【感想・ネタバレ】建築武者修行 放課後のベルリンのレビュー

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Posted by ブクログ

行動力がいい。

スペインの建築以外にも美術館が出てきて
建築とアートってやっぱり繋がってるんだと
思った。画家も建築家もわたしにとっては
偉大な人たち。

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2015年08月18日

Posted by ブクログ

若き建築家の、ヨーロッパ建築探訪記。その知識の豊富さと柔らかなタッチのスケッチの数々。アーキテクトという仕事のとても素敵な部分を見せてくれる。デザインという世界から隣の庭を覗いて羨ましく思うような、そんな気持ちになります。建築って、いろんな意味で、おおきいよなぁ…。

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2014年03月03日

Posted by ブクログ

若き建築家による、建築見聞録・旅行記。感情の表現が上手な方で、薀蓄も暑苦しくなく、スラスラと、時にクスッとしながら読めました。好きなものが気持ち悪いくらい似ていて、一緒に旅行をしているような感覚で自分の旅の想い出に重ね合わせて読みました。これは彼の言うところの第3、いや、第3.5回目の旅だったのかも。ほかの著書も読んでみよう。

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2015年05月21日

Posted by ブクログ

小澤征爾さんの武者修行同様、建築家の武者修行も面白いです。とにかく吸収して自分の仕事のイメージを形成する時期って人にあるのだなと思います。スケッチがたくさん掲載されており、写真よりも建築家の鑑賞ポイントが良く分かります。ドイツのホワイトアスパラ、シュパーゲル美味しそうです。

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2014年04月26日

Posted by ブクログ

何が一番すごいって、光嶋さんの行動力!
自分の足をガンガン使って、五感で物事を感じ取り、何かに感動すると、いてもたってもいられず、その対象について調べまくり、感動を与えてくれた相手に手紙を書き、または直接コンタクトをして会いに行く。それがもう習慣になっている感じ。感じたことを感じっぱなしにせず、分析したり、深く考えることで、必ず自分の中に落とし込むところがすごい。その行動力を見習いたい。
やっぱり自分の経験に基づいた判断基準を持ってる人は、安易に揺らぐことがなく強いなぁと感じた。

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2014年04月10日

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建築家・光嶋裕介さんのベルリンでの修行時代の記録。それ以前の学生時代に出会ったものも含め、ヨーロッパの名建築との出会いやその時の印象などを中心に、仕事ばかりでなく、文学・音楽・食べ物・友人など、当時の生活を彩った様々なことがらについて生き生きと綴られている。良い建築家になるという彼にとって唯一無二の目標を座標軸に、類稀な観察力で捉えられた精密な記録は、見事なスケッチや写真とともに、読んでいるとその場に立ち会っているようにワクワクしてくる。この本を持って、取り上げられているヨーロッパの様々な建築物を一つ一つ巡ってみたら、どんなにか楽しいだろう。
失敗を恐れず、自分にとって必要なことをまっすぐに求めるポジティブな姿勢や、好奇心全開で人生を豊かにするあらゆることを心から楽しむ様子が眩しい。建築が人間抜きでは成り立たないことを思えば、そういう彼の資質はまさに建築家向きなのかもしれない。
前著『みんなの家。』もそうだったが、彼の持つ前向きなエネルギーというか良い「気」が伝わってきて、読んでいて本当に気持ちのいい本だった。

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2014年02月13日

Posted by ブクログ

建築だけでなくアート全般、映画、演劇、ダンス、音楽、小説、食べ物、サッカー、マラソン等多方面から著者の興味あることが描かれている。
表現がきれい、1つの絵画を表現するのでも言葉の使い方がうまい。著者の感性の鋭さを感じる。

