【感想・ネタバレ】六枚のとんかつのレビュー

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何なんだよこれ!

これはミステリーなのか?それともギャグなのか?
馬鹿馬鹿しくお下品なお話に、真面目に取り組むから面白味が生まれるのだろうか?

もちろん内容は人を選ぶ……各話のタイトルを見れば、どういう路線なのかが分かるだろう。
きちんとしたミステリーを読みたい人には到底合わないだろうが、
おちゃらけた話にゲラゲラと笑いたい人にはピッタリだ。

#笑える #シュール

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2024年03月06日

Posted by ブクログ

「良く出版できたな」「くだらない」こんな言葉が最大の賛辞になる本がほかにあるでしょうか(笑)保険会社の社員が主人公となり、彼目線で描かれるのですがちょいちょいあほで、時に事件の真相をも凌駕する衝撃の推理を披露してくれます。超巨漢の部下早乙女、名探偵古藤といったインパクトがある人物たちもまた面白い。元々バカミスは好きですが、ここまで力が抜けきった作品は心地の良すぎです。ずっと浸かっていられます(笑)途中からトリックがかなり分かり始め、自分も確実に6トンワールドに置かされているのに気付いて、震えました(笑)

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2016年03月01日

Posted by ブクログ

 もう何回も吹いた。会話が面白い。読み終わった翌日に「六とん2」買いに言ってる自分が情けない!!(笑)
 たんなるゴミである、と言った作家もいるみたいだが、言っとくけどこの世に存在する小説の九割九分はゴミである。その中でミステリは特に九割九分九厘九毛九糸九コツ……あれ漢字忘れた……とにかくほとんどゴミである。しかも再利用がほとんど不可能なゴミである。「古本があるじゃないか!」 と反論する人がいるかもしれないが、それは本という媒体の再利用性であって小説の再利用性ではない。
 「たしかにこれはゴミだった」とあっさり認める作者の態度が、私は好きだ。一回読んだらサヨウナラ、そんな小説が粗製濫造され続ける現代において、作家としてメシを食う人のいったい何人が、「オレの作品はゴミじゃない!」と胸を張って言えるだろう。
 というわけで、この作品はたんなるゴミでなくて愛すべきゴミです。……結局ゴミかよ!!

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2016年01月05日

Posted by ブクログ

小説よんで爆笑したのなんて初体験。人生に疲れたあなたは必読の書。伝説のバカミス! 通称『6とん』

(あらすじの要約すらしたくないんですが、一応)
保険会社に勤める主人公が、事実調査のため様々な事件の真相を探索するストーリー。短編よりも短いエピソード集となっており、全編にわたって、いちいち真面目にアホ。

賛否両論ある作品でしょうが、私は大好きですっ!

ミステリーを使って、本気で笑わせに来る作品は初めてですし、各所に見えるパロディーから作者の本格ミステリーへの愛がひしひしと伝わってきます。単にふざけるのではなく、ちゃんとミステリーの形を形成していますし、笑いどころの組み合わせは見事だと思います。

ただ小説というよりはミステリーを基盤にしたネタ本といった感じなので、受け付けない人もいることは否めません。かなり下品なネタも多いので、キライな人はやめておいた方がいいです。

以下、私のお気に入りのエピソードメモです。あー笑った

・桂男爵の舞踏会
・黄金
・しおかぜ⑰号四十九分の壁
・オナニー連盟
・丸の内線七十秒の壁
・欠けているもの
・六枚のとんかつ

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2022年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「アホバカトリック」とか「とんでもミステリー」とか言われてるが、正直思っていたほどアホでもバカでもなく、"普通ではない"面白さを求めていたが、意外と普通に面白かった。

特に面白かったものを挙げると、
『音の気がかり』
バカバカしい聞き間違いだが、面白い。(自分が聞き間違い系トリックがなぜか好き、というのはあるかも)

『しおかぜ⑰号49分の壁』
抱腹絶倒。倉知淳さんの『シュークリームパニック』を思い出した。これが鮎川さんが選んだ本格推理に載ったってのはなんというか...

『6枚のとんかつ』
この短編集の中で頭一つ抜けている。
自分が偏愛している『占星術殺人事件』のトリックのアリバイ版ではあるが、占星術のトリックを知っていればこのトリックを思いつける、見抜けるというわけではないと思う。
この作品は挑戦状もついており、純粋な傑作本格ミステリーとして楽しめる。
(まぁ結局やっぱ占星術はスゴいってことだよな...)

