【感想・ネタバレ】週末は田舎暮らしのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

"平日は東京で勤務して、週末は南房総で里山に囲まれて過ごす一家の成長物語。
きっかけはご自身の子どもの好奇心に刺激されて、希望にかなった物件探しから始まる。
夫婦共働き、お子さんが3人。ご夫婦お二人は企業に勤務しているようだ(この本の主題は週末の田舎暮らしなので勤務先についてはあまり語られていない)。
田舎暮らしにあこがれている人は必見の書。自然との共存は地域ぐるみの協力が大切で、田舎ではそれが当たり前で濃厚な近所付き合いとなっている。そこで暮らすにはある意味覚悟が必要。
本書はこうした苦労話にもふれるが、多くは母と子の成長物語のようなもの。その時々に感じた心の動きや子どもたちの行動が語られる。
都会のマンション暮らしから見比べると、広大な土地を維持することになる。土地を維持することとは、草刈り、田畑の管理(簡単にサラリーマンが農地を購入することはできない。諸条件を整えながら数年単位での取得になる。)、竹林や里山の管理、水の管理などなど、体力が必要な作業がある。必ず毎週南房総に行けない。子どもの行事や仕事の関係で東京で過ごす場合もある。最低でも隔週でと決めているようだ。2週間経つと家の周りは草だらけ。自然の中で暮らすこととは、人間と自然で折り合いをつけながら暮らすこと。草刈りしないとすぐに廃墟のような場所になってしまう。草木だけではなく、自然に生きる昆虫や動物とも折り合いをつけながら暮らすことになる。コンクリートに囲まれていると想像もしえない作業が無限にあるのだろう。
それでも、私は里山で暮らすことの魅力は尽きないと感じている。
房総半島のどこかで、いつかは・・と漠然と考えていたが、そろそろ重い腰をあげても良いころか?
著者の馬場さんに勇気をもらった気がする。良書をありがとう。"

0
2018年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ユーモアがあり、具体的なエピソードにあふれているため惹きこまれて一気に読み終わった。

経済的に余裕があるからできるのだとうらやましく思ってしまう気持ちもあるが、なんとか工夫してこういう暮らしをできないものかとも思う。半農半xに憧れつつも、農業すら未知の世界なのにxで食べていくなんて・・・と二の足を踏んでいた。そのため、二拠点居住によって農業や田舎で暮らすことに慣れ、その暮らしの中から半xを探して本格移住に向かうという道は魅力的だと思った。

「思うだけなのと、実際にやるのとでは、時間がたつと大きな差がでてくる」
「食べ物がつくれて、住まいやその周辺のメンテナンスが自分でできて、まわりと助け合い補い合って暮らしていければ、本当にお金を使わずに生きていくことができる。他者に依拠しないでも生きていける自信を持つことで、心にゆとりも生まれる」
「自分がひとつの"生き物"として最低限必要なもののなりたちを知ったり関わって生きていく生き方をしなければ、中身スカスカ人間になってしまう」

共感する部分が多かった。

南房総での暮らしに夢中になる→仲間ができる→
NPOを立ち上げる→ますます仲間ができる→本を書く

何かを始めること、本気で続けることによって、良い循環が生まれていくのだと思った。

0
2016年08月21日

Posted by ブクログ

経済と暮らし、そしてメンタルのバランスをどのように取るかということは人によって異なり、様々なライフスタイルのパターンを生み出す。
この本の家族は私とは逆のパターンだ。平日東京で働き、休日に田舎で暮す家を手に入れている。

著者は自然が好きな旦那(激務の会社員)からいわれた言葉をきっかけに週末住宅探しに入る。
様々な土地・不動産屋とのやり取りを通じてようやく出会った土地は8700坪。
引渡し前に最後の一泊をする売主とその親戚。それを見送る著者家族。
大人が感じている「家を引き継いだ重み」を軽やかなものに上書きしていく子供。
新しく入ってきた家族を事件として見る集落の人々。ウエンダイに住む著者・・・(地域では屋敷自体に名前がついていたのだ)
「あんたがたも、自然の営みの一部になったんだよ」(著者の心理)
地域の人々の応援の元で、週末は野良仕事や畑仕事に奮闘し、食べ物を採取し、次第にたくましくなる家族。
要所に出てくる旦那の言葉が冴えている。

先鋭的分離的なコンセプトと実現が好まれる現代社会、思うように行かない現実・隙間や余地をおもんぱかる田舎社会。
都会人と里山人を行き来する著者によって、こういったことがうまく表現されている。都会卑下・田舎礼賛ではない視点が著者らしい。

