【感想・ネタバレ】ねずみ石のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

自分を守りたい
と思ってとった行動でも
知らず知らずのうちに
「だれかのため」
になっていることがある。

きっかけは何でもいい。
行動が行動を呼んで
人が人を呼び
思いと思いが繋がれば
それでいい。

子どもが主人公の作品に
感情を持ち込んで読むのは難しいけど
久しぶりに泣けた。

登場人物の素直な気持ちが
ダイレクトに読者に伝わる。
綺麗にまとまった作品でした。

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2014年08月12日

Posted by ブクログ

祭の日に真ん中に「子」の字が入ったねずみ石を見付けると願いを叶えてくれる。4年前の祭の日、サトはねずみ石を探しに行き行方不明となりその間の記憶をなくしていた。その夜に起こった母娘殺人事件の犯人はまだ見付かっていない。親友セイと祭のことを調べて行くうちに、サトは事件の真相へと迫っていく。
前半は中学生男子のほのぼのとした日常が描かれて、緩やかに物語が進みますが、後半新たな殺人事件が起きた辺りからサスペンス色が強くなり物語が急展開します。中学生という多感な時期を描くジュブナイルとしても、ミステリとしても楽しむことが出来ます。地方都市の祭を描くことでノスタルジィも醸し出しており、その物語世界は居心地がいいです。
それもサトとセイのふたりに負う処も大きいでしょう。ふたりがじゃれ合うようにしている場面や、年上のシュウとサトが仲良くしている処をセイが嫉妬する場面は実に微笑ましいです。だから後半セイが抱えている秘密があらわになった時、よそよそしさが漂い今までのは全て計算尽くだったのかと思わせサトと共に寂寥感を味わえます。この辺りの流れが巧いなと唸らされました。こういう男の子の描写は女性作家ならではでしょうか。古くは仁木悦子、そして宮部みゆきや恩田陸、加納朋子に通じるものがあるなと感じました。

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2013年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりに推理物を読んだら、面白かったー!
追いつめられる感は、やっぱりどきどきしますよね。
途中で犯人もろもろに気付けてしまったのが、すこし残念ではありましたが。面白かったです。

あと、個々のねずみ石にまつわるエピソードとか想いとかが、すごくじわりと来ました。
蝶子さんがかっちょよくて素敵。

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2012年05月07日

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中学生の男の子たちが奮闘して事件を解決していく。ライトかと思いきや、しっかりがっつりミステリーで読み応えがあった。

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2012年05月05日

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さわやかな読後感です
中学生の考える世界観が心地よく描かれています
事件からの展開も自然です
良い作家さんでした(次回作も楽しみ)

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2014年07月20日

Posted by ブクログ

山間の小さな集落の祭り当日に起こった四年前の殺人事件。
親友セイの祭りを調べたいという申し出から事件の犯人を探す方へ話は進み、新たな殺人事件が…という話。
神事もほどよく描かれ、少年の優しさ気持ちの揺れも丁寧に書かれていて面白かった。
ラストは悲しいけども、なぜか爽やかに終わり良かった

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2012年12月13日

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普通に面白かったが、読んでいる途中で、これは大崎梢さん?とふと疑問が沸いた。若竹七海さんや、七番目の小夜子」の恩田陸さんでもいいんだけど、もっと古ければデビューの頃の宮部みゆきも思い出したかな。まあ、色々ごちゃごちゃ。それでも面白いっていう価値には何の変動もないけれど、やはり女性の作家さんは共通の雰囲気があるんだなと思っただけです。
女性受けは良さそう、主人公を含めて主要登場人物が中学生男子3人、若い女性読者なら萌える?んだろうか。表紙の女の子も、実は男子だったしね(苦笑)
でも、大崎さんは多作でいいです。若竹さんは寡作だから待つのが正直しんどい。そう思うと、頑張ってどんどん書いて欲しい。

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2012年01月16日

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村で起きた事件を少年が仲間と犯人を捜すお話。村のお祭りと少年達のソワソワしている様子が細かく表現されてます。

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2017年06月25日

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表紙の絵と「ねずみ石」なんてかわいいタイトル。帯には4年前、祭りの夜に起こった殺人事件と書いてはあるけれど、日常ミステリーのようなものだろうと思って読み始めたらちゃんとミステリーで、私の中でこのギャップにいい意味でやられた感が強かったです。

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2017年06月04日

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「配達あかずきん」で気に入った作者で、
同じく「日常の謎」っぽいので購入。

が、今度のこれは「殺人」あります(^ ^;
四年前の祭りの夜の殺人事件を引っ張って、
しかも目の前で、リアルタイムに新たな事件も(^ ^;