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2021年08月01日

Posted by ブクログ

これぞバカミス。下ネタだらけでしょうもなく、探偵役がことごとく頼りにならない。推理なんか信用しちゃいけない。

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2021年01月03日

Posted by ブクログ

仰け反る位なトリックが炸裂する短編集。
トンカツネタを天丼みたいに重ねてくるあたりは人を馬鹿にしてる感じがするが、この世界観嫌いにはなれない。

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2016年03月22日

Posted by ブクログ

大分改善したと言われている、文庫版を読んだ。
嫌いじゃないけど、たくさん読みたいかというと、そうでもない。
くだらないのばっかりでもないので、短めのを気分転換に読みたいときはいいかも。

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2015年03月23日

Posted by ブクログ

「ノベルズ版が出たときバカだゴミだと散々批判されてそいつらに殺意を抱いたが、四年振りに読み返すと確かにゴミだった」と言う作者あとがきが一番面白かった。

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2019年10月23日

Posted by ブクログ

大傑作と駄作が織りなす小宇宙。大笑いしたりズッコケたり壁に投げつけたり…誰だ本作を勧めた確信犯は?
「音の気がかり」ガッツ石松のくだり。これは笑えるユーモアミステリだ!!ここまでふざけてくれるとは…面白いぞ!!
「桂男爵の舞踏会」
散々推理した挙句の結末にきょとん。バカすぎて好きですよはい。
「黄金
主人公小野の人間性が如実に出ていて、古藤のやりとりも笑える。真相は…どうでもいいかな…
「オナニー連盟」
本作で一番のおすすめ。こういう作品ばかり並べてくれれば…
「鏡の向こう側」
まるごとバナナしか覚えてない。
「消えた黒いドレスの女」
次点。見え見えだけど、死因には笑ったです。

「エースの誇り」「見えない証拠」「しおかぜ⑰号四十九分の壁」「丸ノ内線七十秒の壁」「欠けているもの」「五枚のとんかつ」「六枚のとんかつ」「ジョンディクスンカーを読んだ男を読んだ男」「保険員調査員の長い一日」はクソ&クソwww

保険員の立場でしか書かれていない、まるっっっきり一緒の設定にはエンドレスエイトぐらいの苦痛。くだらないエピソードに苦笑いも出ない。
しかしである、バカミスにもほどがある?素晴らしいじゃないですか。バカミスを通り越すと、ここまで辿り着くのか。清々しいですよ。
笑えたのは事実。類似作品もないでしょ?他の作品も読むかぁ。

1
2018年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 14編の短編とエピローグ+オマケの短編からなる連作短編集で、密室や人間消失、アリバイトリック、ダイイングメッセージ等(アリバイトリックがもっとも多かった)謎のジャンルはバラエティに富んでいたが、全体的に下ネタが多く、肝心のトリックも一部を除いて「しょーもなっ‼️」というぐらいの下らないバカミスの連発だったが作品自体は軽く読めて面白かった。また作中の『六枚のとんかつ』は島田荘司御大の傑作『占星術殺人事件』を盛大にパクった、いや、オマージュしてアリバイトリックに昇華した代物で「よく島田先生は怒らなかったなぁ。」という気持ちと「下らないけどこの作品なりの工夫があって面白い。」という気持ちが半々な感じだった。少なくとも一度は読んでみて損はない作品だった。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

いくつかのアリバイトリックはしっかりしており過小評価されている気がする。5枚のとんかつ、6枚のとんかつは例の有名トリックを下敷きにしつつアリバイトリックに昇華していて普通にすごい。
評価を下げているのは下ネタ、ダジャレの短編か。上下の差が激しい。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

まあ…はい…。
最初の話で駄目な人は全部駄目だろうから諦めさせる為にあの話を最初にしたんだろうな。
ストーリーは、まあ…はい…。

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2023年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一応ミステリーだけれども総じて
とほほ系というか残念というかお下品…
うん、実にベースケだと思う!!