P30 「都市についたら」その街で一番高いところに行け
P34 複雑な起伏を持ったアクロポリスの大地の上に、パルテノン神殿は確かな水平面をつくり出していた。フラットな場所をつくることによって初めて人間の様々な営みが可能になる。もしかしたら、雨風をしのぐ屋根の架かった平らな床をつくることこそが建築の最大の役割なのではないか。
P85 ひとの身体に張り巡らされた血管のように、くまなく敷かれた水道の上に脈々と築き上げられた大都市、それがローマ。まるでその水道の存在を地表に顕在化するかのように噴水があちらこちらに設置されている。
P90 同じ日に見比べたいバロック時代の教会、共通点はバロック芸術が楕円を用いることで運動を誘発し、身体的空間体験を与えてくれること
・サン・カルロ・アッレ・クアトロ・フォンターネ聖堂(ボッロミーニ)
 縦の動き
 長軸で入り口と祭壇を結んでいる
 天を仰ぐと空間に吸い込まれていく’ような感覚
 天井の中心にはトップライトが入るように小さく塔が設けられており、そこから柔らかい光が間接的に入り込む
 小さなドームの天井(教会の中心)には、まるで十字架のようにつくり込まれた鳩のレリーフがあり、それを下から見上げていると、あの鳩の向こう側には天国の風景が広がっているのではないかという想像が膨らむ
 目線は自然と奥へと引っ張られ、そのまま垂直方向に展開していく
・サンタンドレア・アル・クィリナーレ聖堂(ベルニーニ)
 横に揺さぶる
 短軸で入り口と祭壇を結んでいる
  建物に入るや否や一気に空間が迫ってきて、一体感がある
 目線は自ずと水平方向に広がり、その地平線の上を色鮮やかな彫刻が美しく配置されている
 遠近法を強調するかのように、サイズをどんどん小さくした六角形の装飾で埋め尽くした天井の中心には、楕円の天窓が開けられており、オレンジ色の温かい光が降り注ぐ
P126 建物の土台である基礎を地表に露出して持ち上げることで建築を浮遊させてみたサヴォア邸は、若き日に感銘を受けたギリシャのパルテノン神殿をコルビュジェなりに解釈した結果。丘の上にずっしりと自由な造形からなる塊としてつくったロンシャンの礼拝堂は、同じくギリシャのサントリーニの集落でみつけたフォルムを結晶化したもの。そして遂に建築が動きだし、大地からせり出すように運動するようにつくったのがラ・トゥーレット修道院。
P128 建築というのは常に個別的であり、抽象的な普遍性を下敷きに思考されたとしても、最終的には具体的な場所に、顔の見える建築の使い手のために設計せねばならない。
P200 コールハースという建築家は、空間そのものをヴォイドと考えている節があり、そうしたヴォイドトヴォイドをどのようにして接続するかという、動線計画に最も関心があったと思われる。
例)カサ・ダ・ムジカ 中心に窓のある明るいコンサートホールが核となるヴォイドとして配置され、それ以外の空間は来客を引き込み、ここにつなげるようにして楽しませる動線空間の集合体ではないか
P263 ミースは、建築を構成している部位を極限まで分解した。それを自立させることで新しい強度ある建築を目指した。
P268 人間を制御可能なものとして捉えているあたりが何だか西欧人らしい
P276 「批判的地域主義」:モダニズムが消してしまった場所性は回復可能とする概念。アアルト、ウッソン、シザなど地理的に辺境にいる人ほど新しいものを開拓するポテンシャルが高いのかもしれない。

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2014年01月19日

Posted by ブクログ

朝日新聞の書評で存在を知った本。
購入にあたっては、ちゃんと書店で手に取って納得してから買い求めた。その理由はただ一つ、文章が温かかったから。そして、夢に向かって生きている人のひたむきな情熱を感じたから。
それを判断したのは、「#25 フィンランドの不思議な温かさ」という一文を読んで。建築家としての目を感じる文章でありながら、将来、この分野で生きていく、その気概に溢れていたし、先人の仕事、仕事ぶりに大いに刺激を受け、感動している素直さがあまりにも素敵だったから。

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2013年12月30日

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