「知れば知るだけ、生活を続ければ続けるだけ、底抜けに前向きな広報的オススメはしづらくなるのです。」といいながら、著者はNPO法人を立ち上げることになる。これも、生きることについて体感を通じた高揚感のある話だ。
「常に自給自足生活するとまではいかなくても、畑作りはひととおり分かるし何とかできるという場所と実力があるかないかで、心のゆとりがまるで違う」

このムーブメントは何だろう?・・・鹿児島のテンダーさんとも繋がるのである。

0
2016年04月22日

Posted by ブクログ

都会に住みながら 自給自足に憧れたり田舎暮らしに憧れたりする人も多いけれど、移住という形では無く、
週末にできる時間で、でもコミュニケーションは田舎の人と取って ということを実践されているので 大変参考になりました。
素敵だなぁ~と思う 農村の風景が どんな風に作られているのかも。。。

0
2014年08月10日

Posted by ブクログ

都会での暮らしと田舎での暮らしの良い所も辛い所も享受して生きる。
まさに憧れです。そして、ただの憧れです。
草むしりは親戚の畑で経験してますが1時間だけでも辛かったです。しかし、その小休憩のときに水分補給で食べる畑のプチトマトとか激うまでした。
お金があったらやりたいなぁ。そんな暮らしを。

0
2024年01月03日

Posted by ブクログ

平日は都内で暮らし、週末は千葉の南房総で家族5人で暮らす著者の体験記。
実際の生活での苦労や移住してみて分かったことなどが書かれている。
移住ノウハウ的なものは少な目。

0
2022年07月15日

Posted by ブクログ

ほぼ同時期から二拠点生活をしてることを知った馬場さんの本。
バランスの取り方とか自分もまだ迷ってるので共感するし、参考になるとこもある。

0
2019年12月22日

Posted by ブクログ

東京と南房総の二地域居住、週末田舎暮らし。子連れで頑張ってるのがすごい。子どもが新しい体験や発見を楽しんで無邪気に受け入れている様子がまたいい。
家族で同じ時間を過ごせる期間はそう長くない。濃密でかけがえのない時間。生まれ変わったらこういう子育てをしたい。
それにしても8700坪は広い。平坦地2500坪って草刈の体験がなかったから買えたとも言える。何事も出会いと勢いが大切だといういい例だ。

0
2019年01月28日

Posted by ブクログ

都心に住む5人家族が週末だけ南房総に住む話。ライターの母親が綴っている。南房総のことは良く知っているので風景をリアルに想像しながら読むことができた。
特に共感できた記述。
「わたしの中には、二つの心が共存しています。
ひとつは、建築空間であれプロダクトであれ、感性の研ぎ澄まされた人間のつくる美しいデザインに触れるとビリビリしびれて感動する心。
もうひとつは、人間の脳みその生み出す恣意的につくられた形、いわゆる「デザイン」に囲まれて暮らすことに対する窮屈さや反発心」

前半の土地探しや暮らしの様子は、おもしろく読めたが、後半の田舎暮らしによる心の変化などは堅苦しくてページが進まなかった。全部日々の何気ない様子で「疑似田舎暮らし」ができたらよかった。
あと、他人の家庭なので大きなお世話だが、夫があまりにもなにもしないところが気になった。

0
2018年11月04日

Posted by ブクログ

図鑑の生き物に夢中になった息子に本物を見せてあげるために南房総の古民家を購入し、週末をそこで過ごすようになる話。物件を見つけるまでの経緯、土地を先祖代々受け継いできた売主が引き渡し前日に親戚とともに一泊した話、草刈りやイノシシ対策に奮闘する様子などが読み物としてもおもしろい。今は里山の保全と活用のNPO「南房総リパブリック」まで立ち上げて、活動をしているらしい。巻頭のカラー写真に引き込まれてしまう。

0
2018年10月31日

Posted by ブクログ

どこか田舎に安い家でも買おうかな、と思ってしまう。

週末だけ田舎暮らしか。
有りだよな。
いやほんとに家買ってしまおうか。

0
2016年05月08日

Posted by ブクログ

YADOKARIの本に紹介されていたのをきっかけに興味を持った馬場さんの暮らし&活動。楽しいことも大変なこともビビッドに伝わってきて、すごく面白かった!