その最たるものはノベルズ版はYA向けも混じっているので
ことごとく消されたタイトルもあれな作品。
真相もことごとくあれです。
あればかりですがあ・れなのです。

まじめに読んじゃだめだかんね。

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2023年08月04日

Posted by ブクログ

☆3
気持ちとしては☆2だがある意味こんな気持ちにさせられたのは作者の術中にハマってる気持ちもするのでそいう意味では☆5

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2023年02月08日

Posted by ブクログ

保険調査員である主人公が関わった事件の数々を描いた連作短編集だが、主人公たちの言動が、もうチョー下品。
大好きすぎる。
こういう作品を、ふざけているととるか、遊び心があるととるかで作品の印象は変わると思う。
個人的には大歓迎。
もっとやれって感じ。

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2022年11月06日

Posted by ブクログ

「蘇部健一(そぶけんいち)」の超絶アホバカ・ミステリ作品『六枚のとんかつ』を読みました。

「蘇部健一」作品は初めて読みましたが、馬鹿馬鹿しいけど、軽く読めるミステリー(バカミス)で愉しめました。

-----story-------------
『メフィスト賞』第三回受賞作。
大笑いか激怒かっ!?
決して読む者の妥協を許さぬ超絶アホバカ・ミステリの決定版、遂に登場!流麗にしてクレバー。
この“難問”を自力で解いた時には感動すらおぼえる表題作『六枚のとんかつ』。
思わず“ナルホド”とヒザを打つ『音の気がかり』。
“ウゲッ”と絶句する『しおかぜ17号四十九分の壁』 。
新作『五枚のとんかつ』も併録。
またノベルス版ではあまりに下品だという理由でカットされた『オナニー連盟』もあえて収録した、お得なディレクターズ・カット版。

トリックがバレないように、必ず順番にお読みください。
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保険調査員「小野由一(おのよしかず)」が、保険金支払いの調査で手掛けた数多くの事件の中から奇妙で不可思議な事件を集めた… という趣向の作品で、以下の15話が収録されています。

 ■はじめに
 ■FILE No.1 音の気がかり
 ■FILE No.2 桂男爵の舞踏会
 ■FILE No.3 黄金
 ■FILE No.4 エースの誇り
 ■FILE No.5 見えない証拠
 ■FILE No.6 しおかぜ17号四十九分の壁
 ■FILE No.7 オナニー連盟
 ■FILE No.8 丸ノ内線七十秒の壁
 ■FILE No.9 欠けているもの
 ■FILE No.10 鏡の向こう側
 ■FILE No.11 消えた黒いドレスの女
 ■FILE No.12 五枚のトンカツ
 ■FILE No.13 六枚のトンカツ
 ■FILE No.14 「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」を読んだ男
 ■最後のエピローグ
 ■ボーナストラック 保険調査員の長い一日
 ■文庫版あとがき

 ■解説 葉山響 with 海路友


『音の気がかり』は、十歳になる富豪の息子が誘拐された事件、、、

身代金を保険から支払うことになったため、「小野」は推理作家「古藤」と調査を始め、誘拐犯からの脅迫電話から聞こえた音をもとに犯人を推理します… "バックします≠ガッツ石松"、"スピークラーク≠月いくら?"、"あさり・しじみー≠あっさり死んじめえー"、"スズキさん≠ツヅキさん"等の聞き間違いから誤った推理を進め、罪のない人々に迷惑をかけます。

なかなか笑える狂言誘拐事件("誘拐犯≠愉快犯")でした。


『桂男爵の舞踏会』は、「桂男爵」の愛娘「桂麗子」が保有する時価数億円のブルー・サファイアのブローチ「人魚姫の涙」が舞踏会の会場から消える事件、、、

「人魚姫の涙」に莫大な保険がかかっていたことから、「小野」は推理作家「古藤」と調査を始め、会場にいた人々を調査します。

舞踏会場に落ちていた「人魚姫の涙」を拾った女性が、たまたま壁の柄と同じひまわり柄のワンピースを着用しており、誰もその存在に気付かず、その女性は来日したばかりの外国人で日本語がわからず、捜査内容にも気付かなかったという、ハチャメチャな事件でした。


『黄金』は、宝石店から金の延べ棒が盗まれた事件、、、

金の延べ棒に保険がかかっていたことから、「小野」は推理作家「古藤」と隠し場所の調査を始め、金が別なカタチに加工され目と鼻の先にあるのでは… という推理したところまでは良かったのですが、その先の推理が甘かったですね。

警察署から出ようとした際、台風による強風の影響で、偶然、「小野」の頭に落下してきた警察の桜のマーク… これがなければ事件は解決していませんでしたね。


『エースの誇り』は、ある男の自宅金庫から時価一千万円の外国の切手が盗まれた事件、、、

切手に保険がかかっていたことから、「小野」は体重120kg超の新入社員「早乙女」と愛人のマンション宅を調査… 隅々まで捜索するが切手はみつからず、150kgまで測定できる体重計を見つけた「早乙女」が体重を量ってみたところ。

