【感想・ネタバレ】【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道のレビュー

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Posted by ブクログ

格闘? 葛藤記なんじゃないか。ウモッカはUMAサイトで話題の怪しげな魚の名前。いつものように現地の言語習得を含めた準備に余念のなかった著者だが、『西南シルクロード』で鬼門とも言うべきインドのビザが取れたことから運命の針が探検から180度逆に振れてしまった。著者も本書で書いているが、カルカッタの空港で入国を拒まれロビーでの生活をする様はまさに映画『ターミナル』の世界だ。既に別の著作で読んだ「名前変更物語」がウモッカ探しに端を発していることを知り思わずニヤリ。インド行きの悲願はとうとう神頼みだ。

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2017年08月23日

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最高におもしろかったー! 
いやいやー、まさかこういう展開で終わるとは思わなかったけど、わたしにはマジな冒険記よりこういうほうがいいかもー!!
本当に文章が読ませるんだなあ、とつくづく。
だいたい、わたしは理科とか大嫌いで、生物のあれこれだとかまったく興味がないのに、ウモッカについていろいろ調べて研究者とかに話をきくあたりもすごく興味深く読めて。文章がおもしろいゆえ。
こういう、予想外の展開、まったくうまくいかないあれこれ、焦り、不安、期待、などなどが旅というものなのかもとか思ったり。深いものを感じたような。
ああ、おもしろかった。

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2011年11月27日

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「神に頼って走れ」を読んでいたので、簡単にインドに入国できないのはわかっていたけれど、この人のことだから、何かあるだろうと読んだ。なるほどね、そういう落ちだったのか、まあ早くつかまえて、その話を書いてくれよ〜。

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2011年09月28日

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ネタバレ

とあるUMAサイトで騒ぎになってる怪しい魚。体長2m、ウロコに覆われ、背中には鋭いトゲびっしり。ヒレが足のようで前後に4本。もし見つかれば、シーラカンス以上の世紀の大発見。懸賞付きの手配書を千枚。公式Tシャツも作り、現地語も習得。捕獲したときの輸送手段も手配済み。そして、実物大のトゲの模型もそろえた。準備万端。いざ出発、インドへ。空港到着、目指すはウモッカタウン。…残念ながら全く近づくことができない。過ごすことになったのはあまりにも想定外の場所。あきれさせるが、あきさせない。よくぞこれで一冊の本にした。

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2024年05月10日

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中盤から趣旨が外れてきている気はするが、著者らしい。ノンフィクションとか旅行記という区分けでなく、エッセイ捉えれば面白い。

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2023年12月06日

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ネタバレ

今回はインドの怪魚・ウモッカを探しに行く旅。……と言いたいところですが、探しに行く“旅”に辿り着くまでの物語でした。どうやってウモッカの調査をするか、ウモッカの正体を探るかから始まって、最終的にはどうやってインドに入国するかがメインとなり。結果は読んで確認してください。調査対象へのアプローチだけで一冊話が書けるのが逆にすごい。

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2022年08月14日

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人生には探し物が必要である、と改めて思わずにはいられない。例えそれが、見つかる可能性がとてつもなく低いものでも。

なんでもいいから、私も探し物のひとつやふたつ欲しいと思ってしまった。この作者のように、それを探すために「なんでわざわざそんなことを…」と周囲が呆れてしまうような無茶で面倒くさい行動を起こす軸となりえるなら、最終的に探し物が見つからなくてもいいんじゃないだろうか。

この人の探し物ものは見つけるためのものじゃなくて、その探し物のために自分は何をするのかっていう人格形成のものなんだね。

それにしても、最後の方の「自転車の旅」まで書籍化してるのは笑ってしまった。
冒険家魂しぶとすぎるだろ。

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2022年02月13日

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めっちゃおもろいし、後半の展開はびっくりする。
私は高野秀行のファンなのでまったく好意的に読めるけども、高野秀行を読んだことのない人には勧めない。何冊か読んで、好きになったあとこれを読むべきだろう。

