【感想・ネタバレ】知らないと怖い閉塞性動脈硬化症のレビュー

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Posted by ブクログ

信州大学医学部附属病院循環器内科の先生2人による解説書。
池田先生は同科教授、宮下先生は講師。

一般の方にも、医療者にも認知度が高いと言えない「閉塞性動脈性硬化症」の解説本。
一般書でありながら、診断、治療、予防など医療者にも十分な解説書となっている。
また、気をつけなければならない足の壊疽の誘因としての、水虫、深爪、低温やけど、マメなどについては、”糖尿病の危険な話”として事例を用いて解説してある。

「閉塞性動脈硬化症」のまとめとしては、非常によい解説書。狭心症/心筋梗塞・脳梗塞とも話を絡めて解説されていて、理解にはよい。

リハビリテーションの専門家として少し残念に思ったのは、『膝から下の切断になると、かなりの期間リハビリテーションを行い、義足をつけてなんとか歩行できるか、両側松葉杖での生活を余儀なくされます。膝より上での切断では自力の寝返りも難しく、移動には介助(誰かの協力)が必要になります。』(p.127)といったところか・・・。
障害としてはすこし重いように表現されていると感じるのだが(現実はこうなんだろうか?)。

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【内容紹介】
足のしびれや冷えは体からのSOS信号!
足のしびれや冷え、痛みがあれば、年齢のせいだと考えて放置せず、閉塞性動脈硬化症をまず疑いましょう。動脈硬化は心臓の心筋梗塞や脳の脳卒中とは限りません。足に起こる動脈硬化、それが「閉塞性動脈硬化症」です。中高年で10人に2人はかかる病気と言われているのですが、一般に認知度が低く、多くはそのまま放置されているのが実情です。
実は足首の血圧を測るだけで簡単に診断でき、歩く運動や生活習慣の改善で症状がグーンと改善します。早く診断できれば、心臓や脳の動脈硬化と合併率が高く、これらの怖い病気への予防と早期対応が可能になることがとても重要なメッセージです。
日本でこの病気について初めて一般向けに紹介した本で、その症状から診断・治療法までやさしく解説します。かかる危険性の高い、糖尿病の人や透析患者には必携の内容です。
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【目次】
序章 命のSOS信号を見落とすな
第1章 心筋梗塞や脳卒中と同じく怖い閉塞性動脈硬化症
第2章 誰でも手軽にできる診断法
第3章 閉塞性動脈硬化症と言われたら
第4章 高度な治療
第5章 閉塞性動脈硬化症の予防
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2013年02月03日

Posted by ブクログ

閉塞性動脈硬化症の本。
この病気のイメージは接頭語に部位を付けないからデータ提出するとねちねち言われる、という感じ。
基本的に閉塞性動脈硬化症と言えば下肢となるそうで。
脳卒中、心筋梗塞、高血圧、脂質異常症などとの関連など、分かりやすくそれなりに面白い。
著者のスタンスによって糖尿病の解釈が違ったりするが、今回読みたかったのは血管病変のメカニズムだったのでなかなか良かった。
とりあえず、プレタールは保険適用じゃないのに医者がやたら使う理由は分かった。

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2012年04月25日

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