【感想・ネタバレ】記憶の檻のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

買ったはいいが何故かなかなか手が進まなかった作品。
でも、すごく引き込まれた。
綺麗事だけじゃなく、手を汚してきた攻めの心情や、記憶を奥底に閉じ込めた受けのやり取りに切なさは有るが、纏まってくれて良かった。
確かにに受けの記憶が戻った訳ではないけど、記憶は決して認識上のものだけではなく、奥底に刻まれているのだなって。
サイドストーリーの二人もとても良かった。

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2014年03月30日

Posted by ブクログ

初読み作家さん。東京が帝都と呼ばれていた時代を舞台にした、天才的相場師と記憶喪失の男娼の悲恋物語です。
遊郭とか男娼館とかっていかにもな感じで、敬遠気味なジャンルでもあり、でも突然実力のある作家さんが書くと気になるものでもあり…
手にとるまで葛藤しましたが、記憶喪失は好物なので結局読むことに。

帝都の狐』の異名をとる天才相場師、溝端幹弥が帝都一の高級男娼館・紅楼夢を訪れ指名したのは、記憶をなくした男娼の環。環はただひとつある約束だけを覚えていて、それを頼りに生きつないでいることを知った幹弥は、この状況に彼を陥れてしまった諸々に対して憤怒にかられます。

ストーリー作りがものすごく上手くて、思わず引きこまれてしまいました。遊郭ものっていうと、エロくて安いイメージ(偏見)があるんですが、これはかなり骨太な構成。
読み応えがありました。
謎や疑問が、少しずつ小出しに解明されていく話運びのうまさに引っ張られました。
脇キャラの太市の役回りもしっかりしていて、頼もしい相棒のイメージが好感でした。大活躍ですよね。
後日談ショート「太市と紅薔薇」が彼らしくてすごくよかったです。

…ただ、遊郭、男娼、買って買われてあれこれあるはずなのに、話に期待していたエロさとか萌えとかがほとんど見当たらなかった!もう少し隠微なエロスがあったら嬉しかったです…

それから、記憶が戻らないままの結末にいろいろ想像させられてしまうので、そのうち番外でも出てくれたら…でも、記憶を取り戻すと互いに汚れきっていた嫌な過去があるわけで、それも不幸かもしれないですよね…
まあ、どっちの二人にしても愛する気持ちは一緒だと思えるので、すべて思い出して良いことも悪いことも全部ひっくるめて共有して乗り越えるところまで見届けたかったですね。
これだけ実力のある作家さんなので、余韻無しの王道ハピエンでも素敵な話になりそうなので。

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2014年01月17日

Posted by ブクログ

受けの環が儚くてかわいく良かった。
この作者さんの大正時代くらい?の雰囲気の作品がとても好きなので、またこういうお話を書いてほしい。
サブキャラの太市と蒼のお話も読んでみたい。

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2013年12月23日

購入済み

男娼に記憶喪失に遊郭に。。

キーワードだけ聞くと後ろ暗いよーな淫靡さにトキメキますが、、実際は昼メロ?(笑)不憫な設定嫌いじゃないですがこの環の扱いは百草並みに流されるだけで抵抗力がなさ過ぎて哀れとゆーか、、もお申し訳ない域(汗)苦痛からの現実逃避に記憶を捻じ曲げて記憶喪失にとゆーのも、うーんモリ過ぎでは?って気も。由緒ある生まれの秀美な見目に儚い風情がある日不幸に、、常に薄ぼんやりしてる言動のせいで儚いよりは単に印象が薄い(笑)。幹弥の自分がどうにか出来てたのでは?何故もっと早く救えなかった?とゆーちょっとお門違いな悔恨の件はちょっとクドかった気がしますね、かりに先見の明があったとしても「今の幹弥」でなければ経済的に環を救えなかったのだから。設定も世界観も展開も悪くはないですが全体的に緩めですかね。好みの問題でしょうが私にはご都合主義と稚拙だったり飾りすぎだったりな表現が目について残念ながら今ひとつ入り切れませんでした。すいません。

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2014年10月19日

Posted by ブクログ

この有馬という人物が誰なのかってのはすぐに分かるんだけれど、結構恋愛ものというよりも 物語に引き込まれました。 どうしてこうなったのか?思い出すのか?と読んでたのですが、最終的には思い出すことはなかったってのが ちょっと物足りなさを感じましたね。 出来れば思い出して尚、強く生きていく二人ってのを期待してたのでその辺はちょっと残念な終わり方でしたが、 楽しませもらいました。

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2013年12月31日

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