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Posted by ブクログ
寄宿舎、少年たち、生と死、同性愛、幸福とはという問い・・・完結してしまった・・・大すきでした・・・
特に2巻のアベルとミカくんのお話がずっと心に残っている アベルを失ったミカくんのことずっと心配して見守っていたが、最終巻でネクタイを締めていて泣いちゃった ミカくん以外の子たちについても、それぞれの物語がしっかりしていて感情移入せずにはいられなかった 売野機子先生、これからも応援してます
Posted by ブクログ
たまたま寄った本屋さんでプッシュされており表紙買い。久々のヒットです。
少年達は歌をうたい、限られた者だけが"天使"となり奇跡の歌声を手に入れ、死ぬ…
惹かれた方は是非!
少年合唱団と天使と
ウィーン少年合唱団的なコーラス隊のようですが、真に上手な少年は「天使」に祀られて現世では死を迎えてしまう、という不穏な設定です。
往年の少女マンガの雰囲気です。近所にいる女の子とかも出てきますが、基本、寄宿舎ものですし。
対照的な2人の少年、ガブリエルとラザロでがメインで、いわゆる文盲状態のところから文字を学んだり。母から届いた手紙の内容を綺麗にして読み替えたりで、家庭の事情もあり、色々あって寄宿舎入りしたことが伺えます。
天使の歌声とはどんなものでしょうか。
Posted by ブクログ
ギムナジウム、少年合唱団、ミステリ。
こんなにドンドンドン!と、三段構え、さあ引っかかれとばかりに張られた罠に、はめられないわけがなかった。
好き嫌いは分かれるだろう。でも、最初にいいかも、と思ってしまったら中毒になる。一度読み終わって本を閉じて、でもその十分後くらいに、あの台詞ってどういう意味だったんだろうとまた最初のページを開く。それをここ数日繰り返しているくらいには、中毒性が、ある。
よく引き合いに出されている、花の24年組をほんの少ししか知らなくても、ああ、と分かる。そういう空気を持って、物語は進んでいる。
それにしても、アベルが好みだ!だから次巻の彼が…あああー…
Posted by ブクログ
一昔前の少女漫画の流れを思わせる寄宿学校モノ。閉鎖された舞台にたゆたう少年たちの妖しい美しさが綿々と流れるけど、絵柄がさっぱりしてるので耽美になりすぎず読めるのが美味しい。
ただ、近代的なキリスト教社会を思わせる舞台はあまり異世界っぽくなく、おかげで天使の設定を「え、これ本当? 何かの実験や陰謀を隠してるとかない?」と無駄に疑ってしまったのが少し残念。
ガブリエルはママを卒業してしまったけど、タイトルはMAMA。少年たちの関係がメインと思わせて、それぞれの母子関係のほうがテーマなんだろうか。
ラザロくんのお母さんはいい人で、だからラザロくんも優しく育ったんだろうけど、彼がそういったプラス面の影響を自覚するのはまだ先のこと、というか下手すりゃ自覚する前に死にそうでうわあ。少年たちの未来に幸があってほしいけど、天使になるのとならないの、どっちが幸せかは当人たち次第。そして次巻予告が不穏。目が離せませんな。