まさか体重計の125kgのところに切手を貼り付けて隠すとは… 体重120kg超の「早乙女」がいないと発見できませんでしたね。


『見えない証拠』は、湘南の海岸で砲丸投げの練習をしていた17歳の少女が全身を殴打されて死体で発見され、少女が身につけていた時価数百万円の十字架のペンダントが盗まれた事件、、、

ペンダントに保険がかかっていたことから、「小野」は推理作家「古藤」と殺人犯の調査を始め、砂浜に残されていた「ハンニンハ」というダイイングメッセージから真相を推理する。

警察では、「犯人は●●(←名前?)」というメッセージが書かれていたのだが、名前の部分だけが満潮で洗い流されてしまったと推理するが、「古藤」はそれを否定、、、

被害者が左利きだったことと、「ハンニンハ」という言葉が左右対称だったことから「古藤」はユニークな推理を展開する… というところまでは良かったのですが、相変わらず、その先の推理が甘かったですね。


『しおかぜ17号四十九分の壁』は、ある女性が殺され、容疑者の夫にはアリバイがあるという殺人事件、、、

その女性には夫により1億円の生命保険がかけられていたことから、「小野」は推理作家「古藤」と夫のアリバイ崩しを始める… 列車での移動可否を推理するトラベルミステリーでしたね。

この事件は新入社員「早乙女」が担当していたことから、「早乙女」から事件概要を確認した「小野」だったが、そこで大きな勘違いが、、、

オーストラリアと四国って、似ているといえば似ているかな… このオチは事前に読めましたね。


『オナニー連盟』は、52歳の男性が自宅で腹を刺されて殺された事件と五つの高価な真珠が盗まれた事件、「古藤」の知り合いの女性の猥褻な写真を元カレから取り戻そうとする事件の三つの事件を解決する物語、、、

下ネタ満載なので詳しくは書きません(書けません)が、それなりに愉しめました。

オナニーの語源って、「オナン」って男性の名前だったんですね。


『丸ノ内線七十秒の壁』は、ある女性が地下鉄丸ノ内線の新宿駅~西新宿駅間の電車の中で殺された事件、、、

その女性には夫により1億円の生命保険がかけられていたことから、「小野」は新入社員「早乙女」と夫のアリバイ崩しを始める… 新宿駅手前の新宿三丁目駅で妻を見送った夫は、同じ電車に乗り込み新宿駅~西新宿駅間で妻を殺すことができたのかを推理するトラベルミステリーでしたね。

土地勘のある方ならわかるのですが、新宿三丁目駅と新宿駅って、意外と近いんですよねぇ… 面白いトリックでした。

著者は実際に走って確かめたそうです。


『欠けているもの』は、ミロのヴィーナス盗難を未然に防止した物語、、、

美術館での展覧会用に海外から持ち込まれた美術品に保険がかけられていたことから、「小野」は新入社員「早乙女」と美術品の事前のチェックに行くが、美術館から四体の彫像が持ち出されようとしているところに遭遇… 二人は、その彫像は保険がかかっている彫像ではないことを確認するが、巨漢の「早乙女」が転んだ振動でカモフラージュが取れてしまい悪事が暴かれます。

全く推理はなく、偶然が事件を未然防止してくれましたね。


『鏡の向こう側』は、生命保険をかけられた女性が殺され、生命保険の受取人である愛人の男が容疑者として浮上する事件、、、

「小野」は新入社員「早乙女」と捜査を進めるが、決定的な証拠をみつけることができない… 男は殺人があった時間、自室で近隣ビルのウィンドウ・アートを見ていたという証言からアリバイを崩す。

そこに至るヒントが銭湯の鏡に写ったイチモツだった… というところが「蘇部健一」作品らしいですね。


『消えた黒いドレスの女』は、「小野」の叔父が八ヶ岳の山荘で亡くなった密室殺人事件、、、

「小野」と「古藤」は避暑を兼ねて山荘を訪ねていたことから、事件の真相を探ろうとする… 直前に叔父の部屋に居たと思われる黒いドレスの女が容疑者として浮上するが、彼女は下着やドレス、カツラを残して部屋から消えていた。