0
2016年01月24日

Posted by ブクログ

都会と田舎との二地域居住についての本。始める前の家の探し方から実際に始めてからの地域コミュニティとの関わり方まで、著者の7年にわたる体験が書かれている。二地域居住を始めてみようという人にはとても参考になる情報満載の本。著者の馬場未織さんは、三人の子持ちだけれども、本に何枚かある写真を見る限り、かなりの美人と思われる。そういうのも二地域居住成功のカギなのではないかと思う。建築関係のライターをされているそうだが、言葉の使い方が独特で面白く、読みやすい。

0
2015年12月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たくさんのお金を使ってお金をぐるぐる回すことが経済成長につながる、それが豊かさの指標でもある世の中ですが、農的生活にはその魔逆の豊かさがあるようです 地に足がついた生活を実感し、共感する 名を知るのは愛のはじまり 

0
2015年06月07日

Posted by ブクログ

著者はとても美人で、タイトルからも軽い印象を受け、読みながら嫌な気持ちになっちゃうかな・・・と思ったけれど、いきもの大好き、素直でパワフルな生き方がつづられていて、読み終わった後は、とても好感を持ちました。
2地域居住は私にはできないな・・・と思ったけれど。

0
2014年08月31日

Posted by ブクログ

1馬力の我が家は、デュアルライフを送るのは流石に無理ですが、とても参考になりました。

まず、著者の3人の子を持つ綺麗なお母さん、馬場未織さんはとても頭がイイ。建築コラムニストだけあって文章が面白い。

よく語られている都会と田舎ぐらしのメリット、デメリットをさらに掘り下げて説明がなされています。

人付き合い、ママ友との距離感、キラキラな都会生活がやっぱり好きな長女、想像より実際に体験したことの差、土地探し等々、ここまで考えるかってくらい色んなことに思いを馳せています。

田舎がいいと思っていてもそれでも移住をせず都会暮らしをする意味も本音で語られていてスッキリします。

土地探しの話では、子供が3人いるのに納得ゆくまで3年もかけてしっかりと探していて、うちはなんて安易に決めてしまったのだろう・・・と反省すらしました。

夫婦共働き、子供3人のドタバタ生活でも、やろうと思えばデュアルライフができる!ってのがわかって安心しました。

0
2014年05月24日

Posted by ブクログ

移住でもなくノマドライフでもないデュアルライフという生き方。著者の馬場未織さんは3児の母であり、建築ライターとしての仕事をもつ女性。本書は、そんな彼女とその家族が東京と南房総でのデュアルライフをするまでのいきさつとその奮闘記である。本書を読んでいて一番びっくりしたのが、馬場さんの文章の輝き具合だ。本職がライターだから当然なのかもしれないが、リズム感もよいし読んでいて気持ちのよい文章だった。次に驚くのが、一見日常を綴る日記のようなのだが、その実、食について、都市と田舎(消費地と生産地)、子育てなどの分野にわたる哲学・理念を感じさせられる内容になっていることだ。田舎暮らしやデュアルライフに興味のある人はもちろん、過疎地の問題、耕作放棄地の問題、農業、子育て、食に興味のある人には何かしら得るところがあるのは間違いないだろう 。

0
2014年04月29日

Posted by ブクログ

(´-`).。oO(すべてのキャリアポルノ本が「これは私の私的な話で、再現性はありません」と言ってくれたら良いのに)
若干乱暴な感想ですが、出来ない理由を散々挙げて扱き下ろすことは簡単、考えて、やってみた方が偉いに決まってる。
Life is once, Life is short. Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
と背中を押してくれる本。
(乱暴過ぎるので追って加筆修正します)

0
2014年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ライター業と二人の子育てを両立させながら、東京と房総での二地域居住を実現した著者とその家族。

一言で言えば「ウラヤマシイ」

旦那さんはけっこう仕事で来られない日もあったようで、実質は主婦である著者の奮闘によるところが大きい。草刈りの苦労や慣れない畑仕事などを、地域の人たちとコミュニケーションを取りながら一手に引き受けてきた彼女だからこそできた暮らし方だろう。

田舎暮らしを実現させた知人の話を聞いても、やはり奥さんが先導してやりたがらないと失敗するようだ。

そう考えると我が家では難しい。

ただ羨望するのみである。

0
2014年03月27日

Posted by ブクログ

現実的に週末だけ田舎暮らしをするとなるとこうなるのかという体験談がまとめられた本。東京と南房総の往復となるとやはり夫婦のどちらかが週末にかなりの時間をかける必要がありやはり一筋縄ではいかないなという感想。軽い気持ちで考えていたが読んで参考になった。