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2021年03月16日

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この作品も面白かった。ただし、タイトルが正確ではありません。インドへの道はまさにその通りだけど、今回インドには入国できずウモッカとは格闘できませんでした。まあ、ウモッカ捕獲に向け格闘したことには違いないかもしれないけど。これは、カルカッタのイミグレーションで足止めをくらいインドに入国できずジタバタする高野さんを愛でる作品です。イミグレにて、まるで『ターミナル』のトム・ハンクスのようになったり、相棒の暇人キタ1号を遠隔操作しようとしたり、奥様との『インド入国……priceless』に笑っちゃいました。

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2017年05月29日

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インドにまぼろしの怪魚 ウモッカを捜しに旅立ったはずだった。しかもこのウモッカは日本人1人が市場で見かけたというシロモノで、日本のUMAマニアの中だけで盛り上がっているのでした。その情報を頼りに遥かインドまで行こうというのだからすごい。ネタバレになるので書かないけれど、中盤過ぎてもまだ日本にいます。ほんと予想外の展開です。やはりこの方只者ではない、おもしろかったです。

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2016年02月27日

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ウモッカってなにかと思ったら架空の魚なのね。
しかもインドへ行く話かと思ったら本人空港で入国拒否くらってるしほんとうける笑

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2015年12月09日

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古本で購入。
高野作品3冊目。

自身のブログに寄せられた
「インドの『謎の怪魚 ウモッカ』を探してください!」
というコメントをきっかけに、怪魚ウモッカ調査計画が動き出す!

それは確か。間違いない。
でもこの本のすごいところはそこじゃない。

それは…
ウモッカ目撃地たる「ウモッカタウン」にたどり着けないところなんです。

なぜたどり着けないかは読んでほしいんだが、そんなの本にするか?普通。
結局、現地を歩いたのは高野の相棒のキタ。
高野はキタとのメールのやりとりでウモッカタウンの様子を知る。

そんなドキュメンタリーはなかなかないなぁ…

しかし「看板に偽りあり」と言うべからず。
確かにウモッカの正体を探るべく「格闘」してるし、「インドへの道」が重要ポイントなのである。

ある意味掟破りの冒険ドキュメンタリーだけど、テンポが良くておもしろい。
バカやってるけどこの筆者はすごい、と思わされます。

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2013年07月22日

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やっぱりこれは空前絶後。だって、未知動物探しに「行ってない」のにこんなに面白く読ませるんだものね。普通なら失敗として葬り去られそうなものだが、転んでも(思いっきりすってーんと転んでる)タダでは起きない、というより、転び方こそが素晴らしい。

とにかくインドに行くまでの準備が周到ですごい。現地の言葉を習得してから行くことが辺境旅の秘訣だと、他の著書でもしばしば触れられているが、なかなか難しいことだと思う。高野さんはいったい何カ国語をしゃべれるのだろうか。

また、準備の過程で調査のために会いに行く人たちが、それぞれに個性的で楽しい。ネットでなんでも調べられちゃうご時世でも、顔を合わせてナマの声を聞くことからわかることを一番大事にしているところがいいなあ。

悲願のインド行きは近々何とかなりそうだと少し前に聞いたが、あれからどうなっているんだろう。「神様より気むずかしい」インド政府には是非オトナの対応をお願いしたいものだ。

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2013年05月17日

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インドの怪魚を追って奮闘するはすが、インド入国禁止になって探検せずに終わる。こんな失敗談を本にしてしまうのだから凄い。でも面白い。
新しい探検記だ。

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2012年12月12日

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ネタバレ

高野 秀行 『怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道』
(2007年9月・集英社文庫) 

探し物中毒の著者は、ある日、インドの謎の怪魚ウモッカの情報を入手、「捕獲すれば世紀の大発見!」と勇み立つ。ルール無し、時間制限無しの戦いが始まった。
次々と立ちふさがる困難を砕き、著者は進む。
地元漁民の協力を仰ぐための現地語学習、捕獲した時の移送ルートや鑑定できる学者の確保。
ついに怪魚探しの秘密兵器を手にインドへ。
しかしそこには予想を超えた展開が!奇想爆走ノンフィクション。(裏表紙より)

ああ、また出会ってしまった・・・。
今年の運命の出会いは万城目さんで間違いないと思っていたのに、これだからツンドク山は侮れない。
え~い!別に運命の出会いが年に二回あってもいいじゃないか。
ひょっとしたら深津絵里と中谷美紀から同時に告白されるかも知れないじゃないか(どっちもねーよ)。
というわけで、高野秀行氏を今年出会った運命の作家第2号に認定!