最後はダッチワイフまで登場して、下ネタ満載の真相でしたね。


『五枚のトンカツ』と『六枚のトンカツ』は、事件が起きた状況や容疑者が五人と六人の違いはあるものの、基本は同じトリックを扱った作品、、、

五人の劇団員は五匹の動物のぬいぐるみを着て演技をしながら殺人を犯すことができたのか… 六人の兄弟は五台のスノーモビルで移動することができたのか… 五枚又は六枚のトンカツがヒントとなり、「小野」がトリックを暴きます。

珍しく真面目なミステリーに仕上がっていましたね。


『「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」を読んだ男』は、静岡県の山奥の人里離れた小さな児童公園の建物で起きた、ほぼ密室での殺人事件、、、

殺された男性には義弟が受取人となった5千万円の生命保険がかけられていたことから、「小野」は新入社員「早乙女」と密室殺人の謎を解く… 謎解きというよりは、「小野」と「早乙女」のハチャメチャな現地捜査を愉しむ作品でしたね。


『最後のエピローグ』は、『しおかぜ17号四十九分の壁』と同じネタ、、、

でも… 九州とアフリカは間違えないだろうなぁ。


『保険調査員の長い一日』は、服飾メーカーの女性社長が絞殺された事件、、、

いつものパターンで、女性社長には生命保険がかけられていたことから、「小野」は新入社員「早乙女」と殺人事件の謎を解く… 保険金の受取人である夫に嫌疑がかかるが、夫は車で1時間半ほど離れた公園で時計と一緒に写真を撮影しており、それが鉄壁なアリバイとなっていた。

二人はアリバイ崩しに挑戦し、見事トリックを見破る… まさか鏡を使ったうえに、上下逆さになっていたとは、、、

デジタル時計だと、工夫しだいでは考えられるトリックですね。



ちょっと下ネタが多かったのが気になりましたが、、、

気楽に愉しめるバカミスの連続で、これはこれで良かったです。

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2022年08月08日

Posted by ブクログ

このくだらなさ自体は、私は嫌いじゃないです。
アホなことしてるようでいて、トリック自体は意外としっかり組み立てられてる。

個人的に、ミスリードのパートが長くとられてる作品はちょっときつかった……
「端から見ればバカなことを大真面目にやって失敗する」系のギャグ、居たたまれなくなって苦手なんです。
れが大丈夫な人には面白いのかなぁ。
そういう展開のやつ以外は面白かった。

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2022年05月02日

Posted by ブクログ

B級映画もわりとイケるクチなので、今作も嫌いじゃなかったです。変なトリックとか、強引でドタバタしてて洗練されてない粗野な感じがまたいいけど好きとは言いたくない絶妙なバランス。

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2021年09月29日

Posted by ブクログ

バーナード嬢に載ってて、そういえば本棚にあることを思い出して。

くだらない、下品だと書いてあるから、どれだけくだらないのかと思いきや、(田中啓文を読んだ後だから?)主人公が風俗通いとかオッさん感はあるけど、岡嶋二人などの時代の25年前くらいの、軽いミステリー短編集だった。
登場人物の個性もしっかりしてるし、すぐ読めるし、トリックも簡単でしょうもないし、六とん2も読んでいいかも。

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2020年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 保険会社の社員が、保険金を下ろすことがないように事件を解決する探偵役を務める短編集。
 いわゆるバカミスばかりで、トリックのための設定に無理があったり、謎が最後まで解けなかったりとミステリーとして成り立つのか疑問な話もあるが、その分気を抜いて読める。
 一方で、わずか数分の時刻表破りトリックがあったり、有名な占星術殺人事件のトリックを元にした「時間をバラす」トリックがあったりと、ミステリーらしい事件もちらほら混じっていて目をみはる。

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2020年03月07日

Posted by ブクログ

いわゆる“バカミス”に列せられる短編ミステリー集。メフィスト賞を受賞し、その当時は相当に物議を醸したらしいが然もありなん。どんな物語でも「小説は小説」と考えているワシですら「こんな展開ありなの?」と疑義を感じたところがちらほらあった。

でも、ありなのだ。ある意味で小説というものの懐の広さを再確認させてくれると言えるかもしれない。

かと言って、面白くないわけではないし、きちんと推理させられるものもあるのできっちり楽しめる。短編ゆえ、冒頭でテンプレのように事件の状況がひたすら語られるのも、ひとつの味と感じる。

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2020年02月14日

Posted by ブクログ

いろんな「おもしろさ」の一つって思えれば。
頭からっぽで読めるのが欲しい時もあるし、
嫌いじゃないよ(笑)

