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メアリーが献身的で・・・。
メアリーが健気で悲しいです。最後の最後までマミヤ君のために・・・。
メアリーの心が綺麗なので読んでいて辛い場面もありますが、考えさせられました。
あそこまでの想いでマミヤ君を救おうとしたメアリーが報われ欲しいと思いました。
Posted by ブクログ
児童文学ということですが、
大人が読んでも面白いです。
自分でも自分の正体がわからない生き物「メアリー」。
人間に見つからないようにひっそりと生きていたが、
そんな自分に気づいた男の子が、「メアリー」というかわいい名前をつけてくれた。
その初めての友達「美しいマミヤ君」のお願いを、メアリーは次々にかなえてあげる。
マミヤ君の悪口を言った男の子、良い人に見えるけど、マミヤ君にひどいことをしたらしい先生や同級生の女の子達を、バレないようにこっそりとひどい目あわせていく。
でも本当はひどいのはその人たちじゃなくて、
他人がどうなろうと考えもしないマミヤ君のほうだった。
自分は、心に黒い空洞を持ったマミヤ君に、悪意を実行する方法を教えてしまったのだ。
何も感じない心の黒い空洞の中で生きていけるのは、恐怖だけ。
たとえ恐怖というひどい感情であっても、空洞さえなければ他者の愛や思いやりが入ってこれる。
そう思ったメアリーは、おぞましくただれ死んでいく自分の姿という恐怖で、マミヤ君の心を満たそうとする。