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Posted by ブクログ 2017年11月10日
日本の目から見たら侵略者であり、暴風により2度にわたり奇跡的に防衛された元寇ですが、それを当事者であった高麗の国から描いた作品です。
元の圧制に対する高麗の硬軟あわせた数々の外交戦が主体に語られます。その中でフビライや側近の洪茶丘、高麗国王・玄宗、宰相・李蔵用など多くの人物が登場します。しかし、誰...続きを読むかを主人公に立てた物語と言うよりも、史実に沿って俯瞰的に描いた作品です。かといって史書と言うわけではなくて、血が通っていると言うか、物語でもあります。そのあたりのバランスが絶妙です。
Posted by ブクログ 2021年03月24日
二度にわたる元寇を日本の目でなく途中経路にある高麗から見る。武力により属国となった高麗では王や首脳が無理難題の要求に何年も苦しみを味わう。世界史的にも島嶼の地域を無理して征服する意味は不可解だが、いわゆる中華思想のなせる技か。2021.3.24
Posted by ブクログ 2019年02月27日
「島国根性」なんて言葉がある以上、「半島」にもそれに類する言葉が生成されがちな事情はあるとは思ってたけれど、隣の大国の理不尽さにヒドい目にあい続けたらそりゃ「恨」が醸成されるよな。唐辛子が持ち込まれる前の話。
Posted by ブクログ 2016年10月21日
流し読み。同じ(こちらは朝鮮の歴史)中国歴史時代小説の大家、陳舜臣にも言えるんだけど、歴史資料を日本語訳で読ませるような小説って楽しめるのかな、それってあくまで資料であって小説じゃないよね。正直おもろなぃ。
Posted by ブクログ 2016年07月26日
朝鮮半島の悲惨な歴史の一幕を見たような。地理的な状況もあり、常に大陸の巨大な権力に怯えざるを得なかったのであろう。それに比べると日本は島国というだけで呑気なものなのであろう。それぞれの国には地理的な状況に基づいての歴史が必然となってあるものである。歴史はくり返すというのもあながち真っ赤な嘘ではない。
Posted by ブクログ 2011年10月08日
フビライが生きていた当時の高麗の内部を書いた本。ここから読み取ったのは、朝鮮半島にある国が、いかに中国に恐れを抱くのか、これに尽きると思う。中国が兄で、朝鮮は弟(親と子だったか?)、という構図。支配されればこのようなもの、と割り切ってしまうのは簡単だ。しかし、韓国、北朝鮮の人間からすれば、そうはい...続きを読むかない。彼らからすると、中国は潜在的に敵国なのではないか。
歴史を読むのが面倒だったから評価は低いが、内容から言えば、4つ星位だと思う。