なんだこの驚異的なまでのくだらなさはっ!!
そしてなんだこの熱さは!あまりにもアツすぎるぜ高野秀行!!

ウモッカを知る。サイトの責任者に会う。ウモッカの発見者に会う。専門家の意見を聞く。
現地語を覚える。現地での探索方法を決める。必要な物資を用意する。パートナーを探す。
ウモッカを捕獲した場合の輸送手段を考える。・・・・。

お~い、いつ出発するんだい?
ウモッカタウンに着くのはいつになるんだい?

若さにまかせてとりあえず出発、ってのも良いが、この人なかなかどうしてしたたかである。
インドに着いてしまえば出来ることは限られてしまう。
だから日本にいるうちに考え得る限り最大限の準備をしておかねばならない。
うん、そうだその通りだ。

この辺までも普通に面白かった。
しかし中盤からもっとすごいことになろうとは・・・。

この高野さんという人、日ごろの行いが相当悪いのか、はたまた前世でどえらいことやっちゃったのか、向こう三軒両隣分ぐらいの厄を背負っていらっしゃる。
本人のみならずパートナーのキタ氏にまで、笑っちゃいけないと思いながら爆笑級のハプニングが続出。

そうそう、このパートナーのキタ氏のキャラがまたスゴい。
ウモッカの存在は頭ごなしに否定し、やる気のカケラも感じられないこの人をなぜパートナーに??
でも読み進むうちに非常に魅力的に思えてくるし、なぜか憎めないそのキャラは出色である。
ウモッカがよりもこの人が実在するかどうかのほうが気になるわい(笑)

そんなこんなでこのウモッカ話はまだ続くらしい。
高野さん、ウモッカのためになぜか自転車に乗って日本中を走り回っているというから、さらにオバカ度がアップしている模様である。
ああウラヤマシス・・・。

80点(100点満点)。

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2012年09月23日

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ネタバレ

長いこと、積ん読本でした。
「読むものがないから、仕方ないこれを読もう」と、寝る前にほんの少しだけ…と読み始めたらおもしろく、1回布団に入ったのですが先が気になって気になって、結局起き出して深夜まで読みふけってしまいました……。
読ませる読ませる。
これもムベンベの時同様、探検隊を組んで現地に向かい、そこの人といろいろやりとりしながら、怪魚発見に向けて突き進むのかな……と思っていたら!!
ウモッカと、格闘してないじゃん!!
タイトルに「インドへの道」とある意味がわかりました(笑)

私はもう一冊、「アヘン王国潜入記」を持っていて、そっちを先に読もうとしたらなかなか話に入っていけず、断念してしまい、この本もそういう感じになるのかな…と今まで読まずにいましたが、大いなる勘違いでした。
おもしろかったので、早速本屋に行って「異国トーキョー漂流記」と「ミャンマーの柳生一族」を買ってきてしまいましたよ。
「探し物をしたい」という欲求、すばらしい。

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2011年08月12日

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ネットで知ったUMAウモッカを探りにインドへ旅に出る話だが、なんと恐ろしいことに旅行記でありながら、下準備を延々とつづったあげく結局現地にさえたどり着かないままこの本は終わっている。それでも面白いからすごい。読者がこの人に求めているのは別に旅じゃないんだなということがわかった。

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2012年01月09日

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高野秀行VSインド!背中にトゲトゲって頭が平べったくてヒレは足みたいに肉がついている感じの怪魚を求めてインドへ…副題の意味が読後に分かる粋な仕掛け。中身は、いつも通りに愉しめる。こんなUMA探し物語もたまにイイ。

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2011年09月04日

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以前読んだ高野サンの本で、何とかしてパスポートを
本人だけど別人のように取ろうとした奮戦記があったが
これが原点だったのね。