0
2021年07月06日

Posted by ブクログ

なんとなく東京から脱出して自然の中でスローな生活をしてみたい。そんな気持ちを持ちつつも全く実行に移せてない中、週末くらいの別邸とかもいいなあと妄想してたときに見つけた一冊。

(当時で)8年間も週末田舎暮らしを続けている自然を愛する家族の田舎暮らしレポは本当に貴重でなるほど~と思うことがとても多かった!
仕事や学校が東京にある中で、毎週末南房総って外見だけ考えると結構大変だなあって思う。でも充実してそれを続けられる根本の理由は多分、子供たちや週末田舎の地域の方々が家族の週末田舎暮らしを心から歓迎してくれていることに尽きるんじゃないかなあって思った。田舎暮らしは求めてくれる人がいてなんぼって思いました!
著者の週末田舎暮らしを始めたことでの気づきや思いとかも色々書いてくれてて、それも色々共感できました。

そして単純に不可欠なことが「自宅をトリートメントし続けること」、それがすごく大事ってことが読んで身に沁みました。

0
2020年03月15日

Posted by ブクログ

20181117 興味のあるタイトルだったので手にしてみた。全体として、住み方の提案と手ほどき。余計な押し付けにならないような配慮があちこちで感じられた。性格なのかそのようになってしまったのか?複数地域居住の可能性はシェアまで広げたらもっとすごい展開してもできるのでは無いだろうか。とりあえず、たまには一人暮らしのおふくろに会いに実家に週末帰るところから始めようかな。

0
2018年11月17日

Posted by ブクログ

良いことばかりではなく、正直ベースな内容で好感が持てます。二週に一度は訪れなくては家がカビてしまう、とても8700坪の土地に生える雑草の処理が追いつかない、地元の人たちからは別荘に住んでいる人扱いをされたりと色々とあります。子供の成長とともにいつも一緒に出かけるというわけではなくなるし、中途半端な気持ちでは真似ができません。NPO法人を立ち上げたりと活動的でバイタリティのある著者ならではの生活だと思いました。

0
2016年08月19日

Posted by ブクログ

著者は3人の子どもを育てる母であり、ライターとして東京在住。週末は千葉県の南房総市の8000坪を超える農地で暮らすというライフワークを続けている。

それにしても8000坪だ。購入価格は外国スポーツカー程度とはいえ、週末だけ、女手だけで管理できるんだろうか。草刈りに追われて、田舎生活を楽しむどころじゃないような気がするんだけど。そのせいか、著者も「週末田舎暮らし」をそれほど勧めてはいない。

しかし、都会と田舎を交互に暮らすことで、両方のいいとこ取りができ、「この人生こそマイライフ」という最高のノリが堅苦しくない文体から伝わってくる。逆に言えば、著者の感動を伝えるのがメインの本であり、「週末田舎暮らし」のハウトゥー本ではないことに注意。よほどの覚悟と体力がなければできない生活だ。

0
2014年11月21日

Posted by ブクログ

 都会に暮らす筆者が、子育てや仕事をしながら週末に南房総のセカンドハウスで田舎暮らしを実践している様子を記した本である。
 ブログがもとで本が上梓されたが、その充実して疲れしらずの生活は感心するしかない。2週間以上家を空けるななど、普通は義務感で厭になってしまうだろうに、金曜夜にいそいそと出かけるのは、凄すぎである。
 行動力のある筆者には、筆力もあって一気に読ませてくれる。田舎暮らしの楽しさが詰まっていて、気分が晴れ晴れするような気がする。もっともっとおもしろい話があるだろうから、それを書いてほしかった。里山生活のNPOの設立は、筆者の行動力の延長線上にあるのだろうが、そこまではついていけないので。

0
2014年05月23日

Posted by ブクログ

都会と田舎の二世帯暮らしのすすめ。
これを読むと都会で暮らすメリットが、薄れてくる。田舎いいなあと、ほっこりしてくる。
文章に妙に洒落が効いていて、上手だなと思った。あと、関係ないけど、著者の写真を見ても四〇歳過ぎているようにとても思えない。

0
2014年04月02日

Posted by ブクログ

暮らし方は魅力的、だが、これは相当にコストと身体的負担が掛かることが前提だ。
毎週車で都心と館山往復というのはサクッと書いてみるほど楽な事ではない。

色んな意味で実践には簡単ではなく、その分著者の語っている事に対して、「よかったですね~」という感じの感嘆で終わってしまうところがあった。

0
2014年03月17日

「暮らし・健康・美容」ランキング