個人的に印象に残ったのは「しおかぜ⑰号」かな。
肝になる部分ではなく(すぐに気づいちゃったので)、
終わり方がね(^^;

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2020年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あまりの酷評に興味をそそられて読んでみました。(((^^;)
確かに笑っちゃいました。
嫌いじゃないです。

金を隠すなら…金隠し! びっくりですよ。

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2019年11月05日

Posted by ブクログ

世の中にはこんな本もあるのかという思い。「しおかぜ⑰号四十九分の壁」「最後のエピローグ」は傑作小品。誰もが思いつきそうでありながら、誰も作品にまで仕上げようとは思わなかった、云わば書いたことに意義が在るような作品、そしてなおかつ面白い。冒頭の「音の気がかり」のベタとナンセンスの可笑しさもいい。「六枚のとんかつ」「五枚のとんかつ」のトリックはなるほどと思った。

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2019年01月19日

Posted by ブクログ

本屋で面白そうだったので購入。空前絶後のお馬鹿トリック。しかし、描写がいまいち物足りなく、また文章は読みにくい。随所に散りばめられたシニカルな笑いは秀逸である。

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2018年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集。

保険会社の調査員である主人公が保険金に絡む事件の真相を調査し解決していく、ほとんどギャグのような物語。

一応本格推理を取り入れた形であるが、主人公と登場人物たちの会話がギャグなんで推理小説を読んでる気がしない。

中には結末がギャグでしか有り得ないようなものもあるので、その印象が強すぎて全体の雰囲気を推理小説から遠ざけるている気がする。

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2017年08月26日

Posted by ブクログ

保険調査員の主人公が保険金殺人の証拠を集め
真犯人の犯行を暴くのは
あくまで、不正受取を阻止し、支払いを防ぐことによって
己の社内評価を高めるためでしかなく
ほかの誰を救うこともない
そんな、アンチ・ヒューマニズムの探偵小説である
そのドライさに、とぼけたユーモアを交えるスタイルは
「大量死理論」の笠井潔にクズ呼ばわりで批判されるのも
まあ無理のないことだ
表題作「六枚のとんかつ」は
「占星術殺人事件」のパロディとして知られる
そうか…
人間って、とんかつと同じだったんだ!(そういう話ではない)

四国を舞台にした時刻表アリバイトリック
「しおかぜ⑰号49分の壁」は
バカミスの超名作でぜひ一読をおすすめしたい

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2016年07月18日

Posted by ブクログ

「ただのゴミ」ではない「偉大なるゴミ」だ
 あまりにくだらなく、品がないこともあり史上最低のミステリとも評される。
 まず真相がお粗末。カタルシスという次元の問題ではない。次に下品すぎる。大の大人が考えたとは思えない。推理クイズのような短編があることもいただけない。
 とまあ散々な内容ではあるが、ミステリして押さえるべきところは押さえている。古藤の迷推理はキレがいいし、小野とは迷コンビぶりを発揮する。これ以上のバカミスはないと信じる。

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2015年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「音の気がかり」★★
「桂男爵の舞踏会」★★
「黄金」★★
「エースの誇り」★★
「見えない証拠」★★
「しおかぜ⑰号四十九分の壁」★★★
「オナニー連盟」★★
「丸ノ内線七十秒の壁」★★★★
「欠けているもの」★★★
「鏡の向こう側」★★
「消えた黒いドレスの女」★★★★
「五枚のとんかつ」★★★
「六枚のとんかつ」★★★★★
「「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」を読んだ男」★★
「最後のエピローグ」★★★
「保険調査員の長い一日」★★

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2015年07月11日

Posted by ブクログ

”六枚のとんかつ”蘇部健一著 講談社文庫(2002/01発売)
(1997/09発売講談社ノベルス、1988/02発売 講談社ノベルス(改訂新版)の文庫版。収録作に一部違いあり。)

・・・第三回メフィスト賞受賞作。短編15編。
”占星術殺人事件”のトリックをアリバイトリックに焼き直した表題作+新作
アリバイトリックが解けないのに楽しい”しおかぜ17号 四十九分の壁”+続編ショートストーリが
楽しかったですね。

ばかばかしい話がほとんどなのでバカミスの類が苦手な方はパスした方が良いですわ。

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2014年10月29日

匿名

購入済み

メフィスト賞受賞作だが、分類としてはミステリではなくダジャレ短編集。
とにかく脱力するようなバカバカしさを楽しむための作品なので、そういう小説をご所望ならこれしかない一冊!

#シュール

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2023年02月14日

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