっている。
「現実的に有効なことこそが本当に正しいことである」という立場なのである。つまりプロフェッショナルのロジックは、論理のための論理ではなく、現実のための論理である。
プロフェッショナルたちは、このプロフェッショナリズムの有効性と合理性を迷うことなく信じてほしい。
現在の日本社会のように経済的価値への一元化的集約状況、カネさえあれば何でも手に入る的な価値観や生き方が幅を利かすようになっている今日の社会の姿は先に述べたように、人間の自然な生き方や感覚から明らかに逸脱している。だからこそ今の時代にプロフェッショナルは目の前のクライアントの課題解決によって公益への貢献を行うだけでなく、プロフェッショナルとしての生き方や仕事の仕方を世の中に顕示すること自体が社会に対して非常に大きな貢献になる。
カネではなく、公益に奉仕することの喜びと充足感、仕事を通じて得る自尊の念と自由、そうした非経済的価値によって人は最高の幸せを享受することができるというモデルになることができるのである。
重大な使命であり、とても困難なテーマではあるが、重大で困難な課題こそプロフェッショナルの望むところである。プロフェッショナルという仕事と生き方の合理性と魅力を信じて、これからも揺らぐことなく全力でプロフェッショナルを追求していって欲しい。社会のために、そして自分のために。

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2012年04月25日

Posted by ブクログ

本書では、
“プロフェッショナルとは、一言で表すならば、「高度な知識と技術によってクライアントの依頼事項を適えるインディペンデントな職業」と定義することができる。”
とあります。
プロフェッショナルはこうあるべきだ、という持論が展開されています。
第一章、第二章のみ読んでも、どうあるべきか理解するに足りる内容だと思いました。
見出しを意識していれば流して読める本だと思います。

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2011年11月04日

Posted by ブクログ

あまら、知られていない、プロフェッショナルの掟や、日常をしることができる。

プロフェッショナルになるには、かくも大変なのか?
プロフェッショナルと円満な家庭は両立するのかが、疑問。

しかし、20代から30代前半を将来への投資になるように、気力でハードワークしようどおもった。

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2011年01月08日

Posted by ブクログ

コンサルのお仕事がちょっとわかる本。
実際にこんなことを考えてコンサルやってる人って多いのかな?
草食男子やらワークライフバランスやらが流行し始めて、
最近は日本の拝金主義も薄れて来たんじゃないかと思うのだけれど。

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2010年11月29日

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