インドに行ってからの話は、涙なしで読めませんでした。
え?そこでそうなるのかよ!!
と絶対思うはず。
違った意味の格闘記です。

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2024年02月16日

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ネタバレ

結局入国できず先行した相棒もうまくいかず帰国で終わってしまった
読む前は現地でのいろんなトラブルや楽しい話が読めるかと思って期待してたのだけど
でも怪魚を探す準備の過程がおもしろかった 第一発見者に話を聞いてトゲの模型を作ってもらうとか、発見したら冷凍して発送する手続きを考えておくとか
犬に噛まれたあと無事で良かった

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2023年08月18日

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本の半分くらいで結末が予想できたが、魅力ある文章のため、読み切れた。
しかし、物足りなさは残った。

高野さんの本は他の作品を読んで面白かったので、別の作品も読んでみたい。

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2020年11月19日

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時系列無視して、この作家の本を読んでいたため、他の作品で引き合いに出されることが多く、早い段階でオチの1つ分かってしまった。
が、オチは1つだけではなかった。
ウ○○○ヌは結局、何だったのだろうな…

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2020年10月25日

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ネタバレ

インドの漁村で目撃されたという謎の怪魚に目をつけ、世紀の大発見を夢見て探索の旅に出る。

お金を時間もかけて周到に準備をしてUMAを探しに行く大人の本気。著者の周りの人々も面白いけど、著者本人が一番面白い。
読んでいて途中で「まさかね…」とは思ったけど、入国できないまま1冊終わってしまうとは!現地でのリサーチを楽しみにしていたので残念だった。不完全燃焼!
まだ知られていない怪魚が他にもいそうなウモッカタウンに想いを馳せた…

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2020年10月24日

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この著作は、ある意味すごい著作です。タイトルと中身の間衛星がちょっと普通じゃない。これで一つの著作として成り立たせてしまうところが高野マジックかもしれません。

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2017年07月05日

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現地でウモッカを見た日本人モッカさんは作中でこう述べている。
「もうアートなんか超えた、まったく新しいジャンルですよ」
怪魚ウモッカを探しにインドへ向かった高野氏。毎回思いがけないトラブルに巻き込まれるため、今回もその期待は否が応でも高まる。しかし、なぜか日本に一時帰国する羽目になる。高野氏の著書は何冊か読んでいるが、僕にとってこの本は変化球の類に属する。ただ、やはり面白かった。

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2014年05月20日

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未知の生物を探しに行くという高野秀行お得意の探検記であるが、この本はいけない。未知の生物は見つからない失敗に終わるのが普通で、どう取り組んだかを語り、それが大真面目で精一杯頑張るところがいいのだが、この本はそこまでいかない失敗である。本にすべきでない内容ともいえる。著者らしさの語り口はおもしろくてどんどん読めるが、なにしろ内容がいまいちなので残念な本である。

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2013年04月23日

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辺境冒険作家の高野秀行が、インドに棲むという怪魚「ウモッカ」に挑むガチンコ探検ドキュメンタリー。

『ワセダ三畳青春記』『幻獣ムベンベを追え』ときて、3冊目の高野作品。
1・2冊目が青春真っ盛りの冒険譚だったせいか、「高野さんもすっかりオヤジになって…」という感が否めないが、それでも猛烈な探究心と情熱は健在。ウモッカの唯一の目撃者であるモッカさんの人柄と、相棒「キタ」の活躍も光る。

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2012年06月15日

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これもネタバレせずに書くのが難しいです。
高野さんの旅行記なんですけど、ぶっ飛んでますw
好き嫌いが分かれるタイプの本です。
僕はそういうのが許せるたちなんで好きです。

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2012年05月26日

Posted by ブクログ

タイトルとしては「格闘記」というより「インドへの道」が本題。相変わらず高野氏には笑いの神がついてます。

極めて不謹慎(笑)な行動ばかりしてますが、高野さんが如何に真剣に辺境探検とUMA調査を行なっているかが分かります。ウモッカがUMAかどうか事実調査を進める行動力と分析力は唸るものがあります。

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2012年04月13日

Posted by ブクログ

UMAの本。相変わらず面白い。
でもオチがひどいので高野初めて読む人が面白いと思う保証は出来ません。他の作品読んでからにしてください。

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2012年02月07日

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