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Posted by ブクログ
こんなに面白いと思ってなかった。
登場人物(と猫)のキャラクターみんなそれぞれ癖があって、尚且つ、互いに論じ合ってなんだかんだ仲良く和気藹々としてる感じがとても良い。
日本社会への風刺も、痛烈とならず、小気味の良いリズムで描かれていて、面白い。
120年前に書かれているのに令和に通ずるものが多く、痛快。
日本文学を、夏目漱石を読むなら、まずは「吾輩は猫である」を読んで欲しい!
Posted by ブクログ
人間の何の変哲も無い営みを、猫の視点から、風刺めいて面白おかしく描写しているところが斬新でした。
登場人物たちが個性豊かで、すごく活き活きしています。漱石先生は生前、かなり風変わりな人だったそうなので、漱石先生の分身であるキャラクターたちがとても個性的なのは理解できました。特に主人公の友人である迷亭は強烈でした。
高等遊民であり自由人な登場人物達のとりとめのない会話がとにかく面白く、その様子が脳裏に描かれましたし、文章も読み応えがありました。
作中では、唐突に会話が始まったり、色んなシーンがめぐりめぐり出てきて、純文学だけどエンターテイメント性に富んでいて、飽きさせない作品でした。
作中に出てくる登場人物の名前が、苦沙弥や、迷亭、寒月のようにインパクトがあり、それもまたこの作品の魅力の一つです。
Posted by ブクログ
人間から見た猫同様、人間だって馬鹿らしいことを大真面目にやっている生き物かもしれない
今では聞くことのできない言葉遣いのせいなのか、漱石の文章力なのか、一文がいちいちカッコイイ
押し付けがましくなく、教訓を説いているわけでもないのに憧れを抱かせる
つまり、教養が深い
Posted by ブクログ
『我輩は猫である。名前はまだない。』
から始まる有名な小説です。
表紙買いです(笑)
ずっと猫視点で物語が描かれていきます。
猫から見た人間の滑稽さや、不便さ。
自分の飼い主への不満や、猫社会の大変さを
訥々と語ってくれてます。
猫も良い味出しとるし、
飼い主の苦沙弥先生もアクのあるキャラです。
他にも先生の友達なんかも濃ゆいっ!!
当時の生活をかいま見るコトも出来るお話しです。
Posted by ブクログ
猫の視点から人間の暮らしを切り取る作品。メタ的に人間を考察する文体に興味を覚えた記憶がある。
Wikipediaより抜粋
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第1話
「吾輩」は薄暗いところで出生したが、まもなく書生に遺棄され、教師の家に住み込む。人間について車屋の黒から、わがままで不人情で泥棒も働く不徳者であると聞き知る。
第2話
家に、寒月、迷亭、東風などが訪問し、好き放題のでたらめを言う。三毛子が死去し、吾輩は恋に破れる。
第3話
金田の妻が寒月のことを訊きに来て、寒月が博士にならなければ娘の富子と結婚させないという。
第4話
鈴木が金田の意向を聞いて、寒月の様子を探りに来る。
第5話
苦沙弥宅に泥棒が入る。吾輩はネズミ取りに失敗する。
第6話
寒月、迷亭、東風による恋愛談義、女性論。
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Posted by ブクログ
小学生の時に難しくて断念した小説。
大人になって改めて読んでみた。
猫を主体として人間観察をして、ユーモアと知識溢れる先生やそれを取り巻く人々。
時折、理解するのが難しい場面も多々あったが、最後まで読むことができた。
また何年か経過して読んでみると味がでそうな気がする。
さらに、漱石の博学知識の多さに驚きました。
Posted by ブクログ
ピントのずれた人たちの、日常の何気ない事件を仰々しい表現で面白おかしく表現したお話。
最初の方は面白かった。雑煮事件など笑いそうになった。
しかし、だんだん辛くなる…何が辛いって、笑わせる手法が同じような感じで、笑えなくなってくる。
誤字は多い。勘違いも多い。
あと、猫は毛穴から汗は出ない。
文章全体の印象から、夏目先生、割と無神経な人間と見える。
Posted by ブクログ
人間は他の生き物をちょっと下に見る傾向があるけれどそれは他の生き物も同じなのかもしれない。
人間自身が気づかない可笑しさを猫に気づかされるとは。
なんたる不覚。
Posted by ブクログ
超有名作品ですが、ちゃんと読んだことはなかった。なかなか面白いですし、読み応えありますね〜。
気になった一節
「金を作るにも三角術を使わなくちゃいけないというのさー義理をかく、人情をかく、恥をかくこれで三角になるそうだ面白いじゃないかアハハハハ」
Posted by ブクログ
「吾輩は猫である。名前はまだない。」苦沙弥先生の家に拾われた猫の「吾輩」から見れば、人間社会はこっけいそのもの。無名猫の視点から、軽妙洒脱な文体にのせて放たれる文明批評と渋いウィットは時代を超えて読者の心をつかんできた。見識とシャレ気あふれる漱石のエンターテインメント文学。いうまでもなく有名な書き出し。漱石を他にない文豪にした作品、というか書き出し。他のなにがなくても、この書き出しを書けたということで、全てに超越したんじゃないかな。物を書くなら、こんな文を書きたいと思う。でも、書き出しのあまりの素晴らしさに、後が霞んで…という評も、確かにな、と思ったり。