「日常の謎」と言うには、かなりサスペンスフル(^ ^;

ただ、主人公が中学生の男の子なせいもあるのか、
全体的に若者(中高生)向けと言う印象か(^ ^;

主人公たちが四年前の事件の謎解きに挑むが、
何せ子供だからあれこれ制約が多くて
中々話が進んで行かないもどかしさ。
でも「そのおかげで」謎が中々解決しないのは
ちょっと読んでいてフラストレーションが(^ ^;

謎をいっぱい抱えてそうな刑事が、
まぁ当然「印象的な」登場の仕方をするが、
現実味もないし意外と活躍もしないし(^ ^;

田舎を舞台にしてるおかげか
都合のいいところで携帯が圏外になったりも
やや不自然...というか、謎が「環境に頼り過ぎ」か(^ ^;

でも、純粋なミステリと言うよりも
「少年少女向け冒険推理小説」と思って読めば
素直にワクワク楽しめる作品かと(^ ^

きっと、そういう作品なのでしょう(^ ^

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2013年06月30日

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みんなが何かを隠し、何かを守ろうとしているんだけど、それがなかなか見えてこない感じがもどかしかった。特に物語りで重要な位置を占めるセイのキャラがなかなか掴めなかった。
自分の読解力が足りなかったのか、舞台となる村と町の距離感がいまいち掴めなかった印象が強いです。

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2013年01月22日

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ネタバレ

四年前、神支村で起きた母娘殺人事件。
犯人は未だ捕まらず、村の中では外の者の仕業だろうという雰囲気が流れている。
中学一年生になったサトは、その日の記憶が抜け落ちており、そのせいで刑事にやたらとしつこくされて困っていた。
中学で仲良くなったサトが急に神支村の祭りについて調べたいと言い出したことで、「ねずみ石」にまつわるお祭りに関わることになるのだが──。


子供が子供らしく描かれているとレビューにあり、興味を持って読んだ一冊。
子供とはいえ、中学生が主人公のミステリであった。
神支村というやや閉鎖感のある村で起きた殺人事件を子供の視点から追っていくのだが、子供特有の友達の取り合いのようなものは見ていて覚えがあり懐かしくすら感じた。
祭りの日に見つけると、ひとつだけ願い事を叶えてくれるという「ねずみ石」のエピソードは何だか羨ましいし、そういった点でも魅力的だ。

前半は比較的ゆったりとしたペースで進み、後半になって一気にスピードアップするので差がすごかった。
本当に事件が動き出してからのスピード感が爽快。
通常のミステリと違って、後味がいいのもポイントだと思う。

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2012年06月26日

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大崎梢のいい所は後味の悪くないところ。やさしいところ。
あまり人は死なないのだけれど、今回は珍しく殺人事件が起こっている。それでもやさしい感じは残っているけれど。
祭りで繋がっている田舎町のコミュニケーションのあり方など、設定が細かく創り込まれている。
大庭賢哉の表紙イラストもいい感じ。

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2012年06月24日

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四年前の祭りの日に起こった殺人事件の真相に、中学生の少年たちが迫っていく話。 最初は児童書っぽくて合わないかなとも思ったが、読み進めていくうちにどんどん謎が明らかになっていく様子は、臨場感があって、とても引き込まれるしワクワクした。思春期の男子の心理描写も秀逸な良作。

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2012年07月31日

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神支村の中学生サトが主人公のミステリ。
毎年祭りの時に村のどこかに隠されるねずみ石。
その石は願いをひとつ叶えてくれるとの謂れがあり、
4年前サトも兄貴分の修平と探していたのだが、
その際に自分だけ行方不明になってしまい、
その夜の記憶をなくしたままでいた。
一方その夜、母娘の惨殺事件が起こる。

親友セイのために、祭りのレポート作成を手伝っているうちに
難航して進んでいなかった捜査に動きが見え始め、
そして新たな犠牲者が・・・
さらには、セイにも修平にもサトに隠していることがありそうで・・・
果たしてサトは記憶を取り戻すことができるのか。
事件はちゃんと解決するのか。


物語が展開し始めるまではちょっと退屈で読み進めるのが辛かったかな。
サトたちによる「捜査」もなかなか進まず、その辺りも眠気が。
事件の真相とそれが究明されるクライマックス部分で一気に面白く。
ミステリの部分についてはよく考えられてて楽しめたな。
残念だったのは、登場人物たちにほとんど共感できなかったこと。
共感できないと物語の中にすんなり入っていけないもんね。

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2012年02月04日

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